このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
- 英語での要約
を毎日更新しています。
毎週水曜日は「世界の偉人伝”Heroes and Giants”」です。日本を、世界を動かした偉人たちの誰もが知るその偉業を、ちょっと意外なその素顔を、英語で味わうことができます。
本日のHeroes and Giantsのストーリーは「Ono no Imoko ~ Japan’s First Diplomat ~」です。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
また、チャンク&単語解説は、日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!
Ono no Imoko ~ Japan’s First Diplomat ~(小野妹子 〜 日本初の外交官 〜):和訳
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ときどき、一国の指導者が別の国の指導者と話したいと思っても、直接会うことができないことがあります。そこで指導者は、メッセージを託してだれかを送ります。その人のことを外交官といいます。日本で最初の外交官は小野妹子という男の人でした。「妹子」という名前には「子」が付いているので女の人の名前のように聞こえ、多くの人がその名を覚えやすいかもしれません。しかし妹子は、名前が面白いだけの人ではありませんでした。
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彼がいつ生まれ、いつ亡くなったのかは分かっていませんが、7世紀のはじめごろに活躍したことは分かっています。当時、日本の国を治めていたのは推古天皇で、その政治を聖徳太子が支えていました。妹子は裕福な家の出身で、役人として働いていました。かしこく勤勉な人物として知られていました。607年、聖徳太子は妹子を中国の隋にいる煬帝のもとへ使いに出すことを決めました。推古天皇は、日本と隋という二つの国が互いに助け合うことを望んでいたのです。そこで妹子は、煬帝にあてた国書を持って出発しました。
7世紀当時、船で海を渡る旅はとても危険でした。良い海図はなく、船も長い航海に向いた造りではなく、陸地が見えなくなると船乗りたちはよく道に迷ってしまったのです。隋への旅はさらに危険でした。途中で、強大な国であった百済の近くを通らなければならなかったからです。百済の領土は、今の韓国の一部にあたります。妹子たち一行が隋に到着するまでには、3か月もかかりました。
隋に着くと、妹子は煬帝に会い、その手紙を渡しました。ところが煬帝は手紙を読んで怒ってしまいます。煬帝は、日本のほうが自分の国より弱いと思っていましたが、その手紙の内容は、強い国の王が同じく強い国の王に宛てた手紙のように聞こえたからです。
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煬帝は怒りましたが、妹子を傷つけることはしませんでした。代わりに妹子と自分の使者たちを、日本の推古天皇への返書を持たせて帰国させました。
日本に戻ると、妹子は推古天皇に「煬帝からの手紙は盗まれてしまいました」と報告しました。
外交官として、これは大きな失敗でしたが、妹子は職を失いませんでした。推古天皇は「それでよい」と言ったのです。さらに妹子は、その後、煬帝の使者たちが帰国するときにも、ふたたび隋へ向かいました。
では、どうして妹子は罰せられなかったのでしょうか。ある人たちは、煬帝からの手紙には推古天皇のことを悪く書いた内容が含まれていたのだと言います。そこで妹子は、天皇を守るためにその手紙を隠したのだというのです。もしかすると、推古天皇と聖徳太子はそのことを密かに知っていたのかもしれません。
妹子が二度目の中国への旅から戻ったあとのことについては、多くの記録が残っていません。分かっているのは、彼がとても位の高い仕事を任され、息子もまた重要な人物になったということだけです。
中国へ二度も渡ることは、妹子にとって非常に危険なことでした。しかし彼は勇敢だっただけでなく、頭の回転も速い人でした。そうして日本と中国が互いに助け合えるようにしたのです。日本は、最初の外交官として彼のような人物を持てて、とても幸運だったと言えるでしょう。
日常生活で使えるチャンク&単語解説
ここでは日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や単語の解説をします。
チャンク&単語帳
以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!
外交官
政府
勇敢な
チャンクPickUP
As a diplomat, this was a terrible mistake, but Imoko did not lose his job.
