エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳&チャンク解説(11/21)

金曜日:英語で味わう日本文学

このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、

  • 本文和訳
  • チャンク&単語解説
  • 英語での要約

を毎日更新しています。

毎週金曜日は「英語で味わう日本文学”Japanese Classics”」です。日本最古の歴史書であり文学的な価値も高い「古事記」。天の岩屋戸、ヤマタノオロチ、因幡の白うさぎなど現代にも語り継がれる神話を英語で味わいます。

本日のJapanese ClassicsのストーリーはThe Kojiki – The Meaning of Namesです。

「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。

また、チャンク&単語解説は、日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。

ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!

The Kojiki – The Meaning of Names(「古事記」- ふたりの名前):和訳

1ページ目

空の上の世界と下の世界をつなぐ橋がありました。アマテラスの孫のヒコホノニニギは、その橋を通って天の国から降りてきました。彼は、高い山々に囲まれた美しい場所、タカチホノミネと呼ばれる地に宮殿を建てました。

ある日、彼はとても美しい女性に出会いました。
「あなたの名前は何ですか。」
「わたしはコノハナサクヤヒメです。山の神の娘です。」
「コノハナ」という言葉は「桜の花」という意味です。
「あなたは本当に美しい。あなたと結婚したい。」

2ページ目

「まず、わたしの父に許しをもらわなければなりません。」
彼女の父である山の神は、この申し出をとても喜びました。そこで彼は、コノハナサクヤヒメだけでなく、もう一人の娘イワナガヒメもヒコホノニニギに与えることにしました。

イワナガヒメは、姉であるコノハナサクヤヒメほど美しくはありませんでした。ヒコホノニニギは彼女を気に入らず、コノハナサクヤヒメだけと結婚し、イワナガヒメは実家へ帰してしまいました。

次の日、山の神からの使いがやって来ました。
「わたしが二人の娘をあなたのもとへ送ったのには理由がありました。イワナガヒメという名には『あなたは岩のように長く生きるでしょう』という意味があります。一方で、コノハナサクヤヒメという名には『あなたは咲き誇る桜の花のように成功するでしょう』という意味があります。わたしはあなたに、長く、そして成功した人生を送るチャンスを与えましたが、あなたはイワナガヒメをわたしのもとへ送り返しました。これであなたの成功は桜の花のように短いものになってしまうでしょう。」
ヒコホノニニギは、この話を聞いて後悔しました。

しばらくして、コノハナサクヤヒメは自分が身ごもっていることに気づきました。ヒコホノニニギは、その子が自分の子だとは信じませんでした。コノハナサクヤヒメはこう言いました。
「この子があなたの子どもであることを、わたしは確信しています。もしあなたの子どもでなければ、生まれたときに死んでしまうでしょう。でも、あなたの子どもなら、生き残るはずです。」

3ページ目

コノハナサクヤヒメが出産する時がやって来ました。彼女は、壁や扉のない小さな家を建てました。それからその家の中に入り、人々に命じて家全体を囲む壁を作らせました。もう外へ出る道はありません。最後に、彼女はその家に火をつけました。

4ページ目

コノハナサクヤヒメは、燃えさかる家の中で三人の男の子を産みました。

こうして彼女は、自分の言っていたことが正しかったと証明したのです。三人の赤ん坊は、空の上の国から来た神ヒコホノニニギの子どもでした。彼らはそれぞれ、ホデリ、ホスセリ、ホオリと名づけられました。

日常生活で使えるチャンク&単語解説

ここでは日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や単語の解説をします。

チャンク&単語帳

以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!

その一方で

妊娠した

チャンクPickUP

Her father, the mountain god, was very pleased with this proposal.
(日本語訳)山の神である彼女の父は、この申し出をとても喜びました。

構成パーツの解説

パーツ意味機能補足
Her father彼女の父主語の中心「彼女(Konohanasakuya-hime)の父」を指す。her は “Konohanasakuya-hime” を受けている。
the mountain god山の神同格説明(挿入的)Her father と同じ人物を別の言い方で説明している「同格」の名詞句。「山の神である彼女の父」という関係。カンマで前後をはさんでいる。
was~でした/~だったbe動詞(過去形)主語の状態を説明する。過去の出来事なので過去形。
veryとても副詞(程度の強調)後ろの pleased を強める。「かなり」「とても」のニュアンス。
pleased喜んでいる/満足している形容詞(感情・評価)「うれしい」「満足している」状態を表すややフォーマルな語。happy より少し「上品」「丁寧」な響き。
with this proposalこの申し出を(受けて)/この提案について前置詞句(感情の対象)with の後ろに「満足している対象」が来る。proposal は「提案」「申し出」。「この提案にとても満足していた」「この申し出をとても喜んだ」という意味になる。

was very pleased with ~は、~に喜んでいる/満足しているという感情。評価を述べる表現で、ビジネスと日常のどちらにも使える“きれいめ”の言い方です。「be + pleased + with + 名詞(対象)」を丸ごと覚えると楽です。happyだとかなりカジュアルな口語なので、少し落ち着いた丁寧な言い方をしたい時はpleasedを使うと良いでしょう。

