このブログでは、NHKの英語ラジオ番組「Enjoy Simple English(エンジョイ・シンプル・イングリッシュ)」の内容をもとに、
- 本文和訳
- チャンク&単語解説
- 英語での要約
を毎日更新しています。
毎週金曜日は「英語で味わう日本文学”Japanese Classics”」です。日本最古の歴史書であり文学的な価値も高い「古事記」。天の岩屋戸、ヤマタノオロチ、因幡の白うさぎなど現代にも語り継がれる神話を英語で味わいます。
本日のJapanese Classicsのストーリーは「The Eight Satomi Warriors Episode1 The Eight Crystal Balls」です。
「聞き取れなかったところを確認したい」
「ストーリーを理解してからもう一度聞きたい」
そんな方の学習補助として活用していただけたら嬉しいです。
また、チャンク&単語解説は、日常会話で役立つものやESEで頻繁に出てくるものをピックアップして解説しています。隙間時間の学び直し等にも有効に活用できると思います。
ではさっそく、今日の内容を見ていきましょう!
The Eight Satomi Warriors Episode1 The Eight Crystal Balls(「南総里見八犬伝」- 最1話「八つの玉」):和訳
1ページ目
Narration:これから室町時代のお話をします。当時、里見義実は安房国の領主でした。現在その地域は千葉県の一部です。義実には娘が一人、息子が一人いました。16歳になる娘のフセヒメは、花のように美しい娘でした。
Yoshizane:愛しいフセヒメよ、こんなにも美しい女性に成長してくれて本当にうれしい。お前は幼いころ、とても体が弱かったな。ある日、不思議な老人がお前を見て、こう言ったのだ……
2ページ目
Old man:この子は不運な星の下に生まれた。
Yoshizane:そこでその老人は、お前を守るための特別なお守りを授けてくれた。それがその水晶の玉の首飾りだ。すると、お前は急に元気になった。その首飾りの八つの玉には漢字が刻まれている。「仁」「義」「礼」「智」「忠」「信」「孝」「悌」だ。それらは人として大切な八つの徳を表している。
Narration:父は、これが娘と話す最後の機会になるかもしれないと思っていました。これから戦に向かい、自分は死ぬかもしれないと考えていたのです。するとその時……
Yatsufusa:ワン、ワン!
Yoshizane:それはヤツフサか?
3ページ目
Narration:ヤツフサはフセヒメの飼い犬でした。義実は驚きました。犬は口に何かをくわえていました。
Yoshizane:それは何だ?
Narration:それは義実の敵の首でした。ヤツフサは敵の大将を討ち取り、その首を義実のもとへ持ち帰ったのです。そのとき義実は、あることを思い出しました。
Yoshizane:昨日、私はヤツフサにこう言った。「もしお前が良い犬なら、私の敵を討て。成功したら、フセヒメをお前に与えよう」と。本当にやり遂げてしまった。
4ページ目
Narration:フセヒメの母は泣いて泣いて、泣き続けました。やがてフセヒメは言いました。
Fuse-hime:お約束は守ってください、お父様。私はヤツフサと一緒に行きます。
Yatsufusa:ワン、ワン!
Narration:ヤツフサはフセヒメを背中に乗せ、そのまま姿を消しました。
* * *
Narration:それから一年後、義実は伏姫を探して山の中にいました。そのとき、二発の銃声が聞こえました。義実はその音の方へ走り、若い侍を見つけました。
Yoshizane:それはお前か、ダイスケ? ダイスケは、伏姫の許婚でした。
Daisuke:犬を撃ちましたが、弾は伏姫にも当たってしまいました。私は自害しなければなりません。
Yoshizane:見ろ、ダイスケ!まだ息をしている!
Narration:伏姫は目を開けました。
Fuse-hime:父上、たとえ私が死んでも、私の魂はいつまでもサトミ家を守ります。
Narration:そう言うと、伏姫は最後の息を引き取りました。その瞬間、首飾りが砕け、八つの水晶の玉は八つの方角へと飛び散りました。
日常生活で使えるチャンク&単語解説
ここでは日常生活で使えるチャンク(言葉のひとまとまり)や単語の解説をします。
チャンク&単語帳
以下のチャンクや単語をタップすると、日本語訳が出てくるので、訳を見ずに意味がわかるか挑戦してみてください!
国(「安房」のような昔の日本の行政区画)
お守り
水晶玉
チャンクPickUP
Even if I die, my spirit will always protect the Satomi Family.
