このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
- 英語での要約
を毎日更新しています。
毎週金曜日は「英語で味わう名作舞台”Stories from the Stage”」です。愛、喜び、忠誠、哀しみーあらゆる感情が交錯する古今東西の名作舞台から、6作品が厳選されてお届けされます。
本日のStories from the Stageのストーリーは「The Nutcracker Part 2(くるみ割り人形 第2回)」です。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
また、チャンク&単語解説は、日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!
The Nutcracker Part 2(くるみ割り人形 第2回):和訳
1ページ目
ジルベルハウス家の時計が12時を告げた。マリーはひっかく音と時計の音に怯えていた。部屋から逃げ出そうとしたとき、時計の上に名付け親のドロッセルマイヤーが座っているのを見た。いや、本当に見えたのか?マリーは言った。
「そこで何をしているの?」
すると、マリーは壁の穴から小さな目が輝いているのを見た。やがて何百匹ものネズミが出てきて、戦場の兵士のように整列した。
突然、ネズミの王が現れた。七つの頭を持ち、七つの金の冠をかぶっていた。驚いたマリーは後ずさりして食器棚にひじをぶつけた。ガラスが割れて腕を切ってしまった。すると食器棚の中から声が聞こえてきた。
「戦いの準備をしろ!」
「敵だ!」
マリーは人形やおもちゃが全部動き始めているのを見た!するとくるみ割り人形がベッドから飛び出して叫んだ。
「哀れなネズミの王よ、今夜こそがその時だ。友よ、私を愛するなら、ついてこい!」
道化師と操り人形たちが答えた。
「生死を共にします!」
「あなたと共に勝つか死ぬかです!」
マリーの美しい新しい人形が彼に言った。
「やらなくていいのよ。あなたが勇気に満ちていることはみんな知っているわ。」
2ページ目
しかし、くるみ割り人形は食器棚から床に飛び降り、おもちゃの軍隊に加わった。トランペットと太鼓の音が響いた。人形と兵士が配置につき、ネズミの王が戦いの開始を合図した。マリーには何が起きているか見えなかったが、くるみ割り人形が部下を率いているのが聞こえた。しかし、ネズミが多すぎた。くるみ割り人形に勝ち目はなかった。二匹のネズミが彼をつかまえた。ネズミの王は言った
3ページ目
「生きたまま捕らえろ!あいつは私の母を殺した!必ず復讐してやる。」
マリーはもう見ていられなかった。
「ああ、かわいそうなくるみ割り人形。死んでほしくない!」
そしてマリーは片方の靴を脱ぎ、持てる力のすべてを込めて投げつけた。靴がネズミの王に当たり、彼は砂埃の中に転がった。するとネズミの軍勢もおもちゃの人形たちも全部消えてしまった。まるで魔法のようだった。マリーは気を失った。
4ページ目
マリーが目を覚ますと、窓から朝の陽光が明るく差し込む中、自分のベッドに横になっていた。マリーはお母さんを見つけて尋ねた。
「ネズミはみんないなくなった?」
「ネズミ?何を言っているの?昨夜見つけたとき、あなたは床に倒れていたのよ。周りには人形、兵士、ジンジャーブレッドマンが散らばっていて。片方の靴しか履いていなかったのに、くるみ割り人形を腕に抱きしめていたわ。」
マリーは説明しようとしたが、誰も彼女の話を信じなかった。
日常生活で使えるチャンク&単語解説
ここでは日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や単語の解説をします。
チャンク&単語帳
以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!
勝利
つかむ
消える
気を失う
復讐
チャンクPickUP
“Then Marie took off one of her shoes and threw it with all the power she had.”
(日本語訳)「そしてマリーは片方の靴を脱ぎ、持てる力のすべてを込めて投げつけた。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| took off one of her shoes | 靴を一つ脱いだ | “take off + 衣類” 句動詞 | “take off” は「(衣類を)脱ぐ」。反対は “put on”(着る・履く) |
| threw it | それを投げた | 過去形の動詞 | “throw” の過去形は “threw”(不規則変化) |
| with all the power | 力のすべてを込めて | “with + 名詞” による手段・感情の表現 | “with + 名詞” で「〜を持って・〜を込めて」 |
| she had | 彼女が持っていた | 関係代名詞省略の後置修飾 | “all the power (that) she had” の “that” が省略された形 |
“take off + 衣類”は「(衣類・靴・帽子などを)脱ぐ」という意味の重要句動詞で、“put on”(着る・履く)と対のセットで覚えましょう。“with + 名詞”は「〜を持って・〜を込めて」という手段・感情を示す表現で、“with great care”(細心の注意を持って)、”with a smile”(微笑みながら)のように幅広く使えます。“all the power she had”は “all the power that she had” の関係代名詞省略で、「持てる力のすべて」という最大限の強調を表します。“throw + O + at + 人”(攻撃的に投げつける)と “throw + O + to + 人”(受け取ってもらうために投げる)のニュアンスの違いも重要です。
日常会話例
私は海外子会社を持つ企業に勤めており、家族と海外旅行を楽しむことも目標のひとつです。そのため例文は、職場でのビジネス場面と海外旅行中の場面を想定した4つを掲載しています。
ビジネス①
場面:重要なプレゼンに向けて、持てる力を尽くして準備したことを上司に伝えるとき
I prepared the presentation with all the effort I had. I hope it will make a strong impression.
