エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳&チャンク解説(1/16)

金曜日:英語で味わう日本文学

このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、

  • 本文和訳
  • チャンク&単語解説
  • 英語での要約

を毎日更新しています。

毎週金曜日は「英語で味わう日本文学”Japanese Classics”」です。日本最古の歴史書であり文学的な価値も高い「古事記」。天の岩屋戸、ヤマタノオロチ、因幡の白うさぎなど現代にも語り継がれる神話を英語で味わいます。

本日のJapanese ClassicsのストーリーはSansho-dayu Episode2 The Sufferingです。

「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。

また、チャンク&単語解説は、日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。

ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!

Sansho-dayu Episode2 The Suffering(「山椒大夫」- 第2話「苦難の日々」):和訳

1ページ目

4人の旅人は、別々の2隻の船に乗り、違う方向へ向かっていました。
1隻の船は、佐渡島へ向かって北へ進みました。
その途中で、召使いの女性は海へ身を投げました。2人の子どもの母親も自ら命を絶とうとしましたが、船主が止めました。船主は、彼女を佐渡で売るつもりだったのです。
子どもたちの船は、現在の京都府にあたる丹後に着きました。この地域には、山椒太夫(Sansho-dayu)という権力を持つ裕福な男がいました。彼は人々を買い、働かせていました。

2ページ目

アンジュ(Anju)とズシオ(Zushio)は、そのひどい男に売られてしまいました。
アンジュとズシオが初めて山椒太夫に会ったとき、2人はあまりのショックで何も言えませんでした。60歳の男の顔は真っ赤でした。

3ページ目

白髪とひげがあり、それが彼をまるで恐ろしい怪物のように見せていました。悪い男は言いました。
「女の子は海のそばで働け。そして男の子は山で働け。」
姉と弟は、昼間の労働中は引き離されましたが、小さな部屋で一緒に暮らすことはできました。2人は毎晩、父と母のことを思いながら泣きました。10日が過ぎ、アンジュとズシオは逃げる方法を考え始めました。ズシオが言いました。
「一緒に逃げよう!」
アンジュは「いいよ」とは言いませんでした。
「あなたは一人で行かなければならない。私は残る。」
「でも姉さん、僕一人じゃ無理だよ。」
「あなたは賢い子よ。できるわ。まず九州へ行ってお父さんを見つけて。それから、お母さんを探すのを手伝ってくれるように頼んで。」

4ページ目

山椒太夫の息子が、2人の会話を聞いていました。逃げようとした人々は、いつも赤熱した鉄の棒で額を焼かれました。息子はアンジュとズシオを父親の大きな家へ連れて行きました。
山椒太夫は火で鉄の棒を熱しました。アンジュの叫び声が山々に響き渡りました。そしてズシオの叫び声も続きました。

姉と弟は、凍った地面の上に放り投げられました。2人は恐怖と痛みに満ちたまま、自分たちの部屋へ戻りました。ズシオは静かに言いました。
「アンジュ、お願い。仏像を出して。」
アンジュは着物の中から仏像を取り出し、2人はそれに祈りました。すると、痛みが少しずつ消えていくのを感じました。
それから2人は目を覚ましました。2人とも眠っていて、同じ夢を見ていたのです。そして互いの顔を見ました。額の印は消えていました。その代わり、仏像の顔に焼け焦げた跡が見つかりました。

日常生活で使えるチャンク&単語解説

ここでは日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や単語の解説をします。

チャンク&単語帳

以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!

