このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
を毎日更新しています。
この記事は9月23日(水)に放送された「Ogata Sadako(緒方貞子)」のチャンク解説記事です。
ストーリーの中に出てきた日常会話で役立つチャンクや読解の難易度が高い長文などをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ちなみに9月23日のストーリーの和訳はこちらの記事からご確認できます。ぜひご確認ください。
ではさっそく、今日の解説内容を見ていきましょう!
日常生活で使えるチャンク解説
チャンクPickUP
“She wanted to know why Japan started a war against such a powerful country.”
(日本語訳)「なぜ日本は、そんなに強大な国を相手に戦争を始めたのかを知りたいと思いました。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| She | 彼女は | 主語 | 緒方貞子 |
| wanted to know | 知りたいと思った | want to know の過去形 | |
| why Japan started a war | なぜ日本が戦争を始めたのか | 間接疑問文(know の目的語) | why のあとは普通の語順 |
| against such a powerful country | そんなに強大な国を相手に | war を説明する部分 | against ~で「~を相手に」 |
基本の形
「want to know+疑問詞+主語+動詞」で、「~かを知りたい」を表します。疑問詞のあとがふだんの文と同じ語順(主語+動詞)になっている点がポイントです。疑問文の語順にはなりません。この形を間接疑問文と呼びます。
なぜ疑問文の語順にならないのか
疑問文(Why did Japan start a war?)は、元の文 Japan started a war. に、did を主語の前に出す操作を加えてできています。did が時制を引き受けるので、動詞は原形に戻ります。
一方、want to know why ~ の why 以下は、大きな文(She wanted to know ~)に組み込まれる「部品」です。the reason Japan started a war(日本が戦争を始めた理由)のような、ひとまとまりの名詞と同じ働きをしています。疑問文を作る「did を前に出す」操作は、相手に直接質問を投げるときだけのルールなので、文の部品として組み込まれる間接疑問文では起きません。
疑問を伝えるときの使い分け
このチャンクは、相手に直接質問を投げるときにも、第三者の状況を説明するときにも使えます。時制と主語によって、どちらの働きになるかが変わります。
| 形 | 主語・時制 | 働き |
|---|---|---|
| Do you know why ~? | 疑問文、現在 | 相手に直接質問を投げる。日常でいちばんよく使う形 |
| I want to know why ~. | 平叙文、現在 | 気持ちを言いながら、間接的に質問する。不満や強い関心のニュアンスが出やすい |
| She wanted to know why ~. | 平叙文、過去 | 第三者の状況・心情を説明する。質問の意図はない |
実際に「知ってる?」とたずねる場面では、Do you know why ~? のほうが Why did it happen? より柔らかく聞こえるので、よく使われます。I want to know why ~. は、単なる質問というより、納得できない気持ちを込めたいときに選ばれやすい言い方です。
why 以外の疑問詞にも置き換えられる
want to know のあとの疑問詞は、why に限りません。何を知りたいかによって、次のように使い分けます。
| 疑問詞 | 知りたい内容 | 例 |
|---|---|---|
| why | 理由 | I want to know why the flight was delayed.(なぜ便が遅れたのか知りたい) |
| what | 内容・すること | My friend wanted to know what to do with her shoes.(靴をどうすればいいか知りたがっていた) |
| how | 方法・程度 | I want to know how this happened.(どうやってこうなったのか知りたい) |
| where | 場所 | I want to know where the nearest station is.(一番近い駅がどこか知りたい) |
| who | 人物 | I want to know who sent this.(誰がこれを送ったのか知りたい) |
| when | 時 | I want to know when the results come out.(結果がいつ出るのか知りたい) |
| if / whether | ~かどうか | I want to know if the shop is open today.(今日お店が開いているか知りたい) |
疑問詞のあとの語順ルールは、why のときと同じです。ふだんの文の語順(主語+動詞)のまま続けます。what to do のように「疑問詞+to+動詞」の形にすると、「何をすればいいか」という、やり方や選択について知りたいときの言い方になります(what to do、where to go、how to use など)。
日常会話例
私は海外子会社を持つ企業に勤めており、家族と海外旅行を楽しむことも目標のひとつとしています。
職場(海外子会社)での会話や、旅行先での友人との会話、日本に来た海外の友達の案内を想定した例文を作成しました。
ビジネス①
場面:異動先の海外オフィスで、急にオンライン会議の時間が変更になったことに気づき、同僚に尋ねる。
Do you know why the meeting got moved to 4 p.m.?
