このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
を毎日更新しています。
毎週金曜日は「小泉八雲が愛した日本の民話”Stories Lafcadio Hearn Collected around Japan”」です。明治時代に来日したラフカディオ・ハーンが、妻セツと出会い小泉八雲と名乗り、2人で紡いで世界に広めた日本各地の怪談・奇談をお届けします。
本日のStories Lafcadio Hearn Collected around Japanのストーリーは「耳なし芳一のはなし」です。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
また、チャンク解説等は、記事を分けて解説しています。
チャンクは日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!
The Story of Mimi-nashi-Hoichi(耳なし芳一のはなし):和訳
1ページ目
数百年前、ホウイチという目の見えない男が住んでいました。ホウイチは、物語を語ることと琵琶を弾くことの腕前でよく知られていました。中でも、平家が敗れ、安徳天皇が亡くなった壇ノ浦の戦いを歌うことで、とりわけ有名でした。
ある夏の夜、ホウイチは住まいの寺に一人きりでいました。すると突然、一人の侍が低い声でホウイチを呼びました。
「ホウイチ!」
「はい! 私は目が見えません。どなたですか?」
「わが主君が、そなたの演奏をお聞きになりたいとおっしゃっている」
侍の命令を断ることはできなかったので、ホウイチは侍についていきました。しばらくすると、ホウイチは大きな屋敷の中へと案内されました。身分の高そうな女性が言いました。
「壇ノ浦の戦いの物語を弾きなさい」
ホウイチは歌い始めました。琵琶は、海の上の船で男たちが戦う音を奏でました。物語が終わると、聞いていた者たちが皆、あまりに大きな声で激しく泣いたので、ホウイチは怖くなりました。やがてあたりが静まり返り、女性が再び口を開きました。
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「見事であった。わが主君は、これから6晩、毎晩そなたに演奏してほしいとお望みだ。ここへ来ていることは、誰にも話してはならぬ」
ホウイチは次の夜もまた出かけていきました。しかし3日目の夜、寺の住職が何かおかしいと思い、寺の使用人たちに、こっそりホウイチの後をつけるよう言いつけました。使用人たちは、ホウイチが平家の死者たちのために建てられた墓地で琵琶を弾いているのを見つけて驚きました。ホウイチは、安徳天皇の墓の前に一人で座っていました。ホウイチのまわりの至るところで、死者の火である鬼火が、ろうそくのように燃えていました。
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使用人たちは、急いでホウイチを寺へ連れ帰りました。すると住職は言いました。
「おまえは危ない! このまま死者のために弾き続ければ、おまえは死者たちに滅ぼされてしまう。おまえを守るために、体に般若心経を書いてやろう。だが、よく覚えておけ。侍の亡霊が戻ってきても、決して声を出したり動いたりしてはならぬ」
その夜、ホウイチは琵琶をかたわらに置いて待ちました。侍がやって来て言いました。
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「ホウイチ! どこにいる?」
ホウイチは、心臓の鼓動で全身が震えているように感じました。それでも、ホウイチは動きませんでした。
「ははあ! 琵琶は見えるが、琵琶弾きは両耳しか見えぬ。手を尽くしたことの証しに、この耳を主君のもとへ持っていくとしよう」
ホウイチの耳は引きちぎられ、侍が立ち去っていく音が聞こえました。痛みはひどいものでしたが、ホウイチは声を出さずにじっとしていました。
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夜明け前、住職が戻ってきて、血まみれになりながらも生きているホウイチを見つけました。
「わしのせいだ。おまえの耳に、あの特別な言葉が書いてあるかどうかを確かめなかった」
ホウイチのけがはまもなく治りました。そして、この不思議な出来事の話によって、ホウイチは裕福になり、名を知られるようになりました。人々はホウイチを「耳なし芳一」、つまり「耳のないホウイチ」と呼びました。
ストーリーで出てくる単語帳
以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!
主君、領主
〜を断る、拒む
宮殿、屋敷
墓地
墓
〜を引きちぎる、引きはがす
けが
ストーリーに出てくるチャンク解説
ストーリーに出てくる文章の中で、特に日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や読解が難しい長文などの解説を別の記事でしています。ESEの放送でリスニング力を鍛えるだけでなく、チャンクや長文を理解し、スピーキング力や読解力、もっと基本的な英語に対する理解を高めるためにご活用いただければと思います。
ぜひそちらの記事も一緒にご覧ください。
ESEの放送について
NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHK FMで放送されています。
※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。
👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)
また、聞き逃してしまった場合も、「NHKゴガク」サイトや「らじる★らじる」アプリを使えば、放送から1週間以内であれば何度でも聞き直すことができます。
番組の内容をより深く理解したい方には、公式テキストの利用もおすすめです。
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スピーキング力を鍛えたい方へ:AI英会話アプリSpeakの学習レポートも書いてます!
当ブログはESEを使ったインプット学習の記録が中心ですが、筆者自身が「聞く力は鍛えているのに、話す力が追いついていない」という課題に気づき、AI英会話アプリ「Speak(スピーク)」でアウトプットの練習を始めました。
一週間、無理なくアウトプットのトレーニングをするなかで、得られたことや気づいたことをまとめて記事にしています。週に1度更新していますので、「ESEでインプットは続いているけど、話す練習はできていない」というお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考までにご覧ください。





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