このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
- 英語での要約
を毎日更新しています。
毎週木曜日は「哲学者からの答え”Answers from Philosophers”」です。現代人のお悩みを解決するヒントを偉大な哲学者たちの言葉から学びます。リスナーのお悩み相談を受けるラジオパーソナリティという設定のストーリーなので、わかりやすく楽しいお話しになっています!
本日のAnswers from Philosophersのストーリーは「I Can’t Get Over My Mistake」です。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
また、チャンク&単語解説は、日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!

I Can’t Get Over My Mistake(過去の過ちを乗り越えられない):和訳
1ページ目
Tom:みなさん、こんにちは!『Answers from Philosophers』の司会を務めるトムです。この番組の哲学専門家ショウヘイと一緒に、みなさんが探している答えを見つけるお手伝いをします。
Shohei:今日は大学生からのメッセージがあります。彼が何に悩んでいるのか見てみましょう。
Kenji:僕はケンジです。3か月ほど前、僕が言ったことが原因で彼女に振られました。本気で言ったわけじゃなかったんですが、その時はとても怒っていたんです。今では夜寝るときに「なんであんなことを言ったんだろう」と考えてしまいます。どうすれば自分の過ちを考え続けずに済むのでしょうか?
Tom:僕たちは人間であり、誰でも間違いを犯します。僕は前向きでいようとしています。でも時々、自分の悪い選択や決断を思い出して深い穴に落ちてしまうんです。僕も違った考え方を知りたいです、ショウヘイ。
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Shohei:僕も彼の気持ちがわかります。若いころ、つらい時期があって、その時ニーチェの言葉に救われました。
Tom:ニーチェの名前は聞いたことがあると思います。
Shohei:彼は19世紀の有名なドイツの哲学者です。僕は彼がとても好きです。
Tom:彼のどんなところが好きなんですか?
Shohei:ニーチェは「人生は繰り返される」という考えを紹介しました。
Tom:人生は繰り返される?
Shohei:そうです。ニーチェには思考実験がありました。自分の人生を永遠に何度も繰り返し生きると想像してみるんです。常に同じで、良い時も悪い時もやって来る。何も変えることはできません。あなたならどう生きますか?
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Tom:それは大きな問いですね。
Shohei:楽しい時があったら、それをもう一度経験したいと思いませんか?
Tom:もちろん!
Shohei:人生は良いことと悪いことの組み合わせです。だから、楽しい時をまた経験したいなら、悪い時も受け入れなければなりません。切り離すことはできないのです。
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Tom:えっ、本当に?
Shohei:仕方ありません。それが人生です。悪い時が来るとわかっていれば、それを受け入れて前に進めます。そうやって僕たちは生きていくべきなんです。
Tom:なるほど、わかってきた気がします。ところで、ニーチェの考えはあなたにどう役立ったんですか?
Shohei:人生で最悪の選択をしてしまったと感じた時期がありました。でも後になって、偶然気づいたんです。良いことも悪いことも自分の選択から生まれるんだと。そして「これだ!これこそニーチェの言いたかったことだ!」と思ったんです。
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Tom:ケンジ、答えが見つかりましたね!自分の過ちをあまり考えすぎないことです。幸せな時もあれば、不幸な時もあります。
Shohei:それが人生です。悪い時は避けられません。人生の一部なんです。自分の人生を愛してください、それはあなた自身のものなんです。
Tom:すばらしいですね。ではまた次回お会いしましょう!

日常生活で使えるチャンク&単語解説
ここでは日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や単語の解説をします。
チャンク&単語帳
以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!
〜を克服する・乗り越える
本気でいったわけではありません。
思考実験
(ある仮説を調べるために行う仮想の実験)
〜を避ける・防ぐ

