このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
- 英語での要約
を毎日更新しています。
毎週水曜日は「世界の偉人伝”Heroes and Giants”」です。日本を、世界を動かした偉人達。誰もが知るその偉業とちょっと意外なその素顔を英語で味わいましょう。
本日のHeroes and Giantsのストーリーは「Muhammad Ali(モハメド・アリ)」です。
【本日の放送をテキストで読んだ感想】
今回もわからない単語はあったものの、比較的読みやすい文章でした。モハメド・アリという名前は生まれたときからの名前だと思っていたので、プロボクサーになってからイスラム教徒として改名した名前だとは知りませんでした。ボクシングだけでなく、差別や戦争にも立ち向かった生き様が印象に残りました。
今回も
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
また、チャンク&単語解説は、日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!
Muhammad Ali(モハメド・アリ):和訳
1ページ目
今日の世界には、さまざまな種類の差別が満ちあふれている。差別とは、ある集団の人々を、特に悪い形で異なる扱いをすることだ。これは、それに立ち向かったひとりの男の物語である。
カシアス・クレイというアフリカ系アメリカ人の少年が、1942年にアメリカ・ケンタッキー州で生まれた。後に3度世界ボクシングチャンピオンとなり、人々から「ザ・グレーテスト」、あるいは別の名前、モハメド・アリと呼ばれるようになった。
クレイが小学生のとき、自転車を盗まれた。泥棒を殴りたいと思っていたところ、ある警察官に出会い、こんなアドバイスをもらった。
「戦う前に、戦い方を学べ。」
そのアドバイスをきっかけに、クレイはボクシングを始めた。そして非常に才能があった。高校時代に6つの州大会で優勝し、1960年にはローマで開催された夏季オリンピックで金メダルを獲得した。
当時、アメリカ南部の州では、黒人は白人と同じレストランで食事ができなかった。しかしクレイはこう思った。
「僕は金メダリストだ。断れるはずがない!」
しかし、彼はレストランを追い出された。帰り道、彼は金メダルを近くの川に投げ捨てた。
クレイが22歳のとき、プロボクシングで世界ヘビー級チャンピオンになった。
2ページ目
「蝶のように舞い、蜂のように刺す」という彼のファイティングスタイルはファンから愛された。チャンピオンになったとき、彼は自分がイスラム教徒になったことを皆に告げ、モハメド・アリに改名した。
3ページ目
ベトナム戦争が1960年に始まった。アリは行かないと言った。宗教上の理由から戦えなかったのだ。また別の理由もあった。
「なぜ黒人がアメリカから1万マイルも離れた場所へ行って、罪のない人々と戦わなければならないのか?彼らは私たちに何も悪いことをしていない。」
そして、彼のチャンピオンのタイトル、パスポート、ボクシングライセンスが剥奪され、刑務所に入れられた。しかしアリは考えを変えなかった。
しばらくして、アリは再びボクシングができるようになった。1974年、彼は再び世界ヘビー級チャンピオンとなった。
アリは1981年にボクシングをやめた。61試合を戦い、56勝を収めた。その3年後、パーキンソン病を患った。病気を抱えながらも、世界中を旅し続けた。たとえば、国連平和大使としてアフガニスタンを訪問した。
アリは世界最高のボクサーとして記憶されるだろう。しかし彼はそれ以上の存在だった。
「チャンピオンは、自分の内側に深く持っているものから生まれる——欲望、夢、ビジョン。技術と意志を持たなければならない。しかし意志は技術よりも強くなければならない。」
日常生活で使えるチャンク&単語解説
ここでは日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や単語の解説をします。
チャンク&単語帳
以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!
〜で満たされて、いっぱいで
差別
刺す
(タイトルなどを)剥奪する
使者、大使
欲望、願望
チャンクPickUP
“However, he was kicked out of a restaurant.”
(日本語訳)「しかし、彼はレストランを追い出された。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| However | しかし | 接続副詞 | 前の文脈(金メダリストだから断れないはず)との対比を示す |
| he | 彼は | 主語 | クレイを指す |
| was kicked out of | 〜から追い出された | 受動態の述語 | kick out の受動態。強制的に排除されたニュアンス |
| a restaurant | レストラン | 場所を示す名詞 |
“kick out”は「追い出す、放り出す」という意味の句動詞で、今回は受動態“was kicked out of ~”(〜から追い出された)の形で使われています。必ずしも物理的に蹴って追い出すわけではなく、強制的に・有無を言わさず排除するというニュアンスで、屈辱感や乱暴さが含まれています。
丁寧さの程度で比べると、
be refused(入店を断られる・丁寧)
→ be turned away(追い返される・やや強め)
→ be kicked out(追い出される・強制的・屈辱的)の順になります。
金メダリストであるにもかかわらずこんな扱いを受けたという理不尽さと屈辱感を強調するために、この表現が選ばれています。なおkick out はやや口語的な表現で、フォーマルな文書では removed from や asked to leave が使われることが多いです。
日常会話例
私は海外子会社を持つ企業に勤めており、家族と海外旅行を楽しむことも目標のひとつです。そのため例文は、職場でのビジネス場面と海外旅行中の場面を想定した4つを掲載しています。
ビジネス①
場面:会議を妨害して退室させられた同僚の話
He was kicked out of the meeting for being disruptive.
