このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
- 英語での要約
を毎日更新しています。
毎週金曜日は「英語で味わう名作舞台”Stories from the Stage”」です。愛、喜び、忠誠、哀しみーあらゆる感情が交錯する古今東西の名作舞台から、6作品が厳選されてお届けされます。
本日のStories from the Stageのストーリーは「The Firebird (Part 3)(火の鳥 第3回)」です。
【本日の放送をテキストで読んだ感想】
今回も内容は概ね理解できました。「この意味で合っているかな」と思いながら読んだ箇所も、だいたい合っていました。絶体絶命の王子が、この先どんな展開を迎えるのか、続きが楽しみです。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
また、チャンク&単語解説は、日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!
The Firebird (Part 3)(火の鳥 第3回):和訳
1ページ目
イワン王子は重い門を押し開けました。彼は悪の魔法使いコシチェイから、美しいツァレヴナ王女を救い出そうとしていました。ちょうどそのとき、王子がこれまで見たこともない生き物たちが闇の中から現れました。
「あれは何だ?こんなにたくさん!」
イワンは驚きと恐怖を同時に感じました。生き物たちはみな醜く、邪悪な姿をしていました。痩せた体に乱れた髪を持つ鳥のような怪物たち。腰の曲がった小さな生き物たちが彼の周りを走り回っていました。中には反り返った剣を持つ生き物もいました。イワンは逃げようとしましたが、あまりにも数が多すぎました。彼は庭へと走り込みました。そしてついに、捕らえられてしまいました。
突然、生き物たちはまるで誰か、あるいは何かに操られているかのように一斉に動き始めました。彼らは奇妙な仕草でお辞儀をし始めました。
城の奥深くから煙が立ちのぼり、魔法使いが姿を現しました。
「あれは……」
それは偉大なる魔法使いコシチェイでした。彼の顔は幽霊のように青白く、指は長く鋭利でした。肩にマントを羽織り、手には巨大な杖を握っていました。彼はその指先で、あらゆるものを石に変えることができました。彼は言いました。
「我こそはコシチェイだ。我が城で何をしている?」
「私は王女たちを救いに来た。たとえお前を殺さねばならなくとも。」
2ページ目
「できるものなら殺してみるがいい。お前より前にも多くの者が来たが、皆失敗した。我が魂はこの体の中にはない。それを見つけぬ限り、お前は決して我を殺せぬ!」
そう言うと、コシチェイは階段を降りて庭へと歩いて行きました。その動きは奇妙で、ぎこちないものでした。イワンは彼を捕らえている生き物たちから逃れようと身をよじりましたが、逃げることはできませんでした。
「これを受けよ!」
3ページ目
コシチェイは長い指を何度もイワンに向け、呪文をかけました。彼はイワンを自分の石像の一つに変えようとしていたのです。そのとき、ツァレヴナ王女が他の12人の王女たちとともに城から走り出てきました。彼女は魔法使いとイワンの間に身を投げ出しました。
「お願い、やめて!この善良な人を石になんてしないで!」
しかしコシチェイはただ笑い、腕を振りました。彼の魔法は王女たちを遠くへ追いやってしまいました。彼はイワンの方を向き、再びその指を向けました。
4ページ目
イワンの体はゆっくりと石へと変わり始めていました。若き王子は思いました。
「これで終わりか。いや、待て、まだ一つだけできることがある!」
イワンはシャツの中から火の鳥の金色の羽根を取り出しました。彼はそれを高く空に掲げ、振りました。羽根はまばゆく輝き、遠くまで光を放ちました。
「火の鳥よ!お前が必要だ!」
たちまち空が明るく輝き、火の鳥が姿を現しました。
日常生活で使えるチャンク&単語解説
ここでは日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や単語の解説をします。
チャンク&単語帳
以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!
現れた
曲がった
お辞儀をする
ぎこちない、震える
繰り返して
すぐに
チャンクPickUP
“I have one more thing I can do!”
(日本語訳)「まだ一つだけできることがある!」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| I have | 私には〜がある | 主語+動詞 | one more thingを目的語に取る基本文型 |
| one more thing | もう一つのこと | 定番フレーズ | 話の追加・最後の望みを表す決まり文句 |
| I can do | 私にできる | 関係代名詞節(thatの省略) | one more thingを後ろから修飾 |
one more thing は「もう一つのこと」という意味の定番フレーズ。I can do がその後ろから one more thing を修飾しており、「私にできる、もう一つのこと」というかたまりを作っています。全体で「まだできることが一つ残っている」という意味になり、絶望的な状況の中で最後の望みや一手を見出した時に使われる表現です。
定番フレーズとして広く使われているのは one more thing の部分で、話の終わりに何かを付け加える時(”Oh, one more thing…”=「あ、もう一つだけ」)や、今回のように「まだできることが一つある」という文脈で頻出します。一方 I have ~ の部分は、one more thing を目的語に取るための通常の文構造であり、have の後ろに来る名詞を変えるだけで様々な場面に応用できる汎用的な骨組みです。
one more thing は、ピンチの時の決め台詞に限らず、カフェでの注文時に追加を頼む場面や、会話・メールの最後に言い忘れたことを付け加える場面など、日常のごくありふれたシチュエーションでも非常によく使われる、口語的で汎用性の高い表現です。
日常会話例
私は海外子会社を持つ企業に勤めており、家族と海外旅行を楽しむことも目標のひとつです。そのため例文は、職場でのビジネス場面と海外旅行中の場面を想定した4つを掲載しています。
ビジネス①
場面:打ち合わせの終わりに、伝え忘れていた連絡事項を追加する
That covers everything for today. Oh, one more thing — the deadline has been moved to Friday.
