エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳&チャンク解説(6/19)

金曜日:英語で味わう名作舞台

このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、

  • 本文和訳
  • チャンク&単語解説
  • 英語での要約

を毎日更新しています。

毎週金曜日は「英語で味わう名作舞台”Stories from the Stage”」です。愛、喜び、忠誠、哀しみーあらゆる感情が交錯する古今東西の名作舞台から、6作品が厳選されてお届けされます。

本日のStories from the StageのストーリーはThe Nutcracker Part 3(くるみ割り人形 第3回)です。

【本日の放送をテキストで読んだ感想】
今回はところどころ理解が難しいところもありました。不思議な出来事が次々と起こるストーリーで、場面を想像しながら読むのが難しい部分もありました。ファンタジーならではの難しさを感じた回でした。

今回も
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。

また、チャンク&単語解説は、日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。

ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!

The Nutcracker Part 3(くるみ割り人形 第3回):和訳

1ページ目

ある夜、マリーの名付け親であるドロッセルマイヤー博士が家を訪ねてきた。マリーは彼を見てこう言った。
「時計の上にいるのを見ました。どうしてくるみ割り人形を助けてくれなかったの?」
「話で説明させてほしい。」
「どんな話?」
「ある王女と世界一硬いくるみ——クラカトゥクのくるみの物語だよ。こんな話だ……」
昔々、ある王様が王国のネズミをすべて追い払おうとした。数匹だけが逃げ延び、その中にはネズミの女王もいた。彼女はこう言った。
「人間の王に仕返ししてやる!」
やがて、王に美しい赤ちゃんが生まれると、ネズミの女王は魔法をかけてその赤ちゃんの王女を醜くした。呪いを解く方法をひとりの男が見つけた。
「若い男がクラカトゥクのくるみを割らなければならない。そして、くるみの中身を王女に渡す。最後に、転ばずに7歩後ろへ歩かなければならない。」
それから何年も後、ナサニエルという美しい青年がくるみを割った。王女はその中身を食べ、たちまち美しい姿に戻った。

2ページ目

しかしナサニエルが7歩目を踏み出したときネズミの女王が突然現れた。彼は女王を踏みつけて転んでしまった。その瞬間、彼は醜いくるみ割り人形になってしまった。ネズミの女王の呪いが今度は彼にかかったのだ。彼女は死にながらこう言った。
「お前たち人間は私の息子を7人殺した。7つの頭を持つ私の次の息子が、いつかお前たちに罰を与えるだろう!」
呪いを解くためには3つのことが起こらなければならなかった。くるみ割り人形は戦いで軍を率いてネズミの王を倒さなければならない。そして美しい女性が彼に恋をしなければならない。

3ページ目

それから何年も過ぎた。マリーはネズミの王の怖い夢を見続けた。彼女は棚の上に立っているくるみ割り人形を見つめた。
「動けなくても話せなくてもナサニエル、あなたは私の言っていることがわかると思う。あなたはただ魔法にかかっているだけよ。私にできることは何かある?」
驚いたことに、くるみ割り人形が答えた。
「よい剣を一本持ってきてくれれば、あとは私がなんとかします。」
マリーは喜びのあまり飛び上がった。彼女は兄のフリッツに起きたことをすべて話した。フリッツは信じてこう言った。

4ページ目

「素晴らしい剣を持っているおもちゃの兵隊がいるよ。それを使って。」
マリーはその剣を手に取り、くるみ割り人形の首に掛けてやった。その夜、時計が12時を打つと、激しい剣戟の音がした。2人の敵が命をかけて戦っているかのような音だった。突然、甲高い叫び声が聞こえた。
「あれはネズミの王だ!」
マリーは叫んだ。静寂が訪れた。そして誰かがそっと彼女のドアをノックした。

日常生活で使えるチャンク&単語解説

ここでは日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や単語の解説をします。

チャンク&単語帳

以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!

取り除く

醜い

呪い

倒す

罰する

チャンクPickUP

“Let me explain with a story.”
(日本語訳)「話で説明させてほしい。」

構成パーツの解説

パーツ意味機能補足
Let me〜させてください許可・了解を求める表現柔らかく会話をリードするニュアンス
explain説明する動詞の原形Let me の後ろは常に動詞の原形
with〜を使って手段・方法を表す前置詞
a story話・物語手段の内容with 以降を変えることで応用が広がる

“Let me ~”は「〜させてください・〜させてほしい」という意味で、自分がこれからすることを相手に許可・了解してもらう表現です。命令形ではなく、柔らかくスムーズに会話をリードするニュアンスがあります。後ろには常に動詞の原形が続きます。“with ~”「〜を使って・〜によって」という手段・方法を表します。with の後ろを変えることで幅広い場面に応用できます。

日常会話例

私は海外子会社を持つ企業に勤めており、家族と海外旅行を楽しむことも目標のひとつです。そのため例文は、職場でのビジネス場面と海外旅行中の場面を想定した4つを掲載しています。

ビジネス①

場面:会議でわかりにくい内容を噛み砕いて説明するとき
Let me explain with a simple example.
(簡単な例を使って説明させてください。)

ビジネス②

場面:プレゼンで数字を視覚的に伝えるとき
Let me show you with a chart.
(グラフを使ってお見せします。)

