このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
を毎日更新しています。
この記事は10月19日(月)に放送された「St. Patrick’s Festival(アイルランド『セント・パトリックス・フェスティバル』)」のチャンク解説記事です。
ストーリーの中に出てきた日常会話で役立つチャンクや読解の難易度が高い長文などをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ちなみに10月19日のストーリーの和訳はこちらの記事からご確認できます。ぜひご確認ください。
ではさっそく、今日の解説内容を見ていきましょう!
日常生活で使えるチャンク解説
チャンクPickUP
“So I’m afraid I might be attacked by something green.”
(日本語訳)「僕も何か緑色のものに攻撃されるんじゃないかと心配で。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 役割 |
|---|---|---|
| so | だから | 前の文(前回イチカが攻撃された)を受ける |
| I’m afraid | 心配だ | 気持ちを表す骨組み(後ろに that が省略されている) |
| I might be attacked | 攻撃されるかもしれない | 心配している内容(主語+動詞) |
| by something green | 何か緑色のものに | 誰に(何に)攻撃されるか |
「I’m afraid (that)+文」は、「〜ではないかと心配だ」という意味です。今回のバチカのセリフは、前回イチカがオレンジ色の玉に攻撃されたのを受けて、「今度は自分が何か緑色のものに攻撃されるんじゃないか」と不安を口にしている場面です。後ろの might(〜かもしれない)とも合わさって、「まだ起きていないけれど、そうなりそうで心配」という気持ちが伝わります。
正直なところ、afraid と聞いて真っ先に浮かんだのは「怖い」という意味でした。調べてみると、その感覚自体は間違っていません。afraid の中心にあるのは「怖い」という気持ちで、そこから後ろに続く形によって意味が広がっていきます。決め手になるのは、afraid の後ろに何が来るかでした。
afraid of 〜 のように後ろに of が来るときは、I’m afraid of dogs.(犬が怖い)のように「〜が怖い」という意味です。of の後ろには、怖い対象が名詞や -ing の形で来ます。一方、I’m afraid の後ろに「主語+動詞」の文が来ると、意味が2つに分かれます。1つは今回のような「〜ではないかと心配だ」で、「怖い」がまだ起きていないことへの不安に変わった形です。もう1つは「あいにく〜」「申し訳ないのですが〜」で、相手にとって残念なことを伝えるときに、文の頭に置いて衝撃を和らげるクッション言葉として使います。I’m afraid I can’t come tomorrow.(あいにく明日は行けません)や I’m afraid we’re fully booked.(申し訳ございませんが、満席です)のように、接客や仕事のメールでとてもよく使われます。
「心配」と「あいにく」は形がまったく同じなので、どちらの意味かは中身で見分けます。自分がこれから起きるかもしれないことを不安に思っているなら「心配」、相手に伝えにくい事実を伝えているなら「あいにく」です。I’m afraid it’s going to rain. なら天気への不安なので「雨が降りそうで心配だ」、店員さんの I’m afraid the item is out of stock. なら客に残念な事実を伝えているので「あいにく在庫切れです」となります。
ここで気をつけたいのが、afraid を「怖い」だけで覚えていると読み違えてしまう点です。たとえば I’m afraid I can’t help you. を「あなたを助けられないのが怖い」と読むと、相手が何かにおびえているような、ちぐはぐな意味になってしまいます。実際には「申し訳ないけど、お力になれません」という丁寧な断りです。仕事のメールで I’m afraid 〜 と書かれていたら、まずは「残念なお知らせが来る合図」と受け取ると、内容を正しくつかめます。
返事として短く使う形もあります。”Is it sold out?” “I’m afraid so.“(「売り切れですか?」「残念ながらそうなんです」)、”Can you come?” “I’m afraid not.“(「来られる?」「残念ながら無理なんだ」)のように、so や not を付けるだけで「残念ながらそう/残念ながら違う」と答えられます。Yes. や No. だけで答えるよりも、相手への気づかいがにじむ言い方です。
「怖い」から「心配」へ、そして「あいにく」へと、afraid の意味はつながっています。もとの「怖い」という気持ちを手がかりにしつつ、後ろの形と場面で意味を判断するのが、この表現を使いこなすコツだと分かりました。
日常会話例
私は海外子会社を持つ企業に勤めており、家族と海外旅行を楽しむことも目標のひとつとしています。
職場での会話や、旅行時の会話を想定して例文を作りました。
ビジネス①
場面:プロジェクトの進み具合が遅れていて、上司に不安を伝えるとき。(心配)
I’m afraid we might miss the deadline.
(締め切りに間に合わないのではないかと心配です。)
ビジネス②
場面:翌日の会議に出られないことを、相手に丁寧に伝えるとき。(あいにく)
I’m afraid I can’t attend the meeting tomorrow.
(あいにく、明日の会議には出席できません。)
旅行①
場面:空港で天気が荒れてきて、同行者に不安を漏らすとき。(心配)
I’m afraid our flight might be delayed.
