このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
- 英語での要約
を毎日更新しています。
毎週火曜日は「オリジナル・ファンタジー・ストーリー “Short Fantasy Stories”」です。ちょっと不思議な物語が描き出す、私たちの日常のひとコマ。ぜひお楽しみください。
本日のShort Fantasy Storiesのストーリーは「I am a Crow Part2(変身〜カラスと私〜 後編)」です。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
また、チャンク&単語解説は、日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!
I am a Crow Part2(変身〜カラスと私〜 後編):和訳
1ページ目
ナレーション(カナコ):今日で5日目だった。朝目覚めるとカラスで、日が沈むと人間に戻る。(電話が鳴る)新入社員の一人からメールが来ていた。彼女はクライアントとのことで困っていて、アドバイスを求めていた。でも今は、彼女が私のことをどう思っているか知っている。それに、カラスはアドバイスをしない。私はこの新しい生活を楽しみ始めていた。今日はどこへ飛んで行こうか?
カラスA:あ、いた!
カラスB:ボスが会いたいって!
カナコ:誰が?きゃあ!
ナレーション(カナコ):カラスたちが私をボスのところへ連れて行った。
カラスのボス:やっと会えたな。首にキラキラしたものをつけた新入りだな。
カナコ:まあそうです。何のご用ですか?
カラスのボス:そのキラキラしたものが欲しい。
カナコ:絶対ダメ!これは私の携帯よ。必要なの。……でもね、考えてみたら、もう要らないかもしれない。私はずっとカラスのままでいるんだから。
カラスのボス:泣いているのか?
カナコ:カラスみたいに見えるけど、私は本当は人間なんです。
2ページ目
カラスのボス:そうか。
カナコ:カラスになってから、同僚たちが私のことを好きじゃないと知ってしまった。携帯はあげる。でも、最後に一通だけメールを書かせて。
ナレーション(カナコ):急いでいくつかの解決策を考えて同僚に書いた。それから、カラスのボスに携帯を渡した。
カラスのボス:ありがとう。おおっ!なんてキラキラ輝いているんだ。こんなに嬉しいことはない。持たせてくれてありがとう。はい、どうぞ。
カナコ:返してくれるの?なぜ?
カラスのボス:人間は私たちのことが好きじゃない。悪い鳥だと思っている。でも、それは誤解なんだ。私たちは平和な鳥で、面倒を起こしたいわけじゃない。
ナレーション(カナコ):二羽のカラスが、ちょうど日が沈む頃に家まで送り届けてくれた。お母さんは私を見て驚いた。
母:カナコ!肩の上のカラスたちは何事なの!あっちへ行って!飛んで行け!
3ページ目
カナコ:お母さん、大丈夫だよ。優しい鳥たちなの。ただ分かっていないだけよ。またね、友達。
母:何があったのかさっぱり分からないけど、あなたに会いに来た人がいるよ。
カナコ:誰?
スミレ:カナコ先輩……
カナコ:スミレさん?
スミレ:メールありがとうございました。アドバイスに従ったら、うまくいきました。
カナコ:そう、まあね、似たような経験があったから……
スミレ:風邪の具合はどうですか?
カナコ:えっと……風邪、そう、のどが少し痛くて……(コンコン)
スミレ:それで、いつ会社に戻ってくるんですか?みんな心配しています。
4ページ目
カナコ:そんな気を遣わなくていいよ。みんな、私のことが好きじゃないって分かってるから。
スミレ:確かに、少し冷たくて厳しい人だと思っていたのは本当です。でもね、この5日間、先輩がいなくて、どれだけ必要な存在か気づいたんです。先輩に教えてもらわないといけないことがある。
カナコ:そうか。ありがとう。自分が全然親しみやすくなかったって、今になって気づいた。あなたたちのために良いリーダーになろうと頑張りすぎていたんだと思う。変わるように努力するね。
ナレーション(カナコ):翌朝、私はカラスじゃなかった。自分自身に戻っていた!
日常生活で使えるチャンク&単語解説
ここでは日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や単語の解説をします。
チャンク&単語帳
以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!
新顔、新しく来た人
きらめく
厳しい
チャンクPickUP
I was trying too hard to be a good leader for you.
(日本語訳)あなたたちのために良いリーダーになろうと頑張りすぎていたんだと思う。
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| I was trying | 私は〜しようとしていた | 主節・過去進行形(S+V) | tryingの進行形で「継続的な努力・試み」を示す |
| too hard | 頑張りすぎて | 副詞句 | too+副詞で「〜すぎる」という過剰さを示す |
| to be a good leader | 良いリーダーになろうと | 目的を示すto不定詞 | tryの目的・目標を示す |
| for you | あなたたちのために | 受益者を示す前置詞句 | 誰のための行動かを示す |
“try too hard to〜”は「〜しようと頑張りすぎる」という意味で、努力が過剰になって空回りしてしまうことを表す。“try hard”(一生懸命努力する)は肯定的だが、“try too hard”になると「力みすぎ・やりすぎ」というニュアンスが加わる。“too hard”のtooは否定的なニュアンスを持つため、”try very hard”(非常に一生懸命:肯定)とは意味が異なる点に注意。
日常会話例
私は海外子会社を持つ企業に勤めており、家族と海外旅行を楽しむことも目標のひとつです。そのため例文は、職場でのビジネス場面と海外旅行中の場面を想定した4つを掲載しています。
ビジネス①
場面:海外子会社のマネージャーと、チームの雰囲気改善について話す場面
I think I was trying too hard to impress the team with results. Maybe I should focus more on building trust first.
