このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
を毎日更新しています。
この記事は9月28日(月)に放送された「The Giant Omelet Festival(フランス『巨大オムレツ祭り』)」のチャンク解説記事です。
ストーリーの中に出てきた日常会話で役立つチャンクや読解の難易度が高い長文などをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ちなみに9月28日のストーリーの和訳はこちらの記事からご確認できます。ぜひご確認ください。
ではさっそく、今日の解説内容を見ていきましょう!
日常生活で使えるチャンク解説
チャンクPickUP
“Thanks for the info. I’m on my way to do some research.”
(日本語訳)「情報ありがとう。これから調査に向かうところよ。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| Thanks for the info | 情報ありがとう | お礼 | info は information の略 |
| I’m | 私は~だ | 主語+be動詞 | |
| on my way | 向かっている途中 | 状態を表すまとまり | my は主語に合わせて変わる |
| to do | ~しに | 向かう目的(to+動詞の原形) | to+場所なら「~へ」 |
| some research | 調査 | do の目的語 |
基本の形
「be on one’s way」で「(目的地へ)向かっている途中だ」を表します。one’s の部分は、主語に合わせて my / your / his などに変わります。うしろには、to+動詞の原形(~しに向かっている)と、to+場所(~へ向かっている)の2つの形が続きます。イチカのセリフは前者で、I’m on my way to the station.(駅に向かっている)なら後者です。I’m on my way. だけでも文が完結するので、待ち合わせの返事などで日常的によく使われる、かなり汎用性の高いチャンクだと感じました。
「向かっている途中」なら going でもいいのでは?
最初に引っかかったのは、「向かっている途中」なら現在進行形の I’m going でも言えるのでは、という点でした。確認すると、使い分けにははっきりした理由がありました。I’m going to the station. は、「今向かっている」とも「(近いうちに)駅に行く予定だ」とも読めてしまいます。I’m going to the station tomorrow. のように、予定の意味でもよく使うからです。一方、I’m on my way to the station. は「もう道の上にいる」という表現なので、「すでに移動中」という意味にしか読めません。
うしろに動詞が来ると、この差はさらに大きくなります。I’m going to do some research. だと、be going to(~するつもり)として「調査するつもりだ」と読まれ、移動中の意味は出ません。イチカのセリフは「もう調査に向かって動き出している」ことを伝えたいので、on my way が合っていたわけです。「今どこ?」と聞かれたときも、I’m going. だけでは「行くよ(参加するよ)」に聞こえやすく、移動中の返事としては I’m on my way! が定番だそうです。相手に誤解させないための使い分けだと分かって、納得できました。
my way が「私の道」なのに、訳が全然違うのはなぜ?
my way は直訳すると「私の道」なのに、「向かっている途中」という訳になるのが不思議でした。調べてみると、way は road や street のような道路そのものではなく、「どこかへ向かう道筋・進路」に近い語でした。my way は「私が今進んでいる道筋」、on は「~の上に乗っている」なので、合わせると「自分が進んでいる道筋の上にいる」、つまり「向かっている途中」になります。
この「道筋としての way」は、ほかの表現にも共通していました。get in my way は「私の進路に入る」から「邪魔をする」、lose my way は「道に迷う」、on my way home は「帰る途中で」です。一方で、Do it my way.(私のやり方でやって)の way は「やり方」の意味で、別の使い方になります。
丁寧な場面とくだけた場面で、形は変わる?
最後に、丁寧に話す場面とフランクに話す場面で、使い方が変わるのかを確認しました。結論として、チャンクの形そのものは変わりません。くだけた場面では、I’m を省いて On my way! とだけ返したり、メッセージでは omw と頭文字だけで書いたりすることもあります。丁寧な場面では、I’m on my way to your office now. I should be there in about ten minutes. のように、行き先や到着の目安、お詫びなどを添えることで丁寧さを出します。
ただ、「詳細を足すのは丁寧な場面だけ」というわけではありませんでした。くだけた場面でも On my way! Be there in 5. のように到着の目安を付けることはよくありますし、職場の同僚とのチャットなら I’m on my way. だけで十分なこともあります。詳細を足すかどうかは、丁寧さよりも「相手がどこまで知りたいか」で決まることが多い、と理解しました。
日常会話例
私は海外子会社を持つ企業に勤めており、家族と海外旅行を楽しむことも目標のひとつとしています。
取引先や会社の同僚、友人に連絡する場面を想定して例文を作成しました。
ビジネス①
場面:取引先との打ち合わせに向かう途中で、先方に到着の目安を伝える。
I’m on my way to your office now. I should be there in about ten minutes.
(今、御社に向かっております。10分ほどで到着する予定です。)
ビジネス②
場面:前の会議が長引き、次の社内ミーティングに遅れていることを参加者にチャットで伝える。
I’m sorry for the delay. I’m on my way now.
