このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
- 英語での要約
を毎日更新しています。
毎週水曜日は「世界の偉人伝”Heroes and Giants”」です。日本を、世界を動かした偉人たちの誰もが知るその偉業を、ちょっと意外なその素顔を、英語で味わうことができます。
本日のHeroes and Giantsのストーリーは「Nelson Mandela ~ A Peaceful Leader ~」です。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
また、チャンク&単語解説は、日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!
Nelson Mandela ~ A Peaceful Leader ~(ネルソン・マンデラ 〜 平和の指導者 〜):和訳
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1918年、南アフリカのケープタウン近くのある村で、一人の男の赤ちゃんが生まれました。彼はロリラララという名前を付けられました。その意味は「いざこざを起こす人」です。この小さな「いざこざを起こす人」は成長して、ネルソン・マンデラと呼ばれる大人の男性になりました。マンデラは、アパルトヘイトを終わらせるために懸命に戦った、南アフリカの有名な指導者です。
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アパルトヘイトは、白人が黒人から権利を奪うために使っていた、南アフリカの政治体制でした。何年にもわたる努力の末、マンデラはついにアパルトヘイトを終わらせました。彼は大統領にもなり、ノーベル平和賞まで受賞しました。
多くの人は、マンデラを現代でもっとも偉大な英雄の一人だと言いますが、マンデラ自身は違う考えを持っていたかもしれません。彼はかつてこう語りました。「私は救世主ではなく、ただの人間であり、特別な状況のために指導者になっただけなのだ」と。
これは、彼が神様ではなかったという意味です。彼は、その時代に国が指導者を必要としていたために指導者となった、ふつうの人だったのです。では、この「ふつうの人」は何をしたのでしょうか。
1941年、マンデラが23歳のとき、彼は法律を学ぶためにヨハネスブルグへ移りました。彼はまた、黒人が選挙で投票できるようにしたいと願う団体、アフリカ民族会議(ANC)にも加わりました。マンデラはANCの中心的なメンバーの一人となり、何度も抗議活動を行いました。彼は暴力は使いませんでしたが、何度も投獄されました。マンデラは、南アフリカの黒人たちが自分たちだけの国を作ることを望んではいませんでした。彼は、黒人が白人を支配することも望みませんでした。彼が望んでいたのは、その国のすべての人々が平等になることだけでした。
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政府はANCの抗議活動を好まなかったので、それを抑え込もうとしました。ANCはそれに不満を抱き、発電所などの重要な場所を攻撃し始めました。マンデラは抗議者たちを率いていたため、1962年に再び捕らえられました。マンデラは人々にこう語りました。「すべての人は、調和のうちに共に暮らし、平等な機会を持つべきです。私はそれを実現するためなら、どんなことでもします。命を失う覚悟さえできています。」
マンデラは27年間、刑務所で過ごしました。刑務所の中で、彼は黒人とも白人とも自分の考えを分かち合い、南アフリカの人々が平等になるという自分の夢を決して忘れませんでした。世界中の多くの国々も、アパルトヘイトを終わらせるために力を尽くしました。ついに1991年、アパルトヘイトを支持しない新しい大統領が現れました。その大統領はマンデラを刑務所から釈放しました。そのときマンデラはすでに71歳でした。4年後、彼は南アフリカ初の黒人大統領になりました。
マンデラは2013年、95歳で亡くなりました。世界中から多くの重要人物が彼の葬儀に参列しました。彼の名前は「厄介者」という意味だったかもしれませんが、彼はトラブルを起こしたのではありません。その反対のことをしたのです。彼は懸命に働き、南アフリカに平和をもたらしました。
日常生活で使えるチャンク&単語解説
ここでは日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や単語の解説をします。
チャンク&単語帳
以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!
近代、現代
救世主
凡人、普通の人
投票する
発電所
チャンクPickUP
Mandela became one of the main members of the ANC and protested many times.
(日本語訳)マンデラはANCの主要メンバーの一人となり、何度も抗議行動を行いました。
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| Mandela | マンデラは | 主語 | 人名そのまま。 |
| became | ~になった | 動詞(過去形) | 状態の変化「…になる」を表す動詞。 |
| one of the main members | 主要メンバーの一人 | 補語 | 「one of + 複数名詞」で「〜の一人」。さらに main members で「主要なメンバー」。 |
| of the ANC | ANCの | 前置詞句 | 「どのグループのメンバーか」を説明。 |
| and | そして | 接続詞 | 2つの動作(became / protested)をつなぐ。 |
| protested | 抗議した | 動詞(過去形) | protest は「抗議する」。ここでは自動詞。 |
| many times | 何度も | 副詞句 | 回数の多さを表現。文末に置いて頻度を強調。 |
became one of the main members of 〜 は、「〜の主要メンバーの一人になった」を表すチャンクです。会社のプロジェクトチーム、クラブ、研究グループなど、複数人の中で重要な立場になったときに使えます。one of の後ろは必ず 複数形 (members, leaders, players など) になります。
日常会話への応用
– I became one of the main members of the project team last month.
