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「~する時間だ」と「そろそろ~しないと」は違う?It’s time ~の使い分け|ESEチャンク解説(10/16)

金曜日:小泉八雲が愛した日本の民話

このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、

  • 本文和訳
  • チャンク&単語解説

を毎日更新しています。

この記事は10月16日(金)に放送された「Ubazakura(乳母桜)」のチャンク解説記事です。

ストーリーの中に出てきた日常会話で役立つチャンクや読解の難易度が高い長文などをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。

ちなみに10月16日のストーリーの和訳はこちらの記事からご確認できます。ぜひご確認ください。

ではさっそく、今日の解説内容を見ていきましょう!

日常生活で使えるチャンク解説

チャンクPickUP

“It is time I should tell you something you do not know.”
(日本語訳)「皆さんがご存じないことを、お話しするときが来ました。」

構成パーツの解説

パーツ意味役割
It is time〜するときが来た文の骨組み(It は「時」を表す主語)
I should tell you私があなたたちに話すべきtime の後ろの主語+動詞(should=本来〜すべき)
somethingあることtell の「何を」にあたる部分
you do not knowあなたたちが知らないsomething を後ろから説明

「It is time 〜」は、「〜するときが来た」「もう〜する時間だ」という意味です。今回の It is time I should tell you 〜 は、ずっと胸にしまってきたことを、死を前にしたオソデが「今こそ話さなければ」と打ち明ける場面で使われています。

この表現は、後ろに続く形によって気持ちの乗り方が変わります。It’s time to go.(行く時間だね)のように to+動詞の原形 が続く形は、時計や予定を見て「その時になった」と事実を伝える言い方です。焦りや不満はほとんど含みません。誰がするのかを入れたいときは It’s time for you to go. のように for+人 を足しますが、それでもトーンは中立的なままです。

一方、It’s time we went home.(もう帰らないと)のように 主語+過去形 が続く形は、「本当はもう〜しているべきなのに」という気持ちを表します。今の話なのに過去形を使うのは、英語では過去形にすると「現実とは違う」というニュアンスが出るからです。「本来ならもう帰っているはずなのに、まだ帰っていない」というズレがあるので、「先延ばしにしている」「遅れている」という気持ちが乗ります。日本語の「そろそろ〜しないと」に近いのはこちらの形です。

気になったのは、「そろそろ〜しないと」には少し焦りや慌てた雰囲気があるのに、「〜する時間だね」にはそういう感情がないように感じる点でした。調べてみると、この感覚の違いが、ちょうど to の形と過去形の形の違いにあたっていました。ただ、過去形の形が表すのは、慌てているというより「もう先延ばしにはできない」という気持ちです。場面によっては、相手への促しや、少し責める響きにもなります。It’s time you cleaned your room.(いい加減、部屋を片付けなさい)のように、親が子どもに言うと注意に近くなります。It’s high time 〜 や It’s about time 〜 にすると「とっくに〜すべきなのに」という気持ちがさらに強まり、It’s about time you got here!(やっと来たか!)のように、待たされた不満を表すこともできます。

今回の It is time I should tell you 〜 は、過去形の代わりに should を使った、改まった少し古風な形です。「本来なら〜すべき」という気持ちの面では、過去形の形と同じ仲間です。ただ、この場面のオソデは慌てているわけではありません。「もう先延ばしにはできない」という気持ちが、焦りではなく静かな決意として表れています。

日常会話例

私は海外子会社を持つ企業に勤めており、家族と海外旅行を楽しむことも目標のひとつとしています。
職場での会話や、旅行時の会話を想定して例文を作りました。

ビジネス①

場面:会議の開始時刻になり、参加者に声をかけるとき。(to の形)
It’s time to start the meeting.
(会議を始める時間です。)

ビジネス②

場面:古くなった会社のウェブサイトについて、同僚と話しているとき。(過去形の形)
It’s time we updated our website.
(そろそろウェブサイトを更新しないとね。)

旅行①

場面:旅行の最終日、チェックアウトの時刻が来たとき。(to の形)
It’s time to check out of the hotel.
(ホテルをチェックアウトする時間です。)

旅行②

場面:旅先で夜遅くまで出歩いていて、友人に帰ろうと促すとき。(過去形の形)
It’s time we went back to the hotel.
(そろそろホテルに戻らないと。)


【広告】声に出す練習について

今日の「It is time 〜」のような表現は、いざ自分で言おうとしても、日々英語を話していないとなかなか出てきません。私自身がまさにそんな感じです。

そこで、AI英会話アプリの「Speak」で、声に出す練習を続けています。相手がAIなので、間違えても気をつかわずに何度でも言い直せるところが、私には合っていました。忙しくてできなかった週もありますが、自分のペースで続けられます。声に出す練習をしてみたい方はぜひ!

