このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
- 英語での要約
を毎日更新しています。
毎週水曜日は「世界の偉人伝”Heroes and Giants”」です。日本を、世界を動かした偉人達。誰もが知るその偉業とちょっと意外なその素顔を英語で味わいましょう。
本日のHeroes and Giantsのストーリーは「Alexander Graham Bell(アレクサンダー・グラハム・ベル)」です。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
また、チャンク&単語解説は、日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!
Alexander Graham Bell(アレクサンダー・グラハム・ベル):和訳
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今日、多くの人々がインターネットを使ってメッセージを送ったり人と話したりしています。しかし約20年前まで、電話が離れた場所とやりとりする最速の手段でした。電話は1800年代後半に発明され、世界を変えました。その発明者はアレクサンダー・グラハム・ベルです。これは彼の物語です。
ベルは1847年にスコットランドで生まれました。幼い頃から発明に取り組み始めました。ベルが12歳のとき、母親が耳が聞こえなくなり始めました。つまり、聴力を失いつつあったのです。このことがきっかけで、ベルは手話と音の科学を学び始めました。父親は耳の不自由な人々にはっきりと話す方法を教える教師だったため、ベルも父親から学びました。20代前半にベルはロンドンへ移り、聴覚障害者のための学校で教えるのを手伝いました。大学卒業後、ベルは家族とともにカナダへ移り住みました。その後、ボストンに移ってアメリカの聴覚障害者のための学校で教えるようになりました。
ちょうどその頃、アメリカでは人々が電信機でメッセージを送っていました。電信機はこのように動作していました。まず、メッセージが符号に変換されます。次に、電信機がその符号を電気を使って電線に流します。最後に、符号が再びメッセージに変換されます。ベルは音を電線で送ることができるシステムを作りたいと思い、研究を始めました。
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裕福な人々がベルのアイデアを支持し、資金を提供しました。その後数年間、ベルと助手のトーマス・ワトソンは数多くの実験を行いました。1876年2月、ベルはシステムの準備が整ったと感じました。そこで、自分のアイデアが複製されないことを証明する公式書類を受け取るため、政府の事務所を訪れました。まもなく、ベルは電話と呼ばれるシステムを完成させました。最初の通話は隣の部屋にいる助手に向けたものでした。彼はこう言いました。
「ワトソン君、こちらに来てくれ。会いたい。」
同年、ベルは万国博覧会で人々に電話を披露しました。これで世界中の人々が彼の発明を知ることになりました。1877年、ベルと支援者たちは電話会社を設立しました。ベルの会社は電話をより便利にすることを続け、1915年にはニューヨークとカリフォルニア間で初の長距離通話を成功させました。その7年後、ベルは75歳で亡くなりました。
今日、電話のない世界を想像することは難しいです。これすべてがアレクサンダー・グラハム・ベルと、音を電線で送りたいという彼の強い思いから始まったことを覚えておきたいものです。
日常生活で使えるチャンク&単語解説
ここでは日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や単語の解説をします。
チャンク&単語帳
以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!
発明する
耳が不自由になる、聴力を失う
手話
チャンクPickUP
“Bell wanted to create a system that could send sound through a wire, so he began his research.”
(日本語訳)「ベルは音を電線で送ることができるシステムを作りたいと思い、研究を始めました。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| Bell wanted to create a system | ベルはシステムを作りたかった | “want to + V” で願望を表す | “want to create” で「作ることを望む」 |
| that could send sound | 音を送ることができる | 関係代名詞節による後置修飾 | “that” は主格の関係代名詞。”could” は「〜できる可能性のある」という仮定的な能力 |
| through a wire | 電線を通じて | 手段・経路を示す前置詞句 | “through + 名詞” で「〜を通して・〜を経由して」 |
| so he began his research | そのため彼は研究を始めた | 結果を示す接続詞 “so” | “so” は「だから・その結果として」という因果関係を示す |
“a system that could send sound through a wire” の “that could” は関係代名詞節の中での “could” で、まだ実現していない段階での可能性を表しています。“through + 名詞”は「〜を通じて・〜を経由して」という手段・経路を示す重要な前置詞句で、“through the Internet”(インターネットを通じて)のように物理的・抽象的いずれの経路にも使えます。“so + S + V”は因果関係を示す接続詞で、“because” が理由を導くのに対して “so” は結果・行動を導きます。“so that + S + V”(〜するために)と混同しないよう注意が必要です。
日常会話例
私は海外子会社を持つ企業に勤めており、家族と海外旅行を楽しむことも目標のひとつです。そのため例文は、職場でのビジネス場面と海外旅行中の場面を想定した4つを掲載しています。
ビジネス①
場面:新しい社内システムの開発背景を海外子会社のチームに説明するとき
We wanted to create a system that could send data through a secure cloud, so we began development two years ago.
(セキュアなクラウドを通じてデータを送ることができるシステムを作りたかったので、2年前に開発を始めました。)
ビジネス②
場面:新しいコミュニケーションツールの導入理由を社内で説明するとき
We wanted to create a platform that could connect all our overseas offices through one system, so we began the project.
(すべての海外拠点を一つのシステムでつなぐことができるプラットフォームを作りたかったので、プロジェクトを始めました。)
旅行①
場面:旅行計画アプリを活用した経緯を家族に説明するとき
I wanted to find an app that could show all our travel plans through one screen, so I began searching online.