(先月、そのプロジェクトチームの主要メンバーの一人になりました。)
– After a year, he became one of the main members of the research group.
(1年後、彼はその研究グループの主要メンバーの一人になりました。)
PickUP長文読解
Enjoy Simple Englishでは関係代名詞等を用いた長い一文がよく出てきます。そこで、ストーリーに出てきた長文の構造や意味などを確認する中で、関係代名詞などの構文に強くなって、長文読解への抵抗をなくしましょう!
今回の一文
“Apartheid was a government system in South Africa that white people used to take rights away from black people.”
(日本語訳)アパルトヘイトは、南アフリカで白人が黒人から権利を奪うために利用していた統治制度でした。
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| Apartheid | アパルトヘイトは | 主語 | 南アフリカの人種隔離政策を指す固有名詞。 |
| was | ~だった | 動詞(be動詞・過去) | S = C をつなぐ。 |
| a government system | 統治制度 | 補語(C) | 「どんなものだったか」を説明する名詞句。 |
| in South Africa | 南アフリカにおける | 前置詞句(場所) | system を後ろから修飾して「南アフリカの制度」と限定。 |
| that | ~という(〜であるような) | 関係代名詞 | 前の system を受ける。that 以下が system の説明。 |
| white people | 白人が | 主語(関係節の) | 関係節の中の主語。 |
| used | 用いた/使った | 動詞(過去) | ※ここは「used to 〜」のクセではなく「use の過去形」に注目。 |
| to take rights away | 権利を奪うために | 不定詞句(目的) | 「何のためにその制度を使ったか」を説明。 |
| from black people | 黒人から | 前置詞句(from) | 「誰から権利を奪ったか」。take away from 〜 の一部。 |
読解のポイント
まず「骨格」は SVC でシンプル
この文の骨格はかなりシンプルです。
Apartheid / was / a government system in South Africa …
ここまでで「アパルトヘイトは、南アフリカの統治制度だった」という SVC(主語+be動詞+補語) の形になっています。そのあとに that 以下の長い説明(関係代名詞節) がついて、「どんな制度だったのか」を詳しく説明している構造です。
長い文を読むときは、
主語(S)動詞(V)補語(C)(or 目的語 O)
を先に見つけてから、修飾や説明を後から足していくと、格段に読みやすくなります。
that 以下は「system」の説明をする関係代名詞節
that 〜 は関係代名詞節で、すぐ前の system を説明しています。
元の意味関係をバラすと:
white people used the system to take rights away from black people.
白人はその制度を使って黒人から権利を奪った。
この the system が、関係代名詞 that に置き換わって前に移動した形です。
「〜であるような制度」というイメージで読むとスムーズです。s able to hear…)が掛かっています。
used to の「クセ」に注意 ー ここでは「かつてよく〜した」ではない
学習者が一番つまずきやすいのがここです。used to + 動詞原形 = かつてよく〜したというパターンで覚えている人も多いため、
that white people used to take rights away …
を見た瞬間に「白人はかつて〜したものだ」と読んでしまいがちです。
しかし、この文の正しい解釈は:
white people used [the system] to take rights away …
つまり use の過去形 used + 目的語 + to 不定詞(目的) という構造です。
used to take ではなくused [the system] to take という、「~を使って〜する」 の形。
このように、「used to 〜」だけでパターン認識せず、「used の後ろに目的語が省略されているか?」 を一度疑うクセをつけると、だいぶ読解が安定します。
本日の記事の要約
今回の記事をAIが要約しました。ぜひリーディング練習にご利用ください!
要約 日本語訳:
ネルソン・マンデラは1918年にケープタウン近くで生まれ、「トラブルメーカー」という意味の名前を与えられました。大人になった彼はANCに参加し、黒人から権利を奪うアパルトヘイトに非暴力で抗議しました。27年間投獄されても平等の夢を決してあきらめず、釈放後には南アフリカ初の黒人大統領となり、ノーベル平和賞も受賞しました。
先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介
毎日の放送を追いかけている方も、ちょっと復習したい方も必見です!
先週の放送でピックアップしたチャンクをまとめて解説した【週末まとめ記事】を公開しています。このまとめ記事では、ESEの内容を思い出しながら、日々の英語学習に役立つ重要なチャンクを一気に振り返ることができます。
「チャンクをしっかり覚えたい」「英語表現力を高めたい」「1週間分を効率よく復習したい」という方には特におすすめです。再放送のタイミングでの復習や、苦手なチャンクの再確認にも便利ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ESEの放送について
NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHKラジオ第2で放送されています。
※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。
👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)
また、聞き逃してしまった場合も、「NHKゴガク」サイトや「らじる★らじる」アプリを使えば、放送から1週間以内であれば何度でも聞き直すことができます。
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