(遅れて申し訳ありません。今向かっております。)
旅行①
場面:友人との旅行中、別行動のあと集合場所へ向かっていることを伝える。
On my way! Be there in 5.
(今向かってる!5分で着くよ。)
旅行②
場面:友人との旅行中、自分がレンタカーを受け取りに行き、友人にはホテルの前で待っていてもらう。
I’m on my way to pick up the rental car. I’ll meet you at the hotel entrance.
(今レンタカーを受け取りに向かってるところ。ホテルの入り口で合流しよう。)

PickUP読解
今回の一文
“Please find out if Earth is a good place for us to live.”
(日本語訳)「地球が僕たちの住むのにいい場所かどうか、調べてきて。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| Please find out | 調べてください | 命令文(find out は句動詞) | 答えを突き止めることに焦点がある |
| if | ~かどうか | 接続詞(名詞節を作る) | 「もし~なら」ではない。whether に置き換え可 |
| Earth is a good place | 地球は良い場所だ | if 節の中身(主語+be動詞+補語) | |
| for us | 僕たちが | to live の動作をする人 | |
| to live | 住むための | place をうしろから説明 | 本来は to live in。in は省略されるのが一般的 |
読解のポイント
find out は「答えを突き止める」:同じ「調べる」でも焦点が違う
「調べる」なら research や look up もあるのに、この文ではなぜ find out なのかが気になりました。確認すると、3つは焦点が違いました。research は時間をかけて調べる作業そのもの、look up は辞書やネットで情報を引くこと、そして find out は、調べた結果として答えを知ること、突き止めることに重心があります。そのため、I found out he was lying.(彼がうそをついていたと分かった)のように、調べていなくても「知ることになった」という意味でも使われます。
おもしろかったのは、この話の中で2人が使い分けていたことです。イチカは I’m on my way to do some research. と、「調査という作業をしに行く」と言っています。一方のバチカは find out を使い、「地球が住める場所かどうか、答えを突き止めてきて」と頼んでいます。読むときも、find out が出てきたら「何を突き止めるのか」がうしろに来ると構えておくと、文の流れが追いやすくなりました。
if は「もし」か「かどうか」か:if の前を見て判断する
この文の if は「もし~なら」ではなく、「~かどうか」です。以前にも確認した気がしていたので、改めて復習しました。9/23の want to know のところで「if / whether=~かどうか」を、9/24の長文読解で「もし~なら」の if を扱っていました。
見分けるときは、if の前を見ます。Please find out だけでは「何を?」と聞き返したくなるので、if 以下がその答え、つまり find out の目的語になっていて、「~かどうか」と読みます。反対に、if の前だけで文が完結していれば、if 以下は条件を付け足しているだけなので「もし~なら」です。実はこの話の中に両方が出てきていて、We don’t really know if it’s true.(本当かどうか分からない)は「~かどうか」、Will they be fighting if a space war happens?(もし宇宙戦争が起きたら戦うの?)は「もし~なら」でした。後者は If a space war happens, で文頭に移しても意味が変わりませんが、前者は移せません。また、「~かどうか」の if は whether に置き換えられます。
もう一つ、時制の手がかりもありました。9/24で「if 節の中は未来のことでも現在形」と確認しましたが、これは「もし~なら」の if だけのルールでした。「~かどうか」の if では、I don’t know if he will come.(彼が来るかどうか分からない)のように、未来のことを will で言います。if 節の中に will があれば、「~かどうか」の if だと判断する目印になります。
a good place for us to live:名詞のうしろの to は「どんな場所か」の説明
for us to live が place を説明する仕組みも確認しました。名詞のすぐあとに to+動詞の原形が来たら、「~するための」とうしろから名詞を説明していることが多く、a place to live(住む場所)、something to eat(何か食べるもの)も同じ形です。ここに for us が入ると、「僕たちが住むための」と、to live の動作をする人がはっきりします。9/22で見た in order for A to と同じく for A が動作をする人を示していますが、今回は place のすぐあとにあるので、place を説明しているところが違いです。頭から「良い場所→僕たちにとって→住むのに」と順に意味を足していくと、戻らずに読めました。
また、「場所に住む」は本来 live in a place なので、正確には a place to live in になります。ただ、a place to live は決まった言い方として定着していて、in を付けない形のほうがよく使われます。a chair to sit on(座るための椅子)のように前置詞が残る形もあるので、名詞+to+動詞の末尾に前置詞がぽつんと残っていても、名詞がその前置詞の目的語になっていると分かれば、戸惑わずに読めます。
ストーリーの和訳を確認
ストーリーの和訳や単語リストは以下の記事に掲載しております。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
ぜひこちらの記事も一緒にご覧ください。
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