チャンクPickUP
Let’s see what troubles him.
(日本語訳)彼を悩ませていること(何が彼を困らせているのか)を見てみましょう。
構成パーツの解説
パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
---|---|---|---|
Let’s see | 見てみよう/確かめよう | 相手を含む提案。会話の切り出しや場面転換の合図 | ていねいにしたい時は Shall we see…? / ビジネス文書なら Let’s examine/check… |
what troubles him | 彼を悩ませていること | 間接疑問(名詞節)で see の目的語 | 語順は平叙文。× what does trouble him(強調以外は不可)。troubles は三単現、him は目的格。 |
「Let’s see …」に、間接疑問文「what …」を続けることで、「何が彼を悩ませているのか見てみよう」という具体的な表現になります。この間接疑問文の形は、「what」だけでなく「when(いつ)」「where(どこ)」「why(なぜ)」に置き換えることで、さまざまな表現に応用できます。
- what:内容・原因が「物事」→ … what troubles him.(何が彼を悩ませるのか)
- when:時間 → … when he will arrive.(いつ着くか…)
- where:場所 → … where she lives.(どこに住んでいるか…)
- why:理由 → … why he is upset.(彼がなぜ怒っているのか…)
- how:方法・程度 → … how it works.(どのように動作するか…)
日常会話での応用表現
– Tell me what you are trying to do.
(あなたが挑戦していることを教えて。)
– Let’s ask the guide what we can do tomorrow.
(明日できることをガイドさんに聞いてみよう。)

PickUP長文読解
Enjoy Simple Englishでは関係代名詞等を用いた長い一文がよく出てきます。そこで、ストーリーに出てきた長文の構造や意味などを確認する中で、関係代名詞などの構文に強くなって、長文読解への抵抗をなくしましょう!
今回の一文
“But sometimes I remember the bad choices or decisions I made and fall into a deep hole.”
(日本語訳)しかし、ときどき自分がしてしまった悪い選択や決断を思い出して、深い穴に落ち込んでしまうのです。
構成パーツの解説
パーツ | 意味 | 文法的機能 | 補足 |
---|---|---|---|
But sometimes | しかし時々 | 文頭の接続詞+副詞 | 「でもね、時々は…」と前の文との対比を強調。 |
I remember | 私は思い出す | 主語+動詞 | 「remember」は「〜を覚えている」だけでなく「〜を思い出す」も可。 |
the bad choices or decisions | 悪い選択や決断 | remember の目的語 | choices(選択)と decisions(決断)は近い意味だが、ペアで使うことで幅広いニュアンスをカバー。 |
I made | 私がした | 関係節(choices/decisionsを修飾) | 省略形:= choices/decisions that I made。関係代名詞 that が省略されている。 |
and fall into | そして落ちる | 動詞句、前の「remember」と同じ主語 I に続く並列動詞 | 「remember 〜 and fall into 〜」で「〜を思い出し、そして…」の流れ。 |
a deep hole | 深い穴 | fall into の目的語 | 直訳すると「深い穴に落ちる」。比喩的に「どん底に落ち込む」「深い絶望感に沈む」を意味する。 |
読解のポイント
関係代名詞の省略を見抜く
「the bad choices or decisions I made」は、関係代名詞that が省略された形です。英語では目的格の関係代名詞はしばしば省略されるため、「あれ?『I made』が急に出てきたけど何を修飾しているの?」と思ったときは、前の名詞(choices/decisions)を修飾していると捉えれば理解がスムーズになります。
動詞の並列に注意
「I remember … and fall into …」は動詞の並列です。「remember」と「fall into」が同じ主語 I にかかっています。英語の読解では、and の前後で「同じ主語が続くのか、新しい主語が出るのか」を意識すると混乱しません。ここでは新しい主語は出てこないため、「私は思い出し、そして落ち込む」という一連の流れになります。
比喩表現を理解する
「fall into a deep hole」は直訳では「深い穴に落ちる」ですが、文脈上は「精神的に落ち込む」「絶望感に陥る」という比喩です。英語はこのように物理的動作を比喩的に使うことが多く、「穴に落ちる=気持ちが沈む」と理解するのが自然です。

本日の記事の要約
今回の記事をAIが要約しました。ぜひリーディング練習にご利用ください!
要約 日本語訳:
ケンジは怒りの言葉で彼女を傷つけてしまったことを後悔し、その失敗を考え続けています。トムとショウヘイは、人は誰でも間違った選択をすることを話します。ショウヘイは、人生は良い時も悪い時も繰り返すというニーチェの永劫回帰の考えを紹介します。人生の両面を受け入れるべきだと説明し、最後にケンジに過ちを気にしすぎず、自分の人生を愛するよう伝えます。

先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介
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ESEの放送について
NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHKラジオ第2で放送されています。
※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。
👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)
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