PickUP読解

今回の一文
“After O-Sode’s death, the finest cherry tree Tokubei could find was planted in the garden of the temple.”
(日本語訳)「オソデが亡くなったあと、トクベエが見つけられる限り最も見事な桜の木が、お寺の庭に植えられました。」

構成パーツの解説

パーツ意味役割
After O-Sode’s death,オソデの死のあと前置き(時)
the finest cherry tree最も見事な桜の木主語の中心
Tokubei could findトクベエが見つけられたtree を後ろから説明(that の省略)
was planted植えられた文の動詞(受け身)
in the garden of the templeお寺の庭に場所

読解のポイント

「Tokubei could find」を文の中心だと思い込まない

この文でいちばんつまずきやすいのは、Tokubei could find を見た瞬間に「トクベエは見つけることができた」と、これを文の主語と動詞として読んでしまうことです。そう読むと、後ろの was planted がどこにもつながらず、文が分解してしまいます。

見分けるヒントは2つあります。1つ目は動詞の数です。この文には could find と was planted の2つの動詞がありますが、and や that などのつなぎの言葉がありません。つなぎなしに動詞が2つあるときは、どちらか一方が説明のためのまとまりの中に入っている、と疑うのが読解のコツです。2つ目は、find の後ろが空いていることです。find は「〜を見つける」なので、本来は後ろに「何を」が必要です。ところが could find の直後には何もなく、すぐ was planted が来ています。この欠けている「何を」にあたるのが、前にある the cherry tree です。つまり Tokubei could find は、「トクベエが見つけることのできた(桜の木)」と、tree を後ろから説明しています。

本来は the finest cherry tree that Tokubei could find のように that が入る形で、この that が省略されています。名詞のすぐ後ろにいきなり「主語+動詞」が来たら、that が省略された説明のまとまりかもしれない、と意識しておくと迷わなくなります。チャンクで扱った It is time I should tell you something you do not know. の something you do not know も、同じ仕組みでできています。

「最上級+could find」は「見つけられる限り最高の」

the finest cherry tree だけなら「最も見事な桜の木」ですが、後ろに Tokubei could find が付くことで、「トクベエが見つけられる範囲の中で一番」という意味になります。最上級の後ろに can / could や ever を使った説明が付くと、the best hotel I could find(見つけられる限り一番いいホテル)や the most beautiful place I have ever seen(今まで見た中で一番美しい場所)のように、「〜できる限り最高の」「今まで〜した中で一番」という意味になります。

和訳で「トクベエが見つけた一番の桜」とせず、「見つけられる限り最も見事な桜」としたのはこのためです。could という言葉からは、トクベエが手を尽くして探し回った様子が伝わってきます。娘の身代わりになったオソデへの感謝の大きさが、この短いまとまりに込められていると読めます。

受け身 was planted は「誰が植えたか」より「桜」に焦点

動詞は was planted(植えられた)という受け身です。実際に植えたのはトクベエたちだと考えられますが、by Tokubei のような「誰によって」は書かれていません。受け身を使うと、「誰がしたか」よりも「何がどうなったか」が話の中心になります。この文の主役はあくまで桜の木で、次の文からはこの桜が育ち、毎年同じ日に花を咲かせる話へと続きます。受け身にすることで、物語の焦点が自然に人から桜へ移っています。

また、冒頭の After O-Sode’s death, はコンマで区切られた「時」の前置きです。長い文を読むときは、コンマのあとから本当の主語が始まると考えて、前置きと文の中心を分けて読むと、構造がつかみやすくなります。

ストーリーの和訳を確認

ストーリーの和訳や単語リストは以下の記事に掲載しております。

「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。

ぜひこちらの記事も一緒にご覧ください。


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先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介

毎日の放送を追いかけている方も、ちょっと復習したい方も必見です!
先週の放送でピックアップしたチャンクをまとめて解説した【週末まとめ記事】を公開しています。このまとめ記事では、ESEの内容を思い出しながら、日々の英語学習に役立つ重要なチャンクを一気に振り返ることができます。

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一週間、無理なくアウトプットのトレーニングをするなかで、得られたことや気づいたことをまとめて記事にしています。週に1度更新していますので、「ESEでインプットは続いているけど、話す練習はできていない」というお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考までにご覧ください。

👉 先週のSpeak記事はこちら

この記事を書いた人
ESEリスナー

学生時代から英語が苦手だった私ですが、職場のグローバル化という現実に直面したことをきっかけに、NHK『Enjoy Simple English』とAIを組み合わせた学習法と出会い、英語学習がようやく「続けられるもの」になりました。
仕事でのキャリアチャンスを逃したくない、家族と海外旅行を楽しみたい——そんなリアルな動機を持ちながら、学習者目線で毎日更新しています。
筆者の詳細が気になる方は、名前のリンクをクリックしてご覧ください。

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