エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳&チャンク解説(7/15)

水曜日:世界の偉人伝

このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、

  • 本文和訳
  • チャンク&単語解説
  • 英語での要約

を毎日更新しています。

毎週水曜日は「世界の偉人伝”Heroes and Giants”」です。日本を、世界を動かした偉人達。誰もが知るその偉業とちょっと意外なその素顔を英語で味わいましょう。

本日のHeroes and GiantsのストーリーはMuhammad Yunus(ムハマド・ユヌス)です。

【本日の放送をテキストで読んだ感想】
既成概念に流されず、自ら見て聞いて、人々が本当に困っていること・求めていることを知り、それを提供する。そんな行動は、いつの時代も、誰に対しても本当に大切だと感じました。内容も概ね理解できました。

「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。

また、チャンク&単語解説は、日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。

ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!

Muhammad Yunus(ムハマド・ユヌス):和訳

1ページ目

持続可能な開発目標(SDGs)は17個あり、その最初の目標は「誰も貧しくないようにすること」です。ここでは、ある解決策を考え出した「貧しい人々のための銀行家」と呼ばれる人物の物語を紹介します。
ムハマド・ユヌスは1940年、当時は英領インドの一部で、今はバングラデシュと呼ばれる地域に生まれました。彼の家族には彼を大学に行かせるだけの十分なお金があり、彼は経済学を学ぶことができました。その後、彼はアメリカに渡り、さらに研究を続けました。そして1971年、バングラデシュが独立国となったため、彼は帰国することを決意しました。彼はバングラデシュの人々の暮らしがこれから良くなっていくと信じていました。しかし、ユヌスが帰った故郷は、飢えた人々の国でした。

2ページ目

1974年には大洪水が起こり、5万人以上が飢えによって命を落としました。
ユヌスは貧しい人々のニーズを知るため、彼らに話を聞きました。彼は40人以上に話を聞き、彼らがわずか27米ドルしか必要としていないことを知って衝撃を受けました。その人々は竹かごを作って売っていました。もし27ドルがあれば、かごを作るための材料を買うことができ、もしかしたらより良い暮らしができるかもしれませんでした。ユヌスは自分の財布からそのお金を取り出し、彼らに貸しました。彼はそのお金が戻ってくるとは思っていませんでした。しかし後に、彼はそのお金を全額返してもらいました。これは彼にとって、良い意味での大きな衝撃でした。
ユヌスは多くの銀行を訪れ、貧しい人々にお金を貸してくれるかどうか尋ねました。しかし、どの銀行も断りました。銀行は、貧しい人々がお金を返してくれるかどうか分からないため、彼らにお金を貸したがりませんでした。ユヌスはこう考えました。
「銀行は裕福な人々にしか興味がない。しかし私は、貧しい人々こそ本当にお金を必要としていると思う。お金は彼らのもとに届くべきだ。」
ユヌスは自分自身の銀行を作ることを決意しました。彼はそれをグラミン銀行と名付けました。これはベンガル語で「村の銀行」という意味です。彼の銀行は、事業を助けるためにお金を必要としている貧しい人々に、少額の融資を行います。

3ページ目

ユヌスはこの仕組みをマイクロローン(少額融資)と呼びました。それは成功を収めました。
政府はこの成功を認め、やがて世界もそれを認めました。グラミン銀行のモデルは多くの国に広がり、多くの貧しい人々がより良い暮らしを送る助けとなりました。ユヌスと彼の銀行は2006年にノーベル平和賞を授与されました。現在、彼は教育・医療・IT分野などを支援する「グラミン・ファミリー」というプロジェクトを行っています。ユヌスはこう述べています。
「多くの人は、貧しい人々は怠け者で、十分な技術も時間もないと思っている。しかし私はそうは思わない。貧困は貧しい人々自身が作り出したものではない。彼らのせいではないのだ。貧困は、私たちが作り上げてきた仕組みによって生み出されているのだ。」

日常生活で使えるチャンク&単語解説

ここでは日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や単語の解説をします。

チャンク&単語帳

以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!