(持てる力のすべてを込めてプレゼンの準備をしました。強い印象を残せればと思います。)
ビジネス②
場面:海外クライアントとの交渉で、精一杯の提案をしたことを報告するとき
We put forward our proposal with all the creativity we had, and the client seemed impressed.
(持てる創造力のすべてを込めて提案を行い、クライアントは感銘を受けたようでした。)
旅行①
場面:旅先でハイキング中に最後の急斜面を登り切ったときの達成感を話すとき
I climbed the final slope with all the energy I had. It was worth every step!
(持てるエネルギーのすべてを込めて最後の斜面を登りきったよ。一歩一歩の価値があったね!)
旅行②
場面:家族で旅行の計画を立てるとき、旅先で思い出をつくることに全力を注ぎたいと伝えるとき
Let’s enjoy this trip with all the time we have. We might not get another chance like this.
(使える時間のすべてを込めてこの旅を楽しもう。こんな機会は二度とないかもしれないから。)
PickUP長文読解
今回の一文
“However, there were just too many mice. The nutcracker had no chance of victory. Two mice grabbed him.”
(日本語訳)「しかし、ネズミが多すぎた。くるみ割り人形に勝ち目はなかった。二匹のネズミが彼をつかまえた。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| there were just too many mice | ネズミがただあまりにも多すぎた | “there were + 名詞” の存在構文 | “just” は「ただ・あまりにも」という強調。感情的なニュアンスを加える |
| The nutcracker had no chance of victory | くるみ割り人形に勝利の見込みはなかった | “have no chance of + 名詞” 構文 | “have no chance of ~” で「〜の見込み・可能性がない」 |
| Two mice grabbed him | 二匹のネズミが彼をつかんだ | 過去の具体的な行動 | “grab + O” で「〜をつかむ・捕まえる」 |
読解のポイント
ポイント1:”just too many” — “just” が生み出す感情的な強調
“there were just too many mice”の“just”は「ただ・あまりにも」という感情的な強調を加える副詞です。“too many mice” だけでも意味は通じますが、”just” を加えることで「どうしようもなく・圧倒的に」という絶望感・諦念が鮮明に伝わります。“It was just too difficult.”・”I’m just too tired.” のように、”just + too + 形容詞/副詞” という組み合わせは感情的な状況を語るときに頻繁に使われます。
ポイント2:”have no chance of + 名詞” — 「〜の見込みがない」という表現
“The nutcracker had no chance of victory.”は「くるみ割り人形に勝利の見込みはなかった」という意味で、“have no chance of + 名詞”という「〜の可能性・見込みがない」を表す重要表現です。“We had no chance of winning.”・”There is no chance of success.” のように、名詞でも動名詞でも続けることができます。
ポイント3:短文の連続が生み出す緊張感とテンポ
“However, there were just too many mice. The nutcracker had no chance of victory. Two mice grabbed him.”という三文は、それぞれ短く独立した文で書かれています。英語の物語・ドラマ・スピーチでは、緊張感や緊迫感を表現するときに長い複雑な文を避け、短文を次々と続けるテクニックがよく使われます。「ネズミが多すぎる」→「勝ち目がない」→「つかまれた」という因果の連鎖が短文の積み重ねによってテンポよく伝わり、読者が手に汗を握るような臨場感を生んでいます。
本日の記事の要約
今回の記事をAIが要約しました。ぜひリーディング練習にご利用ください!
要約 日本語訳:
深夜、七つの頭を持つネズミの王に率いられた数百匹のネズミがジルベルハウス家の居間に侵入する。くるみ割り人形とおもちゃの軍勢が応戦するが、ネズミの数が多すぎる。くるみ割り人形が捕らえられそうになったとき、マリーは全力で靴を投げつけネズミの王に命中させる。軍勢は魔法のように消えてしまう。マリーは気を失い、翌朝目を覚ますと、お母さんは彼女が床に倒れてくるみ割り人形を抱きしめ、片足しか靴を履いていないのを発見する。
先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介
毎日の放送を追いかけている方も、ちょっと復習したい方も必見です!
先週の放送でピックアップしたチャンクをまとめて解説した【週末まとめ記事】を公開しています。このまとめ記事では、ESEの内容を思い出しながら、日々の英語学習に役立つ重要なチャンクを一気に振り返ることができます。
「チャンクをしっかり覚えたい」「英語表現力を高めたい」「1週間分を効率よく復習したい」という方には特におすすめです。再放送のタイミングでの復習や、苦手なチャンクの再確認にも便利ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ESEの放送について
NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHKラジオ第2で放送されています。
※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。
👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)
また、聞き逃してしまった場合も、「NHKゴガク」サイトや「らじる★らじる」アプリを使えば、放送から1週間以内であれば何度でも聞き直すことができます。
番組の内容をより深く理解したい方には、公式テキストの利用もおすすめです。
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スピーキング力を鍛えたい方へ:AI英会話アプリSpeakの学習レポートも書いてます!
当ブログはESEを使ったインプット学習の記録が中心ですが、筆者自身が「聞く力は鍛えているのに、話す力が追いついていない」という課題に気づき、AI英会話アプリ「Speak(スピーク)」でアウトプットの練習を始めました。
一週間、無理なくアウトプットのトレーニングをするなかで、得られたことや気づいたことをまとめて記事にしています。週に1度更新していますので、「ESEでインプットは続いているけど、話す練習はできていない」というお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考までにご覧ください。





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