このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
を毎日更新しています。
この記事は9月25日(金)に放送された「The Magic Flute Part 4(魔笛 第4回)」のチャンク解説記事です。
ストーリーの中に出てきた日常会話で役立つチャンクや読解の難易度が高い長文などをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ちなみに9月25日のストーリーの和訳はこちらの記事からご確認できます。ぜひご確認ください。
ではさっそく、今日の解説内容を見ていきましょう!
日常生活で使えるチャンク解説
チャンクPickUP
“He loves you and is willing to die for you.”
(日本語訳)「彼はあなたを愛していて、あなたのために命を捧げる覚悟でいます。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| He | 彼は | 主語 | |
| loves you | あなたを愛している | 動詞+目的語 | |
| and | そして | 接続詞 | |
| is willing to die | 死ぬのをいとわない、死ぬ覚悟がある | be willing to+動詞の原形 | |
| for you | あなたのために | 目的・対象 | die for ~で「~のために死ぬ」 |
基本の形
「be willing to+動詞の原形」で「~する意志がある」「~するのをいとわない」を表します。義務や強制ではなく、自分から進んでそれをする気持ちがある、というニュアンスです。この文では、「死んでもいいと思っている」という強い覚悟を表すために使われています。
強さの度合い
be willing to は、義務(have to)でも強い欲求(want to)でもなく、「それが必要なら、自分はやります」という、落ち着いた同意・受け入れの姿勢です。強さの度合いを並べると、次のようになります。
will not(拒否)← be reluctant to(気が進まない)← be willing to(やぶさかでない)← want to(したい)← be eager to(ぜひやりたい)
この基本の強さに対して、今回の He is willing to die for you. は、「命を捧げる」という重い動詞と組み合わせることで、「死ぬことすらいとわない」という、極めて強い覚悟を静かに言い切る文になっています。willing という語自体は控えめですが、動詞の内容の重さによって、覚悟の強さが伝わっています。
あとに続く形は、動詞のルールにそのまま従う
be willing to のあとに動詞の原形が来たら、そこから先は、その動詞が普段取る形にそのまま従います。be willing to 自体が語順を変えることはありません。
- be willing to help you(他動詞なので目的語が直接続く)
- be willing to wait for you(自動詞なので for が必要)
- be willing to work with you(work with で「一緒に働く」)
今回の die for you も同じ考え方で、die は自動詞なので、「あなたのために」を付け加えるには for が必要です(die for ~という決まった組み合わせ)。
日本語訳は、場面によって軽重を調整する
be willing to という英語の型そのものは、軽い場面でも重い場面でも変わりません。変わるのは、あとに続く動詞の内容の重さと、日本語に訳すときの言葉選びです。
- 軽い場面:~してもいいよ、~するよ、~くらいならするよ
- 重い場面:~する覚悟がある、~するのをいとわない
同じ型を、内容と訳し方の調整で、軽い意志表示から重い覚悟まで幅広く使えます。
日常会話例
私は海外子会社を持つ企業に勤めており、家族と海外旅行を楽しむことも目標のひとつとしています。
海外の職場で上司や同僚と話す場面や、海外の友人と出かけることを想定して例文を作ってみました。
ビジネス①
場面:チームでプロジェクトの納期が迫っており、同僚に協力を申し出る。
I’m willing to work overtime to finish this project.
(このプロジェクトをやり遂げるためなら、残業もしますよ。)
ビジネス②
場面:異動先の会社で、まだ慣れない業務について、上司に前向きな姿勢を伝える。
I’m still learning the process, but I’m willing to take on more responsibility.
(まだやり方を勉強中ですが、もっと責任のある仕事も引き受ける気持ちはあります。)

旅行①
場面:友人にスポーツ観戦に誘われ、自分はあまり興味がないものの、一緒に行くと伝える。
I’m willing to go watch the game with you, even though I’m not really into sports.
(スポーツにはあまり興味ないけど、あなたが行くなら一緒に観戦に行くよ。)
旅行②
場面:旅行先で友人が少し遠い展望スポットまで歩きたいと言い、自分も同意する。
It’s a bit far, but I’m willing to walk there if you really want to see the view.
(ちょっと遠いけど、そんなに景色を見たいなら歩いて行ってもいいよ。)
PickUP読解
今回の一文
“With a light that blinds them all, the evil five are destroyed and sent to a place where it is always night.”
(日本語訳)「すべてを見えなくするほどの光とともに、悪の5人は滅ぼされ、永遠に夜が続く場所へと送られます。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| With a light | 光とともに | 付帯状況を表す前置詞句(文頭) | 主節が起きたときの状況を説明 |
| that blinds them all | すべてを見えなくする | light を説明する関係代名詞節 | that は主格の関係代名詞。省略できない |
| the evil five | 悪の5人 | 主語 | |
| are destroyed | 滅ぼされる | 受け身 | |
| and sent | そして送られる | 受け身(and のあとの be動詞は省略) | are destroyed and (are) sent |
| to a place | ある場所へ | 送られる先 | |
| where it is always night | そこではいつも夜である | place を説明する関係副詞節 | where のあとは完全な文 |
読解のポイント
that は関係代名詞:blinds の主語の代わりをしている
a light that blinds them all の that は、関係代名詞です。a light は、With ~ という形で、悪の5人が滅ぼされるときの手段・状況を表す言葉として使われています。that 以下は、この a light を後ろから説明しています。
- The light blinds them all.(その光が、彼ら全員の目を見えなくする)
この文の主語 the light が that に置き換わり、light(先行詞)のすぐあとに移動しています。
that のあとは blinds(動詞)から始まっていて、主語が欠けています。9/21から確認してきた見分け方の通り、これは主格の関係代名詞で、省略できません。blind は「盲目にする、目を見えなくする」という動詞で、形容詞(盲目の)としてだけでなく、動詞としても使える点に注意が必要です。
where は関係副詞:「その場所で」を1語で表している
a place where it is always night の where は、関係副詞です。こちらも元は2つの文です。
- They are sent to a place.(彼らはある場所へ送られる)
- It is always night in the place.(その場所では、いつも夜だ)
2つ目の文の in the place(その場所で)が、where に置き換わり、place(先行詞)のすぐあとに移動しています。
where のあとは it is always night という、主語・動詞・補語がそろった完全な文です。1つ目の that のあとは名詞が1つ欠けていましたが、where のあとは完全な形のままです。この違いが、関係代名詞と関係副詞を見分ける一番の目印です。where は「場所」を表す語(place、house、country など)を説明するときに使い、in / at の意味をすでに含んでいるので、あとの文に場所を表す言葉を重ねて入れません。
are destroyed and sent:省略されたbe動詞に気づく
the evil five are destroyed and sent to a place ~ の部分は、正確に書くと次のようになります。
the evil five are destroyed and (are) sent to a place ~
2つ目の are が省略されています。同じ主語・同じ be動詞が続けて使われるとき、2回目以降は省略するのが自然です。destroyed も sent も過去分詞で、どちらも受け身(悪の5人が「滅ぼされる」「送られる」)です。
destroyed と sent が並んでいるのを見て、後半を能動(「滅ぼされて、そして送った」)と読み違えないよう注意が必要です。and のあとに be動詞が省略されているかどうかを確認する癖をつけると、受け身の並列を読み違えずに済みます。
ストーリーの和訳を確認
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