このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
- 英語での要約
を毎日更新しています。
毎週木曜日は「マリーのハテナ日記”Marie the Scientist”」です。身の回りに始まり宇宙の果てまで少女マリーが見つけた科学の「なぜ?」に<大人>たちはいかに答えるのか。難問への超シンプルな説明に耳を傾けてみましょう。
本日のMarie the Scientistのストーリーは「Will Insect Spray Make Cockroaches Stronger?」です。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
また、チャンク&単語解説は、日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!
Will Insect Spray Make Cockroaches Stronger?(殺虫剤はゴキブリを強くするの?):和訳
1ページ目
Narration (Marie):親愛なる日記へ。今日は台所でお母さんが悲鳴を上げていた。大きなゴキブリがいたの!
Mother:マリー!ほら、この殺虫スプレーを使いなさい。あのゴキブリがわたしの方に来てほしくないの。
Marie:ママ、どっちに走っていくのか分からないよ!
Mother:だめ、こっちじゃない!
(Spray)(シュー)
Narration (Marie):ゴキブリはひっくり返って死んだ。ゴキブリに勝ててうれしかったけれど、ふと疑問が浮かんだ。もし殺虫スプレーを使い続けてゴキブリを殺していたら、ゴキブリは強くなって、もう死ななくなるのかな?そこでいとこのシンイチに聞いてみることにした。彼は昆虫が大好きだ。
Marie:やあ、シンイチ。大学で昆虫を研究しているんだよね。昆虫のことを何か教えてくれる?
Shinichi:いいよ。
2ページ目
Marie:殺虫スプレーを使うと、ゴキブリは強くなるの?
Shinichi:おや、どうしてそう思うの?
Marie:生き物はみんな、生き残るために良いほうへ、強いほうへと変わっていくって知ってるの。本で、人間より長く地球にいるのはゴキブリだって読んだわ。環境が変わると、彼らも変わるって書いてあった。だから、殺虫スプレーを使うことでゴキブリが変化して強くなるんじゃないかって思ったの。
Shinichi:その考え方、好きだよ、マリー!生き物が生きる新しい方法を見つけることを“進化”っていうんだ。
Marie:なるほど。
Shinichi:たとえば、ゴキブリ100匹に殺虫スプレーを使ったとしよう。99匹は死ぬけれど、1匹には効かない。
3ページ目
Shinichi:その効かなかったゴキブリは生き続け、子どもや孫へとDNAを受け継いでいく。こうして強いゴキブリの数がどんどん増えていくんだ。
Marie:ゴキブリが進化するのね!やっぱり!
Shinichi:これは“共進化(co-evolution)”と呼ばれるプロセスでもある。
Marie:また新しい言葉だ!
Shinichi:2つの生き物が互いに相手を強くしていくとき、それを“共進化”という。人間とゴキブリの戦いみたいなものさ。人間はゴキブリを殺したいから、殺虫スプレーという武器を作るほうへ進化した。でもゴキブリは死にたくないから、殺虫スプレーに対してより強くなる方向へ進化するかもしれない。
4ページ目
Shinichi:人間もゴキブリも両方が強くなっていくなら、それが共進化だよ。
Marie:わかった気がする。
Shinichi:でもね、マリー。進化はとても長い時間をかけて起こるんだ。
Marie:どれくらい長いの?
Shinichi:数億年単位さ。だから、ゴキブリが私たちの殺虫スプレーより強くなるかどうかは、人類には分からないだろうね。
Marie:わあ!じゃあ人間とゴキブリの戦いは長く続くのね。
Shinichi:いや、いつもそうとは限らない。ぼくらも彼らから学んでいるところなんだ。今、人々はゴキブリの動き方を研究しているよ。ゴキブリは素早く動きながら体の大きさを変えられるって知ってた?
Marie:知らなかった。すごいわ。
Shinichi:そうなんだ。科学者たちは彼らの動きをまねるロボットを作ろうとしているよ。
Narration (Marie):今日は本当にたくさん学んだ!お母さんも、ゴキブリが私たちに役立っていることを知って喜んでいた。
日常生活で使えるチャンク&単語解説
ここでは日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や単語の解説をします。
チャンク&単語帳
以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!
ゴキブリ
ひっくり返る
環境
進化する
チャンクPickUP
Scientists are trying to make a robot to copy their movements.
