このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
- 英語での要約
を毎日更新しています。
毎週水曜日は「世界の偉人伝”Heroes and Giants”」です。日本を、世界を動かした偉人たちの誰もが知るその偉業を、ちょっと意外なその素顔を、英語で味わうことができます。
本日のHeroes and Giantsのストーリーは「Peter Ilych Tchaikovsky ~ A Shy but Passionate Composer ~」です。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
また、チャンク&単語解説は、日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!
Peter Ilych Tchaikovsky ~ A Shy but Passionate Composer ~(ピュートル・イリィチ・チャイコフスキー 〜 内気で情熱的な作曲家 〜):和訳
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ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーは、19世紀のロシアの作曲家でした。交響曲やオペラなど、たくさんの音楽作品を書きました。しかし彼の最も有名な作品は、バレエ音楽の『白鳥の湖』、『眠れる森の美女』、『くるみ割り人形』です。彼の甘美な音楽は、今では世界中で愛されていますが、彼が生きていたころは、多くの人がそれを理解できませんでした。
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チャイコフスキーは5歳のときにピアノのレッスンを始めました。才能はありましたが、音楽家になろうとはしませんでした。代わりに法科大学へ行き、その後、政府の仕事に就きました。チャイコフスキーは勤勉な人ではありませんでした。よくピアノを弾き、友人たちと楽しく過ごしていました。2年後、彼は仕事を辞め、作曲家になるためにサンクトペテルブルクへ行って音楽学校に入学しました。
このころロシアでは、皇帝と一部の人々が、国を西ヨーロッパのようにしたいと考えていました。しかしチャイコフスキーを含む別のグループは、ロシアの文化を守りたいと望んでいました。彼はこう考えました。「西ヨーロッパの音楽がロシアに入ってきたのは、たった100年ほどだ。ロシアの人々が自分たちの文化を誇れるような音楽を書かなければならない。」
チャイコフスキーは、ロシア音楽と西ヨーロッパ音楽の両方を混ぜ合わせたスタイルを生み出しました。しかし彼の音楽は、ときに「新しすぎる」と言われ、多くの人には理解されませんでした。たとえばチャイコフスキーは『ヴォイェヴォーダ』というオペラを書きました。当時イタリアでは、明るいオペラが人気だったので、人々もそれを気に入るだろうと彼は思ったのです。
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しかし初めて上演されたとき、とてもひどい評価を受けました。今では「演奏者がよくなかったからだ」と私たちは考えますが、チャイコフスキーはそれを自分のせいだと思い、楽譜を破り捨ててしまいました。
バレエに関しても、当時は今とは大きく違いました。踊り手たちは、単純な音楽に合わせてただ跳ね回るだけでした。ところがチャイコフスキーの『白鳥の湖』には物語があり、踊り手の感情を表す音楽がありました。彼はバレエを、本当に芸術的なものへと変えたのです。ですが『白鳥の湖』が上演されたとき、踊り手たちはあまり上手ではありませんでした。さらに劇場の経営者たちは、バレエについての彼の計画に従いませんでした。観客はそれを好きになれませんでした。
『白鳥の湖』は成功しませんでしたが、それでもチャイコフスキーが作曲を続けることを止めることはできませんでした。彼は1893年に突然亡くなるまで音楽を書き続けました。チャイコフスキーはとても繊細で内気な人として知られていましたが、音楽のことになると、とても情熱的でした。彼はこう考えました。「今、人がどう思うかなんて関係ない。永遠に覚えられる音楽を作りたい。将来の人々が、それが良い音楽かどうかを決めればいい。」
チャイコフスキーの音楽は、彼が生きていた時代には「新しすぎた」のかもしれません。でも今では、多くの人が彼の音楽を楽しんでいます。まさに彼が願ったとおりに。
日常生活で使えるチャンク&単語解説
ここでは日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や単語の解説をします。
チャンク&単語帳
以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!
作曲家
バレエ(音楽)
陽気な、元気のいい
〜をびりびり破いた
チャンクPickUP
Tchaikovsky developed a style that was a mixture of both Russian and western European music.
