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「今向かってる」は英語で?on the way to ~の意味と使い方|ESEチャンク解説(11/4)

水曜日:アメージング・ストーリー

このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、

  • 本文和訳
  • チャンク&単語解説

を毎日更新しています。

この記事は11月4日(水)に放送された「Escaping the Sahara(サハラ砂漠脱出)」のチャンク解説記事です。

ストーリーの中に出てきた日常会話で役立つチャンクや読解の難易度が高い長文などをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。

ちなみに11月4日のストーリーの和訳はこちらの記事からご確認できます。ぜひご確認ください。

ではさっそく、今日の解説内容を見ていきましょう!

日常生活で使えるチャンク解説

チャンクPickUP

“A day later, on the way to Tan-Tan, the police found him.”
(日本語訳)「その1日後、タンタンへ向かう途中で、警察が彼を見つけました。」

構成パーツの解説

パーツ意味役割
on〜の上で、〜の最中で「その状態にある」ことを表す前置詞
the way道、道のり移動している道すじ
to Tan-Tanタンタンへ目的地
the police found him警察が彼を見つけた移動の途中で起きた出来事

on the way to 〜 は「〜へ向かう途中で」という意味の表現です。way は「道」なので、直訳すると「〜へ行く道の上で」となります。目的地にはまだ着いていなくて、移動している最中だということを表します。

今回の文では、エミールが12日かけて作ったバイクで、ようやくタンタンを目指して走り出したところでした。まだ町に着く前の、その途中で警察に見つかっています。「やっと砂漠から出られる!」と思った矢先の出来事で、移動の途中で予想外のことが起きるという流れを、on the way to がはっきり示しています。

自分や誰かの移動について言うときは、the を所有格に変えて on my way to 〜 や on his way to 〜 とします。I bought coffee on my way to work.(仕事に行く途中でコーヒーを買った)のように使い、日常会話ではこちらの形のほうがよく出てきます。

使うときに気をつけたいのは、home、here、there の前には to を付けないことです。on my way home(家に帰る途中で)が正しい形で、on my way to home とは言いません。home や here はそれだけで「家へ」「ここへ」という方向の意味を持っているからです。go home に to が付かないのと同じ理由なので、セットで覚えておくと迷いません。

もうひとつよく使うのが、後ろに何も付けない I’m on my way.(今向かってるよ)です。待ち合わせの相手に「もう出たよ、そっちに向かってる」と伝える定番のひと言で、メッセージでもそのまま使えます。

日常会話例

私は海外子会社を持つ企業に勤めており、家族と海外旅行を楽しむことも目標のひとつとしています。
職場での会話や、旅行時の会話を想定して例文を作りました。

ビジネス①

場面:取引先へ移動している最中に、同僚から電話で今どこにいるか聞かれたとき。
I’m on my way to the client’s office now.
(今、取引先のオフィスに向かっているところです。)

ビジネス②

場面:先に退社する同僚に、帰り道のついでに用事を頼むとき。
Could you drop off this package at the post office on your way home?
(帰りがけに、この荷物を郵便局に出してきてもらえますか?)

旅行①

場面:旅行の思い出話で、空港へ行く途中に立ち寄った場所を話すとき。
We stopped at a small café on the way to the airport.
(空港へ向かう途中で、小さなカフェに寄りました。)

旅行②

場面:旅先で待ち合わせている友人から「今どこ?」と連絡が来たとき。
I’m on my way. I’ll be there in ten minutes.
(今向かってるよ。10分で着くね。)


【広告】声に出す練習について

今日の「on the way to 〜」のような表現は、いざ自分で言おうとしても、日々英語を話していないとなかなか出てきません。私自身がまさにそんな感じです。

そこで、AI英会話アプリの「Speak」で、声に出す練習を続けています。相手がAIなので、間違えても気をつかわずに何度でも言い直せるところが、私には合っていました。忙しくてできなかった週もありますが、自分のペースで続けられます。声に出す練習をしてみたい方はぜひ!

