エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳&チャンク解説(7/7)

火曜日:オリジナル・ファンタジー・ストーリー

このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、

  • 本文和訳
  • チャンク&単語解説
  • 英語での要約

を毎日更新しています。

毎週火曜日は「オリジナル・ファンタジー・ストーリー”Short Fantasy Stories”」です。ちょっと不思議な物語が描き出す、私たちの日常のひとコマ。ぜひお楽しみください。

本日のShort Fantasy StoriesのストーリーはChange-Your-Character Glasses Part 2(魔法の眼鏡 後編)です。

【本日の放送をテキストで読んだ感想】
今回もストーリーを概ね理解することができました。情熱を持って取り組んだ仕事は他者にも伝わるものですし、効率化や省エネ化に注力する人が多い今の時代だからこそ、情熱を加えることで物事が好転することは多いのだろうと考えさせられました。最後は愉快な感じで終わっていますが、実際にあったら背筋が冷たくなるような怖い話だなとも思いました(笑)。

「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。

また、チャンク&単語解説は、日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。

ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!

Change-Your-Character Glasses Part 2(魔法の眼鏡 後編):和訳

1ページ目

タカダ:「プレゼンは2日後なのに、眼鏡がない。俺は大ピンチだ。」

ナレーション(タカダ):あの眼鏡は魔法みたいに効いた。かければかけるほど、俺を賢くて自信に満ちたビジネスパーソンに変えてくれた。おかげでたくさん契約を取れた。あまりに好調だったから、上司はうちの最大の顧客へのプレゼンを俺に任せてくれた。でも眼鏡がなければ、俺はただの内気な若造で……

タカダ:(ため息)あの眼鏡に頼りすぎてたんだな。できる限り練習するしかない。今の俺にできるのはそれだけだ。

ナレーション(タカダ):そして、ついにプレゼン当日がやってきた。

タカダ:「えーっと、こちらをご覧いただくと、その、数字が、えーっと、増加していまして……」

ナレーション(タカダ):ひどい出来だった。クライアントは変な顔をしていたし、上司はただ俺をじっと見つめていた。

2ページ目

タカダ:「え、えーと……以上になります。えーと、本日はお時間をいただき、ありがとうございました。」

ナレーション(タカダ):もう終わりだ。ESEプロダクションズがうちと仕事をしたいと思うはずがない。上司の真剣な表情がすべてを物語っていた。それから、クライアントが話し始めた。

クライアント:「ありがとうございます。プレゼンは完璧ではありませんでしたが、御社とお仕事をさせていただきたいです。」

タカダ:「え……本当ですか?」

クライアント:「はい。タカダさんでしたよね?あなたの情熱がとても良かったです。プレゼンの準備に多くの時間と労力をかけていましたね。最近は、できるだけ仕事に時間をかけたくないと思う人が多いです。でもそれでも良い結果は欲しがる。あなたはそうじゃない。一生懸命努力していた。」

タカダ:「ありがとうございます!温かいお言葉、感謝します。」

ナレーション(タカダ):その後、オフィスへ戻る道すがら、上司は俺に微笑んでこう言った。

上司:「よくやった。君ならできると思っていたよ。」

タカダ:「本当ですか?正直、自分のプレゼンは大失敗だと思ってました。」

3ページ目

上司:「そんなに悪くはなかったよ。それに君が一生懸命取り組んでいたのがわかった。誰の目にも明らかだったし、何より、クライアントも満足していた。あの眼鏡がなくても、君は十分うまくやったよ。」

タカダ:「え?眼鏡?どうしてそれを……?」

上司:(笑って)「実は君が本当にあれを買ったことに驚いたよ。君、『絶対に効くわけない』って言ってたよね。」

ナレーション(タカダ):俺の顔は幽霊のように真っ白になった。ずっと彼女の悪口を、彼女本人に言っていたということか?消えてしまいたかった。

4ページ目

タカダ:「ぼ……本当にすみません!あんなにいろいろ言うべきじゃなかったです。」

上司:(笑って)「大丈夫よ。みんな自分の上司の愚痴くらい言うものよ。私も謝らないと。あなたが誰か知っていたのに、自分が誰なのか言わなかったの。」

タカダ:「で、でも……」

上司:「あのね、私、あなたと一緒にゲームするのすごく楽しいの。だから仕事のことは気にしないで。」

タカダ:「ありがとうございます……!」

上司:「お礼はいいから……今夜、オンラインで絶対倒すからね!」

日常生活で使えるチャンク&単語解説

ここでは日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や単語の解説をします。

チャンク&単語帳

以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!

