このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
- 英語での要約
を毎日更新しています。
毎週金曜日は「英語で味わう名作舞台”Stories from the Stage”」です。愛、喜び、忠誠、哀しみーあらゆる感情が交錯する古今東西の名作舞台から、6作品が厳選されてお届けされます。
本日のStories from the Stageのストーリーは「The Nutcracker Part 1(くるみ割り人形 第1回)」です。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
また、チャンク&単語解説は、日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!
【The Nutcracker Part 1(くるみ割り人形 第1回)】:和訳
1ページ目
ドイツのニュルンベルクの街に、ジルベルハウス判事という裕福で尊敬される男性が住んでいた。その息子は、フリッツという9歳のがっしりした男の子だった。娘は、マリーという金髪の繊細で優しい7歳の女の子だった。二人はとても興奮していた。なぜなら12月24日、クリスマスプレゼントの日だったから。
子どもたちは大好きな訪問者——名付け親のドロッセルマイヤーを待っていた。彼は医師だったが、普通の医師ではなかった。人形や操り人形を生きているように見せることに時間を費やしていた。人形を歩かせ、動かし、さらには話させることさえできた。
夜になり、鐘が一度鳴った。居間の扉が開き、子どもたちは百本のろうそくの光に輝く大きなクリスマスツリーを目にした。
二人はさまざまなおもちゃを見てさらに興奮した。マリーは美しくて大きな人形を見つけ、フリッツは新しいおもちゃの兵隊を発見した。
するとまた鐘が二度目に鳴った。子どもたちは言った。
「きっと名付け親のドロッセルマイヤーだ!」
その言葉とともに、ドロッセルマイヤー博士が現れた。彼のプレゼントは、小さな動く人形のある機械仕掛けのお城だった。最初は子どもたちも喜んだが、すぐに飽きてしまった。
2ページ目
マリーは別のおもちゃに気づいた。それはビロードの上着とズボンを着ていた。マリーの父が説明した。
「このおもちゃはクルミを全部割るのを手伝ってくれるよ。」
それはくるみ割り人形だった。マリーはその醜いけれど愛らしい顔と緑の目に、すぐに夢中になった。彼女はそれを使って一番小さなクルミを割り始めた。
フリッツはその割れる音を聞いて妹のところへ来た。マリーの意に反して、彼は一番大きくて硬いクルミを選び、くるみ割り人形の口に入れた。
バキッ!バキッ!
3ページ目
6個目のクルミを割ったとき、くるみ割り人形の歯が3本抜け、あごが折れてしまった。
「ああ、かわいそうなくるみ割り人形!」
マリーは叫び声を上げた。リボンを使って壊れたあごを支えてあげた。それを見たドロッセルマイヤーが言った。
「あなたのような可愛らしい女の子が、こんな怖い小さな男にそんなに夢中になるとは驚きですよ。」
マリーは怒って答えた。
「あなたは意地悪ね。たとえ彼のコートとズボンと美しいブーツを着ても、あなたは彼ほどハンサムにはなれないと思うわよ。」
4ページ目
マリーはくるみ割り人形を抱き上げ、自分の人形のベッドに寝かせてやった。
* * *
もうすぐ真夜中だった。マリーはかすかにひっかくような音を聞いた。てっぺんにフクロウのついた大きな時計が機械的な音を立て始めた。音はどんどん大きくなり、やがて人の声のように聞こえた。
「時計よ、時計よ、静かに動け。ネズミの王は耳が鋭い。打て、打て、時計よ、あいつの運命が近づいている。」
そしてボーン、ボーンと、時計が12時を告げた。
日常生活で使えるチャンク&単語解説
ここでは日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や単語の解説をします。
チャンク&単語帳
以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!
裕福な
判事
優美な
名付け親、後見人
普通の、平凡な
チャンクPickUP
“The noise became louder and louder until it sounded like a human voice.”
(日本語訳)「音はどんどん大きくなり、やがて人の声のように聞こえた。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| The noise became | 音は〜になった | “become + 形容詞” で状態変化 | “become” は “get” とほぼ同義だが、やや書き言葉的・文学的 |
| louder and louder | どんどん大きく | 比較級の反復による漸進的変化 | “比較級 + and + 比較級” で「ますます〜・だんだん〜」 |
| until it sounded like a human voice | 人の声のように聞こえるまで | “until + S + V” で到達点・結果を示す副詞節 | “sound like + 名詞” で「〜のように聞こえる」 |
“比較級 + and + 比較級”は「ますます〜・だんだん〜」という漸進的な変化を表す重要表現です。“louder and louder”(どんどん大きく)のほか、”bigger and bigger”(どんどん大きく)、”more and more interesting”(ますます面白く)のように使えます。二音節以上の形容詞は “more and more + 形容詞” の形になります。“until + S + V”は「〜するまで」という意味で、ある状態の継続と到達点を示します。“sound like + 名詞”は「〜のように聞こえる」という知覚動詞の表現で、“look like”・”feel like”・”smell like” と並ぶ重要表現群のひとつです。
日常会話例
私は海外子会社を持つ企業に勤めており、家族と海外旅行を楽しむことも目標のひとつです。そのため例文は、職場でのビジネス場面と海外旅行中の場面を想定した4つを掲載しています。
ビジネス①
場面:海外子会社との交渉が難航し、議論がますます激しくなった様子を報告するとき
The debate became louder and louder until it sounded like a serious disagreement.
(議論はどんどん激しくなり、やがて深刻な対立のように聞こえるまでになりました。)
ビジネス②
場面:新製品への市場の反響がだんだん大きくなっていることを上司に伝えるとき
The feedback became more and more positive until it sounded like a breakthrough in the market.
