このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
- 英語での要約
を毎日更新しています。
毎週金曜日は「英語で味わう名作舞台”Stories from the Stage”」です。愛、喜び、忠誠、哀しみーあらゆる感情が交錯する古今東西の名作舞台から、6作品が厳選されてお届けされます。
本日のStories from the Stageのストーリーは「The Love Suicide at Sonezaki Part1(曽根崎心中 第1回)」です。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
また、チャンク&単語解説は、日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!
The Love Suicide at Sonezaki Part1(曽根崎心中 第1回):和訳
1ページ目
トクベイという美しい青年が生玉神社に到着します。彼はこの辺りに醤油を配達しています。オハツという美しい遊女に恋をしています。突然、茶屋から女の声が呼びかけます。それはオハツで、客と一緒に三十三か所の観音寺を巡礼しています。
「トク様、あなたなの?」
トクベイが笠を脱ごうとすると、オハツが止めます。
「笠は被っていて。お客様と一緒だから、あなたに気づかれたくない。トク様、ちっとも連絡がなかったじゃないの!本当に心配してたのに。私のことが心配じゃなかった?ひどいわ。嘘じゃないと思うなら、私の胸の鼓動を感じてみて。」
オハツはトクベイの手を取り、着物の胸元に当てます。二人はまるで本当の夫婦のように見えます。トクベイが悲しそうに答えます。
「心配をかけたくなかったんだ。実は、今も生きているのが奇跡なくらいなんだよ。もし僕の話を芝居にしたら、きっとお客さんは泣くと思う。」
「どうして話してくれなかったの?」
オハツはトクベイの膝にもたれかかります。ハンカチは涙で濡れています。
「泣かないで。全部話すよ。叔父の元で働いていて、叔父は僕を信頼してくれているんだ。だから、叔父は叔母の姪と結婚するよう勧めてきた。
2ページ目
そうすれば商売を始めるためにまとまったお金を出してくれると言って。でも、君だけが好きな僕に、どうして彼女と結婚できるだろう?すると継母が内緒で承知して、そのお金を受け取ってしまったんだ。」
トクベイはさらに話を続けます。
「無理やり結婚させようとしてきた。叔父にできないと言ったら、叔父は怒って、君のことを知っていると言い出した。僕が結婚しない理由は君だと言い張って。そして、
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4月7日までにお金を返せと迫ってきた。大阪にも住めなくなると言われた。とても大変だったけど、なんとかお金を取り返すことができた。でも、大阪にいられないなら、君に会えなくなる。しじみ川の底に沈んで骨になっても構わないが、君と離れて生きることはできない。」
彼は全身で泣きます。オハツも泣きながら慰めます。
「あなたはなんてつらい目に遭ってきたの。それが私のせいだと思うと、嬉しいような、悲しいような、ありがたいような気持ちが同時に溢れてくる。
4ページ目
もし一緒にいられない時が来るなら、いっそ二人で死んでしまいましょう。手を取り合って死出の山や川を渡りましょう。誰にも止められないわ。」
涙が止まりません。
「でも、まず叔父様にお金を返さなければ。明日が期限でしょう。」
日常生活で使えるチャンク&単語解説
ここでは日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や単語の解説をします。
チャンク&単語帳
以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!
神社
離れて
砕かれた
チャンクPickUP
You have been through so much.
(日本語訳)あなたはなんてつらい目に遭ってきたの。
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| You have been | あなたは〜してきた | 現在完了形(have+過去分詞) | 過去から現在までの経験・継続を示す |
| through | 〜を経験して・〜を通り抜けて | 前置詞 | “go through〜” / “have been through〜”で「〜を経験する・乗り越える」 |
| so much | こんなにも多くのこと | 目的語 | 具体的な困難を指す |
“have been through〜”は「〜を経験してきた・〜をくぐり抜けてきた」という意味で、困難・苦労・試練などを経験してきたことを表す表現。相手をねぎらうときや、自分の経験を語るときに使う。現在完了形にすることで「過去から今に至るまでずっとそれを経験してきた」という継続性が加わる。“so much”と組み合わせると「数えきれないほどの苦労・多くの困難」という意味になる。“You’ve been through a lot.”も同義のよく使われる表現。
日常会話例
私は海外子会社を持つ企業に勤めており、家族と海外旅行を楽しむことも目標のひとつです。そのため例文は、職場でのビジネス場面と海外旅行中の場面を想定した4つを掲載しています。
ビジネス①
場面:長期プロジェクトを乗り越えたチームメンバーをねぎらうメール
You’ve been through so much with this project — the delays, the budget cuts, the late nights. I really appreciate everything you’ve done.