(すべての旅行計画を一つの画面で確認できるアプリを見つけたかったので、ネットで調べ始めたんだ。)
旅行②
場面:海外で両替せずに支払いができる方法を探した経緯を説明するとき
I wanted a card that could make payments through any foreign ATM without extra fees, so I did a lot of research before the trip.
(追加手数料なしで海外のどのATMでも支払いができるカードが欲しかったので、旅行前にたくさん調べました。)
PickUP長文読解
今回の一文
“Today, it’s difficult to imagine a world without telephones. It’s good to remember that it all started with Alexander Graham Bell and his strong wish to send sound through a wire.”
(日本語訳)「今日、電話のない世界を想像することは難しいです。これすべてがアレクサンダー・グラハム・ベルと、音を電線で送りたいという彼の強い思いから始まったことを覚えておきたいものです。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| it’s difficult to imagine | 想像することは難しい | 形式主語構文 | “It + be + 形容詞 + to V” で “to imagine” が真の主語 |
| a world without telephones | 電話のない世界 | “without + 名詞” による仮定的な状況 | “without + 名詞” で「〜がない(状況の)」という条件を名詞句で表現 |
| it all started with | すべては〜から始まった | “start with ~” で起源・出発点を示す | “start with ~” で「〜から始まる・〜がきっかけとなる」 |
| his strong wish to send sound through a wire | 音を電線で送りたいという彼の強い思い | 不定詞の形容詞的用法 | “wish to + V” で「〜したいという願い」。”wish” を “to V” が後置修飾 |
読解のポイント
ポイント1:形式主語 “it” を使った二つの構文の並列
“It’s difficult to imagine …”と“It’s good to remember …”はどちらも形式主語 “it” を使った構文です。“It + be + 形容詞 + to V” という構造で、実際の主語が長くなるため文頭に形式主語の “it” を置きます。“It is important to listen carefully.” や “It was hard to say goodbye.” のように日常・ビジネス・スピーチのあらゆる場面で使える非常に頻出の構文です。二文を並列して締めくくることで、まず「想像できないほど重要」という現在の意義を示し、次に「その起源を覚えていよう」という呼びかけへとつながる効果的な文章構造になっています。
ポイント2:”without + 名詞” — 「〜がない」という仮定的な状況の簡潔な表現
“a world without telephones”の“without + 名詞”は「〜がない・〜なしの」という意味で、仮定的な状況を名詞句として簡潔に表現しています。“if there were no telephones” という仮定文で言い換えることもできますが、”without telephones” の方がはるかにコンパクトです。“a life without music”(音楽のない生活)、”a meeting without a clear agenda”(議題のない会議)のように幅広く使えます。
ポイント3:”it all started with ~” — 起源・出発点を語る表現
“it all started with Alexander Graham Bell and his strong wish …”は「すべては〜から始まった」という意味で、何かの起源・きっかけを語るときに使う表現です。“start with ~”(〜から始まる)に “it all”(これすべてが)が加わることで、現在の大きな成果・変化がたった一人の人物や一つの願いから始まったという感慨深さが強調されます。スピーチや文章の締めくくりに過去の起源に敬意を払いながら現在の意義を語る表現として非常に効果的です。”It all started with a simple question.” のようにビジネスの企業理念や製品開発の話にも応用できます。
本日の記事の要約
今回の記事をAIが要約しました。ぜひリーディング練習にご利用ください!
要約 日本語訳:
アレクサンダー・グラハム・ベルは1847年にスコットランドで生まれた。耳の聞こえない母親に触発され、音と手話を学んだ。聴覚障害者を教えるためにアメリカへ渡った後、音を電線で送る研究を始める。1876年に電話を発明し、助手のワトソンに初の通話を行った。会社は電話の改良を続け、1915年には初の大陸横断通話を成功させた。今日、電話は人類の最重要な発明のひとつであり続けている。
先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介
毎日の放送を追いかけている方も、ちょっと復習したい方も必見です!
先週の放送でピックアップしたチャンクをまとめて解説した【週末まとめ記事】を公開しています。このまとめ記事では、ESEの内容を思い出しながら、日々の英語学習に役立つ重要なチャンクを一気に振り返ることができます。
「チャンクをしっかり覚えたい」「英語表現力を高めたい」「1週間分を効率よく復習したい」という方には特におすすめです。再放送のタイミングでの復習や、苦手なチャンクの再確認にも便利ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ESEの放送について
NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHKラジオ第2で放送されています。
※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。
👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)
また、聞き逃してしまった場合も、「NHKゴガク」サイトや「らじる★らじる」アプリを使えば、放送から1週間以内であれば何度でも聞き直すことができます。
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スピーキング力を鍛えたい方へ:AI英会話アプリSpeakの学習レポートも書いてます!
当ブログはESEを使ったインプット学習の記録が中心ですが、筆者自身が「聞く力は鍛えているのに、話す力が追いついていない」という課題に気づき、AI英会話アプリ「Speak(スピーク)」でアウトプットの練習を始めました。
一週間、無理なくアウトプットのトレーニングをするなかで、得られたことや気づいたことをまとめて記事にしています。週に1度更新していますので、「ESEでインプットは続いているけど、話す練習はできていない」というお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考までにご覧ください。




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