このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
- 英語での要約
を毎日更新しています。
毎週水曜日は「世界の偉人伝”Heroes and Giants”」です。日本を、世界を動かした偉人達。誰もが知るその偉業とちょっと意外なその素顔を英語で味わいましょう。
本日のHeroes and Giantsのストーリーは「Katherine Johnson(キャサリン・ジョンソン)」です。
【本日の放送をテキストで読んだ感想】
今回もある程度理解することができました。人種的にも性別的にも不平等さが色濃い時代に、第一線で活躍する女性というのはすごくかっこいいなと感じました。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
また、チャンク&単語解説は、日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!
Katherine Johnson(キャサリン・ジョンソン):和訳
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1969年、アメリカはアポロ11号で人類初の月面到達を成し遂げた。この任務において、ひとりの女性が重要な役割を果たした。彼女の名はキャサリン・ジョンソン。NASAで働いた最初のアフリカ系アメリカ人女性数学者のひとりだった。彼女の物語を紹介しよう。
ジョンソンは1918年、アメリカの小さな町で生まれた。幼い頃から数学が大好きで、身の回りのあらゆるものを数えていた。例えば、教会まで歩く歩数を数えていた。彼女は優秀な生徒で、14歳で高校を卒業した。18歳で数学とフランス語の学位を取得し、大学を卒業した。当時、アフリカ系アメリカ人の多くは高校さえ卒業していなかった。
1953年、ジョンソンは後にNASAとなる組織、NACAで働き始めた。この頃、アメリカは宇宙開発計画を始めたばかりで、NACAはジョンソンのような高い技能を持つ数学者を「人間コンピューター」として必要としていた。ジョンソンはアフリカ系アメリカ人だったため、白人の同僚とは別の建物で働かなければならなかった。トイレも別だった。不当な扱いを受けていたにもかかわらず、ジョンソンは忙しすぎてそれに気づく余裕がなかったと語った。彼女はこう言った。
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「私は誰よりも劣っていると感じたことは一度もない。ただ誰にも劣らないだけで、誰よりも優れているわけでもない。」
まもなく、NACAの人々はジョンソンの優れた計算能力に気づき始めた。人々は彼女を信頼し、彼女は多くの主要プロジェクトに参加した。
1961年、アメリカは初の宇宙飛行士アラン・シェパードを宇宙へ送った。ジョンソンはこのプロジェクトのためにロケットの飛行経路を計算し、シェパードは無事に地球へ帰還した。その1年後、ジョン・グレンがアメリカ人として初めて地球を周回する宇宙飛行を行った。このプロジェクトの計算はコンピューターを使って行われたが、飛行前にグレンはジョンソン自身にその計算を確認するよう頼んだ。彼はこう言った。
「彼女が計算は正しいと言うなら、私は行く準備ができている。」
このプロジェクトは成功した。
1969年、ジョンソンはアポロ計画に参加した。
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世界中の人々が見守る中、ニール・アームストロングが月面に初めて足を踏み出した。それは歴史的な大瞬間だったが、ジョンソンは地球への帰還飛行のことを考えていた。もしたった一つでも単純なミスがあれば、宇宙飛行士たちは家に帰れなくなる。今回もまた、彼女の計算は完璧で、宇宙飛行士たちは無事に帰還した。
ジョンソンは1986年までNASAで働き続けた。彼女は2020年、101歳で亡くなった。数学への情熱と仕事への愛によって、彼女は人類の宇宙探査に大きな違いをもたらした。彼女はこう言った。
「自分の好きなことをしなさい。そうすれば、最善を尽くせるようになる。」
日常生活で使えるチャンク&単語解説
ここでは日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や単語の解説をします。
チャンク&単語帳
以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!
数学者(mathematicianの複数形)
組織
計算(calculationの複数形)
チャンクPickUP
“Even though she was treated unfairly, Johnson said she was too busy to notice.”
(日本語訳)「不当な扱いを受けていたにもかかわらず、ジョンソンは忙しすぎてそれに気づく余裕がなかったと語った。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| Even though she was treated unfairly, | 不当な扱いを受けていたにもかかわらず | 譲歩を表す従属節 | |
| Johnson said | ジョンソンは言った | 主節 | |
| she was too busy | 彼女は忙しすぎた | thatが省略された節の一部 | |
| to notice | 気づくには | 不定詞(結果・限界を表す) | too ~ to ~構文 |
too ~ to ~ は「あまりに〜すぎて…できない」という意味の重要構文です。too busy to notice は「忙しすぎて気づけない」という意味になります。too は「過度に」という意味の副詞で、後ろに続く形容詞を強調し、to 以下の不定詞が「〜できないほど」という結果・限界を表しています。
too + 形容詞 + to + 動詞の原形 の形で、「〜すぎて…できない」という状況を表現できます。この構文は書き言葉だけでなく、話し言葉でも非常によく使われるシンプルな構文です。友人との会話でも自然に使われ、文法的に難しい部分がないため、話し言葉・書き言葉どちらでも同じように使われます。
日常会話例
私は海外子会社を持つ企業に勤めており、家族と海外旅行を楽しむことも目標のひとつです。そのため例文は、職場でのビジネス場面と日常生活の場面を想定した4つを掲載しています。
ビジネス①
場面:忙しくて会議に出られなかったことを同僚に伝える場面
I was too busy to attend the meeting yesterday.
