エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳&チャンク解説(9/3)

木曜日:保健室ものがたり

このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、

  • 本文和訳
  • チャンク&単語解説
  • 英語での要約

を毎日更新しています。

毎週木曜日は「保健室ものがたり”Health Talks ~as school~”」です。学校の保健室を舞台に、心身にまつわるさまざまな症状と対処法をやさしい英語で解説されています。

本日のHealth Talks ~as school~のストーリーはイヤホンの音量、大丈夫?です。

【本日の放送をテキストで読んだ感想】
今回も概ね理解することができました。私も毎日イヤホンを使っていて、ラジオなどを聴くときは2時間くらいずっとつけっぱなしになっていることもあるので、休憩を取りながら、音量も控えめにするよう気をつけようと思いました。

「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。

また、チャンク&単語解説は、日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。

ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!

Hearing Loss(イヤホンの音量、大丈夫?):和訳

1ページ目

ナレーション:中学校の保健の先生である田中先生は、帰り道でチヒロと話をしています。チヒロはバス停で友達のキョウヘイを見つけ、彼に呼びかけます。

チヒロ:キョウヘイ!あれ?キョウヘイ!

田中先生:聞こえていないみたいね。こんにちは、キョウヘイ!

キョウヘイ:うわっ……!びっくりした!

チヒロ:あ、イヤホンをしてたのね。3回も名前呼んだんだよ。聞こえなかった?

キョウヘイ:ごめん、音楽聴いてたんだ。田中先生も帰るところですか?

田中先生:ええ、駅まで歩いて行くところよ。二人ともバスに乗るの?

キョウヘイ:はい。いつも同じバスに乗ってます。

田中先生:そうなのね。ところで、キョウヘイはいつもイヤホンを使っているの?

キョウヘイ:今、新しいバンドにすごくハマってて、ずっとその音楽を聴いてるんです。

田中先生:私も音楽を聴くのは大好きよ。でも、毎日長時間イヤホンを使うのは耳に良くないの。難聴の原因になることもあるのよ。

チヒロ:難聴?聞こえなくなっちゃうってこと?

田中先生:残念ながら、そうなる可能性もあるの。最近は、大音量でずっと音楽を聴き続けたせいで、耳がよく聞こえなくなっている若者が、以前よりずっと増えているのよ。

2ページ目

キョウヘイ:でも僕、音楽をすごく大きい音で聴くのが好きなんです。

チヒロ:それに、毎日イヤホン使ってるよね?

キョウヘイ:うん。学校への行き帰りのバスの中で使ってる。それに、家でオンラインゲームをしたり動画を見たりするときも着けてる。だから、1日に4〜5時間くらい使ってるかな。

チヒロ:キョウヘイ!それって長すぎるよ。

田中先生:耳の仕組みを説明するわね。耳の中には「有毛細胞」っていう、音を捉える細胞があるの。聞くためにはその細胞が必要なのよ。普通、体は古い細胞が壊れても新しい細胞を作り出せるんだけど、有毛細胞だけは、一度壊れると二度と作られないの。

3ページ目

キョウヘイ:ええっ!音が有毛細胞を傷つけることがあるなんて知りませんでした。

田中先生:だから気をつけないといけないのよ。

キョウヘイ:じゃあ、僕はどうしたらいいですか?音楽は聴きたいけど、聴力も守りたいんです。

田中先生:1時間ごとに10分間の休憩を取ること。それから、音量は最大の60パーセントを超えないようにすること。

キョウヘイ:60パーセントで大丈夫なんですか?

田中先生:周りの音が聞こえて、他の人と会話ができるくらいなら大丈夫よ。

キョウヘイ:わかりました。そのルールを守れば、毎日イヤホンを使ってもいいですか?

4ページ目

田中先生:そうね、必要がないときは使わないようにしてみて。家にいるときはスピーカーを使うといいわ。

チヒロ:でも、イヤホンとヘッドホン、どっちがいいんですか?

田中先生:どちらでも大丈夫よ。音量が大きすぎないようにして、一度に長時間使いすぎなければね。

キョウヘイ:今日教えてもらえてよかったです。イヤホンを使うときは、本当に気をつけるようにします。

田中先生:そう願うわ。あ、バスが来るのが見えるわね。

キョウヘイ:バイバイ!