苦難、苦しみ

チャンクPickUP

Along the way, the servant threw herself into the sea.
(日本語訳)途中で、その召使いは海に身を投げました。

構成パーツの解説

パーツ意味機能補足
Along the way,途中で/道中で文全体の状況(いつ起きたか)を示す前置き「移動・進行の途中」を自然に表す定番
the servantその召使い主語文脈上「例の召使い」なので the
threw herself身を投げた動詞(throw + 再帰代名詞)throw oneself = 「身を投げる/投身する」
into the sea海へ(海の中へ)前置詞句(方向・到達点)into は「中へ」が強く、動きがある感じ

Along the way「途中で」「道中で」「(目的地へ向かう)道のりの途中で」という意味のチャンクです。旅行・通勤・移動・作業の流れの中で「ついでに起きたこと」「途中でやったこと」を入れたいときに便利。「途中で(=時間の途中)」全般なら on the way も近いですが、Along the way は “道のりの途中で起きた出来事” を少し物語っぽく/流れを感じさせて言うニュアンスが出やすいです。

日常会話での応用表現

Along the way, I realized I forgot my wallet.
(途中で財布を忘れたって気づいた。)

Along the way, we met a really friendly local.
(道中ですごく親切な地元の人に会った。)

PickUP長文読解

Enjoy Simple Englishでは関係代名詞等を用いた長い一文がよく出てきます。そこで、ストーリーに出てきた長文の構造や意味などを確認する中で、関係代名詞などの構文に強くなって、長文読解への抵抗をなくしましょう!

今回の一文
“People who tried to escape were always burnt on their foreheads with red-hot iron bars.”
(日本語訳)逃げようとした人たちは、いつも真っ赤に熱した鉄の棒で額を焼かれていた。

構成パーツの解説

パーツ意味機能補足
People人々主語の核具体的に誰かは後ろの節で説明される
who tried to escape逃げようとした関係代名詞節(Peopleを修飾)who = People を受ける。「どんな人々か」を限定している
were always burntいつも焼かれていた受動態(be + 過去分詞)burnt = burned でもOK。alwaysで“常に/決まって”の反復
on their foreheads彼らの額に前置詞句(場所)burn A on B「BにAを焼き付ける」的な発想
with red-hot iron bars真っ赤に熱した鉄の棒で手段(with)with = 「〜を使って」。red-hot は「赤熱した」

読解のポイント

まず主語は “People”、でも情報は “who〜” が握っている

この文の主語は単に People ですが、直後の who tried to escape「どの人々なのか」を具体化しています。英文では、こうした関係代名詞節が“主語の中身”を決めることが多いので、読解では People だけで止まらず、who以下まで一息で主語として取るのがコツです。「逃げようとした人々は〜」までが主語のかたまりになります。

“always” は誇張ではなく「ルール」「慣習」の感じ

always は単なる頻度(いつも)というより、「逃げようとしたら決まってそうされる」「常套手段」のニュアンスを出します。つまり偶発的に起きた一度の事件ではなく、制度化された罰であることが読み取れます。

本日の記事の要約

今回の記事をAIが要約しました。ぜひリーディング練習にご利用ください!

 要約 日本語訳:
4人の旅人は2隻の船に分かれます。北へ佐渡に向かう途中、召使いは海へ身を投げ、子どもたちの母も自殺しようとしますが、船主は彼女を売るつもりで止めます。子どもたちは丹後に着き、権力者の山椒太夫に売られます。アンジュとズシオは引き離され、逃げようとしますが捕まり罰せられます。仏像に祈った後、目覚めると額の印は消え、代わりに仏像の顔に焼け跡が残っていました。

先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介

毎日の放送を追いかけている方も、ちょっと復習したい方必見です!
先週の放送でピックアップしたチャンクをまとめて解説した【週末まとめ記事】を公開しています。このまとめ記事では、ESEの内容を思い出しながら、日々の英語学習に役立つ重要なチャンクを一気に振り返ることができます。

「チャンクをしっかり覚えたい」「英語表現力を高めたい」「1週間分を効率よく復習したい」という方には特におすすめです。再放送のタイミングでの復習や、苦手なチャンクの再確認にも便利ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。

ESEの放送について

NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHKラジオ第2で放送されています。

※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。

👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)

また、聞き逃してしまった場合も、「NHKゴガク」サイトや「らじる★らじる」アプリを使えば、放送から1週間以内であれば何度でも聞き直すことができます。

番組の内容をより深く理解したい方には、公式テキストの利用もおすすめです
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