このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
- 英語での要約
を毎日更新しています。
毎週金曜日は「英語で味わう名作舞台”Stories from the Stage”」です。愛、喜び、忠誠、哀しみーあらゆる感情が交錯する古今東西の名作舞台から、6作品が厳選されてお届けされます。
本日のStories from the Stageのストーリーは「KANJINCHO Part3(勧進帳 第3回)」です。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
また、チャンク&単語解説は、日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!
KANJINCHO Part3(勧進帳 第3回):和訳
1ページ目
義経、弁慶と兵士たちが関所で止められています。関の長・富樫が、弁慶に修験道についての質問を始めます。
富樫:「ほとんどの僧侶は平和を望むが、山伏はいかにも力強そうな服を着ている。なぜか?」
弁慶:「それは容易にご説明できます。修験道は不動明王の教えに従っています。慈悲と知恵を組み合わせたものです。我々は心では慈悲深くありますが、人々が仏の掟を破らないよう、恐ろしげな服を身にまとっているのです。」
2ページ目
富樫:「あなたが被っているその小さな黒い帽子は何か?」
弁慶:「我々の帽子は兵士の兜のようなものです。誰も歩いたことのない道を安全に歩き、最も高い山々を越えるために使います。」
富樫:「僧侶として、殺生はできないはず。なぜ刀を持っているのか?」
弁慶:「一人の悪人を討つことで多くの人を救うことは、正しいことだと我々は信じています。」
富樫:「八つの結び目がついたその草鞋は?」
弁慶:「浄土の蓮の花の八枚の花びらの上に座っていることを忘れないための教えです。」
富樫:「九字の切り方は何か?」
3ページ目
弁慶:「それは通常、秘密のものですが、あなたが私の誠実さを疑っているため、お教えしましょう。九字は、臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前です。まだ信じていただけないなら、さらに質問してください。」
富樫は深く感服します。
富樫:「信じなかったことをお詫び申し上げる。寄進させていただきたい。供物を持ってまいれ!」
衛兵たちが上等な白い袴、絹の反物、そして金の袋を二つ持ってきます。
弁慶:「ありがとうございます。この世でも来世でも安らかでありますよう。旅を続けなければならないので金はいただきますが、他のものはお返しします。来月、京に戻る途中で受け取りにまいります。さあ皆、関を通る許しをいただいた。」
山伏の一行が喜びながら通り抜け始めます。すると、衛兵の一人が荷物持ちに扮した義経を指さします。富樫が声を上げます。
富樫:「待て!荷物を持ったそこの者、止まれ!」
弁慶:「なぜ彼を止めるのか?」
富樫:「我が衛兵の一人が、我々が探している者に似ていると言っています。義経に似ていると。」
4ページ目
弁慶:「私はひどく怒っている!日没前に目的地に着きたかったのに、お前はのろのろ歩いている。仕事もまともにできないから、人に別人と思われるのだ。情けない!私をこんなにも怒らせるとは!思い知らせてやる!」
弁慶は義経の杖に手を伸ばし、それで叩き始めます。
日常生活で使えるチャンク&単語解説
ここでは日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や単語の解説をします。
チャンク&単語帳
以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!
花びら
蓮
〜を疑う
寄付をする
チャンクPickUP
We wear scary clothes to prevent people from breaking Buddha’s laws.
(日本語訳)我々は、人々が仏の掟を破らないよう、恐ろしげな服を身にまとっているのです。
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| we wear scary clothes | 我々は恐ろしげな服を着る | 主節(S+V+O) | 行動の説明 |
| to prevent | 〜を防ぐために | 目的を示すto不定詞 | preventは「〜を妨げる・防ぐ」 |
| people | 人々を | preventの目的語(O) | 防がれる対象 |
| from breaking | 〜するのを(妨げる) | prevent〜from…ingの構造 | fromの後は動名詞(〜ing) |
| Buddha’s laws | 仏の掟を | breakingの目的語 | 破られてはならない対象 |
“prevent〜from…ing”は「〜が…するのを防ぐ・妨げる」という意味。“stop〜from…ing”と似ているが、preventはより「事前に起こらないよう防ぐ」という予防的・計画的なニュアンスが強く、フォーマルな文章やビジネス文書でよく使われる。fromの後には必ず動名詞(〜ing)が来る(× prevent people to break / ○ prevent people from breaking)。fromは省略不可。
日常会話例
私は海外子会社を持つ企業に勤めており、家族と海外旅行を楽しむことも目標のひとつです。そのため例文は、職場でのビジネス場面と海外旅行中の場面を想定した4つを掲載しています。
ビジネス①
場面:海外子会社に新しいセキュリティポリシーを説明するメール
We’ve implemented a two-step verification process to prevent unauthorized users from accessing sensitive data.
