このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
を毎日更新しています。
この記事は10月8日(木)に放送された「How Can I Keep Studying?(どうしたら勉強が長続きする?)」のチャンク解説記事です。
ストーリーの中に出てきた日常会話で役立つチャンクや読解の難易度が高い長文などをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ちなみに10月8日のストーリーの和訳はこちらの記事からご確認できます。ぜひご確認ください。
ではさっそく、今日の解説内容を見ていきましょう!
日常生活で使えるチャンク解説
チャンクPickUP
“And before you know it, you will be speaking English like a pro!”
(日本語訳)「そして気がついたら、プロのように英語を話しているでしょう!」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 役割 |
|---|---|---|
| And | そして | 前の文とつなぐ |
| before you know it | 気がついたら、いつの間にか | 決まった言い方(直訳:あなたがそれに気づく前に) |
| you will be speaking | あなたは話しているでしょう | 主語+未来進行形(will be 〜ing) |
| English | 英語を | speaking の目的語 |
| like a pro | プロのように | どのように話すか |
before you know it は、直訳すると「あなたがそれに気づく前に」です。「気がついたら」「いつの間にか」「あっという間に」という意味で使われます。番組の最後に、ショウヘイがリサを励ますひと言として出てきました。
ここで引っかかったのが、訳語のニュアンスの違いです。「気がついたら」「いつの間にか」は、続けてきた行動の末の結果、という感じがします。一方、「あっという間に」や直訳の「気づく前に」は、速さそのもの、瞬く間に、という感じがします。この2つは別のものに思えました。
調べて分かったのは、英語ではひとつの意味だということです。中心にあるのは「意識が追いつく前に、もうそうなっている」という感覚で、時計で測った速さではなく、体感の速さを表しています。この体感が生まれる場面が2通りあるので、日本語の訳が分かれます。
ひとつは、続けているうちに時間がたつのを意識しない場面です。Keep practicing every day. Before you know it, you’ll be fluent. のように、実際には何か月もかかることでも、長さを感じないまま結果に届く、という使い方です。もうひとつは、待つ時間が実際に短い場面で、I’ll be back before you know it.(すぐ戻るよ)のように使います。今回の本文は前者で、小さな課題を続けた先の話なので、「気がついたら」が合っていました。
つまり、実際に経過した時間より体感時間のほうが早い場面で使える表現です。逆に、実際の時間が一瞬の出来事には合いません。「気づくかどうか」が基準なので、気づく余地がない一瞬のことには使えないからです。そういうときは、in an instant(一瞬で)、in a flash(ぱっと)、in the blink of an eye(瞬く間に)のように、速さそのものを言う表現を使います。
日本語の「あっという間に」は、「あっという間に夏が終わった」(体感)にも、「あっという間に売り切れた」(実際に速い)にも使えます。だから英語にするときは、どちらの「あっという間」なのかを考える必要がある、と分かりました。過去の話なら Before I knew it, it was midnight.(気がついたら、真夜中になっていた)のように、I と knew に変えて使います。
日常会話例
私は海外子会社を持つ企業に勤めており、家族と海外旅行を楽しむことも目標のひとつとしています。
職場での会話や、旅行時の会話を想定して例文を作りました。
ビジネス①
場面:大きなプロジェクトを前に悩んでいる部下に、上司が声をかけるとき
Start with small tasks. Before you know it, the whole project will be finished.
(小さな作業から始めましょう。気がついたら、プロジェクト全体が終わっていますよ。)
ビジネス②
場面:忙しかった一日を、同僚と振り返るとき
I was so busy today that before I knew it, it was already six o’clock.
(今日はとても忙しくて、気がついたらもう6時でした。)

旅行①
場面:空港までの道のりを、友人と話しながら過ごしたとき
We talked the whole way, and before we knew it, we had arrived at the airport.
(道中ずっと話していて、気がついたら空港に着いていました。)
旅行②
場面:帰ってから、旅行の感想を人に話すとき
The trip was so much fun that it was over before I knew it.
(旅行はとても楽しくて、あっという間に終わってしまいました。)
【広告】声に出す練習について
今日の「before you know it」のような表現は、いざ自分で言おうとしても、日々英語を話していないとなかなか出てきません。私自身がまさにそんな感じです。
そこで、AI英会話アプリの「Speak」で、声に出す練習を続けています。相手がAIなので、間違えても気をつかわずに何度でも言い直せるところが、私には合っていました。忙しくてできなかった週もありますが、自分のペースで続けられます。声に出す練習をしてみたい方はぜひ!
