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「仮に~だとしたら」は英語で?Let’s sayの意味と使い方|ESEチャンク解説(11/5)

木曜日:哲学者からの答え

このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、

  • 本文和訳
  • チャンク&単語解説

を毎日更新しています。

この記事は11月5日(木)に放送された「Why Do I Have to Study?(なんで勉強しなきゃいけないの?)」のチャンク解説記事です。

ストーリーの中に出てきた日常会話で役立つチャンクや読解の難易度が高い長文などをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。

ちなみに11月5日のストーリーの和訳はこちらの記事からご確認できます。ぜひご確認ください。

ではさっそく、今日の解説内容を見ていきましょう!

日常生活で使えるチャンク解説

チャンクPickUP

“Let’s say that he wants to become a game programmer.”
(日本語訳)「たとえば、シュンスケくんがゲームプログラマーになりたいとしよう。」

構成パーツの解説

パーツ意味役割
Let’s say (that)仮に〜だとしよう仮の状況を置く前置き(that は省略可)
he wants to become a game programmer彼がゲームプログラマーになりたい仮の状況(現在形のまま)
(続く文)If he studies, he will know 〜勉強すれば〜を知ることができる仮の状況を受けた説明

Let’s say 〜 は、直訳すると「〜と言ってみよう」です。そこから、「仮に〜だとしよう」「たとえば〜だとして」と、話の前提になる状況を仮に置くときの表現になりました。抽象的な話をするときに具体的な例を持ち出して、相手にイメージしてもらうのが主な役割です。that は省略されることが多く、Let’s say he wants to 〜 の形もよく使います。

今回は、トムに「シュンスケくんにもっとわかりやすく伝えるにはどうしたらいい?」と聞かれて、ショウヘイがこの表現で例を持ち出しています。「巨人の肩」や「過去の知恵」という話は、小学生には少し抽象的です。そこでショウヘイは、ゲームが大好きなシュンスケくんに合わせて「ゲームプログラマーになりたいとしたら」という仮の状況を置きました。そのうえで、If he studies, he will 〜 と、勉強がどう役に立つのかを具体的に説明しています。難しい話を、相手の身近なところまで引き寄せるためのひと言です。

文法で気をつけたいのは、Let’s say の後ろは基本的に現在形で、ふつうの文の形のまま続けられることです。If he wanted to 〜 のような仮定法(過去形にずらす形)にしなくても、「仮の話」だということは Let’s say 自体が示してくれます。そのため、話しながら気軽に使いやすい表現です。

使い方は、大きく3つあります。1つ目は、今回のように「仮に〜だとしよう」と状況を設定する使い方です。そのあとに「そうだとしたらどうなるか」という説明が続くのが定番の流れです。2つ目は、say だけを文の途中に入れて「たとえば、そうだな」と例を挙げる使い方です。We need about, say, ten chairs.(だいたい、そうだな、10脚くらい椅子が必要だ)のように、数や例をざっくり示すときに使います。3つ目は、何かを決めるときに「〜ということにしよう」と提案する使い方で、Let’s say 3 o’clock, then.(じゃあ、3時ってことにしよう)のように使います。

Let’s say はくだけた表現ではないので、会議や打ち合わせでもふつうに使えます。上司に何かを提案するときに「仮にこうしたら、こうなります」と具体的なイメージを見せる使い方は、むしろとても相性がいいです。Let’s には「一緒に考えてみましょう」というニュアンスがあるので、相手を説得するというより、同じ目線で検討するような、やわらかい響きになります。

ただし、3つ目の「決める」使い方を上司に対してすると、自分が一方的に決めているように聞こえることがあります。目上の人と時間や条件を決めるときは、Would 3 o’clock work for you?(3時でご都合はいかがですか?)や How about 3 o’clock?(3時はいかがですか?)のように、相手に判断を委ねる形のほうが安心です。また、提案書やメールなどの書き言葉では、Let’s say はやや話し言葉寄りです。書くときは、Suppose we 〜(〜と仮定すると)や For example, if we 〜(たとえば〜すれば)のほうがすっきりします。

日常会話例

私は海外子会社を持つ企業に勤めており、家族と海外旅行を楽しむことも目標のひとつとしています。
職場での会話や、旅行時の会話を想定して例文を作りました。

ビジネス①

場面:会議で、上司に新製品の発売時期を提案するとき。
Let’s say we launch the product in April. Then we can show it at the trade show in May.
(仮に4月に製品を発売するとします。そうすれば、5月の展示会で紹介できます。)

ビジネス②

場面:チームのミーティングで、予算が減った場合の対応を話し合うとき。
Let’s say the budget is cut in half. What should we do first?
(仮に予算が半分に削られたとしましょう。まず何をすべきでしょうか?)

旅行①

場面:海外で夕食を終えたあと、友人と帰りの電車について話すとき。
Let’s say we miss the last train. How do we get back to the hotel?
(仮に終電を逃したとして、どうやってホテルに戻る?)

旅行②

場面:旅行中、翌朝の集合時間と場所を友人と決めるとき。
Let’s say 9 a.m. in the lobby, then.
(じゃあ、朝9時にロビー集合ってことにしよう。)


【広告】声に出す練習について

今日の「Let’s say 〜」のような表現は、いざ自分で言おうとしても、日々英語を話していないとなかなか出てきません。私自身がまさにそんな感じです。

そこで、AI英会話アプリの「Speak」で、声に出す練習を続けています。相手がAIなので、間違えても気をつかわずに何度でも言い直せるところが、私には合っていました。忙しくてできなかった週もありますが、自分のペースで続けられます。声に出す練習をしてみたい方はぜひ!