(不正なユーザーが機密データにアクセスするのを防ぐため、二段階認証プロセスを導入しました。)
ビジネス②
場面:社内会議でプロジェクトの遅延リスクへの対策を説明する場面
We need to set clear deadlines to prevent the team from falling behind schedule again.
(チームが再びスケジュールに遅れないよう、明確な締め切りを設定する必要があります。)
旅行①
場面:海外の観光地で現地ガイドからルールの説明を受ける場面
Please stay on the marked paths to prevent visitors from damaging the ancient ruins.
(訪問者が遺跡を傷つけないよう、印のついた道から外れないでください。)
旅行②
場面:ホテルのフロントで貴重品の管理について確認する場面
We recommend using the in-room safe to prevent anyone from taking your valuables while you’re out.
(外出中に貴重品が持ち去られるのを防ぐため、室内の金庫のご利用をお勧めします。)
PickUP長文読解
今回の一文
“We use it so we can safely walk paths no one has walked before and cross the highest mountains.”
(日本語訳)誰も歩いたことのない道を安全に歩き、最も高い山々を越えるために使います。
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| We use it | 我々はそれを使う | 主節(S+V+O) | itは黒い帽子を指す |
| so | そのために・〜するように | 目的を示す接続詞 | “so that〜”のthatが省略された形 |
| we can safely | 安全に〜できるように | 副詞句 | safelyはwalk・crossの両方を修飾 |
| walk paths | 道を歩く | 動詞句① | walkが他動詞としてpathsをとる |
| no one has walked before | 誰も今まで歩いたことのない | 関係代名詞節(pathsを修飾) | 目的格関係代名詞thatが省略・現在完了形 |
| and cross | そして越える | 動詞句②(walkと並列) | andでwalkとcrossが並列 |
| the highest mountains | 最も高い山々を | crossの目的語 | 最上級(the highest) |
読解のポイント
「so(that)〜」が示す「目的」の構造
“We use it so we can safely walk〜”の”so”は“so that〜”(〜するために・〜できるよう)という目的を表す接続詞のthatが省略された形です。”in order to〜”と似た意味ですが、“so that〜”はcan・could・may・mightなどの助動詞と一緒に使われることがほとんどで、「その結果として〜できる」という可能性・能力に焦点を当てています。日常会話ではthatが省略されることが多く、”I’ll speak slowly so you can understand.”のように自然に使われます。
「paths no one has walked before」という関係代名詞省略の読み方
“walk paths no one has walked before”は”walk paths that no one has walked before”から関係代名詞thatが省略された形です。「名詞+主語+動詞〜」という流れが来たら「関係代名詞が省略されている」と判断することが読解の鍵になります。“have walked before”という現在完了形は「今まで一度も〜したことがない」という経験の否定を表しており、誰も踏み入ったことのない未踏の道というニュアンスを強調しています。
「walk paths」という他動詞としてのwalkの使い方
“walk paths”のwalkは他動詞として目的語をとる使い方で、”walk a path”(道を歩く)・”walk the streets”(街を歩き回る)・”walk a dog”(犬を散歩させる)などがその例です。この文ではsafely walk pathsとcross the highest mountainsがandで並列になっており、どちらも他動詞+目的語の構造で揃っていることで、文全体がバランスよく読めるようになっています。
本日の記事の要約
今回の記事をAIが要約しました。ぜひリーディング練習にご利用ください!
要約 日本語訳:
関所で、富樫が弁慶に修験道について細かく質問します。弁慶は自信を持って全ての質問に答え、富樫を深く感服させ、絹や金の寄進まで受けることになります。一行が通り始めると、衛兵の一人が義経を指さし、逃亡中の人物に似ていると告げます。弁慶はとっさに義経に向き直り、怒鳴りつけて叩き始めるという大胆な演技で、疑惑をかわそうとします。
先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介
毎日の放送を追いかけている方も、ちょっと復習したい方も必見です!
先週の放送でピックアップしたチャンクをまとめて解説した【週末まとめ記事】を公開しています。このまとめ記事では、ESEの内容を思い出しながら、日々の英語学習に役立つ重要なチャンクを一気に振り返ることができます。
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ESEの放送について
NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHKラジオ第2で放送されています。
※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。
👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)
また、聞き逃してしまった場合も、「NHKゴガク」サイトや「らじる★らじる」アプリを使えば、放送から1週間以内であれば何度でも聞き直すことができます。
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