エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳&チャンク解説(8/27)

水曜日:アメージング・ストーリー

このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English」の内容をもとに、

  • 本文和訳
  • チャンク&単語解説
  • 英語での要約

を毎日更新しています。

毎週水曜日は「アメージング・ストーリー”Amazing Stories”」です。命がけの冒険や心ふるえる絆など世界各地で起きた驚くべき本当の話を紹介しています。

本日のAmazing StoriesのストーリーはTrapped Underwater for Three Daysです。

「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。

また、チャンク&単語解説は、日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。

ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!

Trapped Underwater for Three Days(沈没した船の中で):和訳

1ページ目

2013年、12人が乗った小さな船がナイジェリア沖で沈没した。船は3日後、水深30メートルの場所で発見された。驚いたことに、生存者が1人見つかった。彼の驚くべき物語を聞いてみよう。

ナイジェリア人のハリソン・オケネ(29歳)は、その船でコックとして働いていた。5月のある日、巨大な波が船を襲い、船は転覆した。まもなく沈み始め、ハリソンは脱出を試みたができなかった。部屋には水がみるみる満ちていった。彼は死ぬと思ったが、空気のたまり(エアポケット)を見つけ、そこで呼吸することができた。

2ページ目

ハリソンは何度も水中に潜って脱出路を探した。しかしそのたびにうまくいかず、エアポケットへ戻ってきた。彼はとどまって待つことに決めた。水は非常に冷たく、体の一部だけを水面上に出していられる程度だった。懐中電灯を2本見つけたが、電池はすぐに切れてしまった。やがて完全な暗闇となり、周囲から奇妙な音が聞こえた。彼はこう考えた。

3ページ目

「もし自分が死んだら、家族はどうなるんだろう?」

彼にできたのは助けを祈ることだけだった。ほぼ3日が過ぎた。その間にハリソンが口にできたのはコーラ1本だけ。空腹で、ひどく喉が渇いていた。さらに、すぐに救助されなければ、空気中の二酸化炭素が過剰になってしまうところだった。

そんなとき突然、ノックするような音が聞こえ、光が見えた。救助ダイバーが来ていたのだ!まもなくハリソンはダイバーの姿を見て、そっと触れた。

4ページ目

救助隊は「全員死亡」と聞かされていたため、ダイバーは衝撃を受けて「生存者がいる!」と叫んだ。

ハリソンの救出は大きな難題だった。彼は長時間深い水中にいたため、血液中に多くのガスが溶け込んでいた。もし急いで水面に上げれば、血中に気泡ができて命を落とすおそれがあった。そこでダイバーたちはハリソンをゆっくりと水面へ上げた。

水面に上がった後、彼は3日間、特殊な減圧室に入り、血液中のガスを少しずつ抜いていった。ハリソンはその船で唯一の生存者だった。

5ページ目

専門家によれば、発見された時点で彼の命は残り数時間ほどしかなかった可能性が高いという。

事故直後、ハリソンは海の悪夢に悩まされたが、数年後には再び海に戻った。彼は今、プロのダイバーとして働いている。2022年には、自分を救ってくれたダイバーの一人と一緒にプロジェクトにも携わった。

ハリソンは水中での過酷な状況を生き延びた。いまや彼は恐れを克服し、水中で働いている――それは本当に驚くべきことだ。

日常生活で使えるチャンク&単語解説

ここでは日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や単語の解説をします。

チャンク&単語帳

以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!

沈んだ
sink(沈む)の過去形

沿岸

〜の間に、〜の最中に

チャンクPickUP

All he could do was pray for help.
(日本語訳)彼にできたことは、助けを祈ることだけだった。

構成パーツの解説

パーツ意味機能補足
All he could do彼ができたすべてのこと=唯一できたこと主語(名詞句)= the only thing (that) he could dothat は省略。ここを丸ごとチャンクで覚えると速い。
wasだった連結動詞主語と補語をつなぐ。時制に応じて is/was/will be
pray for help助けを求めて祈る補語(動詞の原形)「All … do is + 動詞原形」が定型。is to pray も可(より堅め)。