自信のある

最近、近頃

〜だと思う、推測する

努力

大失敗、大惨事

愚痴を言う、不満を言う(complainの三人称単数形)

チャンクPickUP

“I was able to make lots of sales.”
(日本語訳)「たくさん契約を取ることができた。」

構成パーツの解説

パーツ意味機能補足
I was able to私は〜することができた主語+be able toの過去形能力・条件による実現を表す
make作る、取る動詞の原形to able toの後は動詞の原形
lots of salesたくさんの契約・売上makeの目的語

be able to ~ は「〜することができる」という能力・可能性を表す表現です。can とほぼ同じ意味ですが、can が「現在の能力・可能性という事実」を単純に述べるのに対し、be able to はより能力や条件そのものにフォーカスした表現です。過去形 was/were able to になると、その能力・条件が働いた結果として実際に実現した成果というニュアンスが加わります。

become(〜になる)は状態の変化そのものを淡々と述べる表現で、過程や能力は問いません。一方 was able to は「難しい状況・条件の中で、能力を発揮して結果を出した」という達成のプロセスを伴います(例:I became a manager. は状態の変化の事実のみ、I was able to become a manager. は努力・能力によって実現したというニュアンス)。

今日の文でタカダが was able to make lots of sales と言っているのは、「本来は内気で契約を取るのが苦手だったのに、(眼鏡という条件のもとで)実際にできるようになった」という変化と達成のプロセスを伝えたいからです。単に I made lots of sales. と言うよりも、背景にある困難さや条件を踏まえた成果の強調になります。

日常会話例

私は海外子会社を持つ企業に勤めており、家族と海外旅行を楽しむことも目標のひとつです。そのため例文は、職場でのビジネス場面と日常生活の場面を想定した4つを掲載しています。

ビジネス①

場面:語学力を伸ばした結果、海外の会議を英語で進行できた場面
Thanks to daily practice, I was able to lead the meeting in English.
(毎日の練習のおかげで、その会議を英語で進行することができた。)

ビジネス②

場面:チーム一丸となって取り組んだ結果、締め切りに間に合った場面
With everyone’s help, we were able to finish the project before the deadline.
(みんなの助けのおかげで、締め切り前にプロジェクトを終えることができた。)

日常①

場面:早起きして準備した結果、始発の電車に乗れた場面
Because I woke up early, I was able to catch the first train.
(早起きしたおかげで、始発電車に乗ることができた。)

日常②

場面:長年練習した結果、現地の人と自然に会話できた場面
After years of practice, I was able to have a natural conversation with a local.
(何年も練習した結果、現地の人と自然に会話することができた。)

PickU読解

今回の一文
“I was doing so well that my boss asked me to give a presentation to our biggest client.”
(日本語訳)「あまりに好調だったから、上司はうちの最大の顧客へのプレゼンを俺に任せてくれた。」

構成パーツの解説

パーツ意味機能補足
I was doing so well私はとても順調だった主節so ~ that ~構文の前半
thatだから〜結果を導く接続詞ここで一度区切る
my boss asked me上司は私に頼んだthat節の主語+動詞
to give a presentationプレゼンをすることをask + 人 + to doの形
to our biggest client私たちの最大の顧客にpresentationを修飾する前置詞句

読解のポイント

区切って読む練習 ― 意味のかたまりごとに分ける

長い文に出会ったら、まず意味のかたまりごとに区切ることが読解のコツです。今日の文はこう区切れます。
I was doing so wellthat my boss asked meto give a presentationto our biggest client

so ~ that ~ 構文(復習)

so well that ~ は「とても順調だったので〜」という因果関係を表す構文です。これは6月15日の記事や7月3日の記事(She sounded so sad that Ivan decided to let her go.)でも登場した構文で、so が原因、that 以下が結果を表します。so ~ that ~ を見かけたら、that の手前で一度区切るのがポイントです。that は「ここから結果が始まりますよ」という合図の役割を果たしています。