(日本語訳)チャイコフスキーは、ロシア音楽と西ヨーロッパ音楽の両方が混ざったスタイルを作り上げた。
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| Tchaikovsky | チャイコフスキー | 主語(誰が) | 人名なのでそのまま。 |
| developed | 作り上げた/発展させた | 動詞(何をしたか) | 「長い時間をかけて形にした」ニュアンス。create より「育てた」感じ。 |
| a style | あるスタイル | 目的語(何を) | 音楽・ファッション・話し方などに使える。 |
| that | ~という | 関係代名詞 | 前の a style を説明する節を導く。 |
| was | ~だった | be 動詞 | 「スタイル=混合物」という関係を示す。 |
| a mixture of | ~の混合物 | 名詞句 | 「いくつかのものが混ざったもの」。a mix of より少しフォーマル。 |
| both | ~のどちらも/両方 | 強調語 | A と B の「2つとも」を強調。 |
| Russian and western European music | ロシア音楽と西ヨーロッパ音楽 | of の中身 | 具体的に「何と何が混ざっているか」を示す部分。 |
a mixture of both A and B は、「A と B 両方が混ざったもの」という意味です。物質にも、抽象的なものにも使える便利チャンクで、日常会話では「ただの足し算」ではなく、A と B が一体となって一つの雰囲気や性質になっているイメージで使います。
日常会話への応用
– This city is a mixture of both old temples and modern buildings.
(この街は、古いお寺と近代的なビルが両方混ざった場所です。)
– The restaurant offers a mixture of both Japanese and Italian dishes.
(そのレストランでは、日本料理とイタリア料理の両方を組み合わせた料理を提供しています。)
PickUP長文読解
Enjoy Simple Englishでは関係代名詞等を用いた長い一文がよく出てきます。そこで、ストーリーに出てきた長文の構造や意味などを確認する中で、関係代名詞などの構文に強くなって、長文読解への抵抗をなくしましょう!
今回の一文
“Around this time in Russia, the emperor and some other people wanted their country to become more like western Europe.”
(日本語訳)このころロシアでは、皇帝と一部の人々が、自分たちの国をもっと西ヨーロッパのような国にしたいと望んでいた。
構成パーツの解説
| パーツ | 役割・品詞 | 意味 | 補足 |
|---|---|---|---|
| Around this time | 副詞句 | このころ / この時期に | 時間をふんわり示す。「だいたいこの頃」。 |
| in Russia | 副詞句 | ロシアで | 場所を示す。前の Around this time とセット。 |
| the emperor | 名詞句(主語①) | 皇帝が | ロシア皇帝。主語の一人目。 |
| and some other people | 名詞句(主語②) | そしてほかの何人かの人々も | 「皇帝以外にも何人かいた」というニュアンス。 |
| wanted | 動詞 | 望んでいた | 状態の継続なので「〜したいと考えていた」くらいの感じ。 |
| their country | 名詞句(want の目的語) | 自分たちの国が | 主語たち(皇帝+ほかの人)の国、つまりロシア。 |
| to become | 不定詞(目的語補語) | ~になることを | want A to do「Aに〜してほしい/Aが〜になるのを望む」。 |
| more like | 前置詞句 | より〜のような | 「もっと〜っぽい、〜に近い」。比較のニュアンス。 |
| western Europe | 名詞句 | 西ヨーロッパに | 地域名。capitalizationに注意。 |
読解のポイント
「時間+場所」の長い副詞句が文頭に来ている
文頭の Around this time in Russia は「時間」と「場所」をまとめて示している副詞句です。
ここを一気に「このころロシアでは」とひとかたまりで理解すると、その後の主語・述語が追いやすくなります。
want A to become B の形をまるごと覚える
文の中心構文は want A to become B です。
- A = their country(自分たちの国が)
- B = more like western Europe(もっと西ヨーロッパのように)
つまり、「A に B になってほしい → A が B になることを望む」という意味になります。
more like + 名詞 のニュアンス
more like western Europe は「もっと西ヨーロッパに似た感じに」「西ヨーロッパ寄りのイメージに」というニュアンスです。
- be like A = 「A のようである、A に似ている」
- more like A = 「A っぽさが今より強い状態」
なので、直訳よりも「西ヨーロッパ風に近づけたい」とイメージして読むと自然です。
本日の記事の要約
今回の記事をAIが要約しました。ぜひリーディング練習にご利用ください!
要約 日本語訳:
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーは19世紀のロシアの作曲家で、『白鳥の湖』『眠れる森の美女』『くるみ割り人形』などの有名なバレエ曲を残しました。幼い頃から才能はありましたが、最初は政府の仕事に就き、その後本格的に音楽を学びます。ロシア文化と西洋音楽を融合した作風は「新しすぎる」と理解されないこともありましたが、失敗があっても作曲を続け、亡くなるまで書き続けました。
先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介
毎日の放送を追いかけている方も、ちょっと復習したい方も必見です!
先週の放送でピックアップしたチャンクをまとめて解説した【週末まとめ記事】を公開しています。このまとめ記事では、ESEの内容を思い出しながら、日々の英語学習に役立つ重要なチャンクを一気に振り返ることができます。
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ESEの放送について
NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHKラジオ第2で放送されています。
※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。
👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)
また、聞き逃してしまった場合も、「NHKゴガク」サイトや「らじる★らじる」アプリを使えば、放送から1週間以内であれば何度でも聞き直すことができます。
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