(日本語訳)科学者たちは、彼らの動きをまねるロボットを作ろうとしている。
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| Scientists | 科学者たちは | 主語 | 一般複数(-s)で「研究者たち」 |
| are trying to | 〜しようとしている/取り組んでいる | 進行形(継続する試み) | be trying to + 動詞原形=現在進行中の努力 |
| make a robot | ロボットを作る | 主要動作 | make + 名詞は「製作する」 |
| to copy | 〜するための | 目的の不定詞 | 直前の robot を後ろから修飾(用途・目的) |
| their movements | 彼らの動き | 目的語 | their は文脈の先行語(ここではゴキブリ)を指す。必要なら cockroaches’ と明示 |
be trying to V は「(今まさに)〜しようと試みている」で、計画や努力が進行中であることを示します。try to V は「(困難だが)やってみる」、try V-ing は「試しに〜してみる」のニュアンスで、目的が違います(例:try restarting your phone=再起動を“試す”)。
make a robot to V は名詞 robot の用途を不定詞で後置。プロダクト説明でよく使う型です。注意したいのは make 人 to V は誤りで、強制は make 人 V(原形):make him wait。ここでは make a robot to copy… で「コピーする目的のロボット」。
日常会話での応用表現
– We’re trying to make a simple app to track expenses.
(出費を記録するシンプルなアプリを作ろうとしているところだよ。)
– I’m trying to make a checklist to avoid mistakes.
(ミスを避けるためのチェックリストを作成中だよ。)
PickUP長文読解
Enjoy Simple Englishでは関係代名詞等を用いた長い一文がよく出てきます。そこで、ストーリーに出てきた長文の構造や意味などを確認する中で、関係代名詞などの構文に強くなって、長文読解への抵抗をなくしましょう!
今回の一文
“I read in a book that cockroaches have been on the earth longer than humans.”
(日本語訳)本で読んだのはこうだ――ゴキブリは人間より長く地球上に存在してきた。
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| I read in a book | 本で読んだ | 主節(情報源の提示) | 情報源は in a book。口語では I read that … とだけ言っても可 |
| that | 〜ということを | 従属接続詞 | 内容を導く that節。省略可(読みやすさ優先なら残す) |
| cockroaches | ゴキブリは | 従属節の主語 | 複数形の総称(一般論) |
| have been | ずっと存在してきた | 現在完了(継続) | 過去から今までの継続を表す |
| on the earth | 地球上に | 前置詞句(場所) | on Earth と the を省く表記も一般的(特に科学文) |
| longer than humans | 人間より長く | 比較表現(期間の比較) | 省略なしだと … than humans have (been on the earth) |
読解のポイント
「情報源 → 内容」の順で読む
英語はまず情報源を置き、that 以下で「何を読んだか」を示します。I read in a book that … は“出典を示しつつ主張する”定番パターン。read about ~(〜について読む)と read that ~(〜だと読む)は役割が違う点に注意。
期間の比較は省略に強い
longer than humans の後ろには本来 have (been on the earth) が省略されています。比較構文では共通部分を落とすのが自然なため、意味を補いながら読むと滑らかです(= humans have been on the earth)。
現在完了「have been」は“過去→今”がつながる
have been は「過去から今まで存在している」という継続。ここでは「どれほど長いか」を後ろの比較 longer than … が受けており、時制は“現在までの一般事実”を述べています。単なる過去の一時点なら were にはなりません。
本日の記事の要約
今回の記事をAIが要約しました。ぜひリーディング練習にご利用ください!
要約 日本語訳:
台所に大きなゴキブリが出て母が悲鳴。スプレーで退治した後、マリーは「使い続けるとゴキブリは強くなるの?」といとこのシンイチに相談する。彼は、ほとんどは死ぬが耐性のある個体が生き残りDNAを受け継ぐため、強い個体が増えるという自然選択と進化、そして人間とゴキブリが互いに影響し合う“共進化”を説明。進化には長い時間がかかり、研究者はゴキブリの動きをロボット設計にも生かしていると述べる。
先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介
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ESEの放送について
NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHKラジオ第2で放送されています。
※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。
👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)
また、聞き逃してしまった場合も、「NHKゴガク」サイトや「らじる★らじる」アプリを使えば、放送から1週間以内であれば何度でも聞き直すことができます。
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