All S can/could do is + 動詞原形」は「Sにできるのは〜だけだ」という定型表現です。ここでの all は「全部」ではなく「唯一のこと」という意味です。直訳だと分かりにくいので、チャンクで覚えるのが効率的です。
語感は「手段が限られた/打つ手がない中での選択」ということです。やや弱さ・無力感を帯びるので、ビジネスで使用する際、断言を避けたい時は The only thing we can do is… と言い換えると良い。

日常会話への応用

All we can do is wait for the train to start moving.
(今は電車が動くのを待つしかないね)

All I can do is apologize.
(謝るしかありません)

PickUP長文読解

Enjoy Simple Englishでは関係代名詞等を用いた長い一文がよく出てきます。そこで、ストーリーに出てきた長文の構造や意味などを確認する中で、関係代名詞などの構文に強くなって、長文読解への抵抗をなくしましょう!

今回の一文
The rescue team had been told that everyone had died, so the diver was shocked and shouted, “Oh! There’s a survivor!”
(日本語訳)救助隊は「全員が死亡した」と聞かされていた。だからダイバーは衝撃を受け、「おお!生存者がいるぞ!」と叫んだ。

構成パーツの解説

パーツ意味文法的機能補足
The rescue team救助隊主語①集合名詞。後続の出来事の“前提”を受ける主語。
had been told聞かされていた過去完了の受動態(述語①)had + been + pp。「(誰かに)伝えられていた」※伝達者は省略。
that everyone had died全員が死亡したと内容節(that節)過去完了で、聞かされた内容の中の出来事がさらに一段過去。
soだから等位接続(因果)前半の事実→後半の反応(結果)。
the diverそのダイバーは主語②個別の行為者に視点が移動。
was shocked衝撃を受けた述語②受動態で「感情の受け手」を主語に。
and shouted, “…”そして叫んだ「…」述語③+直接話法会話を直接引用。文中カンマ→引用符。
There’s a survivor!生存者がいる!直接話法の内容存在構文 there is(短縮形)。感嘆で現在形。

読解のポイント

「過去完了の受動態」で“既に聞かされていた”を作る

had been told「その時点より前に“伝えられていた”」という、出来事の前後関係をはっきりさせる形です。物語の基準時(ダイバーが発見して叫ぶ時)より前に、救助隊は「全員死亡」と情報を与えられていた。能動の had told the rescue team ではなく受動にするのは、「誰が言ったか」より救助隊側の認識が重要だからです。

that節の中も「一段深い過去」

that everyone had diedhad died は、that節の中でも「死んだ」という出来事が、“聞かされた”よりもさらに前であることを示します。過去完了が二層になることで、
(死亡)→(そう聞かされる)→(発見して驚く)
という時間の層が可視化されます。ここを everyone died(単純過去)にすると「聞かされた」と同時期にも読め、時間関係が曖昧になります。

so で“前提→反応”を一直線に

so は因果の橋。前半の「全員死亡と聞かされていた」という前提があるから、後半の「驚いた→叫んだ」という反応が自然に立ち上がります。文の骨格は
[前提], so [反応]
と捉えると読み解きやすいです。

本日の記事の要約

今回の記事をAIが要約しました。ぜひリーディング練習にご利用ください!

 要約 日本語訳:
2013年、ナイジェリア沖で小型船が沈没。料理人ハリソン・オケネは転覆後、船内の空気のたまりで生き延びた。ほぼ3日間、暗闇で震え、コーラを一本飲み、家族を案じて祈り続け、二酸化炭素の増加を恐れた。やがて救助ダイバーが到着し、生存を確認してゆっくり引き上げ、減圧室で処置した。唯一の生存者となった彼は、その後プロのダイバーになった。

先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介

毎日の放送を追いかけている方も、ちょっと復習したい方必見です!
先週の放送でピックアップしたチャンクをまとめて解説した【週末まとめ記事】を公開しています。このまとめ記事では、ESEの内容を思い出しながら、日々の英語学習に役立つ重要なチャンクを一気に振り返ることができます。

「チャンクをしっかり覚えたい」「英語表現力を高めたい」「1週間分を効率よく復習したい」という方には特におすすめです。再放送のタイミングでの復習や、苦手なチャンクの再確認にも便利ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。

ESEの放送について

NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHKラジオ第2で放送されています。

※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。

👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)

また、聞き逃してしまった場合も、「NHKゴガク」サイトや「らじる★らじる」アプリを使えば、放送から1週間以内であれば何度でも聞き直すことができます。

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