過去登場した時の記事はこちら

ask + 人 + to do の構文

my boss asked me to give a presentation(上司は私にプレゼンをするよう頼んだ)は、ask + 人 + to do(人に〜するよう頼む)という基本構文です。ask の後ろに「誰に」+「何をするよう」という形が続きます。同じパターンの動詞に want(人に〜してほしい)、tell(人に〜するよう言う)などがあり、まとめて覚えておくと便利です。

区切りのコツ ― どの単語が来たら区切るか

長文を読むときに「ここで一度区切る」と判断しやすい単語には、以下のようなものがあります。

  • that:so ~ that や関係代名詞・名詞節の合図。手前で区切る
  • to + 動詞の原形:不定詞の始まり。目的・内容の切り替わりの合図
  • to + 人/場所:前置詞句の始まり。修飾語のまとまりの合図
  • and / but:等位接続詞。新しい節や要素の始まりの合図

これらの単語が出てきたら、「ここまでで一つの意味のかたまりが終わり、次は新しいパーツが始まる」と考えると、長い文でも迷わず読み進められます。

本日の記事の要約

今回の記事をAIが要約しました。ぜひリーディング練習にご利用ください!

要約 日本語訳:
魔法の眼鏡を失ったタカダは、それなしで大事なプレゼンをすることになり、うまくいきません。しかしクライアントは彼の本気の努力と情熱に感銘を受け、それでも会社との取引に同意します。その後、上司は実は最初から眼鏡のことを知っていたと明かします――なぜなら彼女こそ、タカダがオンラインゲームで一緒に遊び、愚痴をこぼしていた相手だったのです。気まずい発覚にもかかわらず、上司は気にしないでと励まし、その夜のゲーム対決を挑みます。

先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介

毎日の放送を追いかけている方も、ちょっと復習したい方必見です!
先週の放送でピックアップしたチャンクをまとめて解説した【週末まとめ記事】を公開しています。このまとめ記事では、ESEの内容を思い出しながら、日々の英語学習に役立つ重要なチャンクを一気に振り返ることができます。

「チャンクをしっかり覚えたい」「英語表現力を高めたい」「1週間分を効率よく復習したい」という方には特におすすめです。再放送のタイミングでの復習や、苦手なチャンクの再確認にも便利ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。

ESEの放送について

NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHKラジオ第2で放送されています。

※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。

👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)

また、聞き逃してしまった場合も、「NHKゴガク」サイトや「らじる★らじる」アプリを使えば、放送から1週間以内であれば何度でも聞き直すことができます。

番組の内容をより深く理解したい方には、公式テキストの利用もおすすめです
テキストには、毎日の英文スクリプトや語彙リストが掲載されており、学習効果を高めるのに非常に役立ちます。

📘 テキストは全国の書店や、Amazon・楽天ブックスなどのオンライン書店でも購入可能です。

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当ブログはESEを使ったインプット学習の記録が中心ですが、筆者自身が「聞く力は鍛えているのに、話す力が追いついていない」という課題に気づき、AI英会話アプリ「Speak(スピーク)」でアウトプットの練習を始めました。

一週間、無理なくアウトプットのトレーニングをするなかで、得られたことや気づいたことをまとめて記事にしています。週に1度更新していますので、「ESEでインプットは続いているけど、話す練習はできていない」というお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考までにご覧ください。

👉 先週のSpeak記事はこちら

この記事を書いた人
ESEリスナー

学生時代から英語が苦手だった私ですが、職場のグローバル化という現実に直面したことをきっかけに、NHK『Enjoy Simple English』とAIを組み合わせた学習法と出会い、英語学習がようやく「続けられるもの」になりました。
仕事でのキャリアチャンスを逃したくない、家族と海外旅行を楽しみたい——そんなリアルな動機を持ちながら、学習者目線で毎日更新しています。
筆者の詳細が気になる方は、名前のリンクをクリックしてご覧ください。

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