このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
- 英語での要約
を毎日更新しています。
毎週金曜日は「英語で味わう日本文学”Japanese Classics”」です。日本最古の歴史書であり文学的な価値も高い「古事記」。天の岩屋戸、ヤマタノオロチ、因幡の白うさぎなど現代にも語り継がれる神話を英語で味わいます。
本日のJapanese Classicsのストーリーは「Narrow Road to the Far North Episode4 Ryushaku-ji and the Mogami River」です。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
また、チャンク&単語解説は、日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!
Narrow Road to the Far North Episode4 Ryushaku-ji and the Mogami River(「おくのほそ道」- 第4話「立石寺・最上川」):和訳
1ページ目
ソラと私は山形にいました。地元の人たちは、立石寺というお寺を訪れることを勧めてくれました。それは平安時代に山の中に建てられたものです。私たちはそこへ行くことにしました。
山は岩だらけで、大きくて古い木がたくさんありました。石は緑の苔で覆われていました。多くのお堂は閉まっていて、人の姿はありませんでした。とても静かでした。崖から崖へと、私は岩だらけの道を注意深く登っていきました。そして一つ一つのお堂で祈りを捧げました
2ページ目
さらに高いところへ行くと、山や谷の景色は驚くほど美しかったです。心が澄んでリフレッシュされました。静かだと言いましたが、実際には夏の空の下でたくさんのセミが鳴いていました。それは彼らの生きる季節でした。しかし、この苔むした山寺には強い静けさがありました。その静けさはセミの鳴き声よりも力強く感じられました。まるで静かな空気がセミの声を包み込んでいるかのようでした。私は俳句を書きました。
「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」
(岩の中へ消えていく
夏のセミの声
あたりは静寂)
山寺を訪れたあと、私は最上川を舟で下りたいと思いました。この川は昔の日本の詩によく登場します。私たちは川を下るのに良い日を待つことにしました。待っている間、地元の人たちが私に話しかけてきました。彼らは私に俳句の指導をしてほしいと言いました。彼らは俳句を練習していましたが、自分たちの作風が古いと感じていました。私から最新の表現を学びたかったのです。私は彼らと一緒にたくさんの俳句を作り始めました。こんなことが起こるとは思っていませんでしたが、とても嬉しかったです。
3ページ目
さて、最上川での舟下りについて話しましょう。この川は奥羽山脈から水を集め、日本海へと流れています。大きな岩がある危険な場所があると聞いていました。場所によっては流れがとても速く、舟が転覆することもありました。その話を聞いて不安になり、実際に舟で下るのはとても怖かったです。しかし、板敷山の近くに来ると川の流れは次第に穏やかになりました。また、有名な白糸の滝を見ることもできました。多くの優れた詩人たちがこの二つの場所について詠んでいます。私たちは舟を降りました。足が地面に着いたとき、とても安心しました。そういえば、その時期は大雨の季節でした。水量が最も多いときに川を下っていたのです。なんて素晴らしい冒険だったのでしょう!こんな俳句が思い浮かびました。
「五月雨を 集めて早し 最上川」
(初夏の雨
力強く流れゆく
最上川)
日常生活で使えるチャンク&単語解説
ここでは日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や単語の解説をします。
チャンク&単語帳
以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!
こけ
セミ
チャンクPickUP
No one was around.
(日本語訳)誰もいなかった。/ 周りに誰もいなかった。
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| No one | 誰も〜ない | 主語 | 「not anyone」と同じ意味(否定の主語) |
| was | 〜だった | 動詞(be動詞) | 過去形 |
| around | 周りに / 近くに | 副詞 | 「その場に存在しているニュアンス」 |
No one was around は「その場に誰もいない」という状況を表す自然な表現です。この表現は、単に「誰もいない」というよりも、“その場に人の気配がない”という空気感を含んだ言い方です。例えば店に入ったら誰もいない、夜道を歩いていて周囲に人がいない、静かな場所で人影がないといった場面で自然に使えます。
日常会話での応用表現
– I went to the temple early in the morning, and no one was around.
(朝早くお寺に行ったら、誰もいなかったよ。)
– I walked into the shop, but no one was around.
