このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
- 英語での要約
を毎日更新しています。
毎週火曜日は「オリジナル・ファンタジー・ストーリー”Short Fantasy Stories”」です。ちょっと不思議な物語が描き出す、私たちの日常のひとコマ。ぜひお楽しみください。
本日のShort Fantasy Storiesのストーリーは「The Almost-Forgotten Dream Part 1(忘れかけていた夢 前編)」です。
【本日の放送をテキストで読んだ感想】
今回も概ね理解することができましたが、mother-in-lawなど、意味を正確に把握しきれないまま読み進めた部分もありました。何かができないと分かってから「人生をやり直せたら」と思うことはよくあるので、共感できる部分も多く、来週の展開が楽しみです。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
また、チャンク&単語解説は、日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!
The Almost-Forgotten Dream Part 1(忘れかけていた夢 前編):和訳
1ページ目
(旅館にて)
和彦の母:ユキさん、私は引退することにしました。これからはあなたが新しい「女将」です。あなたと和彦で、この旅館をもっと良くしてくれることを期待していますよ。
ユキ:これまで教えていただいたこと、本当にありがとうございました。あなたは素晴らしい女将でした。
和彦:ありがとう、お母さん。僕たち、精一杯頑張るよ。
ナレーション(ユキ):結婚して、夫・和彦の実家の旅館で働き始めてから、もう30年以上が経ちました。義理の母は時に厳しい人でしたが、私は一生懸命働き、今では信頼してもらえるようになりました。夫がいつも私を支えてくれたことも助けになりました。彼はあまり多くを語る人ではありませんでしたが。それでも、時々こう思うことがあります……
「私は正しい選択をしたのだろうか?」
***
カオリ:ユキ!久しぶりね!
ナレーション(ユキ):今夜は、元同僚のカオリとレストランで会うことになっています。私たちは以前、客室乗務員として一緒に働いていました。
カオリ:旅館を切り盛りするのって、ものすごく大変でしょう……
ユキ:うん。私たちは、たいていの人が休んでいる時間に働くの。最近は海外からのお客さんも多くて、以前よりさらに忙しくなっているわ。
2ページ目
カオリ:驚かないわ。あなたの英語、昔からずっと上手だったもの!
ユキ:ありがとう。ところで、あなたは最近どうしてるの?
カオリ:かなり順調よ!夫も私も、今年二人とも引退することになったの。これから一緒にたくさん旅行しようって計画しているのよ。
ユキ:いいなあ!うちは義理の母が引退するから、これから私が女将になるの。しばらくは引退できそうにないわ。
カオリ:でも、休みは取れるでしょう?何か本当にやりたいことはあるの?
ユキ:うーん……結婚する前、私の夢は留学することだったの。
ナレーション(ユキ):友人に自分の夢について話したのは、これが初めてでした。それを口にすると、少し胸が痛みました。だって、その夢は決して叶わないと分かっていたから……。それから、帰り道の駅で……
3ページ目
占い師:こんばんは。何か悩んでいらっしゃるようですね。ああ!自分の夢は叶わないと思って、落ち込んでいらっしゃるのね。
ユキ:どうして分かったんですか?
占い師:私は占い師ですから。さあ、これをどうぞ。
ユキ:飲み物ですか?
占い師:ええ。それを飲めば、若い頃の自分に戻れますよ。
ユキ:まさか!そんなのあり得ません。
占い師:いいえ、あり得るんですよ。それに、きっとあなたの助けになると思います。
ユキ:でも……
占い師:いいから、飲んでみて!
ナレーション(ユキ):電車の中で、私は留学するという夢について考えました。もし人生をもう一度生きられるとしたら?私はそのボトルを見つめ、気づけばそれは空になっていました。すぐに、辺り一面が霧がかかったように見えてきました。そして……
4ページ目
***
カオリ:ユキ?何してるの?もう飲み物を配る時間よ。
ナレーション(ユキ):信じられませんでした!私は飛行機の中で、客室乗務員の制服を着ていたのです。本当に若い頃の自分に戻っていたのです!
ユキ:ごめんなさい、カオリ。すぐに飲み物をお配りしますね。
カオリ:ユキ、どうしてそんなに笑顔なの?
ユキ:そうかしら?
ナレーション(ユキ):私は、もう一度、若い頃の自分としてこの時間を楽しむことに決めました。
日常生活で使えるチャンク&単語解説
ここでは日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や単語の解説をします。
チャンク&単語帳
以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!
引退する
〜を頼りにする、〜を当てにする
義理の母
以前の、元の
同僚
〜を経営する、運営する
チャンクPickUP
“I guess I won’t be retiring for a while.”
(日本語訳)「しばらくは引退できそうにないわ。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| I guess | 〜だと思う | 控えめな推測を表す前置き | I thinkより確信度が低くカジュアル |
| I won’t be retiring | 引退しないだろう | 未来進行形の否定 | ある程度の期間にわたる未来の状態 |
| for a while | しばらくの間 | 期間を表す修飾語句 |
I guess ~ ――普通の文の前に置くだけの、控えめな推測表現
I guess は普通の文(主語+動詞〜)の前にそのままつけるだけで使える表現で、日本語の「たぶん」に近い感覚で使えることを確認しました。ただし、確率の低さだけでなく、「まあ、そんな感じだろうな」という、深く考えずに軽く言うニュアンスも含まれている点が特徴です。I guess so.(まあ、そうだろうね)という形は、相手の発言に軽く同意する相槌としてもよく使われることも確認できました。
I guess はビジネスの雑談やチャットなど、カジュアルな場面で非常によく使われる表現で、フォーマルな文書では I think や I believe の方が好まれる傾向がある、という使い分けも整理できました。
日常会話例
私は海外子会社を持つ企業に勤めており、家族と海外旅行を楽しむことも目標のひとつとしています。
この表現は、はっきりとは断言できないけれど、そうだろうなと思う場面で使えると感じたので、ビジネス・旅行それぞれの場面を想定した2つを掲載しています。
ビジネス
場面:会議の予定について、はっきりしないが恐らくそうなるだろうと同僚に伝える場面
I guess the meeting will be rescheduled to next week.
