このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
- 英語での要約
を毎日更新しています。
毎週金曜日は「英語で味わう日本文学”Japanese Classics”」です。日本最古の歴史書であり文学的な価値も高い「古事記」。天の岩屋戸、ヤマタノオロチ、因幡の白うさぎなど現代にも語り継がれる神話を英語で味わいます。
本日のJapanese Classicsのストーリーは「The Kojiki – Two Brothers」です。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
また、チャンク&単語解説は、日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!
The Kojiki – Two Brothers(「古事記」- 海幸彦と山幸彦):和訳
1ページ目
アマテラスの孫ヒコホノニニギは、天の下の国を治めるためにやって来て、三人の息子をもうけました。長男のウミサチビコは海辺に住み、魚をとっていました。三男のヤマサチビコは山に住み、獣をとっていました。兄弟たちは父にささげる物を探す毎日を送っていました。
ある日、ヤマサチは兄のところへ会いに行きました。ヤマサチは言いました。
「道具を取り替えっこしない?そうすれば、あなたは山で狩りができるし、ぼくは海で漁ができるよ。」
ウミサチはその考えがあまり気に入りませんでしたが、最後には承知しました。ヤマサチは兄の釣り竿を使ってみるのが楽しみで仕方ありませんでしたが、一匹も魚が釣れませんでした。しかも兄の特別な釣り針まで失くしてしまいました。ウミサチがそれを知ったとき、ひどく怒りました。い。」
2ページ目
「見つけるまで、お前を許さない!」
ヤマサチが海辺で泣いていると、優しい神さまがあらわれました。神さまはヤマサチを舟に乗せて言いました。
「この舟がお前を海の神さまのところへ連れて行ってくれる。海の神さまが助けてくださるだろう。」
舟はヤマサチを海の底へ、そして海の神さまの宮殿へと連れて行きました。海の神さまは、ヒコホノニニギの息子が自分に会いに来てくれたことを光栄に思いました。そこでヤマサチはたくさんのおいしい食べ物を与えられました。ヤマサチはついには海の神さまの娘と結婚しました。
三年が過ぎました。そのときヤマサチはふと思い出しました。「兄さんの釣り針を見つけなきゃ!」と。
3ページ目
海の神さまはすべての魚たちを集めて、その釣り針のことを知っているかどうかたずねました。一匹の赤い魚が前に出てきて、口を開けました。なくなっていた釣り針はその中にあったのです!海の神さまはヤマサチに、その釣り針と二つの玉を渡しました。
「これは特別な玉だ。困ったときに使いなさい。」
ヤマサチは兄を探しに陸へ戻りました。そのときウミサチは田んぼで稲を育てていました。ヤマサチは兄のところへ行き、釣り針を返しました。ところがその日から、ウミサチの田んぼでは稲が育たなくなってしまいました。ウミサチはとても貧しくなり、そしてとても怒りました。
4ページ目
「全部ヤマサチのせいだ!」
ウミサチは軍隊をつくり、ヤマサチを攻撃しました。しかしヤマサチには海の神さまからもらった二つの特別な玉があったので、準備はできていました。ヤマサチが最初の玉を投げると、大きな波があらわれました。ウミサチとその軍隊は水の中へのみこまれてしまいました。ウミサチは叫びました。
「弟よ、ごめんなさい!助けてください!」
ヤマサチはこの声を聞いて二つ目の玉を投げました。すると波は魔法のように消えてしまいました。
ウミサチは弟に約束しました。
「私が悪かった。これからは昼も夜もあなたを守ります。」
それから何年もたち、ウミサチの子どもたちはヤマサチの子どもたちを守り続けました。で三人の男の子を産みました。
日常生活で使えるチャンク&単語解説
ここでは日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や単語の解説をします。
チャンク&単語帳
以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!
〜を交換する
(罪などを)許す
栄誉に感じて
チャンクPickUP
I was wrong. From now on, I will guard you day and night.
(日本語訳)私が悪かった。これからは昼も夜もあなたを守ります。
構成パーツの解説
| パーツ(かたまり) | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| I was wrong | 私が悪かった/私が間違っていた | 自分の非・間違いを認める文 | 「ごめん」の中でも、自分の判断や考えが「間違いだった」とはっきり認める大人っぽい表現。I’m sorry より内容が具体的。 |
| From now on | これからは/今から先ずっと | 時間の起点を示す表現 | 「ここから先は変えるよ」というニュアンスを出すフレーズ。習慣や態度を改める宣言とセットになりやすい。 |
| I will guard you | あなたを守ります | 約束・意思の表明 | will で「これからそうするつもり」という意志を強調。guard は「危険から守る/見張って守る」でやや物語調。日常なら support, be there for などに言い換えも可。 |
| day and night | 昼も夜も/四六時中 | 頻度・時間の強調 | 直訳は「昼と夜」。セットで「一日中ずっと」「いつでも」という強い継続のイメージを出す決まり文句。 |
I was wrong.は、「悪かった」「俺が間違ってた」「私が悪かったです」に近い、大人っぽい謝罪フレーズ。自分の考え・判断・行動が間違っていたことを、はっきり認める一言です。「自分の立場・判断が誤っていた」と内容をはっきり認めるので、相手にとってはかなり誠実な印象になる一方で、結構重い表現なので、軽いミスの時に使うのは注意。
From now on, I will ~は、「今までとは違う行動を、これからは続けていく」という強めの宣言・約束です。ちょっと「決意表明」っぽい響きがあるので、ごく軽い場面では from now on を抜いてI’ll try to …や、I’ll start …くらいにしても自然です。
日常会話での応用表現
– I was wrong about what I said yesterday. From now on, I’ll listen to you more carefully.