(会議が4時に変更になった理由、知ってる?)
ビジネス②
場面:異動先で、自分に関わる決定が事前の相談なしに変更されていたことを知り、上司に伝える。
I want to know why this decision was changed without letting me know.
(私に知らせずにこの決定が変更された理由を知りたいのですが。)

旅行①
場面:友人と旅行中、予約していたレストランが臨時休業だったことに気づく。
Do you know why this place is closed today? It didn’t say anything online.
(ここ、今日なんで閉まってるのか知ってる?ネットには何も書いてなかったんだけど。)
旅行②
場面:日本に遊びに来た海外の友達と、座敷のある店に入ったとき。友達は靴をどうすればいいか分からず戸惑っていて、店員さんが靴を脱いで靴箱に入れることを説明してくれた。
My friend wanted to know what to do with her shoes, so the staff showed her the shoe lockers by the entrance.
(友達が靴をどうすればいいか知りたがっていたので、店員さんが入り口にある靴箱を教えてくれたんだ。)
PickUP読解
今回の一文
“Some people called Ogata the “tiny giant” because she was only five feet tall but did things that changed people’s lives in a big way.”
(日本語訳)「緒方は、身長がわずか150センチほどしかないにもかかわらず、人々の人生を大きく変えるようなことを成し遂げたため、「小さな巨人」と呼ぶ人もいました。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| Some people called Ogata the “tiny giant” | 緒方を「小さな巨人」と呼ぶ人もいた | 主節(call A B の形) | A=Ogata、B=the “tiny giant” |
| because | ~なので | 接続詞(理由) | 結果が先、理由があとに続く語順 |
| she was only five feet tall | 身長がわずか5フィートしかなかった | because節の前半 | only が数字を強調 |
| but did things | しかし、いろいろなことをした | because節の後半(did の主語は she) | things の中身はまだ不明 |
| that changed people’s lives in a big way | 人々の人生を大きく変えた | things を説明する関係代名詞節 | that は主格の関係代名詞。changed の主語の場所を埋めている |
読解のポイント
did things that ~:「した」と「何を」を分けて言う型
did things that changed people’s lives in a big way の did things that が、最初はよく分かりませんでした。「150センチしかなかった」と「人々の生活を大きく変えた」の2つは読み取れたのですが、間の did things that が何をしているのか、つかめずにいました。
分解してみると、did(した)+things(いろいろなこと)で、まず「いろいろなことをした」とだけ言っていて、何をしたのかはまだ分かりません。そのあとの that changed people’s lives in a big way が、things の中身を後ろから説明しています。9/21・9/22で見てきた、名詞+関係代名詞+動詞の形と同じで、that のあとは changed という動詞から始まり主語が欠けているので、主格の関係代名詞です(9/22の a chocolate that melts perfectly と同じ形)。
did things that ~ で「~するようなことを、した」という言い方になります。She changed people’s lives in a big way. と直接言うこともできますが、この文は「体は小さかった」という話のあとに、but で「それなのに、こんなに大きなことをした」とつなげたいので、did things という言い方から入って、that 以下で中身を明かす組み立てになっています。訳すときは things を単独で訳さず、「~するようなことを成し遂げた」とまとめると自然になります。
five feet tall:数字+単位+形容詞で「身長」を表す型
five feet tall は「5フィート(の)背が高い」、つまり「身長5フィート」です。数字+単位(feet)+形容詞(tall)を、そのままつなげて作ります。be動詞のあとに、この形をそのまま置くだけです(She is five feet tall.)。同じ型で、次のようにも使えます。
- ten years old(10歳)
- three meters long(3メートルの長さ)
- two hours long(2時間の長さ)
英語は数字+単位のあとに、それがどんな性質か(tall、long、old など)を表す形容詞を続けるので注意が必要です。
ストーリーの和訳を確認
ストーリーの和訳や単語リストは以下の記事に掲載しております。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
ぜひこちらの記事も一緒にご覧ください。
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当ブログはESEを使ったインプット学習の記録が中心ですが、筆者自身が「聞く力は鍛えているのに、話す力が追いついていない」という課題に気づき、AI英会話アプリ「Speak(スピーク)」でアウトプットの練習を始めました。
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