(たぶん会議は来週に延期されると思う。)
旅行
場面:現地の天気予報を見て、明日は雨になりそうだと話す場面
I guess it’ll rain tomorrow, so let’s bring an umbrella.
(たぶん明日は雨が降ると思うから、傘を持っていこう。)
PickUP読解
今回の一文
“It helped that my husband always supported me, even though he never said much.”
(日本語訳)「夫がいつも私を支えてくれたことも助けになりました。彼はあまり多くを語る人ではありませんでしたが。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| It | それ(形式主語) | 仮の主語 | 具体的な意味を持たない |
| helped | 助けになった | 動詞 | |
| that my husband always supported me | 夫がいつも私を支えてくれたこと | 真主語(接続詞that) | 完全な文が続くため接続詞のthat |
| even though he never said much | 彼はあまり多くを語らなかったけれど | 逆接の節 | 反する印象を添えて主メッセージを強調 |
読解のポイント
It helped that ~ ――形式主語Itの働き
It helped that my husband always supported me の部分について、It は具体的な意味を持たない形式上の主語で、実際の主語(=助けになった内容)は後ろの that my husband always supported me にあることを確認しました。英語では、主語が長い節になる場合、いきなり文頭に長い節を置くのではなく、it を仮に置いて実際の内容を後ろに回すという組み立て方がよく使われます。主語が短いItから始まることで、文全体が読みやすく、テンポよく展開するという効果があることも確認できました。
この that は関係代名詞ではなく、接続詞のthatであることも整理しました。見分け方は、that の後ろに続く文が完全か不完全かという点で、関係代名詞のthatは後ろに主語や目的語が欠けた不完全な文が続くのに対し、接続詞のthatは後ろに主語・動詞・目的語が揃った完全な文が続きます。今回の my husband always supported me はそれ単体で完全な文として成立しているため、接続詞のthatだと判断できます。
even though ~ ――反する印象を添えて、主メッセージを際立たせる
even though he never said much(彼はあまり多くを語らなかったけれど)という逆接部分については、分けて2文にすることも文法上は可能ですが、あえて1つの文につなげることで、「口数が少ない人だった」という一般的には物足りない印象を持ちやすい情報と、「それでも支えてくれた」という主メッセージを対比させ、夫の支えの深さをより強く印象づける効果があることを確認しました。反するイメージを先に(または一緒に)提示することで、伝えたい主メッセージを際立たせるという、英語の物語文でよく使われる表現テクニックだという理解に整理できました。
形式主語構文で「支えてくれた」という事実を提示しつつ、even thoughで「口数は少なかった」という対比を添えることで、夫への感謝の気持ちが一文の中に凝縮された表現になっています。
本日の記事の要約
今回の記事をAIが要約しました。ぜひリーディング練習にご利用ください!
要約 日本語訳:
夫の実家の旅館の新しい女将になろうとしているユキは、30年にわたる努力を振り返り、自分の選択が正しかったのか静かに思い悩みます。かつての客室乗務員時代の同僚カオリと再会し、長年心の奥にしまっていた「留学したい」という夢を打ち明けます。その後気持ちが沈んでいたユキは、不思議な占い師と出会い、若い頃に戻れるという飲み物を渡されます。それを飲むと――気づけば彼女は再び飛行機の中にいて、昔の制服を身にまとっていました。
先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介
毎日の放送を追いかけている方も、ちょっと復習したい方も必見です!
先週の放送でピックアップしたチャンクをまとめて解説した【週末まとめ記事】を公開しています。このまとめ記事では、ESEの内容を思い出しながら、日々の英語学習に役立つ重要なチャンクを一気に振り返ることができます。
「チャンクをしっかり覚えたい」「英語表現力を高めたい」「1週間分を効率よく復習したい」という方には特におすすめです。再放送のタイミングでの復習や、苦手なチャンクの再確認にも便利ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ESEの放送について
NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHK FMで放送されています。
※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。
👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)
また、聞き逃してしまった場合も、「NHKゴガク」サイトや「らじる★らじる」アプリを使えば、放送から1週間以内であれば何度でも聞き直すことができます。
番組の内容をより深く理解したい方には、公式テキストの利用もおすすめです。
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スピーキング力を鍛えたい方へ:AI英会話アプリSpeakの学習レポートも書いてます!
当ブログはESEを使ったインプット学習の記録が中心ですが、筆者自身が「聞く力は鍛えているのに、話す力が追いついていない」という課題に気づき、AI英会話アプリ「Speak(スピーク)」でアウトプットの練習を始めました。
一週間、無理なくアウトプットのトレーニングをするなかで、得られたことや気づいたことをまとめて記事にしています。週に1度更新していますので、「ESEでインプットは続いているけど、話す練習はできていない」というお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考までにご覧ください。




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