エンジョイ・シンプル・イングリッシュ チャンク解説まとめ|2025年6月第1週(6/2~6)

1週間のまとめ

このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、

  • 日本語訳
  • チャンク&単語解説
  • 英語での要約

を毎日更新しています。

週末には、今週放送された5つのストーリーに登場したチャンクをまとめて確認できる復習記事をご用意しました。ESEを日々聴いている方も、「今週どんな表現が出てきたかな?」と振り返るのにもぜひご活用ください。

また、NHKラジオでは毎週土曜日の午前6:30〜6:55午前9:05〜9:30毎週日曜日の午後9:30〜9:55に、平日5日分のストーリーをまとめて再放送しています。加えて、NHKラジオ「らじる★らじる」アプリでは、放送から1週間は聴き直すことが可能です。

ラジオを聴きながら、「あれ?ここなんて言ってた?」と感じた方は、各曜日の和訳&解説記事もぜひご覧ください!

今週の英語構文復習メモ

今週出てきたチャンクの中でも特に役に立った構文の解説をピックアップして紹介します。
一度勉強しても忘れてしまうことがあると思いますので、また構文について気になった時はこの記事に帰ってきてもらえると幸いです!

主格の関係代名詞について

関係代名詞が関係節内の主語の役割を果たすとき、主格の関係代名詞と呼ばれます。
これは、名詞を修飾する文章によくみられます。

主格の関係代名詞には、人物を修飾するときはwho人物以外を修飾するときはthatまたはwhichを使います。
例)I saw someone who looked worried.(心配そうな顔をしている人がいました。)
  She adopted a dog that was rescued.(彼女は保護された犬を引き取った。)

通常、主格の関係代名詞は省略されません。
ただし、関係節内の動詞が現在分詞または過去分詞に変わるときは、関係代名詞(who/that)+be動詞を省略することができます。
例)I saw a woman who was talking on the phone.
  → I saw a woman talking on the phone.(電話で話している女性を見かけた。)

このように、「〜している人」や「〜されたモノ」のように分詞を使った形容詞的表現では主格の関係代名詞+be動詞は省略できます。

まとめると
主格の関係代名詞:関係節で主語の役割をする関係代名詞(who/that/which)
通常、主格の関係代名詞は省略されない。(関係節内の動詞の形が原形、三単現及び過去形の場合)
しかし、動詞が現在分詞や過去分詞の場合、主格の関係代名詞+be動詞を省略することができる。

主格の関係代名詞は6月2日、6日の記事に出てきました。詳細はこちらからご確認いただけます。

前置詞+関係代名詞での修飾について

関係代名詞は、名詞(先行詞)のすぐ後ろに置かれて、その名詞の説明を加える働きをします。一方で、前置詞句関係代名詞節の両方で名詞を修飾する形もよく見られます。

このような構文では、名詞の後に
【前置詞句】… 名詞の外見的な特徴・場所・時間など
【関係代名詞節】… 名詞の行動・状態・関係性など
を順番に並べることで、より詳しく名詞を説明します。

前置詞句と関係代名詞節の使い分けのポイントは以下の通り

修飾の種類含む内容の傾向主な例
前置詞句名詞の外見的・静的な属性(場所・時間・手段など)on the table / in 2020 / with red hair
関係代名詞節名詞に関する行動・状態・説明(内的な情報)who lives next door / that I
bought

例)I saw the girl with red hair who was dancing on the stage.
(私は、ステージで踊っていた赤い髪の女の子を見かけた)

with red hair外見的な特徴(前置詞句)
who was dancing on the stage行動の説明(関係代名詞節)

このように、前置詞句と関係代名詞節を組み合わせることで、名詞をより豊かに描写できます。

まとめると
名詞+前置詞句+関係代名詞節の構文は、1つの名詞を外側と内側の情報で同時に説明する便利な形。
前置詞句は「外から見える静的な情報(場所・色・所有など)」を表すのに適している。
関係代名詞節は「その名詞がする・された動作や状態(動的な情報)」を伝えるのに適している。

前置詞+関係代名詞は6月3日、6日の記事に出てきました。詳細はこちらからご確認いただけます。

今週のPickUPチャンク解説の復習

さて、ここからは日々のESE和訳&解説記事の中でPick UPしたチャンクをまとめて復習します。
今週の英語構文復習メモに記載した構文以外にも、日常会話等でそのまま使えるチャンク等もたくさん紹介していますので、ぜひ復習してみて下さい。

ここからは簡易な解説と、和訳なしの英文しか載っていないので、もし英文の和訳を知りたい、もっと詳しい解説をみたいと思った方は、ぜひその日の記事を見に行って下さい!

月曜日のPickUPチャンク

Are you visiting? You came to pick roses, didn’t you?

