「充電が切れそう」run out ofの使い方|ESEチャンク解説(9/30)

水曜日:アメージング・ストーリー

このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、

  • 本文和訳
  • チャンク&単語解説

を毎日更新しています。

この記事は9月30日(水)に放送された「The Man Who Was Eaten by a Whale(鯨に食べられた男)」のチャンク解説記事です。

ストーリーの中に出てきた日常会話で役立つチャンクや読解の難易度が高い長文などをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。

ちなみに9月30日のストーリーの和訳はこちらの記事からご確認できます。ぜひご確認ください。

ではさっそく、今日の解説内容を見ていきましょう!

日常生活で使えるチャンク解説

チャンクPickUP

“But if the whale dives down deep, I will run out of air.”
(日本語訳)「でも、もし鯨が深く潜ったら、空気がなくなってしまう。」

構成パーツの解説

パーツ意味機能補足
Butでも逆接直前の「呼吸できた」を受ける
if the whale dives down deepもし鯨が深く潜ったら条件(if 節)未来の話でも現在形(dives)
I私は主語使い切る人が主語になる
will run out of〜を使い切ってしまう未来の予測+run out of「このままだとなくなる」
air空気of の目的語使って減っていくもの
基本の形

「run out of+名詞」で、「〜を使い切る」「〜がなくなる」を表します。持っていたものを使っていくうちに、手元に残らなくなる、という流れの表現です。主語は「使い切る人」になるのが基本で、I will run out of air. は「(私の)空気がなくなる」という意味になります。日本語では「空気が」が主語になるので、主語の置き方が違う点がこの表現の特徴です。時間、お金、充電、在庫など、身近なものによく使います。

どんなものに使えて、どんなものに使えないのか

使える場面がたくさんありそうなので、逆に使えないものはあるのかが気になりました。確認すると、判断の目安は「使ったり時間がたったりして、少しずつ減っていくものかどうか」でした。時間(run out of time)、お金、燃料や電池、食べ物や日用品、在庫や席のほか、I’m running out of patience.(もう我慢の限界だ)や I’ve run out of ideas.(アイデアが尽きた)のように、形のないものでも「使っているうちに減る」と感じられるものなら使えます。

一方で、なくした鍵や財布(I lost my keys.)、停電や断水のように急に止まったもの(The power went out.)、故障で使えないもの(The internet is down.)、終わった出来事(The concert is over.)には使いません。どれも「使って減った」わけではないからです。お店の商品がなくなったときは sold out(売り切れ)もよく使いますが、sold out は「売れてなくなった」、run out of は理由を問わず「在庫が尽きた」ことを表すので、お店側が We’ve run out of that item.(その商品は切らしております)と言うこともできます。

「もうすぐなくなりそう」はどう言う?

実際に使うことを考えると、完全になくなったときだけでなく、「もうすぐなくなりそう」というタイミングも同じくらい使いそうだと感じました。確かめると、進行形の be running out of を使えば、「なくなりかけている」「残り少なくなってきた」という途中の状態を表せました。タイミングごとに整理すると、このままだとなくなるなら I’ll run out of battery soon.、なくなりかけているなら I’m running out of battery.、もうないなら I’ve run out of battery.、過去のある時点でなくなったなら My phone ran out of battery last night. です。

今回の話の I will run out of air. は、「もし鯨が深く潜ったら」という条件つきで、この先に起きることを予測する言い方でした。実際の会話では、「なくなりかけ」の be running out of が一番よく使われ、会議の終わり際の We’re running out of time. は「そろそろ時間なので、まとめましょう」という合図にもなります。

ほかにも、We’re almost out of milk.(牛乳がもうほとんどない)、I’m low on battery.(充電が少ない)、くだけた言い方の My phone is dying.(スマホの充電が切れそう)でも「残り少ない」を言えます。また、Time is running out.(時間がなくなりつつある)のように、減っていくもの自体を主語にすることもでき、この場合は of を付けません。

日常会話例

私は海外子会社を持つ企業に勤めており、家族と海外旅行を楽しむことも目標のひとつとしています。
職場での会話や、友人との旅行中を想定して例文にしてみました。

ビジネス①

場面:会議が終わりに近づき、進行役として話をまとめに入る。
We’re running out of time, so let’s wrap up and decide on the next steps.
(時間がなくなってきたので、まとめに入って、次のステップを決めましょう。)

ビジネス②

場面:展示会用のサンプルを切らしてしまい、本社の担当者に追加を依頼する。
We’ve run out of product samples for the trade show. Could you send us some more by Friday?
(展示会用の製品サンプルを切らしてしまいました。金曜日までに追加で送っていただけますか。)

旅行①

場面:友人との旅行中、観光しているうちにスマホの充電が残り少なくなる。
I’m running out of battery. Can we stop at a café so I can charge my phone?
(充電が残り少ないんだ。スマホを充電したいから、カフェに寄ってもいい?)