(昨日は忙しすぎて会議に出席できなかった。)
ビジネス②
場面:資料が複雑すぎて同僚に愚痴をこぼす場面
This report is too confusing for me to explain to the client.
(このレポート、複雑すぎてクライアントに説明できないよ。)
日常①
場面:友人と食事中、スープが熱すぎて話す場面
This soup is too hot to eat right now!
(このスープ、熱すぎて今食べられないよ!)
日常②
場面:美術館の長い行列に並びたくないと話す場面
The line at the museum was too long to wait in.
(美術館の列は長すぎて並んでいられなかった。)
PickU読解
今回の一文
“Because of her passion for math and her love for her work, she made a huge difference in man’s exploration of space.”
(日本語訳)「数学への情熱と仕事への愛によって、彼女は人類の宇宙探査に大きな違いをもたらした。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| Because of | 〜のために | 理由を表す前置詞句 | 後ろに名詞(句)が続く |
| her passion for math | 数学への情熱 | because ofの目的語① | |
| and her love for her work, | そして仕事への愛 | because ofの目的語②(並列) | |
| she made a huge difference | 彼女は大きな違いをもたらした | 主節 | |
| in man’s exploration of space | 人類の宇宙探査において | 前置詞句(差異が生まれた対象) |
読解のポイント
because と because of の使い分け
because と because of の使い分けは、理由の内容が「文(主語+動詞)」で表現されるか、「名詞」で表現されるかによって機械的に決まります。理由の中に動作や状態を表す動詞が含まれる場合は because(例:She succeeded because she worked hard.)、理由が名詞や名詞句だけで表現される場合は because of(例:She succeeded because of her hard work.)を使います。判断のコツは、理由の部分が「〜が…した」のような文になっているか、「〜のこと」のような名詞のかたまりかを確認することです。今日の文の her passion for math and her love for her work はどちらも動詞を含まない名詞句なので、because of が使われています。
理由と結果の語順 ― 強調したい方を前に置ける
because(because of も同様)は、前に結果、後ろに理由という構造が基本形です(She made a huge difference because of her passion.)。ただし理由を文頭に持ってくることも可能で、その場合は「理由→結果」の順になります(Because of her passion, she made a huge difference.)。意味自体は変わりませんが、文頭に理由を置くことで、その理由を強調したい・先に印象づけたいという書き手の意図が反映されます。この語順の柔軟性は because と because of のどちらにも共通しています。
本日の記事の要約
今回の記事をAIが要約しました。ぜひリーディング練習にご利用ください!
要約 日本語訳:
キャサリン・ジョンソンは、NASAで働いた最初のアフリカ系アメリカ人女性数学者のひとりで、幼い頃から並外れた数学の才能で知られていました。NACAで人種差別に直面しながらも、彼女は仕事に集中し続けました。彼女の正確な計算は、アラン・シェパードの宇宙飛行やニール・アームストロングのアポロ11号月面着陸など、主要な任務に不可欠なものでした。宇宙飛行士ジョン・グレンは自身の飛行前、特に彼女にコンピューターの計算結果を確認するよう依頼しました。ジョンソンは1986年までNASAで働き、2020年に101歳で亡くなり、宇宙探査に永続的な功績を残しました。
先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介
毎日の放送を追いかけている方も、ちょっと復習したい方も必見です!
先週の放送でピックアップしたチャンクをまとめて解説した【週末まとめ記事】を公開しています。このまとめ記事では、ESEの内容を思い出しながら、日々の英語学習に役立つ重要なチャンクを一気に振り返ることができます。
「チャンクをしっかり覚えたい」「英語表現力を高めたい」「1週間分を効率よく復習したい」という方には特におすすめです。再放送のタイミングでの復習や、苦手なチャンクの再確認にも便利ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ESEの放送について
NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHKラジオ第2で放送されています。
※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。
👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)
また、聞き逃してしまった場合も、「NHKゴガク」サイトや「らじる★らじる」アプリを使えば、放送から1週間以内であれば何度でも聞き直すことができます。
番組の内容をより深く理解したい方には、公式テキストの利用もおすすめです。
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スピーキング力を鍛えたい方へ:AI英会話アプリSpeakの学習レポートも書いてます!
当ブログはESEを使ったインプット学習の記録が中心ですが、筆者自身が「聞く力は鍛えているのに、話す力が追いついていない」という課題に気づき、AI英会話アプリ「Speak(スピーク)」でアウトプットの練習を始めました。
一週間、無理なくアウトプットのトレーニングをするなかで、得られたことや気づいたことをまとめて記事にしています。週に1度更新していますので、「ESEでインプットは続いているけど、話す練習はできていない」というお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考までにご覧ください。




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