このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
- 英語での要約
を毎日更新しています。
毎週金曜日は「英語で味わう日本文学”Japanese Classics”」です。日本最古の歴史書であり文学的な価値も高い「古事記」。天の岩屋戸、ヤマタノオロチ、因幡の白うさぎなど現代にも語り継がれる神話を英語で味わいます。
本日のJapanese Classicsのストーリーは「Narrow Road to the Far North Episode1 Departure」です。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
また、チャンク&単語解説は、日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!
Narrow Road to the Far North Episode1 Departure(「おくのほそ道」- 第1話「旅立ち」):和訳
1ページ目
日々、月日、そして年は旅人である。彼らは終わりのない旅の中で、やって来ては去っていく。人もまた同じだ。水の上で日々を過ごす船頭や、動物を連れて進む馬方にとって、人生は旅であり、その旅こそが彼らの家なのだ。多くの人が旅に出て、そして多くの人が旅の途中で命を落としてきた。私にとっては、風に流れていく雲を見ると、旅のことを考えずにはいられない。
2ページ目
去年の秋、長い旅のあとで、私はついに隅田川のほとりにある小さな家へ帰ってきた。日々は新年が来るまでゆっくりと過ぎていった。そして私はまた雲を眺め始めた。今度は東北地方へ北上したいと思ったのだ。それ以外のことは何も考えられなかった。気がつくと、旅の衣服と笠を用意し、長い道のりに備えて体を整えていた。松島の月のことを夢に見た。それは人々が言うほど美しいのだろうか。私は家を売って旅に出ることに決めた。若い夫婦がその家を買い、小さな女の子がいると聞いた。私の古い家もきっとにぎやかになるだろう。私は彼らのために一句(俳句)を書き、家に残しておいた。
新しい家族とともに
私の古い家はきっと変わるだろう
かわいらしい人形の飾りとともに
3ページ目
3月27日の早朝、空には細い月が浮かび、遠くには富士山が見えた。私は旅立つ準備ができていた。上野の方角を見つめた。あの有名な桜をもう一度見ることがあるのだろうかと考えた。生徒や友人たちが見送りに集まってくれた。私たちは皆で船に乗り、隅田川を上っていった。人々はあまり話さなかった。皆、少しさみしかったのだ。私たちは千住へ向かって川を上っていた。川の流れに逆らって進むうちに、いろいろなことを考えさせられた。
4ページ目
まるで川が春が来るのを止め、そして私が旅立つのを止めようとしているかのように思えた。川の中に魚が見えた。その目は、まるで涙でぬれているように見えた。私たちの目と同じように。私はもう一つ俳句を書いた。
去ろうとする春
鳥たちは悲しい歌を泣くように歌い
魚の目は涙で満ちている
私たちは船を降り、私は別れを告げた。いよいよ私の長い旅が始まるのだ。これから何を見て、どんなことを経験するのだろうと考えた。その考えは私を不安にさせたが、私はいつも人生は夢のようなものだと感じていた。この別れもまた夢なのかもしれない。だが、歩き出したとき、私は涙をこらえることができなかった。
日常生活で使えるチャンク&単語解説
ここでは日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や単語の解説をします。
チャンク&単語帳
以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!
出発、出立
地方、地域
元気な、活気のある
チャンクPickUP
Before I knew it, I was getting my traveling clothes and hat ready.
(日本語訳)気がつくと、私は旅の服と笠を準備していました。
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| Before | ~する前に | 接続詞 | 時間を表す副詞節を作る |
| I | 私は | 主語 | 話し手 |
| knew | 気づいた/知った | 動詞 know の過去形 | 「気づく」という意味で使われる |
| it | それ | 目的語 | 状況全体を指す代名詞 |
| I | 私は | 主語 | 主節の主語 |
| was getting | ~していた | 過去進行形 | 行動が進行していたことを示す |
| my traveling clothes | 私の旅の服 | 目的語 | traveling は「旅行用の」という形容詞 |
| and | そして | 接続詞 | 名詞を並列する |
| hat | 帽子 | 目的語 | この文では旅用の笠 |
| ready | 準備して | 補語 | get ~ ready = ~を準備する |
Before I knew it は「気づいたら」「いつの間にか」という意味で使われる定番の英語チャンクです。直訳すると「それを知る前に」ですが、実際の意味は「気づいたときにはすでにそうなっていた」というニュアンスになります。
日常会話での応用表現
– Before I knew it, it was midnight.