旅行②

場面:友人とアメリカをドライブ旅行中、ガソリンの残量が気になり始める。
We’ll run out of gas if we don’t find a gas station soon.
(早くガソリンスタンドを見つけないと、ガソリンがなくなっちゃうよ。)

PickUP読解

今回の一文
“They added that these whales usually don’t eat people, so Michael must have gotten into the whale’s mouth by accident.”
(日本語訳)「専門家はさらに、ザトウクジラはふつう人を食べないので、マイケルは偶然、鯨の口の中に入ってしまったに違いないと付け加えました。」

構成パーツの解説

パーツ意味機能補足
They added彼らは付け加えた主語+動詞They は直前の文の Experts(専門家たち)
that〜ということを接続詞以下、文末までが付け加えた内容
these whales usually don’t eat peopleこれらの鯨はふつう人を食べない理由these whales=ザトウクジラという種類。一般的な事実なので現在形
soだから接続詞理由→結論をつなぐ。that の中にある
Michael must have gotten intoマイケルは〜に入ったに違いないmust have+過去分詞過去のことについての推量。gotten はアメリカ英語の過去分詞
the whale’s mouth鯨の口into の目的語
by accident偶然に、うっかり様子を表す

読解のポイント

must には2つの意味がある:must have+過去分詞は「〜したに違いない」

mustは「〜しなければならない」の意味の印象が強かったので、今回の文の「〜に違いない」という和訳について、must 単体にいくつか意味があるのか、それとも must have の形になると別の意味になるのかが気になりました。確かめると、must そのものに「〜しなければならない」という義務と、「〜に違いない」という推量の2つの意味がありました。9/22の虫歯公爵の You must make a chocolate that melts perfectly.(完璧に溶けるチョコを作るのだ)は義務、今回の話の中でマイケルが鯨に飲み込まれたときの Oh, I must be inside a whale!(きっと鯨の中にいるんだ!)は推量です。9/28の Something exciting must be happening.(何か楽しいことが起きているに違いない)も推量でした。

must have+過去分詞になっても、must の意味そのものは変わっていませんでした。must には過去形がないので、「過去に〜したに違いない」と言いたいときは、うしろを have+過去分詞にして、推測している出来事を過去に送ります。推測しているのは「今」のまま、推測している中身だけが過去、という仕組みです。一方、義務を過去にしたい「〜しなければならなかった」は、must have ではなく had to を使います。そのため、must have+過去分詞は必ず推量の意味になり、読むときはmust have を見た時点で「過去のことを推測している」と判断できるようになりました。ほかにも、must のうしろが be や know のような状態を表す動詞なら推量、make や go のような動作を表す動詞なら義務になることが多い、というのも見分ける手がかりになります。

so と because:理由と結果の並び順が逆

so も because も理由を説明するときに使う接続詞ですが、並び順が逆でした。「A, so B」は、前が理由で後ろが結果・結論、「A because B」は、前が結果で後ろが理由です。今回の文は、these whales usually don’t eat people(ふつう人を食べない)が理由で、so のあとの Michael must have gotten into 〜 が結論なので、前から順に読んで、そのまま日本語にできます。

because については、「後ろを読んでから前を読む」と思っていましたが、それは日本語に訳すときの順番でした。英文を読んで理解するときは、「…だ。なぜなら〜だから」と前から読んでも意味は取れます。長い文ほど後ろから戻ると時間がかかるので、because は「ここから理由」と構えて前から読み進めるほうが速く読めると分かりました。

使い分けとしては、because は理由のほうに、so は結果や結論のほうに焦点があります。今回の文は so のあとに must have(〜したに違いない)が来ていて、「ふつう人を食べない。だから、偶然入ってしまったに違いない」と、理由から推論を導いていました。so のあとに must や should が来たら、前の内容から何かを推測・判断していると読むと、流れがつかみやすくなります。

読むときの注意点もありました。この文の so 以下は that の中にあるので、「偶然入ったに違いない」まで全部が専門家の話です。また、so には、so happy(とても幸せ)の強調や、9/21の So, what is diamond dust?(ところで、ダイヤモンドダストって何?)のように話を切り替える使い方もあります。so のうしろに文が続いていれば「だから」、形容詞が続いていれば「とても」、文頭で話題を変えていれば「ところで・それで」と見分けます。because は Because 〜, のように文頭に移せますが、so は文と文の間でしか「だから」の意味になりません。9/29のおばあさんの So we always shared a bowl of 300-yen ramen. のように、文頭の So は前の文を受けて「だから」「それで」とつないでいる形でした。

ストーリーの和訳を確認

ストーリーの和訳や単語リストは以下の記事に掲載しております。

「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。

ぜひこちらの記事も一緒にご覧ください。

先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介

毎日の放送を追いかけている方も、ちょっと復習したい方も必見です!
先週の放送でピックアップしたチャンクをまとめて解説した【週末まとめ記事】を公開しています。このまとめ記事では、ESEの内容を思い出しながら、日々の英語学習に役立つ重要なチャンクを一気に振り返ることができます。

「チャンクをしっかり覚えたい」「英語表現力を高めたい」「1週間分を効率よく復習したい」という方には特におすすめです。再放送のタイミングでの復習や、苦手なチャンクの再確認にも便利ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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一週間、無理なくアウトプットのトレーニングをするなかで、得られたことや気づいたことをまとめて記事にしています。週に1度更新していますので、「ESEでインプットは続いているけど、話す練習はできていない」というお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考までにご覧ください。

👉 先週のSpeak記事はこちら

この記事を書いた人
ESEリスナー

学生時代から英語が苦手だった私ですが、職場のグローバル化という現実に直面したことをきっかけに、NHK『Enjoy Simple English』とAIを組み合わせた学習法と出会い、英語学習がようやく「続けられるもの」になりました。
仕事でのキャリアチャンスを逃したくない、家族と海外旅行を楽しみたい——そんなリアルな動機を持ちながら、学習者目線で毎日更新しています。
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