(フィードバックはますますポジティブになり、やがて市場での画期的な成果のように聞こえるほどになりました。)
旅行①
場面:旅先の祭りで太鼓の音がどんどん大きくなっていく様子を家族に伝えるとき
The drumbeats became louder and louder until they sounded like thunder rolling through the valley.
(太鼓の音はどんどん大きくなり、やがて谷を転がる雷鳴のように聞こえるほどになったよ。)
旅行②
場面:飛行機の中でエンジン音が大きくなっていくのを感じながら離陸を待っているとき
The engine noise became louder and louder until it sounded like the whole plane was shaking.
(エンジン音はどんどん大きくなり、やがて飛行機全体が揺れているように聞こえるほどになった。)
PickUP長文読解
今回の一文
“He was a doctor, but not an ordinary doctor. He spent his time making dolls and puppets look alive. He made dolls walk, move, and even speak.”
(日本語訳)「彼は医師だったが、普通の医師ではなかった。人形や操り人形を生きているように見せることに時間を費やしていた。人形を歩かせ、動かし、さらには話させることさえできた。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| He was a doctor, but not an ordinary doctor | 彼は医師だったが、普通の医師ではなかった | 逆接による人物の特徴づけ | “not an ordinary ~” で「普通の〜ではない」という強調 |
| He spent his time | 彼は時間を費やした | “spend + 時間” の構文 | “spend + O + -ing” で「〜することに(時間・お金を)費やす」 |
| making dolls and puppets look alive | 人形や操り人形を生きているように見せること | “make + O + 形容詞” の動名詞形 | “make O look alive” で「Oを生きているように見せる」 |
| He made dolls walk, move, and even speak | 人形を歩かせ、動かし、さらには話させた | “make + O + 動詞原形” 使役構文 | “even speak” の “even” は「〜さえも」という強調 |
読解のポイント
ポイント1:”spend + 時間 + -ing” — 「〜することに時間を費やす」という重要構文
“He spent his time making dolls and puppets look alive.”は“spend + 時間・お金 + -ing”という構文で、「〜することに(時間・お金を)費やす」という意味を表します。“He spent three hours writing the report.”(報告書を書くのに3時間費やした)や “She spends a lot of money traveling.”(旅行にたくさんのお金を使っている)のように、時間・お金の両方に使えます。“spend” の後には目的語(時間・お金)が来て、その後に -ing 形が続くという語順を正確に覚えることが大切です。
ポイント2:”make + O + look alive” と “make + O + 動詞原形” の二パターン
この文では使役動詞 “make” の二つのパターンが使われています。“make dolls and puppets look alive”(人形を生きているように見せる)は“make + O + 形容詞句”のパターン、“He made dolls walk, move, and even speak.”(人形を歩かせ、動かし、話させた)は“make + O + 動詞原形”のパターンです。どちらも「Oを〜の状態にさせる・〜させる」という使役の意味ですが、補語が形容詞か動詞原形かの違いがあります。“make me happy”・”make him stop”・”make it work” のように日常・ビジネスで最も頻出する使役構文のひとつです。
ポイント3:”not an ordinary ~” と “even” による二種類の強調
“not an ordinary doctor”(普通の医師ではない)は「普通と違う特別な人物・ものである」ことを際立たせる強調パターンです。“This is not an ordinary problem.” のようにビジネスでも使えます。また“even speak”(さらには話させさえした)の“even”は「〜さえも・〜でさえ」という驚きと強調を表しており、歩く・動くという基本動作を超えて「話す」という予想外の能力まで持つドロッセルマイヤーの驚異的な技術が、この一語によって鮮やかに伝わっています。
本日の記事の要約
今回の記事をAIが要約しました。ぜひリーディング練習にご利用ください!
要約 日本語訳:
ニュルンベルクのクリスマスイブ、兄妹のフリッツとマリーは名付け親のドロッセルマイヤーを心待ちにしていた。プレゼントの中にくるみ割り人形があり、マリーはたちまち夢中になる。フリッツが硬いクルミを無理やり割らせて壊してしまうが、マリーは優しくくるみ割り人形を人形のベッドに寝かせる。深夜近くになると不思議な音が部屋に満ち、時計がネズミの王の到来を告げる謎めいた詩を語り始め、やがて12時を打つ。
先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介
毎日の放送を追いかけている方も、ちょっと復習したい方も必見です!
先週の放送でピックアップしたチャンクをまとめて解説した【週末まとめ記事】を公開しています。このまとめ記事では、ESEの内容を思い出しながら、日々の英語学習に役立つ重要なチャンクを一気に振り返ることができます。
「チャンクをしっかり覚えたい」「英語表現力を高めたい」「1週間分を効率よく復習したい」という方には特におすすめです。再放送のタイミングでの復習や、苦手なチャンクの再確認にも便利ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ESEの放送について
NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHKラジオ第2で放送されています。
※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。
👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)
また、聞き逃してしまった場合も、「NHKゴガク」サイトや「らじる★らじる」アプリを使えば、放送から1週間以内であれば何度でも聞き直すことができます。
番組の内容をより深く理解したい方には、公式テキストの利用もおすすめです。
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スピーキング力を鍛えたい方へ:AI英会話アプリSpeakの学習レポートも書いてます!
当ブログはESEを使ったインプット学習の記録が中心ですが、筆者自身が「聞く力は鍛えているのに、話す力が追いついていない」という課題に気づき、AI英会話アプリ「Speak(スピーク)」でアウトプットの練習を始めました。
一週間、無理なくアウトプットのトレーニングをするなかで、得られたことや気づいたことをまとめて記事にしています。週に1度更新していますので、「ESEでインプットは続いているけど、話す練習はできていない」というお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考までにご覧ください。




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