このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
- 英語での要約
を毎日更新しています。
毎週水曜日は「世界の偉人伝”Heroes and Giants”」です。日本を、世界を動かした偉人達。誰もが知るその偉業とちょっと意外なその素顔を英語で味わいましょう。
本日のHeroes and Giantsのストーリーは「Hitomi Kinue(人見絹枝)」です。
【本日の放送をテキストで読んだ感想】
今回は理解できたのは半分ほどでした。一部、誤って読み取ってしまった箇所があったためです。このように常識を覆すほどの力と、実際にメダルを獲得できるほどの才能を持った人が、若くして亡くなってしまったのは非常に残念です。この方のおかげで今日の女子選手たちの活躍があると思うと、本当に偉大な方だなと感じました。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
また、チャンク&単語解説は、日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!
Hitomi Kinue(人見絹枝):和訳
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2021年、東京オリンピック・パラリンピックが開催され、女性たちがあらゆる種類の陸上競技に出場しました。しかし、これが可能になったのは、1928年のアムステルダムオリンピックからのことでした。この大会で、ある一人の選手が、日本人女性として初めてメダルを獲得しました。彼女の名前は人見絹枝。ここでは彼女の物語を紹介します。
人見は1907年、岡山県に生まれました。幼い頃から、彼女は強く運動能力に優れていました。テニスの名手であり、陸上競技にも秀でていました。彼女は走り幅跳び、円盤投げ、そして短距離走に取り組みました。大学時代、人見は日本記録を次々と塗り替え始めました。1926年には、スウェーデンで開催された女子オリンピック(Women’s World Games)への出場選手に選ばれました。そこで彼女は、金メダル2つを含む4つのメダルを獲得しました。大学卒業後、彼女は新聞社でスポーツ記者として働きました。
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人見は才能ある選手でしたが、当時の日本では、女性がスポーツをすることを良しとしない人が多くいました。彼女はかつて、こんな手紙を受け取ったことがあります。「日本人女性は、太ももが見えるような短パンをはいて走るべきではない。」人見は、女性選手に対する人々の考え方を変えたいと願っていました。彼女はこう言いました。
「私のことを悪く言ってもいい。でも私は、未来の女性選手たちを守るために、できることは何でもするつもりだ。」
人見は懸命に練習を重ね、いくつもの国内大会で優勝した後、1928年のオリンピックへの出場選手に選ばれました。彼女は、この大会に出場した唯一の日本人女性選手でした。彼女は100メートル走での優勝を期待していましたが、決勝に進むことはできませんでした。彼女は自室で泣きました。メダルなしでは故郷に帰れないという思いがありました。最後のチャンスは、800メートル走でした。決勝の前夜、彼女はこう祈りました。
「どうか、明日速く走る力を私にお与えください。」
翌日、人見はレースのスタートラインに立ちました。ピストルの音が鳴ると、彼女は全力で走りました。
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レースの折り返し地点では6位でしたが、彼女はさらにスピードを上げました。ゴール間際、彼女は目の前にいた選手を追い抜き、ゴールした瞬間に地面に倒れ込みました。銀メダルは、彼女のものとなりました。
オリンピック後も、人見は世界各地のスポーツ大会に出場し続けました。彼女は、後に続く若い女性選手たちが自分よりも楽な思いをできるようにと、日々努力を重ねました。それはあまりにも大きな負担で、彼女は病に倒れてしまいました。悲しいことに、人見はメダル獲得からちょうど3年後にあたる1931年8月2日に亡くなりました。享年24歳でした。
女性選手が日本において尊重されていなかった時代に、人見は自分が優れた選手になれることを人々に示しました。若くして亡くなりましたが、彼女の努力は、今日の女性選手たちがより歩みやすい道を作ることにつながったのです。
日常生活で使えるチャンク&単語解説
ここでは日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や単語の解説をします。
チャンク&単語帳
以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!
競う
運動能力に優れた
訓練する
チャンクPickUP
“She felt that she couldn’t go home without a medal.”
(日本語訳)「メダルなしでは帰れないと感じた。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| She felt | 彼女は感じた | 主語+動詞 | feel that ~の枠組み |
| that | 〜ということを | 接続詞 | 感情・思いの内容を導く |
| she couldn’t go home without a medal | 彼女はメダルなしでは帰れない | that節の中身 | withoutが条件を表す |
feel that ~ は「〜だと感じる」という意味で、feel の後ろに that節を続けることで、その人の心の中にある感情・思いを表します。couldn’t go home without a medal は「メダルなしでは帰れない」という意味で、without ~(〜なしで)が「メダルを持たずに」という条件を表しています。全体で、「メダルを取れなければ、故郷に顔向けできない・帰れない」という、強いプレッシャーや心情を表す文になっています。
自分自身に対する強い期待やプレッシャー、あるいは義務感のようなものを表現する際に使われます。ただし、これは今回の文脈がそう感じさせているだけで、feel that ~ 自体は強弱に関わらず、様々な程度の感情や考えを表現できる、中立的な構文です。
feel that ~ は書き言葉・話し言葉のどちらでも自然に使われる、非常に汎用性の高い表現です。強い感情から軽い感想まで、幅広い場面で応用できます。セミナーや会議の後に「〜だと感じましたが」と感想を述べる場面でも、非常に自然に使えます。
似た表現との使い分けも押さえておくと便利です。
- I think that ~(〜だと思う)→ より論理的・客観的な判断のニュアンス
- I feel that ~(〜だと感じる)→ より主観的・感覚的な印象のニュアンス。断定を避け、柔らかく意見を伝えたい時にも便利
- I felt like ~(〜のように感じた)→ feel that よりもさらにカジュアルで、比喩的な表現にも使われる
日常会話例
私は海外子会社を持つ企業に勤めており、家族と海外旅行を楽しむことも目標のひとつです。そのため例文は、職場でのビジネス場面と海外旅行中の場面を想定した4つを掲載しています。
ビジネス①
場面:セミナー後の感想を、控えめに伝える
I felt that the seminar was very informative. So, I’d like to ask two questions.
