エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳&チャンク解説(5/26)

月曜日:世界のお祭り

このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English」の内容をもとに、

  • 日本語訳
  • チャンク&単語解説
  • 英語での要約

を毎日更新しています。


毎週月曜日は「発見!世界のお祭り”Festivals on Planet Earth”」です。宇宙人コンビ・イチカ&バチカが世界各地のお祭りを通じて新天地・地球を偵察するストーリーです。

本日のFestivals on Planet EarthのストーリーはThe Dragon Boat Raceです。

「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。

また、チャンク&単語解説は、日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。

ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!

本日のストーリー “The Dragon Boat Race (中国「ドラゴン・ボート・レース」) “:日本語訳

1ページ目

Bachika:こちらバチカ。イチカ、聞こえる?
Ichika:ばっちり聞こえるよ。
Bachika:それで、僕は今どこにいるの?
Ichika:中国の香港にいるよ。
Bachika:了解。人がたくさんいるし、すごくにぎやかだね。わあっ!大きな湖だ!
Woman:えっと、それは実は海なんです。
Bachika:海!? 何が起きてるの?
Woman:ドラゴンボートフェスティバルです。
Bachika:それって何?
Woman:あのボートが見えますか? 1チーム20人で漕いでいるんです。
Bachika:わあ!
Woman:お祭りの間、たくさんのボートレースが行われます。世界中から約4,000人がこのレースに参加するためにやってきます。
Bachika:それはすごい人数!じゃあ、これは戦いみたいなもの?
Woman:ちょっと戦いみたいな感じですね。みんな勝つことに真剣なんです。
Bachika:なるほど、戦いっぽい!ふむ、ボートは長くて細いんだね。
Woman:はい、全長はおよそ12メートルです。

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Bachika:このボートの先にいる動物は何?
Woman:あれはドラゴンです。人々はドラゴンは水の神様だと信じているんですよ。ボートの後ろにはドラゴンの尻尾もあります。
Bachika:だからドラゴンボートって呼ばれているんだね。
Woman:そうです。ドラゴンボートレースは2000年以上前に始まったと言われています。当時、屈原(クー・ユアン)という有名な詩人で政治家だった人がいて、悪い指導者たちに立ち向かったけれど敗れてしまいました。それで自ら命を絶とうと川に身を投げたんです。村の人たちは彼を助けようと、急いでボートで追いかけました。

3ページ目

Bachika:ああ、だからレースが始まったのか。
Woman:はい。残念ながら屈原は助かりませんでした。そこで、人々は魚や悪霊から彼の体を守るために、葉に包んだもち米を川に投げ入れ始めました。今ではこの食べ物はお祭りの名物になっています。どうぞ、ひとつ食べてみて。
Bachika:わあ、もちもちしてておいしい!
Man:おい、助けが必要なんだ! チームのメンバーの一人が体調を崩してレースに出られない。誰か代わりに出てくれる人はいないか?
Woman:ここにちょうどいい人がいますよ。

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Bachika:えっ? うそでしょ……
Woman:思い切ってやってみましょう!
Bachika:うう、まさか僕がレースに出るなんて信じられない。
Man:とにかく思いっきり漕げ。太鼓のリズムに合わせてな。
Bachika:太鼓?
Man:ボートの前で太鼓を叩いてる人のことだよ。
Bachika:勝ったら何がもらえるの?
Man:賞金と名誉だ。
Bachika:名誉か……いい響きね。
Referee:位置について、よーい、スタート!
Bachika:うわっ!そんなに速く漕げないって!
Man:しゃべってないで漕げ!

5ページ目

Bachika:よーし……僕の実力を見せてやる!いくよーーーっ!
Ichika:で、どうだった?
Bachika:最下位だったよ。
Ichika:ええー。
Bachika:でも、負けたのに誰も怒らなかったよ。「よくやった」って言って、ハグしてくれた。ちょっと不思議な反応だったけど、嬉しかったな。
Ichika:うーん。地球のことは、まだまだ学ぶことがたくさんあるみたい。

日常生活で使えるチャンク&単語解説

ここでは日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や単語の解説をします。

チャンク&単語帳

以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!