旅行①

場面:旅先や観光地のことを友人に伝えるとき
Let me show you with a picture.
(写真を見せて説明するね。)

旅行②

場面:話題になったことをすぐに調べたいとき
Let me check with a quick search.
(ちょっと検索して確認させて。)

PickUP長文読解

今回の一文
“It sounded as if two enemies were fighting for their lives.”
(日本語訳)「2人の敵が命をかけて戦っているかのような音だった。」

構成パーツの解説

パーツ意味機能補足
Itそれは形式主語音・状況全体を漠然と指す
sounded〜のように聞こえた知覚動詞(過去形)sound as if ~ で「まるで〜のように聞こえた」
as ifまるで〜のように仮定・比喩を表す接続詞後ろに仮定法過去を続ける
two enemies2人の敵従属節の主語
were fighting戦っていた仮定法過去実際かどうかわからない印象を表す
for their lives命をかけて慣用表現fight for one’s life で「死に物狂いで戦う」

読解のポイント

“as if” ― 仮定法で現実と距離を置く表現

“as if ~”は「まるで〜であるかのように」という仮定・比喩を表す表現です。後ろには仮定法過去(動詞を過去形にする)を使います。これは「実際にはそうではないかもしれないけれど、まるでそうであるかのように」という現実と距離を置いたニュアンスを出すためです。今日の文では実際に敵が戦っているかどうか確認できていない状況で、音からそう感じた印象を表しているため、are fighting ではなく were fighting になっています。似た表現に like がありますが、It sounded like they were fighting. とするとよりカジュアルな印象になります。as if の方がやや文学的・書き言葉的な響きがあります。

知覚動詞 “sound” ― 聴覚の印象を表す

“sound”は「〜のように聞こえる」という知覚動詞です。look(〜に見える)・smell(〜のにおいがする)・feel(〜のように感じる)と同じグループで、後ろに形容詞や as if 節を続けます。It sounded as if ~ で「まるで〜のように聞こえた」という自然な表現になります。五感に関わる知覚動詞はどれも同じパターンで使えるので、まとめて覚えておくと便利です。

“fight for their lives” と “lives” の注意点

“fight for one’s life”は「命をかけて戦う・死に物狂いで戦う」という慣用表現です。ニュースや文学でもよく使われます。ここでの lives は名詞 life(命)の複数形です。動詞の live(生きる・住む)と混同しないよう注意が必要です。文中での位置(前置詞 for の後ろ)を確認すれば、名詞であることがすぐにわかります。

本日の記事の要約

今回の記事をAIが要約しました。ぜひリーディング練習にご利用ください!

要約 日本語訳:
マリーの名付け親ドロッセルマイヤー博士が、くるみ割り人形の誕生にまつわる物語を語ります。昔々、ネズミの女王が赤ちゃんの王女に呪いをかけ、ナサニエルという青年がその呪いを解きましたが、今度は自分がくるみ割り人形になってしまいました。呪いを解くにはネズミの王を倒し、美しい女性に愛されなければなりません。マリーは剣を渡し、その夜ついに戦いが始まります。

先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介

毎日の放送を追いかけている方も、ちょっと復習したい方必見です!
先週の放送でピックアップしたチャンクをまとめて解説した【週末まとめ記事】を公開しています。このまとめ記事では、ESEの内容を思い出しながら、日々の英語学習に役立つ重要なチャンクを一気に振り返ることができます。

「チャンクをしっかり覚えたい」「英語表現力を高めたい」「1週間分を効率よく復習したい」という方には特におすすめです。再放送のタイミングでの復習や、苦手なチャンクの再確認にも便利ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。

ESEの放送について

NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHKラジオ第2で放送されています。

※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。

👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)

また、聞き逃してしまった場合も、「NHKゴガク」サイトや「らじる★らじる」アプリを使えば、放送から1週間以内であれば何度でも聞き直すことができます。

番組の内容をより深く理解したい方には、公式テキストの利用もおすすめです
テキストには、毎日の英文スクリプトや語彙リストが掲載されており、学習効果を高めるのに非常に役立ちます。

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スピーキング力を鍛えたい方へ:AI英会話アプリSpeakの学習レポートも書いてます!

当ブログはESEを使ったインプット学習の記録が中心ですが、筆者自身が「聞く力は鍛えているのに、話す力が追いついていない」という課題に気づき、AI英会話アプリ「Speak(スピーク)」でアウトプットの練習を始めました。

一週間、無理なくアウトプットのトレーニングをするなかで、得られたことや気づいたことをまとめて記事にしています。週に1度更新していますので、「ESEでインプットは続いているけど、話す練習はできていない」というお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考までにご覧ください。

👉 先週のSpeak記事はこちら

この記事を書いた人
ESEリスナー

学生時代から英語が苦手だった私ですが、職場のグローバル化という現実に直面したことをきっかけに、NHK『Enjoy Simple English』とAIを組み合わせた学習法と出会い、英語学習がようやく「続けられるもの」になりました。
仕事でのキャリアチャンスを逃したくない、家族と海外旅行を楽しみたい——そんなリアルな動機を持ちながら、学習者目線で毎日更新しています。
筆者の詳細が気になる方は、名前のリンクをクリックしてご覧ください。

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