(気がつくと真夜中になっていました。)
– Before I knew it, the trip was over.
(気がつくと旅行は終わっていました。)
PickUP長文読解
Enjoy Simple Englishでは関係代名詞等を用いた長い一文がよく出てきます。そこで、ストーリーに出てきた長文の構造や意味などを確認する中で、関係代名詞などの構文に強くなって、長文読解への抵抗をなくしましょう!
今回の一文
“For boat operators who live their days on water and horsemen leading their animals, life is a journey and the journey is their home.”
(日本語訳)水の上で日々を過ごす船頭や、動物を連れて進む馬方にとって、人生は旅であり、その旅こそが彼らの家なのです。
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| For | ~にとって | 前置詞 | 視点・対象を示す |
| boat operators | 船を操る人々/船頭 | 名詞 | 文の対象 |
| who live their days on water | 水の上で日々を過ごす | 関係代名詞節 | boat operators を説明 |
| and | そして | 接続詞 | 名詞を並列 |
| horsemen | 馬方/馬を扱う人 | 名詞 | boat operators と並列 |
| leading their animals | 動物を連れて進む | 分詞句 | horsemen を説明 |
| life | 人生 | 主語 | 主節の主語 |
| is | ~である | 動詞 | be動詞 |
| a journey | 旅 | 補語 | 人生を説明 |
| and | そして | 接続詞 | 文を並列 |
| the journey | その旅 | 主語 | 前文の journey を受ける |
| is | ~である | 動詞 | be動詞 |
| their home | 彼らの家 | 補語 | 比喩表現 |
読解のポイント
分詞句による名詞の説明
horsemen leading their animals は、関係代名詞の代わりに 現在分詞(leading) が使われています。これは horsemen who lead their animals とほぼ同じ意味で、「動物を連れて進む馬方」という説明になります。英語では、このように 動詞を -ing にして名詞を説明する分詞構文が頻繁に使われます。読解では「horsemen(馬方)」を見つけ、その後の leading their animals がその人たちの行動を説明していると理解するとスムーズに読めます。
対比で強調される比喩表現
後半の life is a journey and the journey is their home は、意味を強めるための対比的な構造になっています。最初の文では「人生=旅」という比喩を示し、続く文では「その旅=家」というさらに強い比喩を提示しています。このように 同じ語を繰り返して意味を強調する構造は英語の文章でよく使われます。特にエッセイや文学的文章では、「A is B, and B is C」のような構造が思想や哲学的意味を伝えるために用いられます。この文では「移動しながら生きる人にとって、旅こそが生活の場である」という思想を表しています。
本日の記事の要約
今回の記事をAIが要約しました。ぜひリーディング練習にご利用ください!
要約 日本語訳:
語り手は、時間や人生は終わりのない旅のようなものだと考えています。旅から家に戻ったあと、彼は再び旅に出たいと思い、東北地方へ向かうことを決めます。家を売り、新しく住む家族のために俳句を残します。出発の朝、生徒や友人たちが見送りに来る中、彼は悲しさと希望を感じながら長い旅を始めます。
先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介
毎日の放送を追いかけている方も、ちょっと復習したい方も必見です!
先週の放送でピックアップしたチャンクをまとめて解説した【週末まとめ記事】を公開しています。このまとめ記事では、ESEの内容を思い出しながら、日々の英語学習に役立つ重要なチャンクを一気に振り返ることができます。
「チャンクをしっかり覚えたい」「英語表現力を高めたい」「1週間分を効率よく復習したい」という方には特におすすめです。再放送のタイミングでの復習や、苦手なチャンクの再確認にも便利ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ESEの放送について
NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHKラジオ第2で放送されています。
※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。
👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)
また、聞き逃してしまった場合も、「NHKゴガク」サイトや「らじる★らじる」アプリを使えば、放送から1週間以内であれば何度でも聞き直すことができます。
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