狭い

詩人

政治家

粘着性

(食感が)モチモチした

リズム

名誉

チャンクPickUP

Just paddle as hard as you can.
(日本語訳)とにかく思いっきり漕げ。

構成パーツの解説

今回はPickUpチャンクの中でも特に注目する部分である、”as hard as you can.”について解説します。

パーツ意味機能
as [副詞] as「〜と同じくらいに」程度を比較する構文
hard「激しく」「懸命に」副詞:動詞「paddle」を修飾
you can「あなたができる限り」節:比較の基準を示す
  • 口語で非常に頻繁に使われる表現
    特に「励まし」「応援」「お願い」の文脈で自然
  • 「速さ(fast)」「大きさ(loud)」「高低(high)」など、副詞を入れ替えることで幅広く応用可能
  • 命令文との相性が抜群
    「Just 動詞 + as … as you can」で「とにかく〜して!」と力強い言い方に

応用表現

Run as fast as you can!(できるだけ速く走れ!)

Drive as carefully as you can.(できるだけ慎重に運転してね。)

「as ~ as you can」は、意味はシンプルながら応用範囲が広く、日常会話・スピーチ・応援・注意喚起など、あらゆる場面で役立ちます。

特に「Just + 動詞 + as ~ as you can」の組み合わせは、強くて優しい命令文として非常に自然なので、ぜひ積極的に使ってみてください!

関係代名詞の文章をPickUP

Enjoy Simple Englishでは関係代名詞を用いた長い一文がよく出てきます。そこで、ストーリーに出てきた関係代名詞を用いた文の構造や意味などをみていくことで、関係代名詞に強くなって、長文読解への抵抗をなくしましょう!

今回の一文

 “There was a man named Qu Yuan who was a popular poet and politician.”

(日本語訳)クー・ユアンという名前の男性がいて、彼は人気の詩人で政治家でした。

構成パーツの解説

使用されている関係代名詞: who

パーツ意味機能
There was「〜がいた」存在を示す構文
a man「ある男」主語となる名詞
named Qu Yuan「クー・ユアンという名前の」過去分詞:a man を修飾
who「〜である人」関係代名詞(主格)
was a popular poet and politician「人気の詩人で政治家だった」関係詞節

💡この文は「a man」に2つの情報を加えています:

主文:There was a man(男がいた)
修飾1:named Qu Yuan(名前はクー・ユアン)
修飾2:who was a popular poet and politician(詩人で政治家だった)

応用表現

I met a girl who loves animals.(動物が大好きな女の子に会いました。)

He is the teacher who helped me.(彼は私を助けてくれた先生です。)

She’s a musician who was born in Tokyo.(彼女は東京生まれのミュージシャンです。)

💡 いずれもa + 人 + who + 説明の形で使われ、相手やキャラクターを説明したいときに非常に自然な英語表現になります。

本日の記事の要約

今回の記事をAIが要約しました。ぜひリーディング練習にご利用ください!

 要約 日本語訳:
バチカはドラゴンボートフェスティバルの時期に香港を訪れ、詩人・屈原の物語に始まるその長い歴史を学びます。チームメンバーの体調不良をきっかけに、彼は思いがけずレースに参加することに。結果は負けてしまいましたが、周りの人々は優しく接してくれました。バチカは感謝の気持ちを抱き、地球についてまだ学ぶべきことが多いと実感します。

ESEの放送について

NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHKラジオ第2で放送されています。

※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。

👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)

また、聞き逃してしまった場合も、「NHKゴガク」サイトや「らじる★らじる」アプリを使えば、放送から1週間以内であれば何度でも聞き直すことができます。

番組の内容をより深く理解したい方には、公式テキストの利用もおすすめです
テキストには、毎日の英文スクリプトや語彙リストが掲載されており、学習効果を高めるのに非常に役立ちます。

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この記事を書いた人
ESEリスナー

学生時代から英語が苦手だった私ですが、NHK『Enjoy Simple English』とChatGPTを組み合わせたことで、英語学習がようやく「続けられるもの」になりました。
当ブログでは、AIのサポートを活かしながら、英語を“自分の言葉”として理解できるようになる過程を、学習者目線で丁寧にまとめています。
筆者の詳細が気になる方は、名前のリンクをクリックしてご覧ください。

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