(飛行機が遅れるんじゃないかと心配だな。)
旅行②
場面:予約なしでホテルを訪ねたところ、フロントで満室だと告げられるとき。(あいにく)
I’m afraid we’re fully booked tonight.
(申し訳ございませんが、今夜は満室です。)

【広告】声に出す練習について
今日の「I’m afraid (that)+文」のような表現は、いざ自分で言おうとしても、日々英語を話していないとなかなか出てきません。私自身がまさにそんな感じです。
そこで、AI英会話アプリの「Speak」で、声に出す練習を続けています。相手がAIなので、間違えても気をつかわずに何度でも言い直せるところが、私には合っていました。忙しくてできなかった週もありますが、自分のペースで続けられます。声に出す練習をしてみたい方はぜひ!
PickUP読解
今回の一文
“You can enjoy watching street performers dance, play music and so on.”
(日本語訳)「大道芸人たちが踊ったり、音楽を演奏したりするのを見て楽しめるの。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 役割 |
|---|---|---|
| You can enjoy | あなたは楽しめる | 文の骨組み(can=「楽しめますよ」というおすすめ) |
| watching | 見ること | enjoy の目的語(enjoy の後ろは -ing) |
| street performers | 大道芸人たち | watch の後ろの「人」=次の動詞の動作主 |
| dance, play music | 踊る、音楽を演奏する | 芸人たちの動作(to の付かない原形) |
| and so on | 〜など | 例を締めくくる |
読解のポイント
watch の後ろの「人」が、次の動詞の動作をする人
この文で最初に押さえたいのは、dance や play music をしているのが誰かという点です。主語の You だと思って「あなたは踊ったり演奏したりして楽しめる」と読むと、意味がずれてしまいます。watch street performers dance は「大道芸人たちが踊るのを見る」で、踊るのは street performers です。watch・see・hear のような「見る・聞く」系の動詞の後ろでは、「人+動詞」の並びで「その人が〜するのを見る(聞く)」という意味になります。読むときは、watch の後ろの名詞が次の動詞の動作主になる、と意識しておくと迷いません。You がするのは can enjoy watching(見て楽しむ)までで、踊ったり演奏したりするのは芸人たちです。
dance や play が to の付かない原形になっているのは、見る側が動作を直接目にしているからです。to を付けると「これから」という距離が生まれますが、目の前で起きている動作を見ているので、その距離は必要ありません。なお、watch street performers dancing と -ing にすることもできます。原形は踊りや演奏という動作を全体としてとらえる言い方、-ing は「踊っている最中」の一場面を切り取る言い方です。今回はパレードで楽しめることを一般的に説明しているので、原形が自然です。
3段の入れ子を、外側から「何を?」でほどく
この文は「楽しむ」→「見ることを」→「芸人たちが踊ったり演奏したりするのを」と、後ろへ行くほど中身が具体的になる入れ子の形です。動詞が enjoy、watching、dance、play と続くので、一見どれが文の中心か分かりにくく感じます。読むときは、外側から一段ずつ「何を?」と問いかけていくと構造がつかめます。You can enjoy(楽しめる)→ 何を? → watching(見ること)→ 何を見る? → street performers dance, play music(芸人たちが踊ったり演奏したりするの)→ and so on(など)。dance と play music はどちらも同じ watch の後ろにぶら下がっていて、最後の and so on で「ほかにもいろいろ」と例を締めくくっています。
また、You can enjoy 〜 の can は「〜できる」という能力ではなく、女性がバチカに「こんな楽しみ方がありますよ」と勧める言い方です。観光案内や旅行ガイドで You can enjoy 〜 や You can see 〜 がよく使われるのも、この「おすすめ」の意味だからです。
enjoy の後ろは to ではなく -ing になる理由
動詞の後ろに別の動作を続けるとき、英語には to+原形 と -ing の2つの形があり、どちらを取るかは動詞ごとに決まっています。その根っこにはイメージの違いがあります。to には「〜へ向かう」という矢印のイメージがあり、want to go(行きたい)や decide to buy(買うことに決める)のように、まだ実現していない未来に向かう動詞と相性がいいです。一方 -ing には「今その動作の中にいる」という手触りがあり、finish writing(書き終える)や stop talking(話すのをやめる)のように、実際に起きている動作を終える・やめる・味わう動詞と相性がいいです。
enjoy は「実際にやっていることを味わう」動詞です。これから見ることを楽しむのではなく、見ているその体験を楽しむので、-ing と結びつきます。そのため enjoy to watch は不自然で、必ず enjoy watching になります。ただし、これはあくまで傾向をつかむためのイメージで、like や start のように to と -ing の両方を取る動詞もあります。enjoy・finish・mind・avoid などは -ing だけを取る代表的な動詞なので、セットで覚えておくと確実です。
ストーリーの和訳を確認
ストーリーの和訳や単語リストは以下の記事に掲載しております。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
ぜひこちらの記事も一緒にご覧ください。
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