このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
を毎日更新しています。
この記事は10月1日(木)に放送された「Do I Need a Lot of Friends?(友達ってたくさんいたほうがいいの?)」のチャンク解説記事です。
ストーリーの中に出てきた日常会話で役立つチャンクや読解の難易度が高い長文などをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ちなみに10月1日のストーリーの和訳はこちらの記事からご確認できます。ぜひご確認ください。
ではさっそく、今日の解説内容を見ていきましょう!
日常生活で使えるチャンク解説
チャンクPickUP
“And it takes time and effort to build such relationships.”
(日本語訳)「そして、そういう関係を築くには、時間と努力が必要なんです。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| And | そして | 接続詞(文頭) | 前の発言に付け加える |
| it | (形式的な主語) | 形式主語 | 特定の物を指さず、うしろの to build 〜 を先取りしている |
| takes | (〜を)要する | 動詞 | 「かかる」量を言う形 |
| time and effort | 時間と努力 | takes の目的語 | 数字はなく、「必要だ」ことだけを伝える |
| to build such relationships | そういう関係を築くには | 目的(to+動詞の原形) | it の中身にあたる部分 |
基本の形
「It takes+時間・労力+to+動詞の原形」で、「〜するのに(時間・労力)がかかる」「〜するには(時間・労力)が必要だ」を表します。「どれくらいかかるか」を言う基本の形です。この文の it は、何かを指しているわけではなく、うしろの to build such relationships を先取りしている形式的な主語です。「そういう関係を築くことは、時間と努力を要する」と読み替えると、意味がつかめます。道のりや移動(It takes 10 minutes to walk to the station.)、作業や準備(It takes a few days to get the results.)、上達や習得(It takes time to get used to a new job.)など、あらゆる場面で使える、汎用性の高いチャンクだと感じました。
おおよその数字でも、確かな数字でも使えるのか?
使いやすそうなチャンクだと感じたので、大体の時間や金額を言うときと、確かな数字を言うときで、使い方が変わるのかが気になりました。確かめると、どちらの場面でも使えました。It takes は「かかる量」を言うための形で、数字がどれくらい確かかとは関係がなく、確かさは数字の前後に付ける言葉で調整します。
おおよその数字なら、It takes about 30 minutes to get there.(30分くらいかかる)、It takes around 10,000 yen to fix it.(1万円くらいかかる)のように、about、around、roughly を付けます。幅を持たせるなら It takes 20 to 30 minutes.、数を言わずぼんやり言うなら It usually takes a few days. です。確かな数字なら、about などを付けずに It takes 3 hours by train. と数字だけを言います。さらに強く確かさを示したいときは、exactly(ちょうど)、only(たった)、at least(少なくとも)を添えます。
時制でも確かさが変わりました。It took 3 hours.(3時間かかった)は、実際に経過した時間なので確かな事実です。It will take about 3 hours.(3時間くらいかかるだろう)は、これからの見込みなので、about や probably が付くことが多くなります。
今回の文には数字が出てこない
今回の文は、time and effort(時間と努力)のように、量をはっきり言わず、「必要だ」ということだけを伝える使い方でした。It takes courage.(勇気がいる)、It takes practice.(練習が必要だ)のように、時間以外のものにも使えます。まとめると、it takes の形そのものは、おおよそでも確かな値でも、数字を言わなくても使えて、どの程度確かかを伝えるのは about のような言葉や時制、数字の言い方の役目だと整理できました。
日常会話例
私は海外子会社を持つ企業に勤めており、家族と海外旅行を楽しむことも目標のひとつとしています。
職場での取引相手との会話や、友人との旅行・日本に来た海外の友達の案内を想定した例文です。
ビジネス①
場面:外部エンジニアから新システムの導入から実装までの期間の見込みを確認した時の回答。
It usually takes about two weeks to introduce and implement the new system.
(新システムの導入から実装まで、ふつうは2週間くらいかかります。)
ビジネス②
場面:取引先から納期を聞かれ、正確な日数で答える。
It takes exactly five business days to process an order.
(注文の処理には、ちょうど5営業日かかります。)

旅行①
場面:友人との旅行中、空港から市内のホテルまでの所要時間を伝える。
It takes about 40 minutes to get to the hotel from the airport by train.
(空港からホテルまで電車で40分くらいかかるよ。)
旅行②
場面:日本に遊びに来た海外の友達に、人気のラーメン店の待ち時間を説明する。
It takes 20 to 30 minutes of waiting in line to get in, but it’s worth the wait.
