このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
を毎日更新しています。
この記事は10月12日(月)に放送された「The Battle of the Oranges(イタリア「オレンジ合戦」)」のチャンク解説記事です。
ストーリーの中に出てきた日常会話で役立つチャンクや読解の難易度が高い長文などをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ちなみに10月12日のストーリーの和訳はこちらの記事からご確認できます。ぜひご確認ください。
ではさっそく、今日の解説内容を見ていきましょう!
日常生活で使えるチャンク解説
チャンクPickUP
“Hey there, would you like some freshly squeezed orange juice? / Orange juice? I’d love some.”
(日本語訳)「やあ、しぼりたてのオレンジジュースはいかが?/オレンジジュース? ぜひいただくわ。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 役割 |
|---|---|---|
| Would you like | 〜はいかがですか | 丁寧にすすめる決まった言い方 |
| some | いくらか(量を決めずに) | 名詞の前について量をぼかす |
| freshly squeezed orange juice | しぼりたてのオレンジジュース | すすめる物 |
| I’d love | ぜひいただきたい | I would love の短縮形 |
| some | (それを)いくらか | 相手がすすめた物を指す |
Would you like 〜? は「〜はいかがですか?」と、相手に何かをすすめる丁寧な言い方です。Do you want 〜?(〜ほしい?)よりもやわらかく聞こえます。返事の I’d love some. は I would love some. の短縮形で、「ぜひいただきます」と、すすめられたものを喜んで受ける言い方です。オレンジ合戦の会場で、男性がイチカにジュースをすすめる場面に出てきました。
ここで気になったのが some の使い方です。数えられないもの(不可算名詞)を言うときに使うのか、それとも個数にこだわらないときに使うのか、と考えました。
調べて分かったのは、どちらも正解だということです。some の中心にあるのは「量や数をはっきり決めない」という感覚でした。ジュースやコーヒーのように数えられないものには、「いくらかの量」という意味で使います。クッキーのように数えられるものでも、複数形と一緒に使えば「何個とは決めないけど、いくつか」という意味になります。試食で「好きなだけどうぞ」という場面にも合います。逆に、1つだけとはっきりさせたいときは、Would you like a cookie? のように a を使います。
もうひとつ面白かったのが、any との違いです。疑問文では any を使うと習った覚えがありましたが、すすめるときやお願いするときは、疑問文でも some を使うそうです。some は「ある」ことが前提の言葉なので、「どうぞ」とすすめる気持ちに合います。一方、Do you have any juice?(ジュースはありますか?)のように、あるかないか分からないときは any です。Would you like any juice? と言うと、「ジュースなんて要る?」と少しそっけない響きになるそうです。
返事の I’d love some. の some も同じ考え方でした。相手がすすめてくれたオレンジジュースを繰り返さずに、「それを、いくらか」と some だけで受けています。「はっきり決めない」という some の感覚が分かると、すすめる側と受ける側の両方のセリフがすっきり理解できました。
日常会話例
私は海外子会社を持つ企業に勤めており、家族と海外旅行を楽しむことも目標のひとつとしています。
職場での会話や、旅行時の会話を想定して例文を作りました。
ビジネス①
場面:会議の前に、準備をしている同僚にコーヒーをすすめるとき
Would you like some coffee before we start the meeting?
(会議を始める前に、コーヒーはいかがですか?)
ビジネス②
場面:取引先に、新製品のサンプルをすすめるとき
We made some samples of the new product. Would you like some?
(新製品のサンプルを作りました。いくつかいかがですか?)

旅行①
場面:レストランで、店員にパンをすすめられて答えるとき
Would you like some bread with your soup? — Yes, I’d love some.
(スープと一緒にパンはいかがですか? ― はい、ぜひいただきます。)
旅行②
場面:旅先のお店で、地元のお菓子をすすめられたとき
These are local cookies. Would you like some? — I’d love some, thank you!
(これは地元のクッキーです。いくつかいかがですか? ― ぜひ、ありがとうございます!)
【広告】声に出す練習について
今日の「Would you like some 〜?」のような表現は、いざ自分で言おうとしても、日々英語を話していないとなかなか出てきません。私自身がまさにそんな感じです。
そこで、AI英会話アプリの「Speak」で、声に出す練習を続けています。相手がAIなので、間違えても気をつかわずに何度でも言い直せるところが、私には合っていました。忙しくてできなかった週もありますが、自分のペースで続けられます。声に出す練習をしてみたい方はぜひ!