独立国

洪水

〜を借りる

認めた、認識した

怠惰な

チャンクPickUP

“He talked to more than 40 people and was shocked to learn that they only needed 27 U.S. dollars.”
(日本語訳)「彼は40人以上に話を聞き、彼らがわずか27米ドルしか必要としていないことを知って衝撃を受けた。」

構成パーツの解説

パーツ意味機能補足
shocked衝撃を受けた感情を表す形容詞強い驚きを表す
to learn that〜ということを知ってto不定詞(感情の原因を表す副詞的用法)shocked という感情の原因を説明
that they only needed 27 U.S. dollars彼らがわずか27ドルしか必要としていなかったことthat節(learnの目的語)知った内容を具体的に示す

shocked は「衝撃を受けた」という感情を表す形容詞。to learn that ~ は「〜ということを知って」という意味で、shocked という感情の原因を説明するto不定詞(感情の原因を表す副詞的用法)です。to learn の後ろに that節が続き、知った内容を具体的に示しています。

日本語の「ショック」は比較的軽い残念な出来事(例:楽しみにしていたケーキが売り切れでショック)にも使われますが、英語の shocked はそれよりもかなり強い衝撃・驚きを表します。想定していた常識や予測を根底から覆されるようなインパクトのある出来事に使うのが基本です。

程度の目安:

  • surprised(驚いた)← 軽い驚き
  • shocked(衝撃を受けた)← 強い驚き。信じられない、動揺するレベル
  • devastated(打ちのめされた)← さらに強く、精神的ダメージを伴う深刻な衝撃

日本語の軽い「ショック」を表したい場合は disappointed(がっかりした)や bummed(残念)の方が自然で、shocked を軽い場面で使うと大げさに聞こえてしまうそうです。

今回の本文では、ユヌスが「困窮する人々を助けるのに、たった27ドルで足りる」という事実を知った場面で使われており、常識を覆されるレベルの驚きだったため、まさに shocked がふさわしい強さの表現です。

日常会話例

私は海外子会社を持つ企業に勤めており、家族と海外旅行を楽しむことも目標のひとつです。そのため例文は、職場でのビジネス場面と海外旅行中の場面を想定した4つを掲載しています。

ビジネス①

場面:取引先の突然の倒産を知った時
I was shocked to learn that our biggest client had gone bankrupt.
(最大の取引先が倒産したと知って衝撃を受けました。)

ビジネス②

場面:長年勤めた同僚が突然辞めることを知った時
We were shocked to learn that he had decided to leave the company after 20 years.
(彼が20年勤めた会社を辞める決意をしたと知って、私たちは衝撃を受けました。)

旅行①

場面:現地の物価が想像以上に高かったことを知った時
I was shocked to learn that a simple meal could cost that much there.
(あそこでは簡単な食事があんなに高くつくと知って驚きました。)

旅行②

場面:予約していたホテルが突然閉業していたと知った時
We were shocked to learn that the hotel had closed just before our trip.
(旅行の直前にそのホテルが閉業していたと知って衝撃を受けました。)

PickUP読解

今回の一文
“They did not want to give money to poor people because they did not know if they would pay it back.”
(日本語訳)「銀行は、貧しい人々がお金を返してくれるかどうか分からないため、彼らにお金を貸したがりませんでした。」

構成パーツの解説

パーツ意味機能補足
They did not want to give money to poor people彼らは貧しい人々にお金を貸したくなかった主節文全体の骨格
because〜だから従属接続詞理由を表す副詞節を導く
they did not know彼らは知らなかったbecause節の主語+動詞know の目的語として if節が続く
if they would pay it back彼らがそれを返済するかどうか間接疑問文(did not know の目的語)条件のifではなく「〜かどうか」の意味

読解のポイント

二重構造(主節+because節+if節の入れ子)