(このプロジェクトで本当に多くの困難を経験してきましたね——遅延、予算削減、残業……本当に感謝しています。)
ビジネス②
場面:困難なクライアント対応を終えた同僚を励ます場面
I know you’ve been through a tough time with that client. You handled it really well. Let’s debrief when you’re ready.
(あのクライアントとのやり取りで大変な思いをしてきたのは分かってるよ。本当によく対応してくれた。落ち着いたら振り返りをしようね。)
旅行①
場面:旅行中にトラブルが重なった旅行仲間を旅の終わりにねぎらう場面
We’ve been through so much together on this trip — the missed train, the lost luggage, the storm. But we made it!
(この旅で本当にいろいろあったね——電車の乗り遅れ、荷物紛失、嵐……でも、乗り越えたよ!)
旅行②
場面:旅行先で出会った現地の人から苦労話を聞き、共感を伝える場面
You’ve really been through a lot to keep this place going. It’s inspiring to hear your story.
(この場所を続けてきた中で、本当に多くのご苦労があったんですね。あなたのお話を聞けて、力をもらえました。)
PickUP長文読解
今回の一文
“I do not care if my bones are crushed and I sink to the bottom of the Shijimi River, but I cannot be apart from you.”
(日本語訳)しじみ川の底に沈んで骨になっても構わないが、君と離れて生きることはできない。
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| I do not care | 私は構わない・気にしない | 主節①(S+V) | “not care if〜”で「〜でも気にしない・〜でも構わない」 |
| if my bones are crushed | 骨が砕かれても | 条件節(if節) | 受け身(be crushed)で「砕かれる」 |
| and I sink to the bottom | そして川の底に沈んでも | 並列の条件節 | “sink to the bottom of〜”=「〜の底に沈む」 |
| of the Shijimi River | しじみ川の | 前置詞句・bottomを修飾 | 大阪を流れる川の固有名詞 |
| but | しかし | 逆接の接続詞 | 強い対比を示す |
| I cannot be apart from you | あなたと離れることはできない | 主節②(S+V+補語句) | “be apart from〜”=「〜と離れている」 |
読解のポイント
「I do not care if〜」という強い覚悟の表現
“I do not care if〜”は「〜でも構わない・〜でも気にしない」という意味で、ある最悪の事態が起きても一向に構わないという強い覚悟・決意を表します。ここでは「骨が砕かれて川の底に沈んでも(=死んでも)構わない」という命がけの愛を語っており、通常の「気にしない」よりはるかに強い感情的な覚悟として機能しています。“I don’t care what happens”(何が起きても構わない)など日常的にも広く使われる表現です。
「be apart from〜」という「〜と離れている」の表現
“I cannot be apart from you”の“be apart from〜”は「〜と離れた状態にある」という意味で、物理的・感情的な距離や別れを表します。“apart”(離れて・分かれて)は”be apart from”(〜から離れている)・”keep apart”(離れ続ける)・”tear apart”(引き離す)など多くのフレーズに登場します。”I cannot be apart from you”はそれができない——つまり「離れては生きられない」という最大限の愛の表現として機能しています。
「my bones are crushed」という受け身の強烈なイメージ
“my bones are crushed”は「私の骨が砕かれる」という受け身の表現で、極限の苦難や死を象徴する詩的・文学的な表現です。英語の受け身(be+過去分詞)が「〜される・〜になる」という意味を持つ例として、“be crushed”(砕かれる)・”be broken”(壊される)・”be separated”(引き離される)など感情的に強い語彙と組み合わされることが文学的な文章で多く見られます。
本日の記事の要約
今回の記事をAIが要約しました。ぜひリーディング練習にご利用ください!
要約 日本語訳:
醤油を配達する若者・トクベイは生玉神社で愛しいオハツと再会します。叔父から別の女性との結婚を迫られ、継母が内緒でお金を受け取ってしまったこと、そして4月7日までに返済しなければ大阪を追われることを打ち明けます。感極まったトクベイはオハツと離れては生きられないと訴えます。オハツは彼を慰め、共にいられない時が来るなら二人で死のうと語ります。
先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介
毎日の放送を追いかけている方も、ちょっと復習したい方も必見です!
先週の放送でピックアップしたチャンクをまとめて解説した【週末まとめ記事】を公開しています。このまとめ記事では、ESEの内容を思い出しながら、日々の英語学習に役立つ重要なチャンクを一気に振り返ることができます。
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ESEの放送について
NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHKラジオ第2で放送されています。
※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。
👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)
また、聞き逃してしまった場合も、「NHKゴガク」サイトや「らじる★らじる」アプリを使えば、放送から1週間以内であれば何度でも聞き直すことができます。
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