このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
- 英語での要約
を毎日更新しています。
毎週水曜日は「世界の偉人伝”Heroes and Giants”」です。日本を、世界を動かした偉人たちの誰もが知るその偉業を、ちょっと意外なその素顔を、英語で味わうことができます。
本日のHeroes and Giantsのストーリーは「Malala Yousafzai ~ The Young Woman with an Unbreakable Spirit ~」です。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
また、チャンク&単語解説は、日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!
Malala Yousafzai ~ The Young Woman with an Unbreakable Spirit ~(マララ・ユスフザイ 〜 不屈の少女 〜):和訳
1ページ目
頭を撃たれたら、あなたはどうしますか?残りの人生を、隠れて過ごしますか?マララ・ユスフザイは隠れませんでした。
マララは1997年、パキスタン北部のスワート渓谷と呼ばれる地域で生まれました。父は学校を経営していて、マララがとても幼い頃、彼女はよくそこで遊んでいました。成長するにつれて、マララは勉強が好きになり、英語とウルドゥー語という2つの新しい言語を話せるようになりました。
2ページ目
2001年にアメリカで起きたテロ攻撃の後、多くの西側諸国はアフガニスタンのテロ組織であるタリバンを攻撃しました。これにより、一部のメンバーがマララの家の近くの山へ行き、そこで新しいタリバンの集団を作りました。彼らはスワート渓谷の地方政府を掌握しました。
タリバンは女の子が学校へ行くことを望みませんでした。彼らはマララの父に学校を閉鎖するよう命じましたが、父は閉めませんでした。父は何度もメディアに出て、教育の重要性について話しました。マララは学校へ行って勉強することが大好きだったので、父を手伝い始めました。
2008年の終わり頃、タリバンは女子校をすべて閉鎖するよう命じました。この期間、11歳のマララは別の名前を使い、タリバンに支配された場所で暮らすことについてBBCのブログを書きました。彼女の言葉は世界中の人々に読まれました。このブログを通して、マララは声を上げることの重要性に気づき始めました。
2009年5月、パキスタン軍とタリバンは和平合意を結びました。女の子たちは学校へ戻れるようになりました。その年の終わり頃、人々はBBCのブログを書いていた少女がマララだと知りました。
2012年10月9日、マララが乗っていたスクールバスは襲撃されました。
3ページ目
マララに向けて3発の銃弾が撃たれ、そのうち1発は頭を貫通しました。ほかの2人の少女も負傷しました。タリバンが15歳のマララを襲撃したのです。
マララは重傷を負ったため、難しい手術を受けるためにイギリスへ行かなければなりませんでした。幸い、彼女は助かりました。
この出来事のあと、世界中の多くの人々がタリバンに怒りを感じました。回復すると、マララは女の子の教育の重要性について語り続けました。彼女はその活動によって多くの賞を受け、国連本部でのスピーチはとても力強いメッセージを発信しました。彼女はこう言いました。
「私は声を上げます――叫ぶためではなく、声を持たない人々の声が届くようにするために。」
「子ども一人、先生一人、本一冊、ペン一本が、世界を変えることができます。」
その後、マララはノーベル平和賞を受賞した最年少の人物になりました。
マララの物語は続きます。彼女は今、家族とともにイギリスに住み、女の子の教育のために闘い続けています。最近では、国連平和のメッセンジャーにもなりました。この勇敢な若い女性が将来世界にもたらす変化を、多くの人々が楽しみにしています。
日常生活で使えるチャンク&単語解説
ここでは日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や単語の解説をします。
チャンク&単語帳
以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!
不屈の精神
ウルドゥー語
教育
手術
チャンクPickUP
Many people look forward to the changes this brave young woman may bring to the world in the future.
(日本語訳)多くの人が、この勇敢な若い女性が将来、世界にもたらすかもしれない変化を楽しみにしています。
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| Many people | 多くの人が | 主語 | people は複数扱い |
| look forward to | 〜を楽しみにする | 動詞句 | to は前置詞なので後ろは名詞/動名詞 |
| the changes | その変化(複数) | 目的語(名詞) | 具体的な変化が複数あるイメージ |
| this brave young woman | この勇敢な若い女性 | 形容(changes を説明) | changes を「誰が関わる変化か」限定 |
| may bring | もたらすかもしれない | 述語(関係節内) | may = 可能性(確信は強くない) |
| to the world | 世界に | 前置詞句 | bring A to B(AをBにもたらす) |
| in the future | 将来 | 時を示す句 | 「いつ起きる変化か」を補足 |
look forward to + 名詞 / 動名詞 は、「〜を楽しみにしている」「〜を心待ちにしている」という予定・イベント・変化など、先のことへのポジティブな期待に使えます。to は前置詞なので、後ろは 名詞 または 動名詞(-ing)。
日常会話への応用
– I’m looking forward to meeting you in person.
