このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
を毎日更新しています。
この記事は9月22日(火)に放送された「Master Chocolate Chef Part 2(カカオ姫を救え! 後編)」のチャンク解説記事です。
ストーリーの中に出てきた日常会話で役立つチャンクや読解の難易度が高い長文などをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ちなみに9月22日のストーリーの和訳はこちらの記事からご確認できます。ぜひご確認ください。
ではさっそく、今日の解説内容を見ていきましょう!
日常生活で使えるチャンク解説
チャンクPickUP
“But first I have to become a Master Chocolate Chef in order to open a shop.”
(日本語訳)「でもその前に、お店を開くためにマスターチョコレートシェフにならなきゃいけないんだ。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| But first | でもその前に | 逆接+順序 | 直前の「お店を開くのが夢」という話を受けて、その前提条件を持ち出している |
| I have to become | ~にならなきゃいけない | 必要・義務(have to+動詞の原形) | |
| a Master Chocolate Chef | マスターチョコレートシェフ | 補語(become の中身) | この物語の資格名 |
| in order to open | お店を開くために | 目的(in order to+動詞の原形) | to だけでも同じ意味 |
| a shop | お店 | open の目的語 |
基本の形
「in order to+動詞の原形」で「~するために」を表します。前に手段、後ろに目的が来ます。この文では、マスターチョコレートシェフになるのが手段で、お店を開くのが目的です。
to だけでも意味は同じ
in order を取って「to open a shop」にしても、骨組みは変わりません。手段が前、目的が後ろ、to のあとは動詞の原形です。会話では to だけで通じることが多く、実際の会話ではそちらのほうをよく聞きます。友人同士の「Can we stop by the hotel first to drop off our bags?」のように、さらっと理由を言う場面が典型です。
to は「向かう先」と考えると順番を間違えにくい
to の根本のイメージは、そのあとに来るものへ向かう矢印です。前置詞の to(to the station)も、不定詞の to(to open a shop)も、同じ発想でつながっています。この文では、「マスターシェフになる」から「お店を開く」へ向かう流れになっています。
because は、「I stayed home because I was sick」のように、時間の順番と逆向きで原因が後ろに来ます。to は時間の順番と同じ向きなので、to の後ろが向かう先だと覚えておけば、順序で混乱しにくくなります。
in order to を使う理由
in order to は、「目的だ」とはっきり示す形です。to+動詞の原形には、目的のほかに結果(He grew up to be a doctor.=成長して医者になった)の意味もあり、to だけでは、どちらかが文脈頼みになることがあります。in order to は、目的だと確定できます。使い分けは次のとおりです。
- 書き言葉・改まった場面: メール、報告書、説明書では in order to が好まれる
- 文頭に目的を置くとき: 「In order to open a shop, I have to ~」のほうが安定する
- 否定の目的: 「in order not to+動詞の原形」の形にする。to だけで否定にすると読みにくくなる
- 強調: 話し言葉でも、理由を押したいときは in order to になる
主語と、目的の動作をする人が違うとき:in order for A to
主節の主語と、to 以下の動作をする人(もの)が違うときは、「in order for A to+動詞の原形」の形になります。
In order for your room to be ready by noon, we’ll need your flight details by this evening.(正午までにお部屋を準備するには、フライトの詳細が必要です)
「部屋が準備できる」のは部屋(A)の話で、「情報が必要」と言うのはスタッフです。改まった説明で出番が多い形で、友人同士の会話ではあまり使いません。
気をつけたい点
- to のイメージ(向かう先)は、目的か結果かまでは決めてくれません。 どちらも「向かう先」なので、意味は文脈で判断します。
- 前置詞の to と混ざる場面があります。 look forward to ~ing のように、to のあとが動詞ではなく名詞・動名詞の場合は、前置詞の to です。
日常会話例
私は海外子会社を持つ企業に勤めており、家族と海外旅行を楽しむことも目標のひとつとしています。
職場(海外子会社)での会話や、旅行先での友人との会話を想定した例文を作成しました。
ビジネス①
場面:海外子会社に異動後、現地チームとの会議で、四半期目標を達成するための期限を提案する。
In order to hit our Q3 target, we need to finalize the pricing by the end of this week.
(第3四半期の目標を達成するために、今週末までに価格を確定させる必要があります。)
ビジネス②
場面:異動先の上司に、会議前にスライドを先に共有する理由を伝える。
I’m sending you the slides now in order not to waste time in tomorrow’s meeting.
