このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
を毎日更新しています。
この記事は10月13日(火)に放送された「World Exposition(万博)」のチャンク解説記事です。
ストーリーの中に出てきた日常会話で役立つチャンクや読解の難易度が高い長文などをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ちなみに10月13日のストーリーの和訳はこちらの記事からご確認できます。ぜひご確認ください。
ではさっそく、今日の解説内容を見ていきましょう!
日常生活で使えるチャンク解説
チャンクPickUP
“You can take a day off.”
(日本語訳)「1日休めばいいじゃん。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 役割 |
|---|---|---|
| take | 取る | 動詞(自分から取る) |
| a day | 1日 | どれだけ休むか |
| off | 離れて | 仕事から離れていることを表す |
| take a day off | 1日休みを取る | ひとまとまりの表現 |
take a day off は「1日休みを取る」という意味です。off は「離れて」という感覚で、a day off で「仕事から離れる1日」、つまり休みの日になります。take は「取る」なので、自分から休みを取る、という意味です。day の部分を入れ替えて、take two days off(2日休む)や take a week off(1週間休む)のようにも使えます。
今回の本文には、この表現が2回出てきました。1回目は、万博に行きたいコトハが、店のことを気にする父に You can take a day off.(1日休めばいいじゃん)と軽く言う場面です。2回目は物語の最後で、父が妻に、自分の父親が1970年の万博のときに1日休みを取って家族を連れていってくれた、と打ち明ける場面です。子どもの気軽な一言と、受け継がれてきた家族の思い出の両方にこの表現が使われていて、物語の結末につながっています。
気になったのは、「1日休みを取る」「休みを取りたい」「休みを取れない?」のように、休みに関するいろいろな文で同じ形が使えるのか、ということでした。調べると、take a day off の形はそのままで、前に来る言葉を変えるだけで対応できました。I want to take a day off.(1日休みを取りたい)、Can’t you take a day off?(1日休みを取れないの?)、I took a day off.(1日休みを取った)という具合です。上司にお願いするなら、Could I take a day off? のように丁寧にします。いつ休むかは next Friday のように後ろに足し、理由は to 〜 で続ければ大丈夫です。
ひとつ注意したいのが、「今日は休み」と状態を言うときです。take は「休みを取る」という行動なので、すでに休みの状態にあることを言うときは、I’m off today.(今日は休みです)や Tomorrow is my day off.(明日は休みの日です)のように be を使います。「休みを取る」なら take a day off、「休みだ」なら be off、と分けると使いやすいと分かりました。
また、Can’t you take a day off? のように否定の疑問文にすると、「休めないの?(休めばいいのに)」と、相手を少し押すような響きになります。コトハの「1日休めばいいじゃん」に近い気持ちです。
日常会話例
私は海外子会社を持つ企業に勤めており、家族と海外旅行を楽しむことも目標のひとつとしています。
職場での会話や、旅行時の会話を想定して例文を作りました。
ビジネス①
場面:上司に、休みの日を相談するとき
Could I take a day off next Friday? I have a family event.
(来週の金曜日に1日休みをいただけますか? 家族の行事があるんです。)
ビジネス②
場面:働きづめの同僚を気づかって声をかけるとき
You’ve been working so hard. You should take a day off.
(ずっと頑張っているから、1日休んだほうがいいよ。)

旅行①
場面:休みを取って出かけたことを、人に話すとき
I took a day off and went to the Expo with my family.
(1日休みを取って、家族と万博に行きました。)
旅行②
場面:休みの取り方と旅行の計画を考えるとき
If I take two days off, I can go on a short trip.
(2日休みを取れば、ちょっとした旅行に行けます。)
PickUP読解
今回の一文
“It has been like that ever since your grandfather opened this shop.”
(日本語訳)「おじいちゃんがこの店を開いてから、ずっとそうなんだ。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 役割 |
|---|---|---|
| It | それは | 主語(店の休みの決まりのこと) |
| has been | ずっと〜だ | 現在完了(過去から今まで続く状態) |
| like that | そのように | 前の文の内容を指す(like は「〜のように」) |
| ever since | 〜以来ずっと | 線のスタート地点を示す(ever は強調) |
| your grandfather opened this shop | おじいちゃんがこの店を開いた | 過去の一回の出来事(過去形) |
読解のポイント
現在完了と since の後ろの過去形:「点」と「線」の役割分担
この文の中心は、骨組みが has been(現在完了)なのに、since の後ろは opened(過去形)になっている点です。詳しく確認すると、この文には2種類の時間が入っていました。
your grandfather opened this shop は、過去に一度起きた出来事、つまり「点」です。It has been like that は、その点から今までずっと続いている状態、つまり「線」です。since は「その点から」という意味で、線のスタート地点を示します。スタート地点は過去の一回の出来事なので過去形、そこから今まで続く部分は現在完了、という役割分担になっていました。
ここを It was like that since 〜 と過去形にすることはできません。was は過去のある時点の話で、今とつながっていないからです。It was like that. なら「昔はそうだった(今は分からない)」ですが、It has been like that. なら「今までずっとそうで、今もそうだ」になります。父が言いたいのは「この決まりは今も続いている」なので、現在完了が合っています。
ever since:「ずっと」を強める ever
ever since は since を強めた言い方です。since だけでも文法的には正しいですが、ever があると「〜以来ずっと、途切れずに」という感じが強くなります。おじいちゃんの代から何十年も一度も変わっていない、という重みがこの1語で加わっていました。
It と like that が指すもの:直前の文を受けている
It と like that が何を指すのかも確認しました。父の直前のセリフは We are only closed on the first three days of January.(うちが休みなのは、1月の最初の3日間だけだ)です。It は店の休みの決まりや状況、like that は「1月の最初の3日間だけ休む」というやり方を指しています。この like は「好き」という動詞ではなく、like this(このように)や He looks like his father.(彼は父親に似ている)と同じ、「〜のように」という前置詞です。
この一文は、コトハの「1日休めばいいじゃん」に対する父の返事でした。「何十年も守ってきた決まりだから、簡単には休めない」という重みが、has been と ever since から伝わります。ところが物語の最後で、そのおじいちゃん自身が1970年の万博のときに一度だけ店を閉めていたことが分かります。「ずっと変わらなかった決まり」をここで強調しておくことで、最後の打ち明け話がより印象的になっていると感じました。
ストーリーの和訳を確認
ストーリーの和訳や単語リストは以下の記事に掲載しております。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
ぜひこちらの記事も一緒にご覧ください。
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