日常会話での応用表現

I’m very pleased with this hotel.
(このホテルにはとても満足しています。)

Our team was very pleased with the outcome of the project.
(チーム全体が、プロジェクトの結果にとても満足していました。)

PickUP長文読解

Enjoy Simple Englishでは関係代名詞等を用いた長い一文がよく出てきます。そこで、ストーリーに出てきた長文の構造や意味などを確認する中で、関係代名詞などの構文に強くなって、長文読解への抵抗をなくしましょう!

今回の一文
“There was a reason why I sent two of my daughters to you.”
(日本語訳)わたしが二人の娘をあなたのもとへ送ったのには、ちゃんとした理由があったのです。

構成パーツの解説

パーツ意味機能補足
There was~があった存在を表す構文(There is/was ~)「そこに~があった」という直訳ではなく、「~が存在していた」「~ということがあった」という言い方。ここでは「理由があった」と言い出すための型。
a reason一つの理由名詞句(主語の内容)「理由」「わけ」。単数なので「ひとつのはっきりした理由」というイメージ。
I sentわたしが送った動詞句(過去形)主語 I、動詞 sent。「過去に送った」という事実を述べている。
two of my daughtersわたしの娘のうち二人を目的語「my daughters(二人以上いる) のうち two」。部分を表す of の用法。
to youあなたのところへ/あなたのもとへ前置詞句(方向・相手)「誰のところに送ったのか」という送り先。人を送り届けたイメージ。

読解のポイント

「a reason why ~」をひとかたまりで覚える

この文のコアは a reason why ~ です。
・a reason why I did it → 「わたしがそれをした理由」
・the reason why she left the company → 「彼女が会社を辞めた理由」
今回もまったく同じ構造で、
a reason
why I sent two of my daughters to you

がくっついて、「わたしが二人の娘をあなたのもとへ送った理由」という一塊になっています。
why は「理由」を表す関係副詞で、前にある reason を受けて「なぜ S V したのかという理由」を表す節を導いています。読解するときは、「a reason(理由)」と出てきたら、そのあとに「why S V」が続いてその理由の中身を説明する、というパターンに慣れておくと、長い文章でも迷子になりにくくなります。

「why I sent ~」は“間接疑問文っぽい形”に見えるが、役割は「説明」

「why I sent two of my daughters to you」は、見た目が「Why did I send …?(なぜ送ったのか?)」に似ているので、最初は「疑問文?」と感じることがあります。ですが、ここでは 疑問ではなく説明 です。
・There was a reason why I sent two of my daughters to you.
→ (直訳)「わたしが二人の娘をあなたのもとへ送った、その理由があったのです。」
語順に注目すると、
・Why did I send ~ ?(疑問文)
・why I sent ~(平叙文の語順)

の違いがあります。why が先頭に来ていますが、did I send のような疑問形ではなく I sent の順番になっているときは、「間接疑問」や「理由を説明する節」として読む癖をつけるとよいです。この場合は「a reason(という名詞)を後ろから説明している節」なので、a reason why I sent ~を「~した理由」とまとめて理解するのがコツです。

本日の記事の要約

今回の記事をAIが要約しました。ぜひリーディング練習にご利用ください!

 要約 日本語訳:
アマテラスの孫ヒコホノニニギは天から降り、タカチホノミネに宮殿を建てます。彼はコノハナサクヤヒメに恋をして結婚しますが、あまり美しくない妹イワナガヒメは送り返してしまいます。山の神は、そのせいで彼の成功は桜の花のように短くなると告げます。のちにコノハナサクヤヒメは、燃える家の中で三人の息子を産み、その子どもたちがヒコホノニニギの子であることを証明します。

先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介

毎日の放送を追いかけている方も、ちょっと復習したい方必見です!
先週の放送でピックアップしたチャンクをまとめて解説した【週末まとめ記事】を公開しています。このまとめ記事では、ESEの内容を思い出しながら、日々の英語学習に役立つ重要なチャンクを一気に振り返ることができます。

「チャンクをしっかり覚えたい」「英語表現力を高めたい」「1週間分を効率よく復習したい」という方には特におすすめです。再放送のタイミングでの復習や、苦手なチャンクの再確認にも便利ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。

ESEの放送について

NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHKラジオ第2で放送されています。

※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。

👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)

また、聞き逃してしまった場合も、「NHKゴガク」サイトや「らじる★らじる」アプリを使えば、放送から1週間以内であれば何度でも聞き直すことができます。

番組の内容をより深く理解したい方には、公式テキストの利用もおすすめです
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