(会議を妨害して、会議室から追い出された。)
ビジネス②
場面:規則違反で展示会から退場させられた業者の話
The vendor was kicked out of the trade show for breaking the rules.
(規則違反で、その業者は展示会から追い出された。)
旅行①
場面:旅先のバーで騒ぎすぎた友人の話
He was kicked out of the bar for being too loud.
(騒ぎすぎてバーから追い出された。)
旅行②
場面:海外旅行中、トラブルを起こした旅行者の話
She was kicked out of the house by her roommate.
(ルームメイトに家から追い出された。)
PickUP長文読解
今回の一文
“His fighting style of ‘float like a butterfly, sting like a bee’ was loved by his fans.”
(日本語訳)「「蝶のように舞い、蜂のように刺す」という彼のファイティングスタイルはファンから愛された。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| His fighting style | 彼のファイティングスタイル | 主語の核 | |
| of “float like a butterfly, sting like a bee” | 「蝶のように舞い、蜂のように刺す」という | 同格の of。主語の内容を説明 | of の前後がイコール関係 |
| was loved | 愛された | 受動態の述語 | |
| by his fans | ファンによって | 動作主を示す前置詞句 |
読解のポイント
同格の of ― 名詞の内容をイコールで説明する
of には「〜の」という所有や関係を表す使い方がよく知られていますが、同格の ofは「〜という」と前の名詞の内容を説明する使い方です。今日の文では His fighting style = “float like a butterfly, sting like a bee” というイコール関係を of がつないでいます。他の例で見ると the city of Tokyo(東京という都市)、the idea of traveling alone(一人旅をするというアイデア)なども同じ構造です。of の前後が必ずイコール関係になっているかどうかを確認することが読み取りのポイントです。
受動態 was loved by his fans ― 長い主語の後に述語が来る
主語 His fighting style of “float like a butterfly, sting like a bee” が長いため、述語 was loved にたどり着くまでに構造を見失いやすい文です。能動態に直すと His fans loved his fighting style of “…” となりますが、ここではファイティングスタイルそのものを主役に置くために受動態が使われています。長い主語を見たときは、まず述語動詞がどこにあるかを先に探す習慣をつけると読みやすくなります。
本日の記事の要約
今回の記事をAIが要約しました。ぜひリーディング練習にご利用ください!
要約 日本語訳:
1942年にカシアス・クレイとして生まれたモハメド・アリは、世界ヘビー級チャンピオンを3度獲得した歴史上最高のボクサーのひとりです。人種差別に直面しながらも信念を貫き、ベトナム戦争への参加を拒否してタイトルを剥奪されました。「蝶のように舞い、蜂のように刺す」スタイルで知られる彼は、後に国連平和大使となり、ボクサー以上の存在であることを証明しました。
先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介
毎日の放送を追いかけている方も、ちょっと復習したい方も必見です!
先週の放送でピックアップしたチャンクをまとめて解説した【週末まとめ記事】を公開しています。このまとめ記事では、ESEの内容を思い出しながら、日々の英語学習に役立つ重要なチャンクを一気に振り返ることができます。
「チャンクをしっかり覚えたい」「英語表現力を高めたい」「1週間分を効率よく復習したい」という方には特におすすめです。再放送のタイミングでの復習や、苦手なチャンクの再確認にも便利ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ESEの放送について
NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHKラジオ第2で放送されています。
※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。
👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)
また、聞き逃してしまった場合も、「NHKゴガク」サイトや「らじる★らじる」アプリを使えば、放送から1週間以内であれば何度でも聞き直すことができます。
番組の内容をより深く理解したい方には、公式テキストの利用もおすすめです。
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スピーキング力を鍛えたい方へ:AI英会話アプリSpeakの学習レポートも書いてます!
当ブログはESEを使ったインプット学習の記録が中心ですが、筆者自身が「聞く力は鍛えているのに、話す力が追いついていない」という課題に気づき、AI英会話アプリ「Speak(スピーク)」でアウトプットの練習を始めました。
一週間、無理なくアウトプットのトレーニングをするなかで、得られたことや気づいたことをまとめて記事にしています。週に1度更新していますので、「ESEでインプットは続いているけど、話す練習はできていない」というお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考までにご覧ください。




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