(日本語訳)外交官として、これはひどい失敗でしたが、妹子は職を失いませんでした。
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| As a diplomat | 外交官という立場から見ると | 前置詞句(立場・役割を示す) | 「〜として」「〜の立場から」を表す as a ~。文頭に置くことで「どんな視点で評価しているか」を最初に提示している。 |
| this | これは/このことは | 主語 | ここでは「皇帝からの手紙を“盗まれた”と言ってしまったこと」など、直前に述べられた出来事全体を指す。 |
| was a terrible mistake | ひどい間違いだった | 述語(Be動詞+補語) | terrible は「ひどい/重大な」、mistake は「間違い・失敗」。評価の中心部分。 |
| but | しかし/けれども | 接続詞(逆接) | 前半「大きな失敗だった」と後半「しかしクビにはならなかった」を対比させる役割。 |
| Imoko did not lose his job | 妹子は仕事を失わなかった | もう一つの節(対照となる事実) | did not lose で「失わなかった」。his job は「自分の職」。前半とのギャップが物語のポイント。 |
As a ~, this was ~, but … は、「この立場から見ると、これは○○だった。でも結果は△△だった。」を表すチャンクです。自分の「立場」から意見を言うときや、自分の「役割」を意識したコメントをするときによく使われます。As は「〜として」を表す前置詞で、As a + 職業 / 役割 の形でとてもよく使われます。
日常会話への応用
– As a manager, this was a risky decision, but it turned out well.
(マネージャーとしては、これはリスキーな決断でしたが、結果的にはうまくいきました。)
– As a parent, this was a scary moment, but the kids were fine.
(親として、これは怖い瞬間だったけれど、子どもたちは無事でした。)
PickUP長文読解
Enjoy Simple Englishでは関係代名詞等を用いた長い一文がよく出てきます。そこで、ストーリーに出てきた長文の構造や意味などを確認する中で、関係代名詞などの構文に強くなって、長文読解への抵抗をなくしましょう!
今回の一文
“All we know is that he got a very high-level job and that his son also became important.”
(日本語訳)わたしたちが知っているのは、彼がとても高い地位の仕事を任されたことと、息子もまた重要な人物になったということだけです。
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| All we know | わたしたちが知っていることのすべて | 主語(名詞句) | all が「すべて」、we know がそれを後ろから説明。「わたしたちの知っていることは全部でこれだけ」という限定。文脈的には「これ以外のことは分からない」という含み。 |
| is | 〜だ | つなぎ(be動詞) | 主語「All we know」と、後ろの「that節たち(内容)」を結ぶ。 |
| that he got a very high-level job | 彼がとても高い地位の仕事を任されたということ | 補語①(内容を表す that節) | that 以下が「知っている内容①」。got a very high-level job で「とても高いレベルの仕事を手に入れた/任された」。 |
| and | そして/さらに | 接続詞 | that節①とthat節②をつなぐ。内容が2つ並んでいることを示す。 |
| that his son also became important | 彼の息子もまた重要な人物になったということ | 補語②(内容を表す that節) | 2つめの「知っている内容」。became important で「重要な人物になった」。also で「息子のほうもまた」というニュアンスを足している。 |
読解のポイント
「All we know is ~」=「わたしたちが知っているのは~だけ」
この文の一番の核は All we know is ~ です。ここでの all は「すべて」という意味ですが、「これしかない」「それ以外はない」という “限定” のニュアンスが強く出ます。読解するときは、All we know = “We know only this” と頭の中で置き換えると、「知られている事実はこの2つだけなんだな」とすぐに理解できます。
「that he got …」が「知っている内容」のカタマリ
be動詞の後ろに来ている2つの that節 が、「知っている中身」を表しています。
that he got a very high-level job
and that his son also became important
ここでの that は、「〜ということ」という意味の接続詞の that で、
日常的には省略されることも多いですが、この文では両方ともきちんと書かれています。
本日の記事の要約
今回の記事をAIが要約しました。ぜひリーディング練習にご利用ください!
要約 日本語訳:
小野妹子は7世紀初めの日本最初の外交官でした。推古天皇と聖徳太子により、隋の煬帝への国書を持って危険な船旅で中国へ送られます。手紙の内容に怒った煬帝でしたが、妹子を傷つけることはありませんでした。帰国した妹子は手紙は盗まれたと報告し、天皇を守るために隠したとも言われます。その後、高い地位につき、日本と中国が協力するのに貢献しました。
先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介
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先週の放送でピックアップしたチャンクをまとめて解説した【週末まとめ記事】を公開しています。このまとめ記事では、ESEの内容を思い出しながら、日々の英語学習に役立つ重要なチャンクを一気に振り返ることができます。
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ESEの放送について
NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHKラジオ第2で放送されています。
※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。
👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)
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