このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
を毎日更新しています。
この記事は9月29日(火)に放送された「A Warm Bowl of Ramen(思い出のラーメン)」のチャンク解説記事です。
ストーリーの中に出てきた日常会話で役立つチャンクや読解の難易度が高い長文などをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ちなみに9月29日のストーリーの和訳はこちらの記事からご確認できます。ぜひご確認ください。
ではさっそく、今日の解説内容を見ていきましょう!
日常生活で使えるチャンク解説
チャンクPickUP
“Grandma, Mom, let me know what you think, okay?”
(日本語訳)「おばあちゃん、母さん、感想を聞かせてね。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| Grandma, Mom | おばあちゃん、母さん | 呼びかけ | |
| let me know | 私に知らせて | let+人+動詞の原形(依頼) | 「私が知る状態にして」=教えて |
| what you think | あなたがどう思うか | know の目的語(間接疑問) | what のあとは普通の語順 |
| okay? | いい? ね? | 念押し | 依頼を柔らかくする |
基本の形
「let me know+伝えてほしい内容」で、「〜を教えて」「〜を知らせて」を表します。let+人+動詞の原形は「人に〜させる」なので、let me know は「私に知らせる状態にして」、つまり「教えて」という依頼になります。うしろには、what you think のような疑問詞のかたまり、if 〜(もし〜なら)が続くほか、Let me know. だけで終えることもできます。what you think は、9/23で扱った間接疑問と同じ形で、what のあとが普通の語順になっています。
tell me とは何が違うのか
「教えて」なら tell me でもいいのでは、というところが最初の疑問でした。確認すると、一番の違いはタイミングでした。tell me は「相手が言う」という行為に焦点があり、「今この場で言って」という響きになります。let me know は「自分が知る」という結果に焦点があり、「分かったら、あなたのタイミングで知らせて」という依頼です。伝える手段も、口頭に限らず、メールやチャットでも構いません。
今回の場面では、ヒロシはラーメンを出したばかりで、2人はまだ食べていません。「食べてから、感想がまとまったら聞かせて」という場面なので、let me know が合っていたのだと納得できました。
聞きたい内容でも使い分けがある
さらに、聞きたい内容によっても向き不向きがあることが分かりました。Tell me about yourself.(あなたのことを聞かせて)や Tell me the truth.(本当のことを言って)のように、相手に語ってもらう話や本音は tell me が合います。一方、Let me know your schedule.(予定を教えて)や Let me know if you can come.(来られるかどうか教えて)のように、予定・結果・可否といった「情報として受け取れば済むもの」は let me know が合います。今回の what you think のような意見や感想はどちらでも言えるので、今聞きたいか、後でいいかで選びます。「相手に話してほしいのか、情報を受け取りたいのか」と考えると、判断しやすくなりました。
ビジネスではどちらを使う?
ビジネスでは、メールやチャットのやり取りで let me know がよく使われます。特に Please let me know if you have any questions.(ご不明点があればお知らせください)は、メールの締めの決まり文句です。ただ、tell me を避ける必要はなく、会議の場で説明を求めるときは Could you tell me more about the schedule? のように、Could you 〜? で包んで使います。そのまま Tell me 〜. と言うと命令に聞こえるからです。
let me know は、前に付ける言葉で丁寧さを調整できます。同僚とのチャットなら Let me know.、社内外のメールなら Please let me know 〜.、取引先や目上の人には Could you let me know 〜?、改まった依頼なら I’d appreciate it if you could let me know 〜. と段階を上げていけます。後で情報を送ってほしい依頼は let me know、その場で説明してほしいときは Could you tell me 〜?、と整理できました。
日常会話例
私は海外子会社を持つ企業に勤めており、家族と海外旅行を楽しむことも目標のひとつとしています。
職場でのメールや日程調整の電話、友人との旅行・日本に来た海外の友達の案内を想定した例文です。
ビジネス①
場面:海外子会社で、会議資料を現地チームにメールで共有し、締めの一文を添える。
I’ve attached the slides for tomorrow’s meeting. Please let me know if you have any questions.
(明日の会議のスライドを添付しました。ご不明点があればお知らせください。)
ビジネス②
場面:異動先から、別拠点の担当者に打ち合わせの日程調整を依頼する。
Could you let me know your availability for next week?
(来週のご都合をお知らせいただけますか。)

旅行①
場面:友人と旅行先で別々に移動し、あとからホテルで合流する予定のとき。
I’ll be at the hotel by six. Let me know when you arrive.