チヒロ:さようなら、田中先生!

田中先生:また明日ね!

日常生活で使えるチャンク&単語解説

ここでは日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や単語の解説をします。

チャンク&単語帳

以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!

細胞

有毛細胞

会話をする

チャンクPickUP

“Unfortunately, that can happen.”
(日本語訳)「残念ながら、そうなる可能性もあるの。」

構成パーツの解説

パーツ意味機能補足
Unfortunately残念ながら文頭の副詞望ましくない事実を柔らかく伝える
thatそれ(=難聴になること)主語事柄を指す
can happen起こりうる動詞句(可能性のcan)一般論としての可能性
canの「能力」と「可能性」――主語と動詞の種類で見分ける

can は「〜できる」という能力の意味が強い印象がありましたが、今回のような that can happen(それは起こりうる)のように、一般的な可能性を表す用法もあることを確認しました。見分け方としては、主語が人・生き物か事柄・状況かという点、動詞が意志的な行動か「起こる・生じる」系の動詞かという点、そして文脈が「訓練・習得の話」か「一般論・リスクの話」かという点、この3つを組み合わせて判断すると整理しやすいことが分かりました。今回の主語は that(=難聴になること)という事柄であり、動詞も happen(起こる)なので、可能性のcanだと判断できます。

「起こりうる」と「起こるかもしれない」――一般論のcanと、個別の推測のmay/might

can happen(起こりうる)は、「一般的に、そういうことは起こるものだ」という普遍的な可能性を表すのに対し、「起こるかもしれない」に近い may happen / might happen は、話し手が今この状況について推測している、個別の可能性を表す点が異なることを確認しました。今回のチャンクは「難聴になることは一般的にありうる」という一般論として can が使われていますが、「(あなたの場合は)そうなるかもしれない」という個別の推測を伝えたい場合は、That might happen to you. のように may / might を使う方が自然になります。

一般論として起こりうることを示すときは can、目の前の状況を踏まえて起こる可能性を伝えるときは may / might、という使い分けを持っておくと、状況に応じて自然に選べるようになりそうです。

日常会話例

私は海外子会社を持つ企業に勤めており、家族と海外旅行を楽しむことも目標のひとつとしています。
この表現は、起こりうることを冷静に伝える場面で使えると感じたので、ビジネス・旅行それぞれの場面を想定した4つを掲載しています。

ビジネス①

場面:システムに小さな不具合が発生し、担当者に「よくあること」として説明する場面
Small glitches can happen, especially after a system update.
(特にシステム更新の後は、小さな不具合が起こることがあります。)

ビジネス②

場面:海外子会社とのやり取りで、翻訳のニュアンスのずれについて説明する場面
Misunderstandings can happen when working across different languages.
(異なる言語でやり取りをしていると、誤解が起こることがあります。)

旅行①

場面:現地で予約のトラブルがあり、フロントスタッフが冷静に説明する場面
Booking mistakes can happen, but we’ll fix it right away.
(予約ミスは起こりうるものですが、すぐに対応いたします。)

旅行②

場面:フライトの遅延について、空港スタッフが淡々と状況を説明する場面
Delays can happen due to bad weather.
(悪天候により、遅延が発生することがあります。)

PickUP読解

今回の一文
“You should be okay as long as you can hear what’s going on around you and hold a conversation with other people.”
(日本語訳)「周りの音が聞こえて、他の人と会話ができるくらいなら大丈夫よ。」

構成パーツの解説

パーツ意味機能補足
You should be okayあなたは大丈夫なはずだ主節(推測のshould)義務ではなく見込みの意味
as long as〜さえすれば条件を表す接続詞継続的な条件
you can hear ~ and hold a conversation ~周りの音が聞こえて、会話ができる条件節(and で2つの条件)両方を満たすことが条件

読解のポイント

should の「〜すべき」と「〜なはず」――義務と推測の使い分け

should には、大きく2つの異なる用法があることを確認しました。1つは「〜すべきだ」という義務・アドバイスの意味(You should study harder.)、もう1つは「〜なはずだ」という推測・見込みの意味(The train should arrive soon.)です。見分け方としては、主語に対して行動を促す・助言する文脈なら「〜すべき」主語の状態や結果を予測する文脈なら「〜なはず」という違いがあります。