(日本語訳)たとえ私が死んでも、私の魂はいつまでも里見家を守り続けます。
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| Even if | たとえ〜でも | 譲歩を表す接続表現 | 結果が変わらないことを強調する |
| I die | 私が死ぬ | Even if節の内容 | 現実には起きてほしくない仮定 |
| my spirit | 私の魂 | 主語 | spirit は「精神・魂」の意味 |
| will always protect | いつも守るだろう | 未来の強い意志 | will+alwaysで決意を強調 |
| the Satomi Family | 里見家を | 目的語 | 固有名詞のため大文字 |
Even if ~, は「結果に影響しない条件」を表す表現です。「もし〜でも」ではなく、「〜であっても、それでも結果は変わらない」という強い譲歩のニュアンスがあります。
日常会話での応用表現
– Even if it’s difficult, I will try my best.
(たとえ大変でも、全力でやります。)
– Even if I’m tired, I want to see you.
(疲れていても、あなたに会いたい。)
PickUP長文読解
Enjoy Simple Englishでは関係代名詞等を用いた長い一文がよく出てきます。そこで、ストーリーに出てきた長文の構造や意味などを確認する中で、関係代名詞などの構文に強くなって、長文読解への抵抗をなくしましょう!
今回の一文
“The father was thinking this was the last time to talk to his daughter.”
(日本語訳)父は、これが娘と話せる最後の機会になるのではないかと思っていました。
構成パーツの解説
| パーツ | 意味 | 機能 | 補足 |
|---|---|---|---|
| The father | 父は | 主語 | ここでは義実(父親) |
| was thinking | 思っていた/考えていた | 動詞(過去進行) | その瞬間の心の中の継続を表す |
| this was | これが〜だった | that節の中身 | 口語では that が省略されやすい |
| the last time | 最後の機会 | 補語 | 「最後の時」→「最後の機会」まで意訳が自然 |
| to talk to his daughter | 娘と話すための | 不定詞の修飾 | last time を具体化している |
読解のポイント
was thinking は「その時の心の動き」を映す
この文の最初のポイントは was thinking です。単なる thought ではなく過去進行になっていることで、父が「一瞬そう思った」のではなく、娘を見ながら胸の中でその考えが続いていた、という心理描写になります。物語文では、過去進行が「場面の中で起きている内面の流れ」を丁寧に見せるために使われることが多いので、時制を意識して読むと臨場感が増します。
this was の前には that が省略されていると考える
次に重要なのは was thinking (that) this was … の構造です。英語では think / believe / feel の後ろに「〜だと思う」という内容(that節)が来ますが、会話や物語では that が省略されることがよくあります。この文も「父は(that)これが最後の機会だと思っていた」という形なので、読解で迷ったら「think の後ろは that節」と補って骨組みを取り直すのがコツです。
本日の記事の要約
今回の記事をAIが要約しました。ぜひリーディング練習にご利用ください!
要約 日本語訳:
この物語は室町時代が舞台です。里見義実にはフセヒメという美しい娘がいました。幼いころ体が弱かった彼女は、不思議な首飾りによって元気になります。ある日、義実の犬ヤツフサが敵を討ち、義実の約束どおり、フセヒメはヤツフサと共に行く決意をします。母は悲しみますが、約束は守られます。、ついに母と再会します。
先週のESEチャンク解説まとめ記事のご紹介
毎日の放送を追いかけている方も、ちょっと復習したい方も必見です!
先週の放送でピックアップしたチャンクをまとめて解説した【週末まとめ記事】を公開しています。このまとめ記事では、ESEの内容を思い出しながら、日々の英語学習に役立つ重要なチャンクを一気に振り返ることができます。
「チャンクをしっかり覚えたい」「英語表現力を高めたい」「1週間分を効率よく復習したい」という方には特におすすめです。再放送のタイミングでの復習や、苦手なチャンクの再確認にも便利ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ESEの放送について
NHKのラジオ番組「Enjoy Simple English(ESE)」は、月曜〜金曜の毎朝6:00〜6:05(再放送あり)に、NHKラジオ第2で放送されています。
※最新の放送スケジュールや放送内容の詳細は、NHKの公式サイトをご確認ください。
👉 NHK Enjoy Simple English 公式ページ(外部リンク)
また、聞き逃してしまった場合も、「NHKゴガク」サイトや「らじる★らじる」アプリを使えば、放送から1週間以内であれば何度でも聞き直すことができます。
番組の内容をより深く理解したい方には、公式テキストの利用もおすすめです。
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