文法的にシンプルで、しかも観光地などで外国の方に声をかける際に、そのまま使える非常に実用的なチャンクです。

会話シチュエーション

MeHi there! Are you visiting? You came to pray, didn’t you?
touristHi! Yes, I did. But I’m not sure where to go. This place is huge.
MeYeah, it’s pretty big and a bit confusing.Would you like to go together?
tourist: Really? That would be great. Thank you!
MeAlright then, let’s go!

月曜日のPickUP関係代名詞文

 “Each year, a girl graduating from a local high school is chosen as the Rose Queen.”

構成パーツ

パーツ意味機能補足
Each year毎年時を示す副詞句主語の前に置かれ、いつ起こるかを示す
a girl graduating from a local high school地元の高校を卒業する女の子主語graduating… は「現在分詞」で、関係代名詞 who is が省略された形:「a girl who is graduating…」が元の構造
is chosen選ばれる受動態の述語動詞「選ぶ」は「choose」、受け身にして「is chosen」=選ばれる
as the Rose Queenローズクイーンとして役割・肩書きを示す「as + 肩書き」で「〜として」

応用表現

– I saw a woman talking on the phone.
– The man wearing a red hat on the station platform is me.

月曜日の和訳&解説記事はこちら

より詳しい解説、応用表現等の和訳、当日のストーリーの和訳や単語、要約文などを確認したい方は、ぜひ以下の記事をご確認ください。

火曜日のPickUPチャンク-1

Isn’t that a little too big for your pocket?

“a little too 〜” を使うことで、〇〇すぎると言う表現が、きつく聞こえずに柔らかいトーンで伝えられる。

このチャンクは、驚いたり、冗談めかして言ったりする時にぴったりな表現です。

日常会話への応用

– Isn’t this dish a little too spicy for kids?
– Isn’t that a little too late for breakfast?

火曜日のPickUPチャンク-2

Nothing is different here.

 Nothing「何も〜ない」という否定を含んだ単語で、文全体の主語になっています。
このように「Nothing」「Nobody」「No one」などが主語になる文は、
→ 肯定の文型でも意味は否定になります。

「ここでは何も違っていない」=
「状況は変わっていない」「いつも通りだ」「異常なし」などの意味になります

日常会話への応用

– Nothing is interesting here.
– Nothing is working.

火曜日のPickUP関係代名詞文

See, you might get something on your tape that you don’t want other people to hear.

構成パーツの解説

部分役割
See,相手の注意を引く間投詞(呼びかけ)
you might get something on your tape主節(メインの文)
that you don’t want other people to hear関係代名詞節(”something” の説明)

日常会話への応用

– The man at the airport who is holding a flag is our tour guide.
– The car in the parking lot that has its lights on is blocking the exit.

火曜日の和訳&解説記事はこちら

より詳しい解説、応用表現等の和訳、当日のストーリーの和訳や単語、要約文などを確認したい方は、ぜひ以下の記事をご確認ください。

水曜日のPickUPチャンク-1

They took three lifeboats and as much food as they could.

as much A as B canBができる限り多くのA
→ この表現は「可能な限りの量」を表す決まり文句です。
このチャンクを自然に使うためには、muchを使うかmanyを使うかがポイントになってきます。
muchは不可算名詞、manyは可算名詞に使用します。

日常会話への応用

– I went on a trip with as much money as I could.
– Eat as much as you like.

水曜日のPickUP関係代名詞文

Ernest’s team realized that the ice they were on was very thin.

構成パーツの解説

パーツ意味機能・解説
Ernest’s teamアーネストのチーム主語
realized気づいた(過去形)動詞。ここでは「認識した・悟った」意味で使われている
that the ice they were on was very thin氷がとても薄いということ“that節”=名詞節。realized の目的語となる

今回の英文は、それほど長くない一文の中に動詞が複数出てきます。一つ一つの単語は決して難しくないのに、「なんだか読みづらい」と感じる人もいるのではないでしょうか?そこで、文章を段階的に分解してみると、意味がすっと入ってきます。今回のような構文に苦手意識がある人は、以下のような読み方を参考にしてみてください。

Ernest’s team realized that the ice they were on was very thin.

Ernest’s team realized 「アーネストのチームは気づいた」(主節)
何に?(接続詞thatを使って、何に気づいたのかを説明)
that the ice was very thin.「氷がとても薄かったということに」
どの氷?(関係代名詞thatを使って、氷を詳しく説明)
(that) they were on

複雑に見える構文も、こうして主節修飾要素に分けて読むことで、驚くほどスムーズに理解できます。もちろん、最終的にはこうした分解をせずとも一文で理解できるようになるのが理想です。
ですがそのための第一歩として、文章の構造を意識しながら読む練習はとても有効です。長文への苦手意識を克服したい方は、ぜひこういった読み方を試してみてください。

日常会話への応用

– I realized that the bus I was on was going the wrong way.
– I found out that the hotel we booked has great reviews.