(昨日言ったことは、僕が間違ってたよ。これからは、もっときみの話をちゃんと聞くよ。)
– I was wrong about the numbers in that report. From now on, I’ll double-check everything before I send it.
(あのレポートの数字は、私が間違っていました。これからは送る前にすべて二重チェックします。)
PickUP長文読解
Enjoy Simple Englishでは関係代名詞等を用いた長い一文がよく出てきます。そこで、ストーリーに出てきた長文の構造や意味などを確認する中で、関係代名詞などの構文に強くなって、長文読解への抵抗をなくしましょう!
今回の一文
“The sea god was honored that a son of Hikohono-ninigi came to see him.”
(日本語訳)海の神さまは、ヒコホノニニギの息子が自分に会いに来てくれたことを光栄に思いました。
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| The sea god | 海の神さまは | 主語 | その場面で登場している特定の海の神さま。the が付いて「その海の神さま」という一意の存在を指す。 |
| was honored | 光栄に思った/光栄だった | 状態・感情を表す述語 | honored はここでは形容詞。「名誉に感じる」「ありがたく思う」という感情。be honored で「光栄に思う」。 |
| that a son of Hikohono-ninigi came to see him | ヒコホノニニギの息子が自分に会いに来てくれたということを | honored の内容を説明する that節 | 「何を光栄に思っているのか」を説明する内容節。a son of Hikohono-ninigi で「ヒコホノニニギの息子の一人」。came to see him は「会いに来た」。 |
読解のポイント
「be honored that ~」=「~ということを光栄に思う」
この文の中核は was honored that ~ の部分です。honored はもともと「名誉」「敬意」を表す honor の形容詞形で、ここでは「ありがたく思う」「光栄に感じている」という気持ちを表しています。
be honored that ~ と続くとき、that 以下は「何について光栄に思っているか」を説明する内容になります。
つまりこの文全体は、「海の神さまが光栄に思っている。その内容は『ヒコホノニニギの息子が会いに来たこと』だ」という構造になっています。
読解では、この that 節を「~ということ」とひとまとまりで捉え、honored の「中身」だと意識すると、意味がスムーズにつながります。
「came to see him」=「彼に会いに来た」という“目的”を表す to不定詞
that節の述語は came to see him です。ここでの to see は「~するために」という目的の to で、came だけで「来た」ではなく、合わせて「会いに来た」と読む必要があります。
came to see him → 「彼に会うためにやって来た」 → 日本語では「会いに来た」と自然に訳す
こうした「come to ~」「go to ~」は、日常会話でも頻出のパターンで、
・I came to talk to you.(話をしに来た)
・She went to see her friend.(友だちに会いに行った)
のように、「移動+目的」をセットで表します。読解するときは、came と see をバラバラに読むのではなく、came to see で一塊だと思って読むとスムーズです。
本日の記事の要約
今回の記事をAIが要約しました。ぜひリーディング練習にご利用ください!
要約 日本語訳:
ヒコホノニニギの孫ウミサチとヤマサチは道具を交換しますが、ヤマサチは兄の特別な釣り針を失くしてしまいます。許してもらえないまま海辺で泣いていると海の神さまと出会い、手厚く迎えられ、娘と結婚します。神さまの助けで釣り針を見つけ、さらに二つの魔法の玉を授かります。のちにウミサチがヤマサチを攻撃したとき、ヤマサチは玉を使って兄たちを救い、最後には兄弟は和解します。
先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介
毎日の放送を追いかけている方も、ちょっと復習したい方も必見です!
先週の放送でピックアップしたチャンクをまとめて解説した【週末まとめ記事】を公開しています。このまとめ記事では、ESEの内容を思い出しながら、日々の英語学習に役立つ重要なチャンクを一気に振り返ることができます。
「チャンクをしっかり覚えたい」「英語表現力を高めたい」「1週間分を効率よく復習したい」という方には特におすすめです。再放送のタイミングでの復習や、苦手なチャンクの再確認にも便利ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ESEの放送について
NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHKラジオ第2で放送されています。
※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。
👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)
また、聞き逃してしまった場合も、「NHKゴガク」サイトや「らじる★らじる」アプリを使えば、放送から1週間以内であれば何度でも聞き直すことができます。
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