この文は「主節+becauseの副詞節」という基本構造の中に、さらに if 節(間接疑問文)が入れ子になった二重構造です。主節 They did not want to give money to poor people(彼らはお金を貸したくなかった)に対して、because 節がその理由を説明し、さらにその because 節の中身(did not know の内容)を if 節が説明するという、階層的なつながりになっています。節が二重に重なる分、どこまでが一つのかたまりかを意識して読むことが理解のポイントです。

「条件のif」と「間接疑問文のif」の見分け方

if には「もし〜なら」という条件の意味と、「〜かどうか」という間接疑問文の意味の2種類があります。見分ける最も確実な方法は、直前の動詞を確認することです。knowaskwonderfind out など「知る・尋ねる」系の動詞の直後にある if は、ほぼ間違いなく「〜かどうか」の間接疑問文です。この文でも did not know の直後に if が来ているため、間接疑問文と判断できます。もう一つの確認方法は whether への置き換えです。if を whether に置き換えても意味が通れば間接疑問文(条件の if は置き換えられません)。この文も if they would pay it back → whether they would pay it back と置き換え可能なため、間接疑問文であることが確認できます。

本日の記事の要約

今回の記事をAIが要約しました。ぜひリーディング練習にご利用ください!

要約 日本語訳:
1940年にバングラデシュで生まれたムハマド・ユヌスは、独立後に帰国した際、深刻な飢えと貧困に直面した。銀行が貧しい人々への融資を拒む中、彼は担保なしで少額融資を行うグラミン銀行を設立。富ではなく信頼に基づくこの仕組みは、多くの人々のより良い暮らしを支え、2006年にユヌスと同銀行にノーベル平和賞をもたらした。ユヌスは、貧困は貧しい人々自身が原因ではなく、社会が作り上げてきた仕組みによって生み出されていると考えている。

先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介

毎日の放送を追いかけている方も、ちょっと復習したい方必見です!
先週の放送でピックアップしたチャンクをまとめて解説した【週末まとめ記事】を公開しています。このまとめ記事では、ESEの内容を思い出しながら、日々の英語学習に役立つ重要なチャンクを一気に振り返ることができます。

「チャンクをしっかり覚えたい」「英語表現力を高めたい」「1週間分を効率よく復習したい」という方には特におすすめです。再放送のタイミングでの復習や、苦手なチャンクの再確認にも便利ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。

ESEの放送について

NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHKラジオ第2で放送されています。

※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。

👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)

また、聞き逃してしまった場合も、「NHKゴガク」サイトや「らじる★らじる」アプリを使えば、放送から1週間以内であれば何度でも聞き直すことができます。

番組の内容をより深く理解したい方には、公式テキストの利用もおすすめです
テキストには、毎日の英文スクリプトや語彙リストが掲載されており、学習効果を高めるのに非常に役立ちます。

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当ブログはESEを使ったインプット学習の記録が中心ですが、筆者自身が「聞く力は鍛えているのに、話す力が追いついていない」という課題に気づき、AI英会話アプリ「Speak(スピーク)」でアウトプットの練習を始めました。

一週間、無理なくアウトプットのトレーニングをするなかで、得られたことや気づいたことをまとめて記事にしています。週に1度更新していますので、「ESEでインプットは続いているけど、話す練習はできていない」というお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考までにご覧ください。

👉 先週のSpeak記事はこちら

この記事を書いた人
ESEリスナー

学生時代から英語が苦手だった私ですが、職場のグローバル化という現実に直面したことをきっかけに、NHK『Enjoy Simple English』とAIを組み合わせた学習法と出会い、英語学習がようやく「続けられるもの」になりました。
仕事でのキャリアチャンスを逃したくない、家族と海外旅行を楽しみたい——そんなリアルな動機を持ちながら、学習者目線で毎日更新しています。
筆者の詳細が気になる方は、名前のリンクをクリックしてご覧ください。

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