(今日はこれで以上です。あ、もう一つ、締め切りが金曜日に変更になりました。)
ビジネス②
場面:メールの依頼事項を一通り伝えた後、追加のお願いをする
Thank you for handling that. One more thing — could you also cc the marketing team?
(対応ありがとうございます。もう一つだけ、マーケティングチームもCCに入れていただけますか?)
旅行①
場面:カフェで注文を終えたと思ったが、追加で頼みたくなった
Can I get a latte, please? Oh, and one more thing — could I also get a croissant?
(ラテをお願いします。あ、それともう一つ、クロワッサンもいただけますか?)
旅行②
場面:ホテルのチェックインを終えた後、最後に確認したいことがある
Thanks for checking me in. One more thing — what time does breakfast start?
(チェックインありがとうございます。もう一つだけ、朝食は何時からですか?)
PickUP読解
今回の一文
“Suddenly, the creatures all moved like they were being controlled by someone or something.”
(日本語訳)「突然、生き物たちはまるで誰か、あるいは何かに操られているかのように一斉に動き始めました。」
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| Suddenly | 突然 | 副詞 | 文全体を修飾 |
| the creatures all moved | 生き物たちは一斉に動いた | 主節 | 文の骨格 |
| like | 〜のように | 接続詞 | 後ろに節(主語+動詞)を導く |
| they were being controlled by someone or something | 誰か、あるいは何かに操られていた | 受動態の進行形の節 | likeの後ろに続く比喩的な様態 |
読解のポイント
文の骨格と修飾のかたまり
この文の骨格は Suddenly, the creatures all moved(突然、生き物たちは一斉に動いた)というシンプルな文です。そこに like they were being controlled by someone or something(まるで誰か、あるいは何かに操られているかのように)という、様態を表す節が後ろから付け加えられています。骨格だけをまず押さえ、そこに比喩的な説明が加わっている、という構造を意識すると読みやすくなります。
前置詞のlikeと接続詞のlike
like の後ろが名詞単体なら前置詞(She sings like an angel./天使のように歌う)、主語+動詞を含む節なら接続詞(The creatures moved like they were being controlled./操られているかのように)という違いがあります。今回は like の後ろに they were being controlled という節が続いているため、接続詞としての用法です。ちなみに、フォーマルな文章や「〜と同じやり方で」と方法を比較する場面では、like よりも as / as if の方が好まれる傾向があります(例:He acted as if he owned the place.)。
受動態の進行形(were being + 過去分詞)
they were being controlled の部分は、受動態(controlled=操られる)と進行形(were being ~)が組み合わさった形です。「まさにその場で操られている最中だった」という、動作が進行している臨場感を表しています。
本日の記事の要約
今回の記事をAIが要約しました。ぜひリーディング練習にご利用ください!
要約 日本語訳:
イワン王子は、悪の魔法使いコシチェイからツァレヴナ王女を救い出そうとする中、奇妙な生き物たちに捕らえられてしまう。コシチェイは自分の魂が体の外に隠されているため直接殺すことはできないと明かし、イワンを石に変える呪いをかけ始める。ツァレヴナが慈悲を懇願するも、コシチェイは王女たちを追い払い呪文を続ける。体がゆっくりと石へと変わっていく中、イワンは火の鳥の金色の羽根を思い出し、それを振って助けを呼ぶ。絶望的な状況の中、火の鳥が姿を現す。
先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介
毎日の放送を追いかけている方も、ちょっと復習したい方も必見です!
先週の放送でピックアップしたチャンクをまとめて解説した【週末まとめ記事】を公開しています。このまとめ記事では、ESEの内容を思い出しながら、日々の英語学習に役立つ重要なチャンクを一気に振り返ることができます。
「チャンクをしっかり覚えたい」「英語表現力を高めたい」「1週間分を効率よく復習したい」という方には特におすすめです。再放送のタイミングでの復習や、苦手なチャンクの再確認にも便利ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ESEの放送について
NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHKラジオ第2で放送されています。
※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。
👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)
また、聞き逃してしまった場合も、「NHKゴガク」サイトや「らじる★らじる」アプリを使えば、放送から1週間以内であれば何度でも聞き直すことができます。
番組の内容をより深く理解したい方には、公式テキストの利用もおすすめです。
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スピーキング力を鍛えたい方へ:AI英会話アプリSpeakの学習レポートも書いてます!
当ブログはESEを使ったインプット学習の記録が中心ですが、筆者自身が「聞く力は鍛えているのに、話す力が追いついていない」という課題に気づき、AI英会話アプリ「Speak(スピーク)」でアウトプットの練習を始めました。
一週間、無理なくアウトプットのトレーニングをするなかで、得られたことや気づいたことをまとめて記事にしています。週に1度更新していますので、「ESEでインプットは続いているけど、話す練習はできていない」というお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考までにご覧ください。




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