(明日の会議で時間を無駄にしないように、今スライドをお送りしています。)
旅行①
場面:友人と旅行先の駅に着いた直後。荷物が重いので、観光の前にホテルに寄りたい。
Can we stop by the hotel first in order to drop off our bags? I don’t want to carry them around all day.
(荷物を預けるために、先にホテルに寄ってもいい?一日中持ち歩きたくないんだ。)
旅行②
場面:友人との旅行先で、先に着いた人が、あとから来る友人に席を確保したことを伝える。
I got here early to grab us a table. Take your time!
(席を取るために早めに来たんだ。ゆっくり来て!)

PickUP読解
今回の一文
“You must make a chocolate that melts perfectly when I put it in my mouth.”
(日本語訳)「私が口に入れたときに、完璧に溶けるチョコレートを作るのだ。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| You | あなたは | 主語 | |
| must make | 作らなければならない | 助動詞+動詞 | 話し手の権威から出る強い命令 |
| a chocolate | チョコレート | make の目的語 | あとの that 節に説明される名詞(先行詞) |
| that | ~する(ところの) | 主格の関係代名詞 | melts の主語の場所を埋める。省略できない |
| melts perfectly | 完璧に溶ける | that 節の動詞+副詞 | |
| when | ~ときに | 接続詞(時) | melts perfectly にかかる |
| I put it in my mouth | 私がそれを口に入れる | when 節の中身 | it は a chocolate を指す。未来のことでも現在形 |
読解のポイント
thatのあとを見る:9/21の続きで、今回は「省略できない that」
9/21の「One thing I know is that…」で、that が関係代名詞なのか接続詞なのかは、あとに続く形を見れば分かる、と整理しました。今回の文の that も、同じ方法で読んでみました。a chocolate that melts perfectly のあとは、melts という動詞から始まっていて、主語がありません。あとが完全な文ではなく、主語が欠けているので、この that は関係代名詞で、その欠けた主語の場所を埋めている主格だと分かりました。主格の関係代名詞は、原則として省略できません。省略すると make a chocolate melts perfectly のように動詞が2つ並んで、名詞がどこで終わるのか分からなくなります。
that が主語になるのは、元の文の The chocolate melts perfectly… の the chocolate が、that に置き換わったからです。関係代名詞は、名詞に節をつなぐ仕事と、節の中でその名詞の代わりをする仕事を同時にしています。この2つ目の仕事で、主格か目的格かが決まります。
9/21の one thing (that) I know は、know の目的語の場所にいたので省略できました。今回の a chocolate that melts は、melts の主語の場所にいるので省略できません。同じ関係代名詞でも、that のあとが「主語+動詞」なら目的語、動詞から始まるなら主語、と見ると、省略できるかどうかまで分かります。
when節はどこにかかる? 入れ子を頭から読む
when I put it in my mouth のwhen は melts perfectly にかかり、「口に入れたときに、完璧に溶ける」と読みます。
文全体は、次のような入れ子の構造になっています。
[You must make [a chocolate [that melts perfectly [when I put it in my mouth]]]]
外側から順に、説明が足されていく形です。日本語のように後ろから前へ戻って読むのではなく、頭から順に切って進めます。「チョコレートを作るのだ」→「それは完璧に溶ける」→「私が口に入れたときに」と読めば、戻らずに理解できます。名詞のあとに that が出てきたら、その名詞に情報を足していく合図だと覚えておくと、頭から読みやすくなります。
ストーリーの和訳を確認
ストーリーの和訳や単語リストは以下の記事に掲載しております。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
ぜひこちらの記事も一緒にご覧ください。
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先週の放送でピックアップしたチャンクをまとめて解説した【週末まとめ記事】を公開しています。このまとめ記事では、ESEの内容を思い出しながら、日々の英語学習に役立つ重要なチャンクを一気に振り返ることができます。
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当ブログはESEを使ったインプット学習の記録が中心ですが、筆者自身が「聞く力は鍛えているのに、話す力が追いついていない」という課題に気づき、AI英会話アプリ「Speak(スピーク)」でアウトプットの練習を始めました。
一週間、無理なくアウトプットのトレーニングをするなかで、得られたことや気づいたことをまとめて記事にしています。週に1度更新していますので、「ESEでインプットは続いているけど、話す練習はできていない」というお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考までにご覧ください。





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