(直接お会いするのを楽しみにしています。)
– We’re looking forward to the changes the new system may bring.
(新しいシステムがもたらすかもしれない変化を期待しています。)
PickUP長文読解
Enjoy Simple Englishでは関係代名詞等を用いた長い一文がよく出てきます。そこで、ストーリーに出てきた長文の構造や意味などを確認する中で、関係代名詞などの構文に強くなって、長文読解への抵抗をなくしましょう!
今回の一文
“I raise up my voice—not so I can shout but so that those without a voice can be heard.”
(日本語訳)私は声を上げます――叫ぶためではなく、声を持たない人たちの声が届く(聞いてもらえる)ようにするために。
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| I raise up my voice | 私は声を上げる | 主節(S+V+O) | raise up は「持ち上げる」→比喩で「声を上げる」。ふつうは raise my voice もよく使われます。 |
| — | ―― | ダッシュ | ここから後ろは「補足・対比」を強く出す区切り。 |
| not so I can shout | 私が叫べるように、という目的ではなく | 否定の目的(not so that〜の省略っぽい形) | not so (that) S can V は「SがVできるように、ということではなく」。この文は詩的・演説調。 |
| but so that | しかし〜するために | 対比 + 目的 | not A but B の型。ここではA/Bがどちらも「目的」になっています。 |
| those without a voice | 声を持たない人たち | 目的語(so that節の主語) | those + 形容詞/前置詞句=「〜な人々」。without a voice は「発言権がない/声を奪われている」の比喩。 |
| can be heard | 聞かれる/聞いてもらえる | 受動態 | be heard は「聞こえる」より「聞いてもらえる(取り上げられる)」ニュアンスになりやすい。 |
読解のポイント
not A but B の基本形を「目的」で使っている
骨格は not A but B(AではなくB)で、A/Bがどちらも「〜するために」という目的になっています。つまり「声を上げる目的は、叫ぶためではない。声なき人が聞かれるようにするためだ」という対比構造です。文が長く見えても、まず not / but を見つけると一気に整理できます。
so that + 助動詞(can)が示す「可能になるように」
後半の so that those … can be heard は「〜できるように」という、目的+結果(到達点)を含む言い方です。can be heard が受動態なので、「彼らが聞く」ではなく「彼らの声が聞かれる状態になる」ことを表します。ここを能動に取り違えると意味が崩れるので、be + 過去分詞を見た瞬間に「受け身=受ける側が主語」と捉えるのがコツです。
those without a voice は比喩表現(社会的な“声”)
voice は文字通りの声ではなく「発言権・影響力・社会に届く言葉」という比喩です。without a voice を「声が出ない人」と直訳すると狭くなりすぎるので、「声を持てない/届けられない人」と広く捉えると、この名言の温度感に合います。
本日の記事の要約
今回の記事をAIが要約しました。ぜひリーディング練習にご利用ください!
要約 日本語訳:
マララ・ユスフザイはパキスタンのスワート渓谷で生まれ、学ぶことが大好きでした。タリバンが支配すると、女子が学校へ行くことを止めようとします。マララは父とともに公に訴え、別名でBBCのブログを書いて現状を伝えました。2012年、スクールバスが襲撃され銃撃されますが、イギリスでの手術を経て生還。彼女はその後も女子教育のために活動を続け、最年少でノーベル平和賞を受賞しました。
先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介
毎日の放送を追いかけている方も、ちょっと復習したい方も必見です!
先週の放送でピックアップしたチャンクをまとめて解説した【週末まとめ記事】を公開しています。このまとめ記事では、ESEの内容を思い出しながら、日々の英語学習に役立つ重要なチャンクを一気に振り返ることができます。
「チャンクをしっかり覚えたい」「英語表現力を高めたい」「1週間分を効率よく復習したい」という方には特におすすめです。再放送のタイミングでの復習や、苦手なチャンクの再確認にも便利ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ESEの放送について
NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHKラジオ第2で放送されています。
※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。
👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)
また、聞き逃してしまった場合も、「NHKゴガク」サイトや「らじる★らじる」アプリを使えば、放送から1週間以内であれば何度でも聞き直すことができます。
番組の内容をより深く理解したい方には、公式テキストの利用もおすすめです。
テキストには、毎日の英文スクリプトや語彙リストが掲載されており、学習効果を高めるのに非常に役立ちます。
📘 テキストは全国の書店や、Amazon・楽天ブックスなどのオンライン書店でも購入可能です。
ラジオ エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 2026年1月号 価格:690円 |
NHKラジオ エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 2026年1月号[雑誌]【電子書籍】 価格:650円 |




コメント