PickUP読解

今回の一文
“They told him that he could not drive the motorcycle because he had entered the country with his classic car and not the motorcycle.”
(日本語訳)「警察は彼に、そのバイクを運転することはできないと告げました。彼が入国したときに乗っていたのはクラシックカーで、そのバイクではなかったからです。」

構成パーツの解説

パーツ意味役割
They told him彼らは彼に告げた文の骨組み(主語+動詞+人)
that he could not drive the motorcycleそのバイクを運転できない告げた内容(時制の一致で can → could)
becauseなぜなら運転できない理由(告げた内容の一部)
he had entered the country彼はこの国に入国していた過去完了(警察に止められるより前の出来事)
with his classic carクラシックカーで入国したときの乗り物
and not the motorcycleそのバイクではなく省略を含む対比(A and not B)

読解のポイント

told him that の中の could は「できなかった」ではない

この文でいちばん引っかかりやすいのが could です。could を見ると、can の過去形だから「できなかった」と訳したくなります。でも、ここでの could not drive は「(これから)運転してはいけない、運転できない」という意味です。

これは「時制の一致」と呼ばれるルールによるものです。警察がその場で実際に言ったのは、おそらく You can’t drive this motorcycle.(このバイクは運転できません)という言葉でした。この発言を They told him that 〜 という過去の文の中に入れると、told に合わせて can が could に変わります。つまりcould は過去の能力を表しているのではなく、「過去に言われた内容なので過去形にそろえた」というしるしです。

日本語では、「運転できないと言われた」のように、言われた内容は元の時制のまま話します。英語の could をそのまま「できなかった」と訳すと、「運転しようとしたけれどできなかった」という別の意味に読めてしまいます。told、said、thought などの後ろの that 以下に過去形が出てきたら、まず「元の発言は現在形だったのでは?」と考えてみると、正しく読めます。本文の前半にある They told him that he couldn’t drive any further down the road(この道をこれ以上先へは進めないと告げた)も、まったく同じ形です。

なお、because 以下も、エミールが運転できない理由として警察が説明した部分で、that 以下と同じく「告げた内容」に含まれます。こう読むと、文全体の流れがすっきりします。

had entered は「警察に止められるより前」に入国していた

had entered は had+過去分詞の形で、過去完了と呼ばれます。過去完了は「過去のある時点よりも、さらに前」の出来事を表します。

この物語では、エミールはまずクラシックカーでモロッコに入国しました。次に砂漠で車が壊れて、バイクを作りました。そして最後に、タンタンへ向かう途中で警察に止められます。この文の基準になるのは、最後の「警察が告げた」時点です。そこから見ると、入国はさらに前の出来事なので、ただの entered ではなく had entered になっています。英語では、どちらが先に起きたかを動詞の形ではっきり示すことが多いのです。

日本語では「入国していた」「入国した」のどちらで訳しても、時間の前後はそれほど問題になりません。和訳でも「入国したときに乗っていたのは〜」と自然な形にしています。ただ、読むときには had を見たら「基準の時点より前の話に戻ったな」と意識すると、話の順番を取り違えずにすみます。

with his classic car and not the motorcycle は「AであってBではない」

文の最後の with his classic car and not the motorcycle は、「クラシックカーで入国したのであって、バイクで入国したのではない」という対比です。and not the motorcycle の部分では、くり返しになる言葉が省略されています。補うと、he had entered the country with his classic car and (he had) not (entered the country with) the motorcycle となります。前半の with も後半に引き継がれていて、「クラシックカーと一緒に」と「バイクと一緒にではなく」が対になっています。and not B が出てきたら、その前の A と同じ形が B にもかかっていると考えると読みやすくなります。

似た形に not B but A(BではなくA)がありますが、A and not B は先に正しいほうを言い、あとから「Bではない」と打ち消す言い方です。警察にとって大事なのは「入国の記録にあるのはクラシックカーだ」という点なので、それを先に言い、あとからバイクを打ち消しています。

また、the motorcycle に the が付いているのは、どこかのバイクではなく、エミールが砂漠で作った「あのバイク」を指しているからです。入国の記録にある車と、目の前にある手作りのバイクは別物だという警察の言い分が、この部分にそのまま表れています。命がけで作ったバイクが、皮肉にも罰金の理由になってしまったわけです。

ストーリーの和訳を確認

ストーリーの和訳や単語リストは以下の記事に掲載しております。

「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。

ぜひこちらの記事も一緒にご覧ください。


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この記事を書いた人
ESEリスナー

学生時代から英語が苦手だった私ですが、職場のグローバル化という現実に直面したことをきっかけに、NHK『Enjoy Simple English』とAIを組み合わせた学習法と出会い、英語学習がようやく「続けられるもの」になりました。
仕事でのキャリアチャンスを逃したくない、家族と海外旅行を楽しみたい——そんなリアルな動機を持ちながら、学習者目線で毎日更新しています。
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