(結果でチームに認めてもらおうと頑張りすぎていたと思います。まずは信頼関係を築くことに集中すべきかもしれません。)
ビジネス②
場面:プレゼン後の振り返りで上司に反省点を伝える場面
I realized I was trying too hard to cover every detail. Next time, I’ll keep it simpler so the key message comes through more clearly.
(細部まで全部カバーしようと頑張りすぎていたことに気づきました。次回はシンプルにまとめて、重要なメッセージがより伝わるようにします。)
旅行①
場面:旅行中に写真を撮りすぎて疲れてしまった際に旅行仲間と話す場面
I think I was trying too hard to get the perfect shot. From now on, I’ll just enjoy the view and take pictures naturally.
(完璧な写真を撮ろうと頑張りすぎてたと思う。これからは景色を楽しみながら、自然に写真を撮るようにするよ。)
旅行②
場面:海外のレストランでスタッフに現地語で話しかけようとして空回りしてしまった後の場面
I was trying too hard to speak French and it just didn’t work. English was fine all along!
(フランス語で話そうと頑張りすぎてしまって、全然うまくいかなかった。最初から英語で話せばよかったんだ!)
PickUP長文読解
今回の一文
“Over the past five days, you weren’t there and we realized how much we need you.”
(日本語訳)この5日間、先輩がいなくて、どれだけ必要な存在か気づいたんです。
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| Over the past five days | この5日間にわたって | 期間を示す副詞句 | over+期間で「〜の期間を通じて・〜の間に」 |
| you weren’t there | あなたがいなかった | 従属節① | there=職場を指す(「そこに・その場に」) |
| and | そして | 並列の接続詞 | 二つの節をつなぐ |
| we realized | 私たちは気づいた | 主節の動詞(V) | realizeは「(考えた末に)気づく・実感する」 |
| how much we need you | どれほどあなたを必要としているか | realizedの目的語節(間接疑問文) | how much節がrealizedの内容を示す |
読解のポイント
「over the past〜」が表す「直近の期間」の副詞句
“over the past five days”は「この(直近の)5日間にわたって」という意味で、“over the past〜”(〜の期間にわたって・直近の〜の間に)という非常によく使われる表現です。”for the past five days”と似ていますが、”over”を使うことで「その期間全体を通じて起きた変化・積み重ね」というニュアンスが加わります。”over the past year”・”over the past few months”のように期間の長さは自由に変えられ、ビジネスメール・報告書・日常会話を問わず幅広く使えます。
「realize+how much〜」という間接疑問文の構造
“we realized how much we need you”は、realize(気づく・実感する)の目的語として“how much〜”(どれほど〜か)という間接疑問文が続く構造です。直接疑問文なら”How much do we need you?”となりますが、文の中に組み込まれると語順が平叙文と同じ(how much+S+V)になります。realizeは単なる”know”と異なり、「以前は気づいていなかったが、ある経験を通じて初めて実感した」という発見や気づきのプロセスを含む動詞です。
「you weren’t there」の”there”が示す文脈的な意味
“you weren’t there”の”there”は「職場・その場所」を指しており、具体的な場所名を言わずに文脈で伝わる言い方です。英語では具体的な場所を繰り返す代わりに”there”(そこに)を使って簡潔に表現することがよくあります。この文では「職場にいなかった」という事実が一言で伝わり、その不在がチームに与えた影響(=どれほど必要な存在かに気づいた)へと自然につながっています。
本日の記事の要約
今回の記事をAIが要約しました。ぜひリーディング練習にご利用ください!
要約 日本語訳:
カラスになって5日目、カナコはカラスのボスの前に連れて行かれます。ボスはキラキラした携帯を欲しがっています。人間に戻ることを諦めかけたカナコは携帯を渡そうとしますが、困っている同僚に最後の一通だけメールを書きます。カナコの話に心を動かされたボスは携帯を返します。その夜、同僚のスミレが訪ねてきて感謝を伝え、チームに必要な存在だと打ち明けます。翌朝、カナコはついに元の自分に戻っていました。
先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介
毎日の放送を追いかけている方も、ちょっと復習したい方も必見です!
先週の放送でピックアップしたチャンクをまとめて解説した【週末まとめ記事】を公開しています。このまとめ記事では、ESEの内容を思い出しながら、日々の英語学習に役立つ重要なチャンクを一気に振り返ることができます。
「チャンクをしっかり覚えたい」「英語表現力を高めたい」「1週間分を効率よく復習したい」という方には特におすすめです。再放送のタイミングでの復習や、苦手なチャンクの再確認にも便利ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ESEの放送について
NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHKラジオ第2で放送されています。
※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。
👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)
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