(とても有益なお話しだと感じました。そこで2つ質問させてください。)
ビジネス②
場面:会議で、遠回しに改善点を提案する
I felt that we could have discussed the budget in more detail.
(予算についてもっと詳しく議論できたのではないかと感じました。)
旅行①
場面:旅先での体験について、率直な印象を伝える
I felt that the local food was better than I expected.
(現地の食事は、思っていたより美味しく感じました。)
旅行②
場面:混雑した観光地での体験を振り返る
I felt that the place was too crowded to recommend to others.
(その場所は混雑し過ぎていて、あまり人にはお勧めできないと感じました。)
PickUP読解
今回の一文
“She worked day after day so that younger female athletes would have an easier time than she did.”
(日本語訳)「彼女は、後に続く若い女性選手たちが自分よりも楽な思いをできるようにと、日々努力を重ねた。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| She worked day after day | 彼女は日々努力を重ねた | 主節 | day after day=来る日も来る日も |
| so that | 〜するために | 接続詞句 | 目的を表す |
| younger female athletes would have an easier time | 若い女性選手たちがより楽な経験をするだろう | so that節の主節部分 | wouldは時制の一致 |
| than she did | 彼女がそうした(経験した)よりも | 比較の対象 | didは代動詞 |
読解のポイント
文脈に応じた意訳:work day after day →「努力を重ねる」
work自体の直接的な意味は「働く」「取り組む」であり、「努力する」という意味は元来含まれていません。しかし、day after day(来る日も来る日も)という表現が付くことで、「毎日欠かさず取り組み続けた」という継続性・粘り強さのニュアンスが生まれます。単語単体の意味だけを見るのではなく、周りに付いている表現(今回はday after day)が持つニュアンスと、文章全体の文脈を合わせて考えることで、自然な日本語に言い換える、という視点が意訳の基本的な考え方です。
一般的な慣用表現:have a(n) + 形容詞 + time
have a time は文字通りには「時間を持つ」ですが、英語では have a good time(楽しい時間を過ごす)のように、「(ある性質の)時間を過ごす」=「(ある性質の)経験をする」という意味で広く使われる定型パターンです。
- have a hard time(辛い経験をする、苦労する)
- have a good time(楽しい時間を過ごす)
- have an easier time(より楽な経験をする、より楽に済む)
これは今回の文に限った解釈ではなく、英語で一般的に使われる型なので、have a/an + 形容詞 + time という形を見たら「〜な経験をする」と読み替える、というパターンとして覚えておくと、他の文でも応用できます。
代動詞did(直前の動詞句を受ける)
than she did の did は代動詞で、直前の have a time(時間を過ごす=経験する)という動詞句を受けています。than she did を文字通り補うと than she had a time となり、「彼女が(その)時間を過ごした(経験した)よりも」という意味になります。did 自体に「経験する」という意味が固定的にあるわけではなく、直前に出てきた動詞(句)の代わりを果たしているだけ、という点が代動詞の一般的な仕組みです。
本日の記事の要約
今回の記事をAIが要約しました。ぜひリーディング練習にご利用ください!
要約 日本語訳:
1907年に生まれた人見絹枝は、1928年のアムステルダムオリンピックで、日本人女性として初のメダリストとなった。女性がスポーツをすることが良しとされない社会の中で、女性選手であることへの批判に直面しながらも、彼女は女性選手に対する人々の意識を変えようと粘り強く努力を続けた。100メートル走の決勝進出には失敗したものの、800メートル走で奮闘し、劇的な銀メダルを獲得する。その後も後進の女性選手たちのために道を切り拓こうと精力的に活動を続けたが、その負担が体を蝕み、1931年、わずか24歳でこの世を去った。
先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介
毎日の放送を追いかけている方も、ちょっと復習したい方も必見です!
先週の放送でピックアップしたチャンクをまとめて解説した【週末まとめ記事】を公開しています。このまとめ記事では、ESEの内容を思い出しながら、日々の英語学習に役立つ重要なチャンクを一気に振り返ることができます。
「チャンクをしっかり覚えたい」「英語表現力を高めたい」「1週間分を効率よく復習したい」という方には特におすすめです。再放送のタイミングでの復習や、苦手なチャンクの再確認にも便利ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ESEの放送について
NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHKラジオ第2で放送されています。
※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。
👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)
また、聞き逃してしまった場合も、「NHKゴガク」サイトや「らじる★らじる」アプリを使えば、放送から1週間以内であれば何度でも聞き直すことができます。
番組の内容をより深く理解したい方には、公式テキストの利用もおすすめです。
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当ブログはESEを使ったインプット学習の記録が中心ですが、筆者自身が「聞く力は鍛えているのに、話す力が追いついていない」という課題に気づき、AI英会話アプリ「Speak(スピーク)」でアウトプットの練習を始めました。
一週間、無理なくアウトプットのトレーニングをするなかで、得られたことや気づいたことをまとめて記事にしています。週に1度更新していますので、「ESEでインプットは続いているけど、話す練習はできていない」というお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考までにご覧ください。




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