(ここは店に入るまで20〜30分並ぶけど、待つ価値はあるよ。)
PickUP読解
今回の一文
“And they will help you create new values that you would not be able to discover by yourself.”
(日本語訳)「それに、よい友達は、自分一人では見つけられなかったような新しい価値観を生み出す手助けをしてくれます。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| And | それに | 接続詞(文頭) | 前の発言に付け加える、会話らしい使い方 |
| they | 彼らは | 主語 | 直前の文の Good friends を指す |
| will help you create | あなたが〜するのを助ける | help+人+動詞の原形 | to はあってもなくても同じ意味 |
| new values | 新しい価値観 | create の目的語 | あとの that 節に説明される名詞 |
| that | (それを) | 目的格の関係代名詞 | discover の目的語の代わり。省略できる |
| you would not be able to discover | あなたは見つけられないだろう | that 節の中身 | would の裏に「友達がいなければ」という仮定がある |
| by yourself | 自分一人で | 副詞句 | 前の help you(助ける)と対になっている |
読解のポイント
help のうしろの to は、あってもなくてもいい
help you create の create に to が付いていないのを見て、9/29で整理した「to が付く動詞と付かない動詞」の話を思い出そうとしたのですが、help がどちらだったか、はっきり思い出せませんでした。確かめてみると、help は「to を付けても付けなくてもよい」動詞でした。help you create と help you to create は、どちらも「あなたが生み出すのを手助けする」で、意味は変わりません。
9/29の整理に当てはめると、want、ask、tell などは to を付ける、make、let、have は to を付けない、そして help はその2つの間にいて、どちらの形も使われる動詞、という位置づけです。会話や日常の文章では、短く言える to なしのほうがよく使われ、to ありは少し改まった書き言葉や動詞が長く続く文で見かけます。help のうしろに「人+動詞の原形」が来たら「人が〜するのを助ける」、「人+to+動詞」が来ても同じ意味、と読めば迷いません。make people feel(人に〜させる)とは違い、help は「手伝う」なので、to がなくても意味の向きは変わりません。
that は目的格の関係代名詞:discover の目的語の代わりをしている
new values that you would not be able to discover の that は、目的格の関係代名詞です。that のあとが you would not be able to discover と、主語(you)から始まっていて、discover のうしろに目的語がありません。この欠けた場所を that(=values)が埋めています。元の文に戻すと、you would not be able to discover the values で、この the values が that に置き換わって、先行詞の new values のすぐあとに移動した形です。
9/21の one thing (that) I know、9/24の knowledge and guidance (that) they can use と同じ形で、that のあとが「主語+動詞」なので省略できます。9/22の a chocolate that melts(that のあとが動詞から始まる主格で省略できない)と並べると、that のあとを見れば省略できるかどうかまで判断できる、という見分け方は、今回も同じように使えました。
would not be able to:仮定が文の裏に隠れている
would not be able to を「〜できないだろう」と読んだものの、would がなぜ付いているのかが気になりました。確認すると、この would は「もし友達がいなかったら」という仮定が文の裏に隠れていることを表していました。if を使って書くと If you didn’t have good friends, you would not be able to discover them. で、今回の文は、この if 節を省いて would だけで仮定の意味を出しています。「友達の助けがあれば見つけられるが、自分一人では見つけられなかっただろう」という、help you と by yourself の対比が、この would に含まれています。
もう一つ、would のうしろが can ではなく be able to になっている理由も分かりました。will や would のうしろには can を置けない(would can とは言えない)ので、can の代わりに be able to を使います。9/24で can・be able to・get to を比べたときに整理した、be able to はどの時制でも使えるという点と同じ理由です。would not be able to は would not can の代わり、と考えると、「〜できないだろう」と迷わず読めました。
ストーリーの和訳を確認
ストーリーの和訳や単語リストは以下の記事に掲載しております。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
ぜひこちらの記事も一緒にご覧ください。
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当ブログはESEを使ったインプット学習の記録が中心ですが、筆者自身が「聞く力は鍛えているのに、話す力が追いついていない」という課題に気づき、AI英会話アプリ「Speak(スピーク)」でアウトプットの練習を始めました。
一週間、無理なくアウトプットのトレーニングをするなかで、得られたことや気づいたことをまとめて記事にしています。週に1度更新していますので、「ESEでインプットは続いているけど、話す練習はできていない」というお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考までにご覧ください。





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