ちなみに先週は、このブログで実際に作った例文が、Speakのロールプレイでそのまま使えることができました!
PickUP読解
今回の一文
“Then it will make you want to move on to the next task and then the next one!”
(日本語訳)「そうすると、次の課題、そしてまたその次の課題へと進みたくなります!」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 役割 |
|---|---|---|
| Then | そうすると | 前の文を受ける |
| it | それは | 主語(前の文の内容を指す) |
| will make you | あなたに〜させるでしょう | make+人(使役) |
| want to move on | 先へ進みたいと思う | make の後ろの動詞(原形) |
| to the next task | 次の課題へ | 進む先 |
| and then the next one | そしてその次の課題へ | one = task の言い換え |
読解のポイント
make+人+動詞の原形:make の後ろに to は入らない
この文は一度読んだだけでは形がつかみにくかったので、詳しく確認しました。骨組みは it will make you want 〜 で、「make+人+動詞の原形」という形です。「人に〜させる」という意味になります。
まず気をつけたいのが、make you to want とは言わないことです。want to や decide to のように、動詞の後ろに to が来る形に慣れていると、ここにも to を入れたくなります。でも make のときは、人の後ろに動詞の原形をそのまま置きます。make you want は、「あなた」が「したいと思う」という主語と動詞の関係になっていて、make がその状態を作り出している、という仕組みです。
10/7のチャンクで扱った have+物+過去分詞と並べると、違いがはっきりしました。make+人+動詞の原形は、真ん中の人が「する」側です。have+物+過去分詞は、真ん中の物が「される」側です。真ん中に来るものが「する」のか「される」のかで、後ろの形が決まります。
make は「無理やり」だけではない:物が主語なら「自然とそうなる」
make は「強制的に〜させる」という意味だと思っていました。10/2の本文にあった Nagao’s parents made him marry someone else.(両親は長尾を別の人と結婚させた)は、まさにその使い方です。
でも、主語が人ではなく物や出来事のときは、強制の意味はないそうです。「それが原因で、自然とそうなる」という意味になります。The movie made me cry.(その映画で泣いてしまった)や、This song makes me happy.(この曲を聴くと、うれしくなる)がその例です。
今回の文も同じでした。誰かが無理に進ませるのではなく、達成感が原因で、自然と次へ進みたくなる、ということです。make me want to 〜 は「〜したくなる」とそのまま対応するので、This photo makes me want to travel.(この写真を見ると、旅行したくなる)のように使えます。日本語でよく言うのに、英語にしようとすると出てきにくい表現なので、形ごと覚えておきたいと思いました。
it が指すものと訳し方:主語を入れ替えると自然になる
主語の it が何を指すのかも確認しました。直前のトムのセリフは Each time you complete a small task, you will feel good.(小さな課題をひとつやり遂げるたびに、いい気分になれます)です。it は特定の1語ではなく、この内容全体、つまり「小さな課題をやり遂げて、いい気分になること」を受けていました。
直訳すると「それは、あなたを次の課題へ進みたい気持ちにさせるでしょう」となります。意味は分かりますが、日本語としてはかたく聞こえます。英語は物や出来事を主語にして「それが人を〜させる」と言うのが得意で、日本語は人を主語にして「(人が)〜になる」と言うほうが自然だからです。
そこで、訳すときに主語を入れ替えます。英語の主語 it は「そうすると」という原因の言葉にして、目的語の you を日本語の主語にします。これで「そうすると、次の課題へ進みたくなります」になります。後半の and then the next one は、one が task の言い換えで、次の課題、そのまた次の課題、と続いていく様子が出ています。
ストーリーの和訳を確認
ストーリーの和訳や単語リストは以下の記事に掲載しております。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
ぜひこちらの記事も一緒にご覧ください。
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「チャンクをしっかり覚えたい」「英語表現力を高めたい」「1週間分を効率よく復習したい」という方には特におすすめです。再放送のタイミングでの復習や、苦手なチャンクの再確認にも便利ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
スピーキング力を鍛えたい方へ:AI英会話アプリSpeakの学習レポートも書いてます!
当ブログはESEを使ったインプット学習の記録が中心ですが、筆者自身が「聞く力は鍛えているのに、話す力が追いついていない」という課題に気づき、AI英会話アプリ「Speak(スピーク)」でアウトプットの練習を始めました。
一週間、無理なくアウトプットのトレーニングをするなかで、得られたことや気づいたことをまとめて記事にしています。週に1度更新していますので、「ESEでインプットは続いているけど、話す練習はできていない」というお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考までにご覧ください。





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