PickUP読解
今回の一文
“This brave act inspired other people to fight back when they were unhappy with their leaders.”
(日本語訳)「この勇敢な行動に奮い立って、ほかの人たちも、領主に不満があるときは立ち向かうようになったの。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 役割 |
|---|---|---|
| This brave act | この勇敢な行動 | 主語(人ではなく行動) |
| inspired | 奮い立たせた | 動詞(inspire の過去形) |
| other people | ほかの人たちを | inspired の目的語 |
| to fight back | 立ち向かうように | 何をするように奮い立たせたか |
| when they were unhappy | 彼らが不満だったときに | どんなときに |
| with their leaders | 領主に対して | 不満の向かう先 |
読解のポイント
inspire+人+to 〜:make と違って to が入る
この文の骨組みは This brave act inspired other people to fight back で、「inspire+人+to 〜」という形です。「人を奮い立たせて〜させる」という意味になります。
10/8の長文読解で扱った make+人+動詞の原形と比べると、違いがはっきりします。make you want のように、make のときは人の後ろに動詞の原形がそのまま来ました。inspire のときは、inspired other people to fight back と、人の後ろに to が入ります。どちらも「人に〜させる」系の形ですが、to が入るかどうかが違います。
inspire は「やる気や勇気を起こさせる」という意味なので、無理にさせる make とは違い、相手が自分から動きたくなるような働きかけを表します。若い女性の勇敢な行動を見て、ほかの人たちも「自分たちも立ち向かおう」と思うようになった、という流れが、この動詞から伝わってきます。
主語が行動のときは、人を主語にして訳す
この文の主語は、人ではなく This brave act(この勇敢な行動)です。直訳すると「この勇敢な行動が、ほかの人たちを奮い立たせて立ち向かわせた」となり、日本語としては少しかたく聞こえます。
10/8の長文読解で確認したとおり、英語は物や出来事を主語にして「それが人を〜させる」と言うのが得意で、日本語は人を主語にするほうが自然です。そこで、主語の This brave act を「この勇敢な行動に奮い立って」という原因の言葉にし、目的語の other people を日本語の主語にしました。これで「この勇敢な行動に奮い立って、ほかの人たちも立ち向かうようになった」という訳になります。
unhappy with 〜:with は「気持ちの向かう先」
最後に気になったのが、unhappy with their leaders の with です。with は「〜と一緒に」という印象だったので、「〜に不満がある」に with を使うのは少し意外でした。
調べて分かったのは、with の中心にあるのが「あるものと関わり合っている」という感覚だということです。I went to the park with my friend. なら一緒にいる相手ですが、気持ちの話になると、その気持ちがどの相手と関わっているか、つまり「気持ちの向かう先」を表すようになります。「一緒に」と「〜に対して」は別の意味に見えて、「相手と関わっている」という点でつながっていました。
「人 be 気持ちの形容詞 with 〜」はよくある形で、happy with(〜に満足している)、satisfied with(〜に満足している)、bored with(〜に飽きている)などがあります。ただ、すべての気持ちの形容詞が with をとるわけではなく、interested in(〜に興味がある)や afraid of(〜が怖い)のように別の前置詞をとるものもあります。また、happy with the result(結果に満足)と happy about the news(その知らせがうれしい)のように、同じ形容詞でも前置詞で意味が変わります。with は「相手や対象と向き合って評価している」感じで、about は「その出来事について」という感じです。今回は領主という相手を評価して「不満だ」と言っているので、with が合っていると納得できました。
ストーリーの和訳を確認
ストーリーの和訳や単語リストは以下の記事に掲載しております。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
ぜひこちらの記事も一緒にご覧ください。
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スピーキング力を鍛えたい方へ:AI英会話アプリSpeakの学習レポートも書いてます!
当ブログはESEを使ったインプット学習の記録が中心ですが、筆者自身が「聞く力は鍛えているのに、話す力が追いついていない」という課題に気づき、AI英会話アプリ「Speak(スピーク)」でアウトプットの練習を始めました。
一週間、無理なくアウトプットのトレーニングをするなかで、得られたことや気づいたことをまとめて記事にしています。週に1度更新していますので、「ESEでインプットは続いているけど、話す練習はできていない」というお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考までにご覧ください。





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