今回の You should be okay は、「大丈夫という行動を取るべき」という意味ではなく、条件(周りの音が聞こえて会話ができる)を満たしていれば、結果的に大丈夫な状態になっているはずだ、という予測・見込みを伝えている文でした。田中先生が生徒に対して、その条件を守れていれば耳への影響は大丈夫なレベルのはずだ、という安心材料としての見込みを伝えている、というニュアンスです。

as long as ~ ――「〜さえすれば」という継続的な条件

as long as ~ は「〜さえすれば」「〜する限りは」という意味で、ある条件が満たされている間はずっと、結果が成り立つことを表す表現でした。if が「もし〜なら」という単発の仮定に近いのに対し、as long as は「〜という条件が続いている間は」という継続的な条件を表す点が異なります。今回の文では、as long as you can hear ~ and hold a conversation ~(周りの音が聞こえて、会話ができる、という条件が満たされている限り)という条件が成立している間は、You should be okay(大丈夫なはず)という結果がずっと成り立つ、という構造になっています。

この2つの表現が組み合わさることで、「(イヤホンを使い続ける中でも)周りの音が聞こえて会話ができる状態を保てている限りは、耳への影響は大丈夫だと見込まれる」という、条件付きの安心を伝える一文になっています。

本日の記事の要約

今回の記事をAIが要約しました。ぜひリーディング練習にご利用ください!

要約 日本語訳:
田中先生は、イヤホンをしていたキョウヘイが友達の呼びかけに気づかなかったことに気づきます。イヤホンを大音量で、または長時間使い続けると、一度壊れると再生されない「有毛細胞」を傷つけ、難聴につながる可能性があると説明します。キョウヘイは、1日に4〜5時間、しかも大音量でイヤホンを使っていることを認めます。田中先生は、1時間ごとに休憩を取ること、音量を60%以下に抑えること、可能な場合は自宅でスピーカーを使うことを勧め、聴力を守るようアドバイスします。

先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介

毎日の放送を追いかけている方も、ちょっと復習したい方必見です!
先週の放送でピックアップしたチャンクをまとめて解説した【週末まとめ記事】を公開しています。このまとめ記事では、ESEの内容を思い出しながら、日々の英語学習に役立つ重要なチャンクを一気に振り返ることができます。

「チャンクをしっかり覚えたい」「英語表現力を高めたい」「1週間分を効率よく復習したい」という方には特におすすめです。再放送のタイミングでの復習や、苦手なチャンクの再確認にも便利ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。

ESEの放送について

NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHK FMで放送されています。

※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。

👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)

また、聞き逃してしまった場合も、「NHKゴガク」サイトや「らじる★らじる」アプリを使えば、放送から1週間以内であれば何度でも聞き直すことができます。

番組の内容をより深く理解したい方には、公式テキストの利用もおすすめです
テキストには、毎日の英文スクリプトや語彙リストが掲載されており、学習効果を高めるのに非常に役立ちます。

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当ブログはESEを使ったインプット学習の記録が中心ですが、筆者自身が「聞く力は鍛えているのに、話す力が追いついていない」という課題に気づき、AI英会話アプリ「Speak(スピーク)」でアウトプットの練習を始めました。

一週間、無理なくアウトプットのトレーニングをするなかで、得られたことや気づいたことをまとめて記事にしています。週に1度更新していますので、「ESEでインプットは続いているけど、話す練習はできていない」というお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考までにご覧ください。

👉 先週のSpeak記事はこちら

この記事を書いた人
ESEリスナー

学生時代から英語が苦手だった私ですが、職場のグローバル化という現実に直面したことをきっかけに、NHK『Enjoy Simple English』とAIを組み合わせた学習法と出会い、英語学習がようやく「続けられるもの」になりました。
仕事でのキャリアチャンスを逃したくない、家族と海外旅行を楽しみたい——そんなリアルな動機を持ちながら、学習者目線で毎日更新しています。
筆者の詳細が気になる方は、名前のリンクをクリックしてご覧ください。

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