水曜日の和訳&解説記事はこちら

より詳しい解説、応用表現等の和訳、当日のストーリーの和訳や単語、要約文などを確認したい方は、ぜひ以下の記事をご確認ください。

木曜日のPickUPチャンク-1

ever since my dog Choco died, I don’t feel like doing anything.

feel like doing:「〜したい気分」、非定形で使うと「〜する気がしない」
feel like doingはフォーマルではないけど非常にナチュラルな日常表現で、感情や意欲の欠如を自然に伝えられます。

会話ではeverは省略されることも多いようですが、ever sinceの方が強調的で印象的になります。

応用表現

– Ever since I joined the study group, I’ve been full of motivation.
– Ever since she broke up with her boyfriend, she’s looked lonely.

木曜日のPickUPチャンク-2

The first step is to feel really sad about losing someone special.The next step is to slowly recover from your loss.

ビジネス・教育・カウンセリング・自己啓発の場面などでも非常に使い勝手が良い表現です。
The first step is to…」+「The next step is to…のように順序立てた説明で使うと説得力がでます。

複数ステップのときは、first → next → finalでも、first → second → thirdでもOKです。
→ ステップ数が明示されていない or 2~3個程度なら【first / next / final】が自然で聞きやすい。プレゼンや口頭説明におすすめ。
→ ステップ数が明確な場合や、書き言葉・説明文・マニュアルなどでより正確さを求めるときには【first / second / third…】が向いている。

応用表現

The first step is to upload the document data to ChatGPT.
The next step is to have ChatGPT extract all the text from the document.
The last step is to summarize the extracted text and organize it into bullet points.

木曜日のPickUP関係代名詞文

He said when you lose someone important to you, you experience a process of sadness.

今回の一文は関係代名詞を使っていませんが、関係代名詞を使った文と構造が似ていること、「when A, B」の時間を表す副詞節が含まれていることからピックアップしました。

構成パーツの解説

パーツ意味機能補足
He said彼は言った主節(メインの文)動詞 “said” は過去形。後ろに「何を言ったか」を補足する文が続く。
when you lose someone important to youあなたが大切な人を失うとき時を表す副詞節“when” は接続詞。”someone important to you” は「who is」が省略された関係節。
you experience a process of sadnessあなたは悲しみのプロセスを経験する副詞節内の主文“experience” は「経験する」、”a process of sadness” は抽象的な表現で、悲しみを段階的なものと捉えている。
someone important to youあなたにとって大切な誰か関係詞の省略された名詞句正確には “someone who is important to you”。口語・文語どちらでもよく使われる省略形。

🔍 応用表現

– When I talked to someone I could trust, I finally felt calm.
– When I was helped by someone kind, I realized how valuable volunteering is.

木曜日の和訳&解説記事はこちら

より詳しい解説、応用表現等の和訳、当日のストーリーの和訳や単語、要約文などを確認したい方は、ぜひ以下の記事をご確認ください。

金曜日のPickUPチャンク-1

Maybe O-Sono came back to look at her things.

Maybe は文の最初に置いて、話し手の「推測」「可能性」を表します。
例:Maybe it will rain tomorrow.(もしかしたら明日は雨かも)

come back to do という形は、「〜するために戻る」という目的表現。
例:She came back to get her bag.(彼女はカバンを取りに戻ってきた)

応用表現

– Maybe she came back to get what she forgot.
– Maybe she got up early to make a lunch.

金曜日のPickUP関係代名詞文

Is there something in the tansu that concerns you?

構成パーツの解説

パーツ意味機能補足
Is thereありますか?存在をたずねる表現“There is/are ~” の疑問文。
something何か不特定のモノを指す可算名詞の単数扱い(肯定文なので “anything” ではなく “something”)。
in the tansuたんすの中に前置詞句“tansu” は和製英語のように見えるが、ここでは「和箪笥」として物語に登場。
that concerns youあなたが気にしている関係代名詞節“that” は “something” を修飾し、関係代名詞の主語となって “concerns you” につながる。

応用表現

– There is something on the chair that you were looking for.
– I saw someone in the hallway who looked worried.

金曜日の和訳&解説記事はこちら

より詳しい解説、応用表現等の和訳、当日のストーリーの和訳や単語、要約文などを確認したい方は、ぜひ以下の記事をご確認ください。

ESEの放送について

NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHKラジオ第2で放送されています。

※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。

👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)

また、聞き逃してしまった場合も、「NHKゴガク」サイトや「らじる★らじる」アプリを使えば、放送から1週間以内であれば何度でも聞き直すことができます。

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今回の内容は、「NHK ラジオ エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 2025年6月号」に掲載されています。
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