(僕は6時にはホテルにいるよ。着いたら知らせてね。)
旅行②
場面:日本に遊びに来た海外の友達に、地元の名物料理を勧める。
This is my favorite local dish. Try it and let me know what you think!
(これ、地元で一番好きな料理なんだ。食べてみて、感想を聞かせてね!)
PickUP読解
今回の一文
“I want you to make ramen that will make people feel warm inside.”
(日本語訳)「あなたには、食べた人の心が温かくなるようなラーメンを作ってほしいのよ。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| I want you | 私はあなたに望む | 主語+動詞+人 | you が to make の動作をする人 |
| to make ramen | ラーメンを作ること | 望んでいる中身(to+動詞の原形) | この make は「作る」 |
| that | それ(そのラーメン)が | 主格の関係代名詞 | ramen をうしろから説明 |
| will make people | 人々に〜させる | make+人+動詞の原形 | この make は「させる」。to は付かない |
| feel warm inside | 心の中が温かく感じる | people がする動作 | inside は「心の中で」 |
読解のポイント
want と to の間に人が入ると、なぜ「〜してほしい」になるのか
I want to 〜 は「〜したい」なのに、want と to の間に you が入ると「あなたに〜してほしい」になるのはなぜか、というのが最初の疑問でした。確かめてみると、ポイントは「to+動詞の動作をするのは誰か」でした。I want to make ramen. では、to make の動作をするのは主語の I です。自分が作ることを望んでいるので「作りたい」になります。I want you to make ramen. では、to make の動作をする人が you に切り替わり、「あなたが作ること」を私が望んでいる、という意味になります。
つまり、want の意味は「望む」のまま変わっていませんでした。want+物なら「その物」を、want to+動詞なら「自分がすること」を、want+人+to+動詞なら「その人がすること」を望んでいて、日本語訳だけが「欲しい」「したい」「してほしい」と変わっていたわけです。頭の中で I want (me) to と補うと分かりやすいのですが、実際には動作をする人が主語と同じときは人を入れず、I want to と言うのが決まりです。9/22の in order for A to や、9/28の a good place for us to live でも、to の直前に置かれた人が動作をしていたので、「to+動詞の直前に人がいればその人が、いなければ主語が動作をする」と覚えておくと、読むときに迷わなくなりました。
「動詞+人+to+動詞」は、これまでの話にも何度も出ていた
want のほかにも、同じ形をとる動詞はたくさんありました。ask 人 to(人に〜するよう頼む)、tell 人 to(人に〜するように言う)、would like 人 to(人に〜してほしい、want より丁寧)、need 人 to(人に〜してもらう必要がある)、expect 人 to(人が〜すると期待する)、allow 人 to(人が〜するのを許す)などです。
振り返ってみると、これまで読んできた話にもこの形が何度も出ていました。9/21のイチカの I was going to invite you to come with me(一緒に来るようあなたを誘うつもりだった)、同じ回の Do you think they will tell us to return to planet Haru-Baru?(ハルバル星に帰れって言われるかな?)、9/28の he asked the hotel owner to make a giant omelet(ホテルの主人に巨大なオムレツを作るよう頼んだ)です。動詞のうしろに人が来て、そのあと to が続いたら、「その人に〜させる・してもらう」系の意味だと予測しながら読めるようになりました。
to が付かない形:make・let・have+人+動詞の原形
この文の後半の make people feel には、to が付いていません。make(させる)、let(させてあげる)、have(してもらう)は、人のあとに to を付けずに動詞の原形を続けます。今回のチャンクの let me know も、この仲間でした。
同じ文の中で、前半は want you to make と to があり、後半は make people feel と to がない、という2つの形が並んでいます。どちらも「人に〜させる・してほしい」系の意味ですが、動詞によって to の有無が決まっているので、to がないからといって読み方が変わるわけではない、と理解しました。
make が2回:「作る」と「させる」の見分け方
この文には make が2回出てきますが、意味が違いました。1回目の make ramen は「ラーメンを作る」、2回目の make people feel は「人々に感じさせる」です。見分けるには、make のうしろの形を見ます。うしろが ramen のような「物」だけなら「作る」、people のような「人」のあとに feel のような動詞の原形が続いていれば「させる」です。
2回目の make の主語は、that(=ramen)です。「そのラーメンが、人々に心の中で温かく感じさせる」、つまり「食べた人の心が温かくなるようなラーメン」という意味になります。make のうしろの形に注目するだけで、同じ単語が1文の中で違う意味で使われていても、読み違えずに済みました。
ストーリーの和訳を確認
ストーリーの和訳や単語リストは以下の記事に掲載しております。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
ぜひこちらの記事も一緒にご覧ください。
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