このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
- 英語での要約
を毎日更新しています。
毎週水曜日は「世界の偉人伝”Heroes and Giants”」です。日本を、世界を動かした偉人たちの誰もが知るその偉業を、ちょっと意外なその素顔を、英語で味わうことができます。
本日のHeroes and Giantsのストーリーは「Wangari Maathai ~ The Eco Warrior ~」です。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
また、チャンク&単語解説は、日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!
Wangari Maathai ~ The Eco Warrior ~(ワンガリ・マータイ 〜 緑の闘士 〜):和訳
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「人々がする小さなことが大切です。そうした小さなことが違いを生み出します。私の“小さなこと”は木を植えることです。」
これは、ケニアの環境活動家、ワンガリ・マアタイが言った言葉です。彼女は、日本語の「もったいない」という言葉が「減らす、再利用する、リサイクルする、そして尊重する」という考え方を教えてくれる、と言ったことで知っている人もいるかもしれません。
マアタイは1940年、ケニアの小さな村で生まれました。
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当時、ケニアはまだイギリスの支配下にありました。彼女が高校を卒業したころ、アフリカの多くの国が独立しつつありました。ケニアも独立に向けて準備していたので、政府は成績の良い学生たちをアメリカへ送りました。マアタイはその一人でした。アメリカで彼女は科学者になるために学びました。ケニアが独立国になった後、マアタイは帰国し、ナイロビの大学で教え始めました。
ケニアでは、独立してから最初の数年間はとても困難でした。人々は、他国に売れる穀物などの植物を育てようとしました。しかしそれらの植物は、ケニアの土に合わなかったため環境を傷つけました。さらに、こうした植物を育てるために多くの木が切り倒されました。これによって生態系が損なわれ、木や水といった天然資源が十分に足りなくなりました。
1977年、こうした問題のために、マアタイはグリーン・ベルト運動を始めました。彼女は、伝統的なアフリカの木を植えることが環境問題を解決すると信じていました。彼女は木を列にして植え始め、それがベルトのように見えるようにしました。これは洪水を抑えるのに役立ちました。また、マアタイは、木を植えることが女性たちの暮らしを楽にすると考えました。
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ケニアでは女性たちが毎日、薪と水を集めていました。木が切り倒されすぎたため、ケニアの一部は砂漠になりつつありました。そのため女性たちは、薪と水を手に入れるために、より遠くへ、さらに遠くへ歩かなければなりませんでした。近くに木があれば、これらの資源を集めるのはもっと簡単だったでしょう。
この運動は地域から始まりましたが、広がり続け、やがてケニア政府も気づきました。政府は権力を保ちたかったので、いかなる変化も望みませんでした。マアタイがこの運動を始めたため、彼女は襲われ、何度もひどいけがをしました。彼女は投獄さえされました。しかし、それでも彼女は止まりませんでした。他国にいる友人たちの助けを得て、マアタイは多くの環境会議でケニアの困難な状況について語りました。2002年、マアタイは政府の一員となり、2003年には環境問題担当の副大臣になりました。彼女のあらゆる努力の結果、2004年にノーベル平和賞を受賞しました。
ワンガリ・マアタイは2011年、がんで亡くなりました。亡くなる前に彼女はこう言いました。「どうか、私の遺体を木で作られた棺に入れないでください。」
彼女は最後の最後まで、本物の環境保護活動家でした。
日常生活で使えるチャンク&単語解説
ここでは日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や単語の解説をします。
チャンク&単語帳
以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!
環境戦士、環境保全活動家
環境保護活動家
〜を卒業する
独立する
穀物、穀類
生態系
洪水
たきぎ
がん
ひつぎ
チャンクPickUP
This damaged the ecosystem, and there were not enough natural resources such as wood and water.
(日本語訳)これによって生態系が損なわれ、木や水などの天然資源が十分に足りなくなりました。
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| This | これ(前の内容) | 主語① | 直前の出来事(木を切る・環境悪化など)をまとめて指す |
| damaged | 損なった/傷つけた | 動詞① | damage + 目的語(〜にダメージを与える) |
| the ecosystem | 生態系 | 目的語① | 環境系の硬め語彙だがニュース・仕事でよく出る |
| and | そして/その結果 | 接続 | 2つ目の結果をつなぐ(「結果の追加」感) |
| there were not enough ~ | 〜が十分になかった | 存在・不足の表現 | there is/are の構文。数が足りない状況 |
| natural resources | 天然資源 | 不足している対象 | wood/water などを含む大きいカテゴリ |
| such as wood and water | 例えば木や水のような | 例示 | such as は「例」で、全部を言い切っていない |
There were not enough ~ は、何かが「不足している」「足りない」と言いたいときの定番表現です。数えられる名詞(chairs, people)は enough + 複数形、数えられない名詞(time, water, money)は enough + 名詞(単数扱い) でOKです。
such as ~ は「例えば〜」と例を出すときに便利です。such as の後は例なので、1つでも複数でもOK。
日常会話への応用
– There aren’t enough seats, so we may need to stand.