(お店に入ったけど、誰もいなかった。)
PickUP長文読解
Enjoy Simple Englishでは関係代名詞等を用いた長い一文がよく出てきます。そこで、ストーリーに出てきた長文の構造や意味などを確認する中で、関係代名詞などの構文に強くなって、長文読解への抵抗をなくしましょう!
今回の一文
“It almost felt like the quiet air took in the cicadas’ songs.”
(日本語訳)まるで静かな空気がセミの鳴き声を包み込んでいるかのように感じられた。
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| It | それは | 仮主語 | 状況・感覚を指す |
| almost | ほとんど / まるで〜のように | 副詞 | 感覚の強さを調整 |
| felt | 感じられた | 動詞(feelの過去) | 知覚・感覚を表す |
| like | 〜のように | 前置詞 | 比喩導入 |
| the quiet air | 静かな空気 | 主語(従属節) | 擬人化されている |
| took in | 取り込む / 包み込む | 句動詞 | 文脈で意味が変わる |
| the cicadas’ songs | セミの鳴き声 | 目的語 | 複数形の所有表現 |
読解のポイント
「It felt like 〜」は“直訳しない”のがコツ
この文の出だし「It felt like」は、英語でよく使われる感覚表現で、「〜のように感じた」という意味になる。ここでの「It」は具体的なものを指しているわけではなく、「その場の雰囲気」や「体験全体」をまとめて受けている仮主語である。
そのため、「それは〜のように感じた」と逐語訳するよりも、「まるで〜のように感じられた」と自然な日本語に置き換えることが重要になる。この型を一つ覚えておくと、情景描写の読解がかなり楽になる。
比喩表現としての理解が不可欠
この文の核心は、「空気が音を取り込む」という現実には起こらない表現にある。つまりこれは事実ではなく、あくまで比喩(イメージ表現)である。
ここでは「静けさがとても強くて、セミの鳴き声さえもその中に吸収されてしまうように感じた」というニュアンスを伝えている。英語の読解では、このように「現実的な意味ではなく、どういう感覚を表しているのか」を読み取る力が重要になる。
擬人化(personification)を見抜く
「the quiet air took in the cicadas’ songs」という部分では、本来行動できない「空気」が「取り込む」という動作をしている。これは典型的な擬人化表現である。
英語ではこのように自然や物に人間のような動作をさせることで、情景をより印象的に表現することが多い。この文も「静けさの強さ」を強調するために、あえて空気を主体にしている。
本日の記事の要約
今回の記事をAIが要約しました。ぜひリーディング練習にご利用ください!
要約 日本語訳:
語り手はソラとともに山形の山寺を訪れ、その静けさと自然の美しさに深く感動します。俳句を書いた後、地元の人々と出会い、一緒に俳句を楽しみます。その後、最上川の舟下りを体験し、激しい流れに恐怖を感じながらも、美しい景色とともに忘れられない冒険となり、再び俳句を詠むきっかけとなります。。
先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介
毎日の放送を追いかけている方も、ちょっと復習したい方も必見です!
先週の放送でピックアップしたチャンクをまとめて解説した【週末まとめ記事】を公開しています。このまとめ記事では、ESEの内容を思い出しながら、日々の英語学習に役立つ重要なチャンクを一気に振り返ることができます。
「チャンクをしっかり覚えたい」「英語表現力を高めたい」「1週間分を効率よく復習したい」という方には特におすすめです。再放送のタイミングでの復習や、苦手なチャンクの再確認にも便利ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ESEの放送について
NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHKラジオ第2で放送されています。
※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。
👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)
また、聞き逃してしまった場合も、「NHKゴガク」サイトや「らじる★らじる」アプリを使えば、放送から1週間以内であれば何度でも聞き直すことができます。
番組の内容をより深く理解したい方には、公式テキストの利用もおすすめです。
テキストには、毎日の英文スクリプトや語彙リストが掲載されており、学習効果を高めるのに非常に役立ちます。
📘 テキストは全国の書店や、Amazon・楽天ブックスなどのオンライン書店でも購入可能です。電子書籍もあります!
NHKラジオ エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 2026年3月号[雑誌]【電子書籍】 価格:650円 |
ラジオ エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 2026年3月号 価格:690円 |



コメント