PickUP読解

今回の一文
“Then he can combine different skills he has learned in math, science and art classes to come up with original ideas.”
(日本語訳)「そうすれば、算数や理科、図工の授業で身につけたいろいろなスキルを組み合わせて、オリジナルのアイデアを思いつくことができる。」

構成パーツの解説

パーツ意味役割
Thenそうすれば前の文(If he studies, 〜)を受ける
he can combine彼は組み合わせることができる文の骨組み(主語+動詞)
different skillsいろいろなスキルcombine の目的語
(that) he has learned彼が身につけてきたskills を後ろから説明(関係代名詞の省略)
in math, science and art classes算数や理科、図工の授業で3つの科目がすべて classes にかかる
to come up with original ideasオリジナルのアイデアを思いつくためにcombine の目的(to 不定詞)

読解のポイント

skills he has learned は「that が省略された」かたまり

この文で最初につまずきやすいのは、different skills he has learned の部分です。skills のすぐ後ろに he has learned という「主語+動詞」が続いていて、一瞬、文がどこで切れるのか迷います。

これは、skills と he の間で関係代名詞 that(または which)が省略された形です。補うと different skills (that) he has learned(彼が身につけてきたいろいろなスキル)となり、he has learned 〜 が後ろから skills を説明しています。英語では、関係代名詞が目的語の役割をするとき、つまり今回のように learned の目的語が skills にあたるときは、that をよく省略します。

読むときの目印は、「名詞のすぐ後ろに、主語+動詞が続いている」ことです。the book I bought yesterday(昨日私が買った本)や the person she met(彼女が会った人)も同じ形です。この並びを見たら、「名詞と主語の間に that が隠れているかも」と考えると、後ろからかかる説明だとすぐに気づけます。ここから classes までがひとつの長い名詞のかたまりで、全体が combine の目的語になっています。

また、has learned と現在完了になっているのは、「これまでの授業を通して、少しずつ身につけてきた」という積み重ねを表すためです。ショウヘイが言いたいのは、一度に覚えたスキルではなく、毎日の勉強でためてきたスキルだということです。勉強の積み重ねが土台になるという、この回の「巨人の肩」の話とも重なっています。

math, science and art は3つとも classes にかかる

次のポイントは、in math, science and art classes の部分です。A, B and C の形で3つの科目が並んでいますが、classes は最後の art にだけかかっているのではありません。3つすべてにかかっています。

つまり、意味としては in math classes, science classes and art classes(算数の授業、理科の授業、図工の授業で)です。同じ classes を3回くり返すのを避けて、最後に1回だけ置いています。ここで math や science は、classes の前に置かれて「どんな授業か」を説明する、形容詞のような働きをしています。

読むときには、「A, B and C +名詞」の形を見たら、その名詞がA・B・Cの全部にかかっている可能性を考えるのがコツです。たとえば、English, French and Spanish teachers は「英語とフランス語とスペイン語の先生たち」で、teachers が3つともにかかっています。

ちなみに、相談者のシュンスケくんは小学生なので、和訳では math を「算数」、art を「図工」としました。中学生以上が相手なら「数学」「美術」と訳すところです。

to come up with は combine に戻って「〜するために」

最後のポイントは、to come up with original ideas がどこにつながっているかです。長い目的語のすぐ後ろに to が来ているので、classes to come up with ideas(アイデアを思いつくための授業)のように、直前の名詞を説明していると読みたくなるかもしれません。でも、文の意味を考えると、to come up with 〜 は動詞の combine に戻ってつながっています。「スキルを組み合わせる」のは、「オリジナルのアイデアを思いつくため」です。これは、to 不定詞が「〜するために」という目的を表す使い方です。

長い文では、動詞と to 不定詞の間に、長い目的語がはさまることがよくあります。to が出てきたら、すぐ前の名詞だけでなく、「文の動詞まで戻るとどうなるか」も考えてみると、読み違いを防げます。

和訳では「組み合わせるために、思いつくことができる」とはせず、「組み合わせて、思いつくことができる」と前から順に訳しています。英語の「目的」を、日本語では「〜して、…する」と流れで訳したほうが自然になることが多いからです。なお、come up with 〜 は「(考えた末に)〜を思いつく、考え出す」という意味です。いろいろなスキルを組み合わせて新しいものを生み出す、この文の内容にぴったり合った表現です。

この文の Then は「それから」ではなく「そうすれば」という意味で、直前の If he studies, he will know what other programmers have already created.(勉強すれば、ほかのプログラマーがすでに作ってきたものを知ることができる)を受けています。チャンクの Let’s say 〜 で置いた仮の話から、「勉強して知識が手に入れば、次にこういうことができる」と、説明が一歩ずつ進んでいく流れになっています。

ストーリーの和訳を確認

ストーリーの和訳や単語リストは以下の記事に掲載しております。

「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。

ぜひこちらの記事も一緒にご覧ください。


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当ブログはESEを使ったインプット学習の記録が中心ですが、筆者自身が「聞く力は鍛えているのに、話す力が追いついていない」という課題に気づき、AI英会話アプリ「Speak(スピーク)」でアウトプットの練習を始めました。

一週間、無理なくアウトプットのトレーニングをするなかで、得られたことや気づいたことをまとめて記事にしています。週に1度更新していますので、「ESEでインプットは続いているけど、話す練習はできていない」というお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考までにご覧ください。

👉 先週のSpeak記事はこちら

この記事を書いた人
ESEリスナー

学生時代から英語が苦手だった私ですが、職場のグローバル化という現実に直面したことをきっかけに、NHK『Enjoy Simple English』とAIを組み合わせた学習法と出会い、英語学習がようやく「続けられるもの」になりました。
仕事でのキャリアチャンスを逃したくない、家族と海外旅行を楽しみたい——そんなリアルな動機を持ちながら、学習者目線で毎日更新しています。
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