(席が足りないから、立たないといけないかも。)
– There aren’t enough people on the team right now.
(今、チームの人数が足りていません。)
PickUP長文読解
Enjoy Simple Englishでは関係代名詞等を用いた長い一文がよく出てきます。そこで、ストーリーに出てきた長文の構造や意味などを確認する中で、関係代名詞などの構文に強くなって、長文読解への抵抗をなくしましょう!
今回の一文
“You may know her because she said that the Japanese word mottainai teaches the ideas of “reduce, reuse, recycle and respect.””
(日本語訳)あなたは彼女のことを知っているかもしれません。というのも彼女は、日本語の「もったいない」という言葉が「減らす・再利用する・リサイクルする・尊重する」という考え方を教えてくれる、と言ったからです。
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| You | あなたは | 主語 | 読み手に直接語りかける文体 |
| may know | 知っているかもしれない | 推量(可能性) | may は「〜かもしれない」。断定しない丁寧さ |
| her | 彼女を/彼女のことを | 目的語 | 文脈ではワンガリ・マアタイ |
| because | なぜなら〜だから | 理由を導く接続詞 | 後ろが「知っている理由」 |
| she said that | 彼女が〜と言った | 内容を導入 | say that + 文 の型 |
| the Japanese word mottainai | 日本語の単語「もったいない」 | that節の主語 | 「word + 名詞」で説明している |
| teaches the ideas of ~ | 〜という考え方を教える | that節の動詞句 | teach + 人 + 物 も可能だが、ここは「概念を教える」 |
| “reduce, reuse, recycle and respect” | 減らす・再利用する・リサイクルする・尊重する | ideas の中身 | いわゆる “3R + respect” の並び |
| (全体の構造) | You may know her because she said that S V. | 文の骨格 | 「知ってるかも」+「理由」+「発言内容」 |
読解のポイント
文の骨格は「You may know her」だけ。あとは理由と内容がぶら下がる
この文は長く見えますが、中心の主張は You may know her(あなたは彼女を知っているかもしれない)だけです。その後ろに because が来て「その理由」を足し、さらに she said that … で「彼女が言った内容」を説明しています。読解では、まず骨格を抜き出してから、理由(because節)と内容(that節)を順に足していくと迷子になりません。
「word が teaches」は“擬人化”っぽいが自然な英語
the Japanese word mottainai teaches the ideas of … は「単語が考え方を教える」という少し擬人化した言い方です。英語では、a word teaches / a book teaches / an experience teaches のように「物や概念」を主語にして、そこから学べることを表すのが自然です。直訳に引っ張られず、「その言葉から〜の考え方が学べる」という意味で受け取るのがポイントです。
“the ideas of …” は「具体的な単語の列=中身」を後ろに置く構造
the ideas of “reduce, reuse, recycle and respect” は、先に抽象名詞 ideas を置いてから、of + 具体例 で中身を提示する作りです。英語はこういう「抽象→具体」をよくやります。読解で大事なのは、reduce/reuse/recycle/respect を単なる単語の羅列として読むのではなく、「ideas(考え方)の中身なんだ」と位置づけることです。
本日の記事の要約
今回の記事をAIが要約しました。ぜひリーディング練習にご利用ください!
要約 日本語訳:
ケニアの環境活動家ワンガリ・マアタイは、「小さな行動が世界を変える」と信じていました。1940年に生まれ、アメリカで学んだ後、ナイロビの大学で教えます。独立後のケニアでは、木の伐採や土に合わない作物で環境が傷み、特に女性の生活がより大変になりました。そこで1977年、彼女は木を植えて洪水を抑え資源を守るグリーン・ベルト運動を開始。襲撃や投獄にも屈せず活動を続け、2004年にノーベル平和賞を受賞しました。
先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介
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先週の放送でピックアップしたチャンクをまとめて解説した【週末まとめ記事】を公開しています。このまとめ記事では、ESEの内容を思い出しながら、日々の英語学習に役立つ重要なチャンクを一気に振り返ることができます。
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ESEの放送について
NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHKラジオ第2で放送されています。
※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。
👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)
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